Visionalグループ 株式会社ビズリーチでは、2023年4月に入社した新卒プロダクト職(デザイナー/エンジニア)を対象とした新卒研修を約3ヶ月間実施しました。最初の約1ヶ月間はビジネス職と合同で顧客志向を中心に学び、その後はプロダクト職としてモノづくりのプロセスや品質の基礎を学びました。
この記事では、後半約2ヶ月間のプロダクト職社員を対象にした職種別研修を通して得た学びや変化について、ご紹介します。
※このストーリーは、2023年9月20日に、企業ブログ「Visional Designer Blog」で公開した記事を転載したものです。
研修の全体像
今年の職種別研修のテーマは、「品質・テスト」です。
質の高いプロダクトをチーム一丸となって作り続けるためにはどうすれば良いのかをこの研修で学びます。
研修はエンジニアとデザイナーが合同で実施しました。エンジニアとデザイナーは実務で一緒に開発を進める仲間になります。そのため、お互いの仕事内容や考え方の違いなどを深く理解してモノづくり全体を見れるようになる必要があります。私たちは、それぞれの強みを理解し、助け合いながら2ヶ月の研修を乗り越えてきました。
今回のテーマである品質保証やテストと聞くと、デザインとどう接続されるのか?と思う人もいるかも知れません。Visionalでは質の高いプロダクトを作り続けるためにエンジニアであってもデザイナーであっても職種の垣根なく品質に対して責任を持っています。普段の業務でもテストの項目を一緒に考えたり、品質を高める話し合いも一緒にしています。
研修で得た学び
品質について体系的に学んだことで、数え切れないほどの学びがありました。その中でも特に大きな学びとなったのが、3つあります。
具体的な研修内容と合わせてお伝えします。
①品質とテストプロセスの座学から得た開発手法に関する学び
研修では、プロダクト開発の手法やエンジニアリングの基礎を学びます。
特に学びが大きかったのがアジャイル開発の研修でした。この研修を通じて、アジャイル開発の手法を学び、ユーザーが本当に必要とする機能を効果的に開発する方法について理解を深めることができました。
アジャイル開発は、ユーザーとの継続的なコミュニケーションを重視するアプローチです。この方法論では、ユーザーの要望やフィードバックを取り入れながら、定期的なリリースを行います。このように進めることで、プロダクトを一度に完成させるのではなく、ユーザーの反応に基づいて柔軟に対応できる利点があります。
この研修から、アジャイル開発の原則は、私たちの仕事の進め方やデザインプロセスにも適用できると気付きました。例えば、デザイン作業に入る前にアウトプットのイメージを共有し、細部を詰める前にレビューを行うことで、手戻りを最小限に抑えられることを学びました。
②エンジニアリングを学んでわかった、助けを求めることの大切さ
エンジニアリングの研修はデザイナーの私にはすぐに理解ができませんでした。
そのため、研修内容を理解できない時に一人で悩んでしまうことがありました。それを特に実感したのがモデリング研修です。モデリング研修は合計で4日間あり、1日目にはロジカルシンキングの思考法などを学び、2日目以降はクラス図などモデリングの基礎を学びました。また、この研修は座学の時間とチームで行うワークの時間に分かれて実施されました。
まずは自分が講師の方に教えていただいた内容を理解しないとチームに貢献できないと思い、わかるまで一人で考え込んでしまいました。一人で考え込んだ結果、内容を理解できていないまま研修が進んでしまいました。
そんなとき、上司から「わからないのは当たり前。やったことがない、慣れないことを取り組んでいるだけで毎日前進している。」とアドバイスをいただきました。私は研修を受けたらすぐに理解できるのが普通だと思い込んでいました。しかし、このアドバイスを聞き、自分は期待値を高く見積もりすぎたことで自分ができていないと感じ、落ち込んでいたとわかりました。わからなかったらまずはわからないところをまとめ、わかる人に聞く。人を頼ることはむしろ良いことだと理解できました。
モデリング研修の4日間のうち最初の2日間は質問できませんでしたが、上司からのアドバイスを受けた3日目以降はわからないことをまとめて講師の方や同期に質問し、少しずつ理解ができるようになってきました。
目的達成のために必要な時は、助けを求めることが大切と学べた研修でした。
③同期と同じことを学び挑戦したからこそわかった自分の課題
職種別研修では、プロダクト職として入社した新卒メンバーが同じ研修内容を受けるため、私は自分ができないところを周りと比べてしまいました。
そのことについて気づいたことが2つあります。
1. 成長する過程において、人と比べることは意味がないこと
生きてきた過程が異なれば、できることも異なります。これは今まで努力してきたかどうかの違いだけでなく、何を重視して成長してきたかも影響するので、誰彼構わず比べるのは意味がありません。
2. 実現可能な自分の理想を考える必要があること
自分の理想の姿を無理に高く設定してしまっている場合、いつまで経っても理想像を達成できません。自分は今どの地点にいるのか、そこから目指せる理想はどこなのかをまずは考える必要があります。
これらに気づいてから、自分自身に軸をおき、自分の現在地から頑張って達成できる地点はどこなのかを考えるようになりました。
そのように考えるために行っていたことが「振り返り」です。ビジネス職と共に受けた職種合同研修の時から毎日振り返りを行なっていました。しかし、振り返りのたびに自分ができていないことを書き出して落ち込んでしまっていました。学びを得てからは、振り返りから成長のために得られることはなにかに注目するようにしました。
研修が終わり、配属された今でも振り返りは続けています。そして、自分の課題について真摯に向き合う良い機会にもなっています。
おわりに
私はこの研修で学んだことを生かし、理想であるユーザーの課題解決に貢献できる人間に成長したいと思います。そのためにこれからも他人と比べることなく、自分の理想に近づくために振り返りをすること、そして、目的を果たすために周囲の人に助けを求め、成果を出すことを意識していきたいと思います。
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