【後編】初の社員QAエンジニアが仲間入り!SOMPOの「品質」について、色んな角度から深掘りしてみました。 | SOMPOホールディングス
※写真は、PJ内での誕生日祝いの様子。右側が穴原さん。すっかり溶け込んでいます!前編に続く後編の記事になります!後編では、SOMPOの品質の定義や品質保証について、更にもっと深掘りして質問してい...
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※写真は、PJ内での誕生日祝いの様子。右側が穴原さん。すっかり溶け込んでいます!
私たちSOMPO Digital Labは、2016年に発足した組織で、日本国内のみならず海外グループ会社を含め、グループ全体のデジタルトランスフォーメーションの実現に向け、既存事業の変革と新規事業の創出に取り組んでおります。
中でも「Sprintチーム」と呼ばれるデザイナーとエンジニアで組織された内製開発部隊では、SOMPOグループの種々の事業に関わる様々なプロダクト開発にチャレンジしています。
Sprintチームでは今年の8月に、社員QAエンジニアを初めて採用いたしました!今後ますます活躍の場が広がっていきそうなQAエンジニアですが、Sprintチームでは一体どのような役割を担っているのでしょうか?
そこで今回は、Sprintチーム初の社員QAエンジニアである穴原さんにインタビューを行いました!現在担当している仕事内容だけでなく、SOMPOの品質改善やその方向性についても、幅広くお答えいただいています。
読むだけでQAに関してまるっと理解できるような、貴重なインタビューとなりました!QAエンジニアというキャリアに少しでも興味が湧いた人は、その実務や課題が詳しく分かる内容になっていますので、どうぞ最後までご覧ください。
穴原 靖夫
SOMPO Digital Lab Sprintチーム 社員として初めてのQA専任担当者。
プロジェクトのメンバーとの協調を大事にしながら、自身の専門性を広げる&深めることで良いプロダクトの実現を目指す。その他にも、品質を底上げするような仕組みの構築、ツールの選定や導入、推進も行う。
趣味は、お酒とバグ調査。
前職は、会計のパッケージ製品を開発する会社で働いていました。そこでは主に開発や品質保証を中心にしつつ、製品をご利用中の顧客に対するカスタマーサポートや、新しくご利用になる顧客に対する製品の導入サポートも担っていました。
なのでこれまでのキャリアとしては、物を作る開発サイドと品質向上サイドの両輪を築いてきました。ちなみにですが、今回のSOMPOへの転職は2社目になります。
前職では開発とQAをそれぞれ担当していたので、そこでQAの仕事をしたことがきっかけになっています。その時に「QAの仕事って面白いな」と感じたり、「興味深いな」と思うような事があったので、もっとQAの仕事を突き詰めていきたいと考えるようになりましたね。
具体的にどんな経験をしたかというと、自分がテストを任されていた領域の業務効率化を目的として、テストの自動化に取り組む機会がありました。
テストの自動化をはじめた際には、この方法によって品質の問題の多くが解決できるのではと期待しました。
しかし実際に自動化を進めてみると、テストコードの作成を行えるコーディングスキルを持つ人材の育成の大変さや、作成したテストコードの維持管理のコストが大きな負担となることに気がついたんです。
そのため、闇雲にテストの自動化を進めるのではなく、何をテストするのかを見極めるなど、戦略的に品質を上げていくことを考えないと、トータルで良いものはできないんだなと実感しました。
そういった経験から、これからのキャリアではQAを突き詰めていこうと決めました。
前職だと開発組織と品質保証の組織とが分かれていて、開発した機能に対する基本的なテストは開発組織が行い、リグレッションテストや非機能テストは品質保証の組織が行う分業制になっていました。
そこで私はいわゆる「SET(Software Engineer in Test)エンジニア」と呼ばれているような領域を専門としており、品質保証の組織が担っているリグレッションテストの大部分の自動化を担っていました。
ただ、コードを触れない人が多くいる品質保証の組織の中では、自動化を一手に担う役割分担にならざるを得ず、何をテストするかといった部分については関わる機会が乏しかった上に開発組織との距離も遠く、開発者と連携しながら品質保証を行いづらい環境だったんです。
このままでは自分がやりたかった「技術的専門性も活かしつつ、全体を戦略的に良くしていく」という取り組みが難しそうだと考えました。そのため、少し場所を変えようかなと思い、転職することにしました。
社員で専任としてやっているのは私だけになります。ですが、私が入社するまでは飯村さんが品質関連を兼務していたので、今でも品質保証の領域は飯村さんに相談しながら進めているんですよ。あとは協力会社からも数名来ていただき、いくつかのプロジェクトに参画いただいてますね。
また、エンジニア統括の阪さんをはじめとして、エンジニア自身もプロダクトの品質に対して高い意識を持って開発を進めているので、QAに携わる人数は多くないですが、やりづらいと感じることはありません。
大きく分けて2つの仕事があります。まず一つ目は、開発プロジェクトの中に入って、エンジニアやデザイナーと一緒に活動してプロダクトに携わることです。
SOMPOではアジャイル開発でプロジェクトを進めていて、短いサイクルの中で仕様を決めたり、実装したりしています。その中での私の役割としては、その開発サイクルの各ステップにおいて、品質向上を目的として積極的に関与することです。
開発後のプロダクトに対して必要なテストを実施することはもちろん、開発前の段階における仕様の考慮不足、これまでの仕様との不整合など何かおかしいところがないかチェックも行います。
また、開発がひと段落ついたタイミングでは、発生した不具合に対してその発生原因の振り返りを行いプロセスに反映することで、不具合の発生を防止するようなプロセスの改善も行なっています。アプリケーションエンジニアやデザイナーと一緒に製品を作っていくプロセスに参加していきながら、特に品質面に着目することで、リリース時の製品の品質を保証していくという役回りだと捉えています。
そしてもう一つの仕事については、これまでPMOが担っていたのですが、プロジェクトの垣根を越えて横断的に製品の品質を向上させていく取り組みも行います。例えば開発に関わるルールの策定や、品質を底上げするような仕組みやツールの導入を企画推進をしていくことですね。
こういった取り組みも、QAエンジニアの役割として期待されているのだろうと思います。
テストの自動化について、Sprintチーム全体で更に推進していきたいと考えています。それに向けた動きとしては、テストの自動化を簡易的に行えるようなツールの選定をしている最中で、Sprintチーム全体に向けて導入を進める準備を今まさにしているところです。
現状では、既にテストの自動化を行っているプロジェクトもあります。ですがそちらについては、各プロジェクトのエンジニアがそれぞれ意識を持って自主的にやっている取り組みなので、私がいま企画している取り組みに関しては、まだまだこれからといった状況です。
結構難しい質問だなぁというのが率直なところですね(笑)。確かに品質の定義は人によってそれぞれな部分はありますが、Sprintチームの中で注力している部分という観点でお答えしますね。
Sprintチームのアジャイル開発においては、「バグを埋め込まない」ということに特に注力しています。従来の品質保証の考え方でいうと、「ものを作った後のテストフェーズの部分で沢山テストをして、バグをいっぱい出しましょう。そうする事でバグの少ない製品を出しましょう」といったスタンスが、昔ながらのやり方としてあったと思います。
ですが、Sprintチームはそのようなスタンスではなく、「プロダクトを作っていく中でのそれぞれのフェーズ中で、なるべく早いタイミングで問題がある箇所を指摘して、それが埋め込まれないような体制でプロダクトを作っていく」というところに注力をしていますね。
そうすることで、後工程で問題が出てくることによる手戻りを防げますし、手戻りによってエンジニアやテストする人の工数が無駄にならないよう意識しています。要するに、「無駄なく良い製品を作る仕組みやサイクルを実現する」ということを大事にしているんですね。
後編では、SOMPOの品質保証やQAチームの今後の展望など、より具体的な話にも踏み込んでインタビューしていきます!それだけでなく、SOMPOのQAエンジニアとして働く魅力や、求められるスキル、そしてこれから応募される方へのメッセージもいただきました。
QAエンジニアを取り巻く環境や描けるキャリアについて、もっとイメージを深めてみませんか?
後編もどうぞご覧ください!
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