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大好評の連載企画「人をつくるアルサーガ。」連載第15回は、2020年12月に入社したQAエンジニア兼ディレクターの村川が登場!
IT開発における「QAエンジニア」の役割は、で、ユーザーが心地よくサービスを使えるようにすることです。
しかし、普段あまり表に出ない存在として、周辺職種の「テスター」と混同されがちな職種でもあります。
そこで、QAエンジニアの本質的な役割や重要性をもっと詳しく知りたい方のために、今回はQAエンジニア歴が長く、ディレクターとしても活躍中の村川へ話を聞きました。
QAの本来の概念とは…!
――QAエンジニアとなったきっかけは?
村川:まず、トレンドのITの仕事に関われたらいいなと思い、最初はITの会社に下請けとして入っていました。デジタルカメラ開発のテスターとして入り、実は吉田さん(iOSエンジニア)がお使いのカメラの開発にも携わっていて…!(笑)
<吉田さん・宮崎びっくり!!!笑>
村川:その会社では主に「テスト」という業務だったのですが、次の転職先で「テスト」と「QA」の概念が実は違うんだよと教えてくれる恩師に出会ったんですね。
その方から学んだこととして、QA(品質)は「テスト」をして不具合を検出する役割と思われがちですが、そうではなく、ユーザーの使い方を考えて、本当にユーザーが使いやすいか、ユーザーが使っていて気持ちが良いか、を考えるところまでが「QA」の仕事だと学びました。
――設計にも携わるということですか?
村川:そうです!ユースケースでユーザーの要件をちゃんと満たしてあげるために「QA」があります。
このようにユーザー側の視点に立って考えることが面白いと思い、QAエンジニアを目指しました。
――QAはどのように勉強していくのですか?
村川:勉強というよりは、例えばカメラだったら実際に自分で買って使ってみたりとか…
――え!お金かかりますね…!(笑)
村川:ちゃんとテスト機を用意してくれるところもありますし、用意されていなくても貸出し申請をして借りることもできます。
アルサーガの場合は受託開発がメインなので、ターゲットとなるユーザー層がどのようなサービスを使っているのか市場調査をし、実際に使ってみて、それぞれの強みやデザイン性などをチェックします。
そして、今回作るシステムに対して、どのユーザーに合っているのか、どんな人が使うのかを割り出していきます。
そのためには、お客様と綿密にコミュニケーションをとって、市場調査をしていくことが大事になります。
――コードを書くエンジニアとは考え方がまた違いますね。
開発者とは違った視点。考え方は「ブラックボックス」
村川:QAの考え方としては、ブラックボックスに対して、品質を定義していくことだと思っています。
パソコンは中身がどのように作られているか、一般の方々はそんなに知らないと思います。ただ、パソコンで出来ることや品質が分かることで購入はしますよね。
そして使い方は人それぞれで、組み合わせは無限大にあります。QAではアクターが利用するために必要な機能や性能の保証をするとともに、組み合わせや環境でどんな可能性があるかという品質観点を立てていきます。
経験した中で面白かったのは、カメラの開発を行う中で、冬に天体を撮影するユーザーを考慮してカメラを冷蔵庫に入れてみたり、逆に炎天下の中でも耐えられるかどうかを検証するために暖房をあててみたりしたこともあります。
もちろん、ディレクターやエンジニアが仕様を考慮していただいているものもあります。ただ、開発目線で考えていることもあるので、完全にそれを正とする訳ではなく、ユーザー目線で本当に満たせているのか、という視点でQAは考え、品質のクオリティを上げていきます。
そういう意味では、正解は一つではなく底が知れないので、QAの考え方はブラックボックスと同義と思っています。(もちろん開発者目線としてどこまでホワイトボックスで考慮されているかも重要です。)
――では、要件定義でもQAは重要な役割なんですね。
村川:そうですね。要件定義の段階でQAも参加し、このシステムはどういう背景があって、どんな目的で、どういう人が使うのかを上流工程で揉み上げ、その人たちの要件を満たすにはどこまでをテスト範囲とするかの計画を立て、それをもとにテスト設計をし、実施していくのが理想となります。
――現在ディレクターも兼務していますが、どのような経緯で?
村川:これまでのQAの経験やコミュニケーション力が評価され、計画書作成ができることもあり、ディレクターをやってみないかとお声が掛かりました。
実際、僕も上流工程に携わることに興味があったので、チャレンジできるならやりたいですと返答したら、まさかのその後すぐにディレクターをやらせてもらえて(笑)。
そういったチャレンジを尊重してくれるのがアルサーガのいいところですよね。
――経験者だからこそチャレンジできる幅も広がったんですね。
村川:経験があったことも当然あると思いますが、コミュニケーションを頻繁に取りに行くことを大事にしていたのと、この金髪が良かった気がしています(笑)。
――それはどういうことですか?!(笑)
村川:印象がつくので(笑)。泰明さん(代表)からも「金髪いいじゃん!」とお墨付きをもらっていたので、こちらもガンガンやっていこうという気持ちでした。
――金髪が後押しをしてくれたんですね!(笑)
――QAエンジニアのやりがいも教えてください。
村川:やはり視点が複数あるのが面白いと思います。エンドユーザーの立場だったり、開発の立場だったり、どちらの視点にも立って考えられるのは楽しいですね。
QAは末端で考えられがちですが、実はそうではなくて、開発やデザイン、エンドユーザーにも関わるので、要件定義するディレクターに進んだり、開発のマネジメントやエンジニア、デザイナーになることも勉強すればできます。
可能性が広いところもQAエンジニアの良いところだと思います。
――まずITの仕事に触れたいという方にもおすすめですね!
村川:きっかけとしては非常に良いかもしれません。何も分からない状態から個人で学んでいくよりも、品質保証の業務をしながら、他の職種の業務プロセスや現場の温度感を理解した上で、プロジェクトはこうやって進行していくからここを勉強すればいいのか、というのも分かると思います。
なので、ITで何かやりたいけど何をやればいいのか分からない、けどいろいろ学びたいという方には割とおすすめかもしれません。僕自身、ITに何も触れてない状態からここまで来れたので。
これまでの経験を存分に発揮できる環境
――他で経験したからこそ見えたアルサーガの良さはありますか?
村川:アルサーガって変な派閥が全然なく、独特の規定ルールもほとんどないので、良い意味で自由というのがあります。
例えば、前職までの経験があったとして、その経験がここで使えないということはなくて、存分に経験を発揮することができます。
僕も実際、前職までの経験を発揮させていただき、こういったポジションをもらえたという実績を作ることもできたので、そこは非常に良いところだと感じています。
あとは、メンバー皆の技術力が高い上で、本当にめちゃくちゃ素直なんですよね。
初めて触る技術やサービスに対しても前向きに勉強をして、やりたくないって文句を言う人も全然いないんですよね。
――本当にいい人が集まりすぎて怖いと思うこともあります(笑)。
村川:(笑)!!! ビジネスライクみたいなのもないですよね!
ラウンジでの趣味の活動を代表も推奨していて、終業後に音楽をやったりとか。最近だと懸垂バーも置かれたので、筋肉チームが盛り上がってますよね。
――私もゴルフのパターを置きました!(笑)
村川:ゴルフやったことないので僕も今度ぜひやってみたいです!
ゴルフや音楽もそうですけど、これまでやる機会がなく、なかなか踏み込めなかったことも、誰かが会社に持ってきてくれることで、やってみようかなときっかけになるのはいいですよね。
――気軽にお試しできるのいいですよね!
村川:趣味も尊重してくれて、業務だけでなく遊びも全力なのがアルサーガの良いところだと思います!
――いい感じにまとまりましたね(笑)。
――最後に、今後の目標を教えてください。
村川:エンジニアの視点とは違ったユーザー目線でのメリットを常に考えながら携わっていければと思っています。要件定義での情報を、早い段階からテストチームにアドバイスをすることで、先方にもより満足していただけるご提案をしていきたいです。
同時に、技術定例や勉強会を開き、QAは実は上流工程から関わるということを浸透させ、上流から考えていけるQAチームを作っていきたいと思っています。
――ありがとうございました!
番外編
――終業後にラウンジでよくギター弾いてるイメージですが、これまで音楽活動はしていたんですか?
村川:趣味の領域ではありますが、学生時代にバンドを組んでライブハウスを周ったり、音楽を自分流にアレンジしたり作ったりしてコミケで出店したこともあります。
――曲を作っていたんですか!?アルサーガは作曲してる人結構多いですよね!
村川:ご存知の通り、執行役員の小澤さんも作曲をしていますが、僕は入社前から小澤さんが音楽の活動をしているアカウントを知っていたんですよ(笑)。
それで入社して、もしかしてあの方….?!!と本当に驚きでしたw すごく奇跡的な出会いになってしまいました。
――ええ!!そんな出会いあるんですねww 小澤さんの曲を聴いてたってことですよね?
村川:はい、そうです!SoundCloudという音楽SNSに登録していて聴いていました!
――村川さんは今も曲は作っていますか?
村川:最近バンドはやらなくなってしまったのですが、ゲーム機を使った作曲にハマってまして。
――マリオみたいな感じですか?
村川:そうです!ゲームボーイってご存知ですか?
――もちろんです!世代ですw
村川:同じです!(笑) そのゲームボーイの中で鳴らす音を使って曲をつくることにハマっていて、コンピレーションCDに参加したりもしています。
▼その音源はこちら♪
「雪纏ウ京」
ちなみに、泰明さんとの面接でちょっと聴かせてほしいと言われて出して受かった曲です(笑)。
――オーディションに受かった曲でもあるんですねww
――今回はこのために貴重な音源提供までありがとうございました^^
(写真=App Div 吉田、文=広報室 宮崎)