テレビ局情報番組 チーフディレクター 山本純太さん(31歳)
テレビ番組の制作は、テレビ局の社員はもちろんのこと、数多くの制作会社のクリエイターが加わって行われています。共に現場で働く仲間が、実は別の会社のクリエイターだったというのは、テレビ業界ではよくある話です。そのような環境では、日々の仕事やキャリアについての相談などを、誰に乗ってもらえればいいのか不安になることもあります。そこでクリーク・アンド・リバー社では、同じ職場に所属する当社クリエイターを1つのチームとしたうえで、指導やアドバイスを行うリーダーを配置する仕組みを導入しています。今回は、同じ情報番組に携わる20人からなるチームをまとめる、山本純太さんを紹介します。
■現在の仕事内容を教えてください。
民放の情報番組で、エンタメ班のチーフディレクターを務めています。その日の放送でどのような話題を取り上げるかというトピックの選定や、原稿のチェック、テロップのチェックなど、番組内のエンタメコーナーの構成を組み立てたり最終確認を行うことがチーフディレクターの役割です。コーナーの責任者であり、それゆえに、ディレクター以上に自分の考えや個性を表現できる役割だと言えます。電車に乗ったときなどに、私が取り上げたトピックを隣に座った人が話していたときなどは、たまらないうれしさを感じます。もちろん、視聴率という数字になって成果が出ることにも、大きなやりがいがあります。
私は新卒採用でクリーク・アンド・リバー社に入社し、入社後すぐに現在の番組に配属されました。アシスタントディレクターとしてキャリアをスタートし、ニュース班に4年間所属。その後エンタメ班に異動し、1年間ディレクターを務めた後、チーフディレクターになりました。
■クリーク・アンド・リバー社に入社した経緯は?
学生時代から、「自分を発信する」ということに興味を持っていました。自分が興味を持ったことに共感してもらいたい、そのために伝え方に工夫を凝らしたいという思いがあったのです。それを実現できるのが、映像制作でした。ビジュアルや音声、「間」やネタばらしのタイミングなど、さまざまな演出を加えることで作り手の思いを的確に届けられるところに魅力を感じました。そして、思いをより多くの人に届けたり、より多くのトピックと出合える可能性のある場所が、テレビだと考えました。
テレビ局には、制作以外にも編成や営業など、さまざまな部署があります。そのため、テレビ局に入社すると制作以外の部署に配属になる可能性もあります。それに対して私は、あくまでも制作がしたかったので、進路を制作会社に絞り込みました。クリーク・アンド・リバー社に決めたのは、当社のエージェント制度に魅力を感じたからです。エージェント制度は、言ってみれば私たち社員と二人三脚で歩んでいくパートナーがついてくれるような制度です。制作現場での悩みなどを、私たちはいつでもエージェントに相談することができます。エージェントが私たちに代って、テレビ局の上司の人たちと交渉を行ってくれることもあります。「相談できる人がいる」という安心感が、クリーク・アンド・リバー社への入社を後押ししました。また、クリーク・アンド・リバー社はテレビ業界の中に広いネットワークを持っているため、業界内で横のつながりを作っていくことができると考えたことも、入社の決め手になりました。
■リーダーの役割や心掛けていることを教えてください。
私が所属する情報番組には、私を含めて20人のクリーク・アンド・リバー社の社員が携わっています。この20人で1つのチームを作り、私がリーダーを務めています。チームメンバーには私と同じエンタメ班のスタッフもいれば、ニュース班やスポーツ班など、異なる班のスタッフもいます。職種もさまざまですし、入社間もない若手から、私より年上のベテランスタッフもいます。
リーダーの役割の1つは、メンバー1人ひとりと話し合って半年ごとの目標を一緒に設定し、その進捗状況を確認することです。業務についてや、将来のキャリアのこと、職場での人間関係のことなど、さまざまな相談に乗ってアドバイスをするのもリーダーの役割です。リーダーは、エージェントとスタッフとの橋渡し役でもあります。スタッフの様子をエージェントに報告してサポートをしてもらったり、逆に、エージェントからスタッフの様子について相談を受けることもあります。
リーダーとしては、一歩引いて客観的にメンバーを見つめるように心掛けています。もちろん、一緒に働く仲間ですからメンバー1人ひとりに対して思い入れはたっぷりあります。でも、思い入れが強すぎると的確なアドバイスができなくなることもあります。適度な距離感を保ちながら、必要な場面では厳しい指摘や指導もためらうことなく行うようにしています。
クリーク・アンド・リバー社では、さまざまな職場のリーダーが集まって意見交換をする「リーダー座談会」が行われています。ここでは、「いま、自分の職場ではこんな人材を求めている」というトピックも話し合われます。その話題を職場に持ち帰り、メンバーと情報を共有しています。
また、日頃からメンバーのキャリアに対する志向などを聞いておき、座談会で「メンバーが今後、より活躍できるためにはどのようなポジションがあるのか」を発信・情報収集するようにしています。リーダーの横のつながりを活用して、メンバーのチャレンジや目標の実現を後押しすることも、意識していることの1つです。
△リーダー座談会後、一部のリーダーが集まって立ち話。これも大切な情報収集や相談の場に!
■リーダーを務めることで、ご自身へのいい影響はありましたか?
映像制作だけに限らず多くの仕事では、ある程度の経験を積むと成長のスピードが鈍る時期が来ると思います。「これから先、どうすればいいんだろう」という漠然とした不安を感じるのがそういった時期です。私もそうだったのですが、リーダーになったことで、「リーダーとしての成長」という新しい目標と出合うことができました。
チームメンバーの性格や仕事への思いは千差万別です。1人ひとりに応じた接し方をするには、まだまだ勉強が必要です。リーダー座談会では、「メンバーとはそんな関わり方ができるのか」「そんな目標にチャレンジしているリーダーがいるのか」など、たくさんの学びや刺激を得ることができます。そして、「自分も負けていられない」という気持ちになることができます。座談会で得た学びを職場で実践し、メンバーに喜んでもらえたりメンバーの成長に貢献できると、私自身のモチベーションもさらに高まっていきます。そういったフレッシュな気持ちで仕事に取り組むことができるのは、リーダーになったからこそだと思います。
■SNSをはじめとして、映像に関する仕事の場が広がっています。そのような中で、テレビ業界で働く魅力とは何でしょうか?
「〇〇系ユーチューバー」という言葉が表すように、SNSは動画コンテンツのジャンルが細分化され、絞り込んだターゲットに対しての発信が中心になっています。対するテレビは、子どもから高齢者まで幅広いターゲットに対して情報を届けます。また、ニュースから娯楽まで、扱うコンテンツも多種多様です。映像という領域でやりたいことが明確な人にとってはSNSが相性のいいフィールドかもしれませんが、「とにかく映像に携わりたい」という人にとっては、さまざまな可能性と出合えるテレビが向いているかもしれません。SNSがまだまだ世代によってなじみ深さに差があることに対して、世代を問わず多くの人がなじみを持っているという点も、テレビ業界で働くうえでの大きな魅力だと思います
■今後の展望は?
テレビ局内で働くスタッフは担当する番組や職種ごとに勤務時間がばらばらで、同じクリーク・アンド・リバー社のチームメンバーであっても、顔を合せる機会が限られがちです。この課題を解決し、メンバーの横のつながりを強くしていきたいです。そうすることで、互いに刺激し合ったり切磋琢磨し合ったりすることができ、チームみんなが今以上に成長できると思うからです。そういった環境を整えていくことが、リーダーとしての今の目標です。
後輩たちを見ていると、VTRの編集や仕事の進め方、さらに日々の相談事など、さまざまな場面で「もっと自分の思いを表現したらいいのに」と感じる場面があります。思いを伝えてくれたら、それをサポートするのが先輩の役割です。そいうった先輩・後輩の関係性を充実させるためにも、「思ったことを言っていいんだ」と後輩たちが感じてくれる職場づくりに努めていきたいです。
もちろん、ディレクターとしてもまだまだ成長していきたいです。これまでにニュースとエンタメという2つの分野を経験してきました。今後はさらに新しい分野も経験し、それぞれの分野の見せ方を理解しているからこそできる、新たな表現方法などにチャレンジしていきたいです。
■映像の仕事に興味を持っている人へ、メッセージをお願いします。
テレビの仕事は大変だと思っている人も多いでしょう。まず伝えたいのは、どんな仕事であっても多かれ少なかれ、大変さはあるということです。そのうえで言えるのが、「テレビの仕事は思ったほど大変じゃない」ということです。きちんと休むこともできますし、きちんとプライベートとの両立もできます。そしてもう1つ伝えたいのが、「確かなやりがいを感じられる仕事」ということです。「テレビでこんなことがしたい」という自分なりの軸さえあれば、きっと、充実した毎日を過ごすことができるはずです。
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