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「礼節が人を作る(Manners maketh man.)」
映画『キングスマン』に登場して知ったのですが、イギリスの格言らしいです。
なんかいい感じの雰囲気を醸し出しているこの言葉ですが、ここでいう「人」とは「紳士」のことであり、紳士でなければ人ではない、人じゃないから獣として扱おう、みたいな傲慢さを含んでいる言葉でもあります。
常識とか、マナーとかって言葉があるじゃないですか。
むずかしいですよね。
「マナー」とかいう、定義があやふやで不確かで、文化や時代によっても移り変わるような、そんな「何か」を押し付けて、人を評価しようとしたり、行動を制限させようとしたり。
多くの人が円滑な人間関係を構築するために納得したことにして自分に言い聞かせているのでしょう。
でも、みんなきっとがんばって我慢をしているはずです。
僕はなるべく我慢をしたくないので、面接のときに「私服OKってどこまでOKですか?ビーサンは?短パンは?ジャージはOKですか?」と、代表の中田さんから具体例を伴う言質を取って入社しました。
▼白石の出勤スタイル(12月撮影)
僕は子供の頃からテキトーな性格をしていて、みんながどうしているとか、みんなに合わせるってつまらないし、実害がなければなんでもいいじゃん、と思って生きてきました。
それでですね、僕が子供のころって、ノンアルコールビールって物が広く市民権を獲得しようとしていた頃でして、当時テレビで「仕事中に飲んでいいのか、だめなのか」みたいな議論を大人たちがしていて、
「アホくさ」
と思いながら眺めていた記憶があります。
確かにね、タクシードライバーさんが業務中にノンアルコールビール飲んでたら
「おい、おいおいおいおいおいおいおい」
となりますよ。
でもね、勤務中に飲んでてぱっと見ややこしいからダメ、みたいな意見もあるみたいなんですよ。
そんなのデスクワークの人だったらちょっとびっくりするくらいで済むじゃないですか。
それにビルの自販機にキリンレモンが売っているのですが見てくださいよこれ。
だいぶ缶チューハイだと思うんですよ。
キリンレモンもダメなんですかね?
・・・とはいえ、アルコールって何かと話題になりやすいというか、議論が起きること自体は理解ですきんですよ。でもこの世には「炭酸は論外、水とお茶以外マナー違反」といったことを主張する人もいるんですよね。
そこまでいくと流石にもうわからん。カルピスがだめなら生きていけない。
ところで、何年か前に、入社1~2週間ほどの新人さんが、手ぶらで出勤してきましたことがありまして、
「は?なんだこいつ」と僕は思ったんですね。
でも実際、弊社はファイルのオンライン化などもされていますし、必要なものはオフィスに置きっぱにしていれば、ソイツが手ぶらで出勤しようが、誰も損しない訳じゃないですか。
手ぶらならば忘れ物もしない。身軽で動きやすくて電車の中でも邪魔にならない。
であれば、手ぶらで出勤できる職種、環境があるのであれば手ぶらで出勤するのが最適解かもしれないんですよ。
ではなぜそんな新人さんを見て僕が「は?」と思ったのか。
僕は中学~高校生のどこかから、遊びにいくときでも旅行でも、必ず筆箱とノートを持ち歩く習慣を持ってました。
何がきっかけでそうなったのかは今となっては思い出せませんが、はさみや定規、油性ペンを含む「筆箱」を「何かあったときのために持ち歩く」ことが当たり前であり、バッグすら持たずに出勤する奴の気が知れないとその瞬間に考えてしまったんです。
それまで僕は自分のことを、常識とか、思い込みとか、そういうのをさほど気にしない奴だと思い込んでいたんです。でも違った。
当時非常にショックを受け、トラウマとなり、いまだにあの日のことを思い出しているんですけども、結局自分も常識に捕らわれた人間だったんです。
・・・
というわけで、自分は柔軟な思考の持ち主だと思っていた白石が、ある日頭の硬い思考をしている自分に出会ってしまったお話しでした。
思い込みとか、勘違いとか、あまりないようにフラットに周囲を見られるようになりたいですね。
ついでにですね、
「何かあったとき」のために「筆箱」を持ち歩いているという、そんな常識ぶった事を言う奴のバッグの中身を紹介して終わりましょうかね。
左から、上着、筆箱、水着セット、サングラス、歯ブラシ2本、懐中電灯、靴下、日焼け止め、それから・・・
あ!ノンアルコールビール!!!!
業務中だけど乾杯!!!!!!!!!