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こんにちは!プロダクト開発部でプロダクトマネージャーを担当している石墳です!
3月26日に行なわれた、MoneyForward x CAMPFIRE PM Meetup。マネーフォワードさんと当社CAMPFIREのプロダクトマネージャーのセッション形式で開催されました。当日の様子をご紹介します!!
登場人物
志賀 俊一
マネーフォワード HOME事業本部 事業開発部 部長
2007年にITベンチャーでWebディレクターとしてキャリアをスタート。以降複数のITベンチャーや大手にて30を超えるサービスに携わる。SNS、ソーシャルゲーム、不動産、教育など様々なサービスのPM、事業開発を経験を経て2019年5月に株式会社マネーフォワードに入社。
1年半で3つのサービスの立ち上げ、現在は同事業開発部の部長として新規事業の創造を担当している。
大橋 桃太郎
執行役員 / プロダクト開発部部長 / プロダクト開発部 マネージャー
2017年9月株式会社CAMPFIRE入社、キュレーター、最年少での新規事業立ち上げ、CAMPFIREアプリの立ち上げを経て、現在はクラウドファンディング「CAMPFIRE」のプロダクトマネジメント責任者、2021年1月同社執行役員就任。
石墳 拓海
PMチーム プロダクト開発部
2011年に並行輸入/OEM商品のEC事業会社にてWebディレクターとしてキャリアをスタート。その後、医療・美容関連の事業会社にてBtoC/BtoBサービスのPMとして従事し、2019年11月にCAMPFIRE入社。
新規事業となる株式投資型クラウドファンディング「CAMPFIRE Angels」の立ち上げ。現在は融資型クラウドファンディング「CAMPFIRE Owners」と兼務にてグロースを担当。
Meetup企画の発端
このMeetupの発端は、「領域は近いけど、全くステージが異なる他社のプロダクトマネージャーってどんなことしていて、どんなこと考えているのだろう?」という当社の素朴な疑問から始まりました。
いっそのことMeetupという形で赤裸々に、かつオープンな環境で話してみたいというアイディアから、マネーフォワードさんに打診したところ快く受けていただき、爆速で動き始めました。
Meetupのテーマ
面接官も兼ねている両会社のPMから、面接官目線はもちろん、現場目線で実務であったり、考え方、課題、苦しみやあるあるなど、プロダクトマネージャーについて赤裸々にお話ししつつ、スピーカーもリスナーも双方にとって有意義な時間をつくるという欲張りテーマでした。
ただ、フリートークは危険だよねということもあったので、以下6つのテーマは設けました。
1.各社のPMの定義
2.実務でどんなことをしているか?
3.現在の課題や今後やりたいこと
4.今、本当に求められるPMとは?
5.金融サービスのPMは、金融知識が必須?
6.各社のPMではどんなキャリアが積め、磨けるか?
各社のPMの定義とは?
PMの定義という問いには人数分の答えもありますし、巷ではお酒が入っても入ってなくても延々と話せるテーマです。そこで、あくまでも「各社の」という前提のもとディスカッションし、両社PMともに、企業、サービス、事業体制、現在の領域をふまえてお話しさせていただきました。
CAMPFIREのPMの定義
事業責任者とPMの役割が分かれていることもあり、「プロダクトの開発によって、事業価値ないし、ユーザー価値を最大限にすることがPM」と置いています。また、イシューの発見と特定、解決策をメンバーと進めていき、どの課題にリソースを投資し成果を生み出すかを意思決定し、成果に対して責任を持つ人をPMとしています。
マネーフォワードの定義
マネーフォワードは、サービスの規模(フェーズ)によって事業責任者とPMを切り分けている、もしくはPMが両役割を担っており、「最大規模のMoneyforward Meをより成功に導く」ためにPMと事業責任者が切り分けられており、注力領域が広いので、注力する柱毎に「隊長」を任命し、目標・目的の設計と仮説検証。隊長にはPMだけでなくエンジニアやデザイナーも隊長となり垣根を超えたコラボレーションを創造していく。
「グロースフェーズのサービスのグロース」や「立ち上げ前後」では、一般的なPMっぽく、目標責任や売上責任を追う人をPMとしています。
まとめ
テーマ内で様々な視点からディスカッションした結果、両社ともにPMの定義を会社として公式に持っているわけではないが(作らないといけない課題はもちつつ)、成果に対して責任を持ち、対話と行動、実績により信頼関係を築き、何かを成し遂げるために最大限のアクションを起こす人という点で今回は一致しました。
各社のPMは実務でどんなことをしているのか?
マネーフォワード(志賀さん)
志賀さんは生まれたばかりのサービスの運用、絶賛仕込み中のサービスの設計、さらにその先のサービスの検討を同時並行で動かしており、生まれたばかりのサービスはパートナー企業のコミュニケーションからKPIモニタリング、施策の検討から優先度決定、開発ディレクション(オフショアなのでベトナムの方と英語でやり取り!!)からバックオフィス対応。
仕込み中サービスについては、設計とその先の市場調査、パートナー開拓や戦略設計を2名で回しているという新しい価値の創出の最前線に立っている。
ちなみに志賀さんの要件定義はオフショアなので、解釈の余地は残さずゴリゴリに細部まで英語で書くそうです!!
デザイナーさんが優秀ということもあり、やりたいこととざっくりなワイヤーと情報設計を定義すると、UXの守備範囲に入ったものは全部やってくれるので、形になったものをとても細かく要件定義に落とし込むことが多いとのこと。
CAMPFIRE(大橋さん)
プロダクトオーナー(起案者)とパトロン(支援者)のマッチング(CV)とプロダクトオーナーの開拓率や起案率、業務オペレーションの効率化、クラウドファンディングの理想形(体験のアップサイド)を目指して、上流から下流まで携わる。
社内とのコミュニケーションをしっかりとるか、一切のコミュニケーションを排除しmiroに向きあい、カスタマイズしたミニスペック(ファクト、仮説、ユーザーストーリーを鮮やかに描いてこだわる)ことに注力し、どうやるのかはデザイナーやエンジニアへ任せていく。機能要件は法務やBizサイドとすり合わせを行なう際に具体的に定義していく。
まとめ
同じPMですが、ステージの違うサービスということもあり、実務内容はばらけていました。ただ、どちらも3Dに近い視点の動きで頭をフル活用していることから、1時間ほどの何もしない時間を作って休憩しているようです。
また、95%以上の苦しみを「こころがぎゅーっとなる」という表現で盛り上がり、この「ぎゅーっ」がユーザーさんからの声が返ってきたときに華開いて、この業務をやっていてよかったと全てが満たされることに共感していました。
現在の課題や今後やりたいことは?
マネーフォワードの課題と今後やりたいこと
組織課題にも通じるが、何年も前から楽しそうな山々は見えていて、登ると楽しいことは分かっているのに、どの山にどの順番でどうやって登るのか意思決定ができていないことが課題。
登れる山は見えているのに2人のPMだけでどうやって攻略しよう、というワクワク満載ながらも現実的なリソース不足が悔しい。今後は山は見えているので、リソース不足の解消とより選択に力をいれ、山々の攻略にフル投下していきたい。
CAMPFIREの課題と今後やりたいこと
どうしても1つのイシューに対して継続性を持ち続けられる環境になっていないことが課題であり、1つのイシューに向き合い続ける環境を今後作りたい。選択と集中だと、選択できる環境は作れるが、リソースが足りず各々が集中できる環境構築ができていないのが、悔しい。
まとめ
課題を見つけに行くCAMPFIREと課題を解決しにいくマネーフォワード。
どちらも現状リソースは足りていないけれど、それがゆえに一緒に課題に対して真摯に楽しく向き合える人を採用したいから、今は採用活動を楽しんでいます。
今、本当に求められるPMとは?
まさかのお二人とも同じ答えでした!!
「何かを決める人(何かを決めさせる人)」=「意思決定力」が大事であり、PJの為に一番走りやすくする道を作るためにブレずに深く深く考え抜いて決定し責任を持つことが大事。
起業家を「選んだ市場に事業をぶつける」人とすると、PMは「事業の中のイシューを選んでクリエイティブな人をぶつける」イメージで、形が作れるデザイナーさんやエンジニアさんを一言で動かせてしまうことに恐怖を感じつつ、決めるために材料を集め、決めるために考え、決めたことに責任を持つことができる人が求められるのがPMとのことです。
金融サービスのPMは金融知識が必須なのか?
こちらも2人とも同様の答えでした。
あれば有利だけど、なくても全く問題ないです。
すでに社内に知識豊富な人が多いですし、その人たちを上手く活用できることが大事、なくても後から身につくものでもあるので必須ではない。体系知識より「お金があったら何ができるの?」「金融とは?」「金融がない社会とは?」みたいな概念的な知識や考えられることの方が大事。お金を増やしたい欲求が少しでもあればよいし、仕事しながら覚えられるって幸せな環境かも。
どんな経験が積めてどんなキャリアが描けるか?
マネーフォワード
多数のサービスと3つのフェーズがあるため、大規模グロースの体験から事業開発まで経験できることもあり、PMの入り方、事業開発への入り方など何がしたいかをマッチさせたサービス、ポジションを提供できる。
CAMPFIRE
意思決定がボトムアップなので、大きな裁量を奮える環境。意思決定の回数と失敗を歓迎するカルチャーで意思さえあれば打席にたてるので、場数を踏んで分厚い経験が味わえる。
まとめ
適性に合わせた環境のマッチができるマネーフォワード、ボトムアップで本人が望めば望むほど打席に立てるCAMPFIRE。
ただ両社とも自らの市場価値が上げられる環境に間違いないです。