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エンジニアリングマネージャーの意気込みに迫る。「人をつくるアルサーガ。」連載第61回は、今年の1月にサーバーサイド1Div.のディビジョンマネージャー(以下DM)に就任した山崎さんに話を聞きました。
山崎さんは未経験でアルサーガに入社し、2年ほどエンジニアのスキルをつけて、現在は約20名の部下を従えるマネージャーの役割を担っています。配下のエンジニアのみならず社内の誰からも親しまれ尊敬されている山崎さんですが、ここに辿り着くまでに様々な苦悩を抱えてきたそうです。
今回は、今のアルサーガだからこそ感じられる魅力や、これから挑戦したいことについて深掘りました。
入社の決め手は社長との最終面接
――これまでの経歴を教えてください。
大学を卒業してからの数年間は、エンジニアとは全く縁がない接客業に従事していました。エンジニアを目指し始めたのは2019年の新型コロナウイルスが流行り始めたタイミングです。
それまではエンジニアについての勉強をしたことは全くなかったので、プログラミングスクールに通い、エンジニアの道を志すようになりました。
――なぜ未経験からエンジニアを目指そうと思ったのでしょうか。
結論から言うと、自分の持つ専門性で誰かが抱える課題を解決する仕事がしたいと考えたからです。
20代の頃に体調を崩しがちな時期があり、若年期に自分が思い描いていたキャリアを描けず塞ぎ込んでいたことがありました。そんな時にインターネットを通じて、自分が苦しんでいた分野に精通したお医者さんに出会い救われた経験があります。そのおかげで、今では体力お化けと言われるくらい元気に仕事ができるようになりました(笑)。
そんな経緯もあり、医師を志したこともあります。ただ、その思いが芽生えた時にはすでに年齢面やコスト面で大きな壁があり、自分と同じような悩みを抱えている人々に寄り添える仕事を探していた中で見つけたのがエンジニアという選択肢でした。
他の仕事にも一部当てはまるかもしれませんが、エンジニアには専門性を活かして社会や人の課題解決をする力があると考えています。シビアな仕事だとは思うけれど、自分の全ての時間を費やして勉強してでも、その専門性を磨いて誰かが抱える課題を解決できる能力を身につけたいと思ったのです。
――多くの苦悩と大変な経験からエンジニアという職業に辿り着いたのですね。
そんな中で、数多くあるIT企業からアルサーガを選んだ理由を教えてください。
エンジニアを目指す多くの人は、最初は事業会社を選ぶ傾向があると思います。ただ私はそのようなこだわりがなく、受託開発会社から事業会社まで幅広く考えていました。最終的に受託開発会社に魅力を感じたのは、「誰かのアイデアを具現化する能力」を育み発揮することに集中できる環境だと思ったからです。
そういう経緯で開発会社を探しているうちに、通っていたプログラミングスクールの紹介でアルサーガに巡り会いました。社員インタビューや社長のインタビュー記事をみて、純粋に「面白そうな会社だな」と感じ、面接を受けてみることになりました。
――入社の決め手はなんだったのでしょうか?
決め手になったのは、社長との最終面接です。
社長である泰明さんには、自分のこれまでのことについて、全て包み隠さず話しました。
すると社長から「確かに多くの人は、山崎さんのこれまでのキャリアを評価しにくいものだと思ってしまうのかもしれない。でも今日自分のことを語る姿と提出してくれたポートフォリオから、思い通りにならない人生の中でも、山崎さんが本気で自分と向き合って生きてきた人なんだということが強く伝わってきました。」という言葉をもらいました。
その言葉を聞いて、「社長は固定観念に縛られず、自分の価値基準を持って人をみてくれている人」だと感じ、強く突き刺さりました。その言葉こそがアルサーガが持つ「“人をつくる” だから “物をつくれる”」というビジョンの証だとも感じ、最終面接が終わった後は「もうここで働くしかないな」と思っていました。
DMは大変だけど、こんなに美味しい仕事はない
――今年1月からDMに着任した山崎さんですが、DMになった経緯について教えてください。
私の上司であった前DMからの指名でマネージャーに昇格することになりました。それまでの複数の案件で開発リーダーを担当したり、社内の月間MVPを受賞したりするなど、技術力やコミュニケーション能力に関して評価をしてもらっていました。
ただ、DMをお願いされた時は自分の実力不足に悩んでいる時期で、「自分なんかがマネージャーになってもいいのだろうか」と、自信を持って引き受けられない気持ちもありました。
――そこからDMを引き受けるまでに、どのような感情の変化があったのでしょうか。
技術的に悩んでいた時期ではありましたが、入社してから2年間で自分が失敗してきた数や、そこから学んだことの質には自信がありました。そういった経験をメンバーに共有することで、メンバーにも失敗を活かして学んでもらえるかもしれないと思い、DMのオファーを引き受けることにしました。
私自身、様々なことに挑戦したいと思ってパンクしたこともありました。難しい実装に自ら手を挙げたのにうまくいかなかったり、できない時にできないと言うのが遅くなって周りに迷惑をかけたりなど、思い返せばキリがありません(笑)。
それでも、自ら仕事をもらいにいく行動は積極的に続けていて本当に良かったと思っています。メンバーには私の失敗を反面教師にしてほしいし、少しハードなことにも手を挙げる姿勢をマネしてほしいとも思っています。
――DMになってから何か変化したことはありましたか?
元々エンジニアとして技術面を磨きたいという気持ちが強かったのですが、DMになってからは会社としての組織の成長や他の部署のことも考えるようになりました。
マネジメント業務に時間を割くようになったので、自然と周りの状況が見えるようになり、会社がどのように運営されているか、他の部署はどんな仕事をしているかについて純粋に気になり、もっと視野を広げて様々なことを知りたいと思うようになりました。
特に2022年の秋にはコンサルティング本部が立ち上がり、順調に売り上げを積み上げています。これまでのシステム本部以外に売り上げを持つ部署ができたのは初めてなので、コンサルタントの人たちと連携して相互成長するためには何ができるのかを考えています。
――山崎さんのディビジョンや他のエンジニアに対しての感情の変化があれば教えてください。
サーバーサイドに関しては、未経験エンジニアが一定数いるのにも関わらず、クライアントから満足していただける案件が多い、というのはすごいことだと感じています。それは、未経験エンジニアを育て、ディビジョンを超えて支え合う「相互成長」の風土があるからこそ為し得ていることだと思います。
一方で、他のポジションがしている仕事への理解や関心が少なかったり、インフラエンジニアや他のベテランエンジニアの知識に依存している面もあると思います。サーバーサイド以外の領域にも目を向け、技術者としてビジネスの解決に繋がることにも興味を持ってもらえるようにしていきたいです。
これを実現するために、自分が関心のある分野を一つに決めつけずに、関心の輪を広げていってほしいと思っています。これは、エンジニアのスペシャリストを目指す人にも、マネジメントを志す人にも有益なことだと思います。
私がこの思いに至ったのは、DMとして様々な人々の仕事に触れる機会があったからですが、立場に関わらず、社内の人とたくさんコミュニケーションをとることで、理解や関心が広がっていくのではないかと思います。
メンバーの成長にも寄与しつつ、組織のビジネス成長にも関与できるので、DMになってよかったと本当に思います。DMは大変だけれど、こんなに美味しい役割はないな、と思っています。
挑戦環境が整っているアルサーガは、経験者にとっても面白い組織
――山崎さんが今後挑戦していきたいことについて、個人・組織の両観点から教えてください。
一つはエンジニアリングマネージャーとして、エンジニアの管理体制をもっと明確にして、開発工程の効率化に貢献していきたいです。
以前、橋本さんが社員インタビューで話していたテンプレート化についてもそうですし、エンジニアは似たようなことで悩むことが多いので、アルサーガ独自のケーススタディ集をまとめていきたいと思っています。
特にアルサーガは若手のエンジニアも一定数いて、今も毎月10名程度のエンジニアが入社してくれているので、そういう人たちの成長に寄与できるものを会社として体系的に持っていくことが重要だと考えています。
もう一つは、経験者採用の強化です。
私は今、サーバーサイド1Div.のDMを務めながら経験者採用をメインで担当しています。私自身は未経験でアルサーガに入社した身ですが、エンジニアとしての経験年数を積んできた今、「アルサーガは経験者にとっても面白い組織だ」と感じるようになってきました。
アルサーガは挑戦する人に対しての寛容さが半端ではないと思います。まだまだベンチャーで成長中の企業ではありますが、数年後の上場を目指して成長している企業で、かつ200名弱のエンジニア組織を率いてここまで挑戦させてくれる会社はなかなかないと思います。
他社のエンジニアの話を聞くと、エンジニアとしてのスキルは伸びても裁量がないことで燻ってしまう方も多いと感じます。
一方、アルサーガは上流工程から設計に携われたり、筋が通っていればなんでも挑戦できる風土があるので、「自分のキャリアってこれでいいのかな」と少しでも感じている人にとっては、抜群にいい環境です。
それができるのは、いざとなったら助けてくれる経験豊富なエンジニアが在籍していることもありますし、CTOも兼任している代表の泰明さんが、メンバーのことを信じてなんでも挑戦させてくれる人だからだと思います。それこそが、アルサーガにしかない良さです。
――今後アルサーガに入社したい人にメッセージをお願いします。
アルサーガは今年の7月で9期目に入りました。数年後に上場を目指しており組織として成熟してきてもいるので、思いつきの挑戦は受け入れられないこともありますが、説得力や妥当性を表現できればいくらでもチャンスを掴めます。
アルサーガは様々なことにチャレンジできる環境が整っているので、挑戦やスピード感を楽しめる方にはとてもいい職場だと思います。
そういう方と一緒に楽しんで仕事をしていきたいので、興味がある方はぜひカジュアル面談などでお話しできたら嬉しいです!
――ありがとうございました!
(文=広報室 渡邉)