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#すごい副業 新規事業コンテスト 初めての事業ピッチを終えて

はじめまして、CAMPFIRE事業部 Restaurantグループの酒井です。
今回、すごい副業 新規事業コンテストで優勝を果たすことができ、振り返りの記事を書かせていただくこととなりました。

プログラムの詳細やエントリーのきっかけ、新規事業にかける想いなどをお話ししたインタビューは、こちらの記事をご一読いただると嬉しいです。

#すごい副業 「家入一真を唸らせる新規事業コンテスト」 参加メンバーインタビュー 後編|CAMPFIRE 公式note
7月1日から開始したYOUTRUSTさんが運営する "すごい副業"における新規事業コンテスト。今回の#CAMPFIREの日々 では、数百件以上に及ぶエントリーから選出された7名に「エントリーのきっかけ」や「新規事業に対する想い」などを伺っていきます。後編は、社内から参加している4名にお話を伺っていきます。 北山 憲太郎(きたやま・けんたろう) CAMPFIRE事業部 Unit1チーム ...
https://note.campfire.co.jp/n/n40d3491a366b

はじめに、本記事を書くにあたり、どんな方に読んで欲しいかを考えました。
今回、私自身初めての事業作りやピッチだったこともあり、これから新規事業を作ろうとしていたり、事業作りに興味がある方を想定して書くことにします。


酒井 涼旦郎(さかい・りょうたろう)
CAMPFIRE事業部 Unit2チーム Restaurantグループ
サントリーコーヒーロースタリー㈱にて缶コーヒーBOSSの焙煎に従事。コーヒー焙煎や作業設計、新工場設立プロジェクトに携わる。個人ではスペシャルティコーヒー関連のイベントやコミュニティ立ち上げ、競技会に出場。2019年6月にCAMPFIREへジョイン。現在は購入型クラウドファンディング飲食グループにてアライアンスやセールスを担当。

好きな言葉:馬には乗ってみよ人には添うてみよ

すごい副業 新規事業コンテストにエントリーする前

元々、新規事業を立ち上げることに興味を持っていました。ただ、当時は明確な案があったわけではなく、海外の新しいサービスや様々な国内事業を自分なりに「CAMPFIREでやるならこんな形かな?」と想像するレベルでした。

サービスの可能性を様々な視点から見つめてみたり、同僚と「こんなサービスがあったらどう思う?」というコミュニケーションを重ねていくうちに、自然と自分のやりたいことが明確になってきたと思います。

一方で、やりたいことは明確になったものの、新規事業をどのように具体化し、推進していけば良いか分からず、時間が過ぎていました。
そんな中、偶然YOUTRUSTさんが運営するすごい副業の企画で新規事業を募集するという社内アナウンスがあり、本当にやりきれるか不安はありましたが勢いでエントリーをしました。

参加が決まった後、中間ピッチまでに行ったこと

社内外で数百件以上のエントリーがあったと聞いていたので、審査に通らないことも想定していましたが、無事通過の連絡が来ました。
しかし、決まったは良いものの、初めてのことで何から手を付けていいのか全く分からない状況でした。

そんな中、株式投資型クラウドファンディング「CAMPFIRE Angels」を提供するCAMPFIRE Startupsの田中 駆さんがメンターとしてついてくださることになり、事業案の作り方や参考図書などを教えてもらいながら、本格的に新規事業作りがスタートしました。

余談ですが、すごい副業実施期間中に読んだ本はこちらです。数えてみたら11冊も読んでいました。

1.書籍名:起業の科学 作者:田所雅之氏
2.書籍名:臆病者のための科学的起業法 作者:マイケル・マスターソン氏3.書籍名:走りながら考える新規事業の教科書 作者:今津美樹氏
4.書籍名:起業のファイナンス 作者:磯崎哲也氏
5.書籍名:ビッグデータビジネス 作者:鈴木良介氏
6.書籍名:ビッグデータビジネスの時代 作者:鈴木良介氏
7.書籍名:KPI大全 作者:グロービス
8.書籍名:利益を生み出す「売上計画」達成のシナリオ 作者:竹内裕明氏
9.書籍名:リーン・スタートアップ 作者:エリック・リース氏
10.書籍名:新規事業立ち上げの教科書 作者:富田賢氏
11.書籍名:Webサービスのつくり方 作者:和田裕介氏

※一番読んだのはリーン・スタートアップでした


▶資料作り

最初に作った資料はgoogleスライドで5枚くらいの素案とビジネスモデルキャンバスでした。
自分だけの力で0から作ると大変だと思ったので、基本は社内の雛形や既存資料をベースに作成し、ビジネスモデルキャンバスはWebで公開されているテンプレを使用しました。

▶実際のスライド  ※社外秘のため、一部モザイクをかけております。



▶ユーザーヒアリング

素案の段階から事業案の精度を高めたかったので、早速信頼できる前職の同僚2名にユーザーヒアリングを行いました。
そこから先は、資料アップデート→ユーザーヒアリングを繰り返し行いました。

社外向けのユーザーヒアリングを経て、事業案のアップデートが落ち着いた頃、社内メンバーへのヒアリングも開始しました。
社内ヒアリングにおいては、案が実際に事業化されたことを具体的に想定し、法務メンバーや各事業部長へ、事業案に関する懸念事項や必要な対応事項などをヒアリングしていきました。

想定ターゲットへのヒアリングは重要だと誰もが想像しやすいと思いますが、スタートの段階からステークホルダーが多くなる社内新規事業は、社内メンバーへのヒアリングも同じくらいとても重要だと感じています。

中間ピッチ当日

そうこうしているうちに一ヶ月が経ち、いよいよ中間ピッチとなりました。初めての事業ピッチがオンラインということもあり、空気がつかめず緊張の中、本番へ。



当初、新規事業立案に関する全体スケジュールを聞いた際、中間ピッチの必要性を感じていなかったのですが、終えてみると審査員である役員の方々から鋭い指摘やアドバイスを多くいただき、課題ややるべきことが明確になりとても貴重な時間となりました。

最終ピッチに向けて

中間ピッチまでは、基本的な骨組みを作っていく時間でしたが、最終ピッチに向けては、いただいたアドバイスをもとに肉付けをしていきました。
サービス作りのきっかけとなった”誰でもできる仕組みを作り、ノウハウを蓄積し事業を大きくしていくこと”という前職での体験と想いを深堀り、事業案をアップデートした上で中長期的なKPIを設計しました。

ヒアリングにおいても、対象を拡大していきました。中間ピッチまでの骨組みを作るフェーズでは、ターゲットとなり得る業種の方々へのヒアリングがメインでしたが、最終ピッチに向けては多角的な視点で意見が欲しかったため、様々な業種の方にヒアリングしました。

▼ヒアリングの際に使用していた資料。最初の資料よりだいぶ変わりました。


様々な視点から事業案を見ていただいたことにより、マーケットの展望、PR手法、ピッチでどのように”Why me?”を伝えるか、など貴重なアドバイスを得ることができました。

これまでのユーザーヒアリングを反芻したり、同僚との壁打ちを通じて、事業案自体の肉付けを行いながら、無駄な部分を削ぎ落とす作業を同時進行でやることによって、自分の中での納得感も増していきました。

また、期間中は何回か家入さんと事業案について話す機会をいただきました。
すごい副業のコンセプトが”家入さんを唸らせる”ということだったので、『最近唸ったことやこれまで唸ったサービスを教えて下さい』や『これまで立ち上げたサービスでのプライシングの考え方』など聞きたいことを思う存分聞くことができました。
余談ですが、最近家入さんが唸ったサービスはSquare社が開発したモバイル決済サービスの『Cash app』だそうです。インスタのpostも決済サービスとは思えない世界観ですね。

最終ピッチ当日

当初は緊張しすぎて声が出ないんじゃないかと思っていましたが、何回も練習を重ねたのでなんとかリラックスして臨むことができました。
資料はこれでもか!!というほど削りに削り、本番3日前からはiPhoneのタイマーを使い、一人でひたすらピッチ練習を行ったり、妻にも練習に付き合ってもらいました。感謝🙏

ピッチ時間10分の中で”Why me?”をしっかり伝え、”既にサービスがあるのでは?”と錯覚させるくらい自然に話すことを意識しました。

ピッチを終えた後は、審査員の皆さんから多くの質問をいただくことができ、新たな課題も見つかりました。

結果として、私が優勝をいただきましたが、非常に接戦で、出場者全員の事業案はどれも素晴らしく、実際に事業がスタートしている取り組みもあります。

▶#すごい副業 新規事業コンテストでは、全社員が入ったSlackチャンネルが設けられ、事業に関する感想やお祝いのメッセージをいただきました!


今回意識していたこと

新規事業を考える上で意識したことが大きく分けて、3つあります。

1つ目は可能な限り情報をオープンにすること

コンペなのでついつい他の人に知られないように...という方向に寄ってしまいがちかと思いますが、そもそもの目的は新規事業を通してCAMPFIRE事業を拡大することのはず。
作った資料や考えていること、どうやってユーザーヒアリングをしているかなど積極的に発信することを心がけました。参加者同士もオープンコミュニケーションを心がけ、お互いのアイデアを共有し、意見出しなども行いました。

結果としてとても良い雰囲気で有意義に進められたと思います。

ただ、欲を言えば、社外の方々にもっとオープンに発信したかったです。
事業作りのプロセスや資料作成方法などのライブ配信も考えていました。
新規事業創出という性質上、中々実現は難しいかもしれないですが、一人でやるより多くの人を巻き込んだほうが結果としてより良いものができるはずだと思っています。

この先、実際に事業化して進めるようになったら引き続きオープンな発信を心がけたいです!

2つ目は、既にサービスが存在しているように見せること

ここを意識するだけでも資料の完成度がぐっと上がりました。
まず最初に取り組んだのはロゴの作成から。私が信頼している同僚に協力してもらい、イメージデザインやカラーを伝え、メインとなるロゴと資料の端に載せるロゴの2種類を作りました。

ロゴ作成にこだわった背景としては、資料の最初のページが文字だけでは”案”の領域から出ることはできないかと思い、オフィシャルな雰囲気を出すためにつけました。
このロゴのおかげで、事業が既に存在しているように見せることができたと思います。

3つ目は、やっぱり手を動かすこと

様々な方からいただいたフィードバック、本やWebの記事を参考にしてひたすら資料を作ってアップデートする作業を繰り返しました。

コンテスト開始から作成したピッチ資料は12本、事業計画書は10パターンほど。
恐らく全然足りていないですが、とにかく手を動かしてアップデートし、削ぎ落としていくことの繰り返しが大事だと再認識しました。


最後に

今回、この企画に参加したことで事業化へのスタートラインに立てたことがすごく嬉しいです。また、事業作りの経験を通して既存事業への理解度が格段に上がり、レベルアップできました。
この先事業化していくにあたり、間違いなく様々な壁があると思いますが、これから作るサービスが更に社会をより良くし、CAMPFIREのMISSION実現化に近づけるものだと信じています。

皆さんにどんなものか早くお伝えしたいところですが、今しばらくお待ちいただければと思います!今後、壁打ちや事業検証にお付き合いいただける方、大募集です。
また、これから新規事業を検討されている方は、お気軽にご連絡ください。

改めまして、すごい副業を企画して下さったYOUTRUSTさん、社内の運営メンバーの皆さん、メンターの駆さん、ロゴを作ってくれたデザイナーのてっしー、壁打ちにお付き合いいただいた皆さん、この場を借りてお礼申し上げます。有難うございました!

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