スマートループ(テレマティクスサービス)のプロダクトマネージメント
2005年に企画検討をリード。スマートループを本格稼働させる2007年の前年2006年に蓄積型プローブ機能をサイバーナビに搭載。当時はまだ車載DCM(データコミュニケーションモジュール)が普及していなかったため、独自の工夫で走行データを収集する仕組みが蓄積型プローブでした。2006年にモデルチェンジしたサイバーナビにはブレインユニットという脱着式のHDDが搭載されており、蓄積型プローブの他に自宅のPCに保存している大量の音楽データをブレインユニットへ転送して車で音楽を楽しむことができる機能を採用していました。CDを車に持ち込む必要がなくなることがメリットで、多くのユーザーが利用してくれました。音楽を楽しむために、定期的にブレインユニットを自宅に持ち帰る機会が生まれることを利用し、持ち帰ったブレインユニットに蓄積された走行データを自宅のインターネット環境を通じてパイオニアのサーバーへアップロードする仕組みが蓄積型プローブです。蓄積型プローブで収集した走行データを活用して渋滞統計データを生成。2007年にスタートしたスマートループ渋滞情報でその渋滞統計データをフルに活用しました。これによりまだユーザー数が少ない状況でも、リアルタイム渋滞情報の代わりに渋滞統計情報を地図に表示することが可能になり、スマートループ渋滞情報の有用性をアピールすることに成功しました。その後1,2年ほどでリアルタイムのプローブ情報が十分に収集できるようになり、リアルタイムの渋滞情報が充実し、サービス開始から現在までの約17年間もの長期に渡ってスマートループ渋滞情報サービスが継続できています。