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諦める勇気を糧につかんだ理想の働き方!「人をつくるアルサーガ。」連載第68回は、アルサーガの熊本拠点“フロンティアビジョンスタジオ(以下、FV)”のフロントエンドエンジニアの有水さんが登場です。
有水さんは、幼少期からの夢を追いかけて漫画家になるため上京し、約1年間漫画家アシスタントを勤めました。その後は地元の熊本に戻り、長年の研究職を経て、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。
漫画家という夢からまったく異なる世界に飛び込んだその勇気と決断力が、彼の人生において特筆すべき強みとなり、その経験がエンジニアとしての成長を加速させたようにも思います。
そんな有水さんに、漫画家アシスタントからエンジニアに転身するまでの過程や、FVで働く魅力、そして今後挑戦したいことについて話を聞きました。
20代後半でスタートした第二の人生。転身のきっかけはプログラミングで体験した感動
――これまでの経歴を教えてください。
熊本の高校を卒業した後、福岡の専門学校で漫画の勉強をしました。その後、上京して漫画家のアシスタントとして働いていましたが、25歳の時にアシスタントを辞めて地元の熊本に戻りました。地元では地質調査の研究職に7年ほど勤めましたが、過去にアルバイトで体験したプログラミングの楽しさを思い出し、再度本格的に学んでみたいという気持ちが強くなりエンジニアへの転身を決意しました。
――元々は漫画家を目指していたんですね!
そうなんです。子供の頃から物語を考えることが好きで、特に『ブリーチ』の作者である久保帯人先生や、『ワンピース』の著者である尾田栄一郎先生の影響が大きく、漫画家になりたいという夢が幼少期に芽生えました。
高校卒業を控えて進路を考えた際、漫画家に対する憧れが強く、かつ自分がサラリーマンになる姿を想像できなかったため、他の様々な職業がある中でも漫画家を選び、アルバイトで貯めたお金を使って熊本を出て、福岡で漫画の専門学校に通うことにしたんです。
専門学校を卒業した後も、現場でアシスタントになるまでにはかなりの時間がかかりました。漫画の業界では、自分の作品を出版社に持ち込むケースが一般的ですが、私の場合はインターネットで様々な掲示板を活用して、数多くの会社に応募しました。結果的に、アシスタントとして採用され、そのまま上京して働くことになりました。
アシスタントは漫画家の一番近くで仕事ができるので、働くこと自体はすごく楽しくできたと思います。しかし、働いているうちに漫画業界の競争の激しさと漫画家になるための道のりの厳しさを肌で感じ、気づいたら心が折れかけていたこともありました。
25歳までに漫画家の夢を実現できない場合は、もう一度進路を考え直そうと自分の中で決めていました。当時交際していた彼女も同じようなアドバイスをしてくれたこともあり、その歳を迎えたときに見切りをつけてアシスタントの仕事を退職し、地元の熊本に戻ったのです。
――その後、なぜエンジニアに転身しようと思ったのでしょうか?
一番の理由は、アルバイトを通して知ったプログラミングの楽しさを再び体験したいという気持ちがあったからです。
アシスタントを辞めてから7年間、私は地元で地質調査の研究職に従事していました。転職を考えて様々な可能性を探っていた際、アルバイトをしていた頃にスマートフォン向けのWebサイトを制作した経験を思い出しました。当時は、先輩に教わり指導を受けながらWebサイトを構築し、ブログを更新するなどの作業をしていました。
あくまでプログラミングの基礎的で簡単な制作しかできなかったのですが、私が作成したものが他の誰かに役立っていることに感動を覚え、再びプログラミングをやってみたいという思いが湧き上がり、エンジニアに転身することを決めました。
働きやすい環境と楽しい仕事仲間は全部FVにあった。様々なチャンスに恵まれつつ遂げた成長
――数多くのIT企業の中でFVに入社した理由を教えてください。
FVに入社したきっかけは、前職の社長からの紹介でした。前職では初めてエンジニアとして採用されましたが、私の本当にやりたかったWeb制作の仕事に携わることができなかったため、入社前の期待と実際の業務内容の違いに納得できず、退職をしました。
ただ、当時の社長がFV代表の直登さんと制作プロジェクトを通じて知り合い、そのご縁で私は直登さんと一緒に食事をする機会を得て、直登さんに転職の意志や将来のエンジニアとしてのキャリアについてお話することができました。その後、自分で制作したポートフォリオを直登さんに送り、仕事の依頼を受けてLP制作の開発に関わりました。
FVでは前の職場と異なり、私の関心のある分野に関わることができただけではなく、何よりもFVの皆さんと一緒に仕事をすることが楽しかったため、試用期間の3ヶ月が終了した際に、正社員としてFVに参画することを決めました。
――代表と直接会話して仕事をもらったケースはなかなか珍しいですね(笑)。実際に入社して約3年間働いてみて、FVのどんなところに魅力を感じていますか?
まず、社内の関係性が良くて働きやすい環境があるところに魅力を感じています。
地元で研究職に勤めていた時、上司は仕事に対してこだわりを持っており、主に研究を通じて学ぶことに焦点を当てていました。その姿勢を尊敬する一方で、指導してもらう機会が非常に限られていました。
しかし、FVではこれまでの環境と全く異なり、風通しが良く思いやりに溢れた同僚が多くいたことに驚きました。また、上司に指導を仰ぐだけでなく、分からないことを質問すると周りの方々がいつも親身になって教えてくれます。気楽に質問しやすいので学べることも多く、働きやすい環境だと日々実感しています。
さらに、定期的に勉強会などのイベントが開催される点も魅力的です。
勉強会では特定のテーマで話すことが基本ですが、誰でも気軽に発言できる雰囲気になっているので、様々な話題が出て自由に話し合うことができます。これによって、普段あまり話す機会のないメンバーとコミュニケーションを取るだけでなく、多様な知識や考え方に触れることができます。このような勉強会を行える環境は非常にありがたく感じています。
――ちなみに、FVのホームページで有水さんの漫画作品が掲載されていると伺いましたが、仕事において漫画の趣味を活かせる場面も多いですか?
FVに入社してからは、仕事でも漫画の趣味を活かす機会が増えました。代表の直登さんが経営している株式会社Aictの無人クリーニングサービス「LAGOO」(*1)の紹介漫画を手がけたり、FVのWEBマーケターのリクルートページでWebマーケターの仕事を紹介する漫画を制作(*2)することができました。こういった点も、FVで働く魅力的なポイントかもしれませんね。
(*1)土曜日に発覚!? デキる男の秘密ー無人クリーニングサービス「LAGOO」:
(*2)Googleアップデートでどん底に…ーFRONTIER VISION:
https://www.fvs-net.co.jp/web-marketer/
――本当に絵を描くのがお上手ですね!今後の作品も楽しみにしています!
――話は少し変わりますが、入社当時は技術部だったと伺いました。現在のシステム開発部に異動した理由を教えていただけますか?
私が入社した当初は、統合的な部署としてシステム開発部がまだ設けられておらず、主にWeb制作を担当する技術部が単独で存在していました。
東京本社との合併に伴い、Reactを使用した開発スキルを持つメンバーを探していると本社から募集がありました。私は日常業務の合間を使ってフロントエンドのスキル向上に取り組んでおり、ちょうどその頃はReactの学習に励んでいました。その成果をまとめて月報で提出した結果、上司が興味を持ってくれて、「挑戦してみませんか?」と声をかけてくれたんです。このチャンスを無駄にしてはいけないと思い、東京のプロジェクトへの参画を決意しました。
プロジェクトが終了した後、FV内にシステム開発部が設立され、私はそのまま異動をし、フロントエンドのチームリーダーとして活動をしました。
――異動してからどのような変化がありましたか?
業務上の変化だと、異動してからはUI設計などに携わることが増えました。またフロントエンドの業務だけではなく、セキュリティの観点からバックエンドの技術も活用する機会が増え、仕事の範囲は全体的に広がりましたね。
他には、チームリーダーになったことによって心境にも変化が現れました。新しい技術や知識に追いつくためのモチベーションが高まるとともに、自身の成長だけでなく、チーム内の新人エンジニアの育成にも注力するようになりました。リーダーとして、より優れたエンジニアを育てる方法を模索する時間も増え、より充実した日々を送っています!
考えを否定しない姿勢を大事に仲間を増やしていきたい
――チームのリーダーとして、心がけていることはありますか?
チームのリーダーとして心がけていることは、大きく二つあります。
まず一つ目は、メンバーの考えを否定しない姿勢です。
チームリーダーとしてメンバーの業務をレビューする機会が増えましたが、単なる指摘をするだけでなく、それぞれの意図を理解し、適切な説明を心がけています。一つの質問に対しての答えは一つだけではないと考えているため、様々な視点や考え方を尊重し、それをわかりやすく伝えることに注力しています。
二つ目は、コミュニケーションを大切にし、定期的に勉強会を開催することです。
勉強会は社員からテーマを募集し、ディスカッション形式で行っています。普段の仕事では難解な疑問や課題も、こうした場で話し合うことで解決策が見つかることもあります。そのため、メンバーがお互いに学び合い、成長できる環境を整えることが、勉強会を開催する最大の目標だと私は考えております。
この前は初回を開催しましたが、フロントエンドのみならず他の部署のメンバーも多く参加してくれたことにより、とても有意義な時間を過ごすことができて楽しかったです!
――今後、FVで挑戦したいことを教えてください。
将来的には、フロントエンドだけでなくバックエンドにも精通したエンジニアになることを目指しています。現在の仕事とは別に、プライベートでも学び続けており、クリエイターとエンジニアをつなぐコミュニティの個人開発に取り組んでいます。勉強を兼ねて開発を進行していますが、このプロジェクトを完成させるよう頑張っていきます!
また、チームリーダーとして、フロントエンドエンジニアを目指す人々を増やしたいと考えています。そのためには、さらに多くの勉強会を開催し、他の部署のメンバーたちにも興味を持ってもらえるよう努力していきたいと思っています。
――最後に、FVに入社したい人に向けてメッセージをお願いします!
経験者に限らず未経験の方でも、やる気と好奇心を持っているならば、FVでは様々なチャンスが待っています。興味がある方は、まず行動してみませんか?ご応募をお待ちしております!
――ありがとうございました!
(文=広報室 尹)