みんなのブログおもしろいなぁ
いろんな経験してITプロに入ってきてるんだなあ
広報大嶺「来週の月曜までに、入社理由ブログ、よろしくです!!」
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まじかぁぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁx
理由なんて、かっこよく、ロジカルであるとは限らないと思う
今担当している新規事業のinteeだって、まだふわふわしているところはたくさんある
でも、徐々に形になってきて、少しずつ骨子がしっかりしてきた
入社理由だって似たようなもので、当時はふわっとしていた理由が、入社後にブラッシュアップされて高い完成度になってるケースだってあると思う
この手のブログは、自分なりの言葉の定義を書いて、なるほど〜って納得するものが多いけど、
ぼくはあえて抽象的な言葉で、ふわっと書こうと思う
入社時に、明確でロジカルな理由なんて存在しなかったし、言語化するの難しいし!
代表の木村 「じゃあ20時からの飲み会においでよ!」
入社前のぼく 「え、いいんですか?」
代表の木村 「ほぼ全員くるから、一気に社員と話せると思うし」
入社前のぼく 「お邪魔します!」
こうして、ぼくは気がついたらITプロパートナーズへの入社を決めていたのだった
【魔法がかかったエスカレーター】
小学6年生の2月、プラチナチケットを手にした
プラチナチケットを持っていると、魔法がかかったエスカレーターに乗ることができる
魔法がかかったエスカレーターは、3年に1度訪れる受験戦争中も、ぼくのことを徹底的に守ってくれた
誰もが羨むようなブランド、圧倒的な財力、日本を支配できるほどの人脈
求めなくとも最高の環境が手に入る魔法がかかったエスカレーターに、存分に甘えた
【最上階】
あれ??
大学3年生の夏、魔法がかかったエスカレーターの降り口が近づいていることに気がついた
魔法がかかってるとはいえ、最上階が来てしまったらそれ以上登ることはできない
周りの友人たちは、エスカレーターから降りた後に自分の足で歩いていけるよう、
しっかりと準備を進めていた
そして、名だたる企業へと入社を決め、一歩ずつ歩いて行った
魔法がかかったエスカレーターに存分に甘えていたぼくは、
そもそも自分の足での歩き方を知らず、その場に留まるしかなかった
気がつくと魔法がかかったエスカレーターは最上階に着いていた
【迷子】
エスカレーターを降りて一人その場に残されたぼくは、完全に迷子になった
このとき初めて、「自分」が何もできないことに気がついた
今までの環境はすべて魔法がかかったエスカレーターが用意してくれていたもので、
自分が特別だったわけではないのだと、やっと自覚した
歩き方は知らないけど、とにかく歩くしかないと思って、無理やり体を動かしてみた
全く思うように進まなかった
何度も意味不明な方に進み、戻り、また進み、戻るを繰り返した
自分が情けなかった
今まではあんなにスムーズに登ってきたのに、何やってるんだろう・・・
でもある時、何かが変わった
まだ過去の栄光引きずってるのかよ、ダッサ
このときくらいから徐々に、変なプライドは無くなった。
歩き方は知らなくても歩いてみれば何かが見えることにも気がついた
当時は結構きつかったけど、今思えば迷子も悪くない
【歩き始め】
世の中には「インターン」というものが存在するらしいと就活2回目の年にして気付いた
事前リサーチが圧倒的に足りなかった
まずは何でもやってみようと思っていたぼくは、こだわりを持たずに数社受けてみた
面接では、
ぼく 「チームで問題を解決するという体験をしたいです。サッカーでは・・・」
自身の経験とリンクさせてやりたいことを語るとは、なかなか筋のいい対応をしていたなと思う
面接官「なるほど、当社のインターンは、個人ワークになるので、おそらくその体験はうちではでき ないと思います」
ぼく 「・・・」
ふたたび事前リサーチが圧倒的に足りなかった
が、諦めてなるものか
ぼく 「ということは逆に個人の力はものすごく伸びるってことですよね!」
「チームは個人の集合体だと思うので、今回は個の力を伸ばしたいです!!!」
「逆に」ってなんなのか、「次回」は存在するのか、突っ込みどころは多いが、堂々と前言撤回する迫力が勝り
面接官「合格です」
面接官の方はぼくが秘めた可能性を見抜いてくれた(もしくは大人の事情に追われていた)に違いない
粘って掴み取った初めてのインターンは、正直つまらなかった
分刻みで管理されるスケジュール、このようにやりなさいと細かく手法を指示され、行動も徹底された
「働くってつまらないんだ」と、変な価値観が形成された
あまり乗り気ではなかったが、ついでにもう一社インターンに参加した
「死ぬほどおもしろい!!!!!!!」
1ヶ月に跨る5日間で、テーマだけが与えられる
あとは好きなアプローチをとって解決策を提案してください、よろしく、みたいなインターンだった
(おそらくご覧になってくださるであろう人事の方すみません(笑))
やっと導き出したアイデアは、当時大流行していた朝ドラにあやかりPRするという案だったが、
プレゼン10分前にその朝ドラは競合について描かれているドラマだという衝撃的な事実を知った
みたび事前リサーチが圧倒的に足りなかった
チームメンバーで爆苦笑して気持ちよく終わった
このインターンで「世の中には楽しいと感じる仕事もあるのか!!」と気付き、その会社で働いている人たちに興味を持つようになった
しばらくは、インターン中に出会った社員さんから別の社員さんを紹介してもらい、また別の社員さんを紹介してもらう、といった形でとにかく話を聞きまくる日々を過ごした
あるとき、「味噌カツ屋さんで飯食いながら話そー!」というゆるいLINEでお約束させて頂いたある人物により、ぼくの人生は一気に動き始めた
【運命の出会い】
パソコンを持ちながらダボっとした服装で八重洲南口に現れた人物が、当時はまだ会社員だった菊川さん(株式会社Ostance代表)だった
彼はぼくについていろいろと質問をしてきた
こっちから質問はさせてくれないんかい、と思いつつ時間は流れた
話をしていくなかで、なぜか菊川さんに惹かれていった
使う言葉、声のトーン、的確に見抜いてくる目、ジェスチャー、すごいなと思うところはたくさんある
特別派手な何かがあったわけではないのに、この人の近くで頑張りたい、この人みたいになりたいと思った
瞬間で引き込む力がものすごい人だった
菊川さん 「じゃあさ、一緒にやろうよ」
ぼく 「え」
菊川さん 「最近入った子が週5で頑張っていてめちゃめちゃイケてるんだよね」
ぼく 「じゃあぼくは週7でやります!」
菊川さん 「おー(笑)」
中身の無い会話だが、自分が軽い人間で本当によかった
気がついたらエレベーターも付いてない大崎のアパートの一室に、ぼくの居場所があった
彼が起こしたばかりのOstanceでがっつり働くことになった
【守りたいもの】
Ostanceでの経験は全てが新しく、刺激的で、共に過ごすメンバーのことも大好きだった
ビジネスにおける数々の小さな成功体験、今まで接したことのない人種との交流、何もない部屋から少しずつ大きくなっていく事業
気がついたときには不思議な感覚に取り憑かれていた
メンバーに対してというよりも、Ostanceという組織に対して、何か恩返しがしたい
Ostanceのために、頑張りたい
そんなことを考えるようになった
とはいえ、出来立ての会社に即戦力として入社できるレベルには到底及ばなかった
Ostanceに夢中になり、普通の大学生活を完全に忘れていたけど、ちょっとだけ就活もするようになった
【ヒルズ】
綺麗な飲食店やバーを横目に、総合受付でカードをもらい、ゲートをくぐってエレベーターに乗る
オフィスからは東京タワーが目の前に見える
そんな大企業を1社目に選んだ
経営陣との距離は近く、なんのためらいもなく1年目が話しかけることが出来る
綺麗で高そうなスーツは着ていて見た目も怖いけど、話してみるととても優しい
高学歴で、頭もキレキレ
後輩のためなら自分のタスクを後回しにして27時まででも付き合ってくれる上司がいる
嘘みたいだが本当にこんな環境だった
でもぼくは、焦りや恐怖を感じていた
不足しているわけではなく、揃いすぎていた
魔法がかかったエスカレーターを思い出した
このままここにいたら、今度は社会で迷子になってしまうのではないか
一度その恐怖を味わったからこそ、自分で歩けるようにならなきゃという思いが強くなっていった
今度は自らエスカレーターを降りた
【ジェットコースターへの乗車】
若手のうちから挑戦できる風土、整った労働環境、グローバルで活躍する機会、
そんな聞こえがいいものは一切必要なかった
ただ単純に、
自分が歩けるようになるか
それだけが大事だった
これだけの紆余曲折を経ていたので、ぼくは周囲の人たちから
良くも悪くも多大なる影響を受けることは理解していた
そんななか、ITプロパートナーズの面接を受けた
面接内容は本当に覚えていないが、唯一覚えているやり取りが
代表の木村 「じゃあ20時からの飲み会においでよ!」
入社前のぼく 「え、いいんですか?」
代表の木村 「ほぼ全員くるから、一気に社員と話せると思うし」
入社前のぼく 「お邪魔します!」
表面的な環境や制度よりも、一緒に働くメンバーから影響を大きく受けることを見抜かれていた
面接直後の飲み会では、熱い男に捕まった
熱い男 「なんか嫌だと思われたらごめんね!でも一緒に働く可能性があるメンバーとしてものすご く興味がある!」
熱い男 「う〜ん、もっと生々しいところが聞きたい!例えばぼくの場合は・・・!」
熱い男 「なるほどね!てことはつまりこういうことだよね!?」
多くのメンバーが集まった飲み会なのに、周りの声がまったく聞こえないくらい、
集中して、熱い時間を過ごさせてもらった
とにかく熱(苦し)かった
なぜか自分でも気付けていない自分が引き出され、すべてを隠さず吐き出すと、爽快感に包まれた
周りから見たらただ絡まれているように見えたかもしれないけど最高だった
この人から学ぶことは、めちゃめちゃあるはずだと直感で思った
これほどまでのエネルギーをぶつけている人の近くにいたら、自分もエネルギーをぶつけないはずがない
この人と働きたい、この人みたいになりたい
それでも、Ostanceに戻る選択肢を捨てきれずにいた
Ostanceのために貢献したい、今戻るからこそできることも多いのではないか、
様々な葛藤があり、迷っていた
そのことを正直に伝えると、
後日、代表の木村からメッセージをもらった
要約すると、
守りたいものを守れるようになるためには自分が強くなるしかない
そのためにうちを使ってくれて構わない
今までぼくに抜けていた観点だった
思いがあればなんでもできると思っていたがそれは違う
「守りたい」と口にし、強く思っていたところで現実は甘くない
自分のことすらまだまだなのに、他を守ることなんてできるわけない