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未知の領域へ一歩を踏み出す勇気と挑戦心 クルマの垣根を超えたアプローチで次世代を築く

インターフェースデザインにおいても「魂動(こどう)-SOULof MOTION」を表現しようと、2018年に発足した「デザイン本部プロダクションデザインスタジオ インターフェースデザインGr.」。

技術革新が急速に進む現代は、アプリやサブスクリプションの開発など領域は多岐に渡り、常に挑戦の連続といって過言ではない。激動の時代を戦い抜く彼らに話を聞いた。

【対談参加者紹介】

デザイン本部プロダクションデザインスタジオ インターフェースデザインGr.

久田晴士 マネージャー

山下貴克 シニア スペシャリスト

田中理奈 デザイナー


――久田さんが小数名で立ち上げたインターフェースデザインGr.ですが、2017年キャリア採用入社の山下さんなど心強い仲間が加わったことで、ようやく軌道に乗ってきました。さらに田中さんのような優秀な若手も新卒採用でき、領域の拡大は加速しています。現状とこの先のビジョンをお話しいただくにあたって、まずは山下さんと田中さんの入社経緯を教えてください。

山下 私の前職はサプライヤーのデザイナーでした。サプライヤーのUIデザインはできることが限られていて、OEMからの要求の範囲でしか提案できないことが多かったです。もっといろいろな企画を立てたり提案の幅が広いデザインをしたいと思ったときに、自動車のメーカーは魅力的だと感じ、マツダに転職を決めました。

田中 私は家電業界に入ろうと思っていたのですが、大学での課題でプロダクトを構想したときにUX(ユーザーエクスペリエンス)に興味を持ちました。どういうプロダクトでどのような体験ができるとユーザーに喜ばれるのか。どのようにユーザーの気持ちを動かしていくのか。これを考えたときに、クルマならではの面白い体験を描くことができ、自分のやりたいことに挑戦できるのではないかと思いました。元々クルマには興味があり、クルマというプロダクトからもっと発展させたストーリーを描くということに魅力を感じました。


――入社後に、新たな気付きやギャップを感じたことはありますか?

山下 いろいろとありましたが、一番感じたのはクルマをつくることへの責任感。言われてみれば当たり前のことなんですけど、クルマは安全・安心であることが一番で、ここはこだわりを持たなくてはいけない大切なところ。自分の仕事の重要性を改めて感じました。

田中 直接の業務ではないんですが、インターンシップのときにクルマに関わる内容を、デザインの業務と大学の課題と照らし合わせながら進めることがありました。だから、ギャップはあまり感じていません。ただ実際の業務で描くのは、モーターショーで展開されるような10年、20年後の未来のクルマではなく、3年や5年先の未来。意外と近い未来のクルマについては考えられていなかったなと思いました。


自らレールを敷き、新しいマツダの在り方を構築

――UIデザインの面白さはどのようなところですか?

山下 自動車業界は大きな変革期を迎え、新しい技術がどんどん入ってきています。だから私たち自身も、従来のやり方を飛び越えてチャレンジしていかなくてはいけません。やりがいがある一方で難しさもありますが、勉強になることが多いです。

田中 今、自動車業界全体でIoT化が進んでいることを、ごく身近に感じられる領域まで来ていますよね。ここ数年で、Iotに関してクルマも他業界を追い上げるように、多くのメーカー、車種で実装されていると感じています。アプリなど、クルマ以外の領域にUIデザインをどのように合流させていくのか…未知のフィールドに対する面白さがあると感じています。

久田 私が若い頃は、あくまでクルマのことだけ考えておけば良かったのですが、今はクルマをハブとした新しい価値を創り出し、いかにブランドやビジネスに貢献させていくか…UIデザイン自体が、すごく幅広いものになってきていますね。だから、常にいろんなところにアンテナを張って自分の能力を広げていくことを素直に楽しめるという人が、これからのUIデザイナーとしてはちょうどいいのかなと思います。さらに言うと、将来的には映像やゲームなどさまざまな事業をデザインの力で展開するぐらいの会社になってほしい。それぐらい妄想してもいいと思うんです。クルマのデザイナーとして入社したけど、結果的に違う仕事をしているというぐらいが、逆にいいのかなと。田中さんは今アプリ開発に携わっているから、まさにそういう状況ですね。

田中 入社前の説明会などでは量産業務に関することが多かったので、てっきり自分もそういう業務に携わるのだと思っていました。まさか、これから始めていく領域で、ルーティーンもレールも何もない業務の担当になるとは思ってもいませんでした。最初は驚きましたが、全員が手探りで挑戦していくフェーズに携われるのは貴重だし、このような業務に携われることをうれしく思っています。

久田 アプリは、クルマそのものではなくて、クルマとユーザーをつなぐ存在。田中さんには入社してすぐにその業務に携わっていただいていますが、学生時代にアプリのことを勉強していたことに加えて、グラフィックの素養があったので、すぐに戦力になってくれました。予想以上に田中さんができるので、これはすごいということになり、役割がどんどん大きくなっていったという状況です。いい人材が入ってきてくれて本当にありがたいと、田中さん直属上司とよく話しているんですよ。

田中 もちろん、自動車業界に入ったからにはクルマ固有のデザインに携わってみたいという思いもあります。でもとにかく今は、転換期という波に自分も一緒に乗って舵を取っていくこと、この先に新しいものを見出していくことがすごく楽しみです。

久田 大丈夫(笑)。アプリ系のことばかりでなく、クルマもこれからしっかり携わってもらいますので。

山下 自らがやりたいことをアピールし続ければ、道が開けるという社風ですね。全くの新しい試みも、今後のマツダにとっていかに大事なのかということを熱く語れば語るほど説得力が出て、後押ししてくれる人も現れます。一人の熱意から仕事が発生するなんて、ほかの会社ではなかなか無いと思っていて、「熱意を持って…」は、マツダらしいなって思います。



上質なインプットからワクワクできる仕事を

――新しい挑戦を続けるために、普段から意識していることや取り組んでいることはありますか?

久田 デザイン本部で実施していることですが、「On My Own」という活動があります。若手の中で挑戦してみたいことがあれば、企画を作って上司にプレゼンテーションを行うんです。一人で取り組んでもいいし、メンバーを募ってもいい。業務時間外で取り組むので、忙しい時期は参加できないというメンバーもいるし、自由に取り組んでいます。過去には、本部長まで話が進み、予算がついて実際の仕事になったという企画もあります。

――例えばどのような企画がありますか?

久田 今は、若いメンバー3人でVRの可能性に挑戦しているグループがあります。「VR
でどのようなことがクリエイションできるのかを試してみたい」と言い出しまして。現在のVRといえば、クルマがまだ形になってない段階でのシミュレーションのために利用されていることがほとんど。この3人はクルマを見るためのVRではなく、例えば映画のプロモーションのようなものを作ってみたり、さまざまな可能性を探っています。今はこれを社内のイベントで使ってみようと話したり、業務に少しずつ絡み始めているところです。自分たちで新しいことを作り出していこうという風土は根付いていますね。

――こんなことがしたい、という個人の気持ちが尊重されているんですね。

久田 結局、若いメンバーたちが趣味の延長線で挑戦したことがノウハウとなり、次世代の新しいUIを発想する際に活きてくるんです。影響は着実に出ていると感じますね。やはりインプットは大事で、某有名デザイナーは半年仕事したら半年休むそうなんです。休んでいる半年間にいろいろな実験をして遊んで、充電して、それが次の仕事に生きてくる。私たちは会社員なので半年休むことはできませんが(笑)、納期や予算などのリミットがない中で発想することが大事なんだと思います。今はインターフェースデザインGr.の人数が少なく、一人一人の仕事量が多いため、遊べる時間を与えてあげられなくて申し訳ないと思っています。採用活動を頑張って、もっと時間的余裕を作れる組織にしたいと思っています。

田中 半年インプット、半年アウトプットはできなくても(笑)、生み出すという行為の素となるアイデアを積み重ねていく期間はすごく大事だなと思います。個人的には、インプットを意識しながら街を歩いたり、新しいアプリを入れてみたり、自分の糧になりそうなものを見つけられるようアンテナを張って生活しています。

山下 本当にその通りで、いかに質の良いインプットを入れるかということがすごく大事。上の立場になるにつれてだんだんとそういった時間が作れなくなってくるので、意識しておくのが大切なんだと思います。そして、近年は業務の幅がどんどん広がっているので、バランスを取って進めていくことの難しさを感じています。新しいやり方を見つけていくということとセットで取り組んでいく必要があるのでしょうね。ただ、あまり考え込まずに、自分が純粋にワクワクすることを貫くこともすごく大事。一晩寝かせて、翌日もう一度見たときに、ワクワクできるか確かめるとようにしています。


次世代に必要なのは、従来の解釈を超えていくこと

――これから入社される方に期待したいことは?

山下 Webやアプリ、クルマなどの垣根を超えて、ひとつのマツダを体験できるようにすることが、マツダとしてのゴールなんだと思います。これを自分たちの手で作っていけるのがこの仕事の魅力。だから、アプリでもいいし、新しい何かでもいい。クルマに関することじゃなくていいので、マツダに入ってこれをやりたいんだという強い想いを持っている人に来ていただきたいです。マツダは挑戦を後押ししてくれる会社だから、そういう人ならすごくやりがいを感じられると思います。

田中 マツダのデザイン哲学についても、噛み砕いていくというか、自分なりの咀嚼をしていくことが大事なのかなと思います。デザイナーのインターンシップが「魂動塾」という名前で、「押忍!」みたいな雰囲気だったのは強烈でしたけど(笑)、結局は1台のクルマを造る過程に多くの関係者がいて、見た目さえ良ければいいというわけじゃない。「魂動塾」で製作過程も含めてじっくり教えていただいた中で、マツダのデザイン哲学をどう解釈するのかはそれぞれによるのかなと感じました。

久田 そうですね。マツダのデザイン哲学は、こうじゃなくちゃいけないという一方向のものではありません。そこは時代によって変えていかないといけない。正直、「マツダのクルマってこうですよね」って、みんなが知っているものを提案してもつまらない。「もっとこうじゃないですか?」って新しい提案を持ってきてくれた方がうれしい。田中さんは「魂動塾」でアプリを提案してくれたのがすごく面白かった。我々がこれまで思っていたマツダのイメージとは良い意味で違っていて、そこに共感できたんですね。これまでの解釈を壊してくれるぐらい、「それもありだよね!」と気付かせてくれるような人に入ってきてほしいと期待しています。

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