Flutter × デザインシステムで、使いやすく、続けたくなる体験をつくる。2名の社内エンジニアが牽引した、公式アプリ大規模リニューアルの裏側
なぜやるのか – ウェルビーイング実現のために、ただの予約アプリでは足りない
zen placeは、全国140店舗以上を展開するピラティス・ヨガスタジオです。
私たちは、ピラティスやヨガを単なる運動ではなく、「こころとからだを一体として整えるもの」として提供しています。
私たちのミッションは、“身体とこころのウェルビーイング”を社会に広げていくこと。
その実現のためには、レッスンそのものだけでなく、日々の小さな気づきや心身の変化に向き合えるツールが必要だと感じています。
そうした背景から、公式アプリの全面リニューアルに取り組みました。
今回のリニューアルでは、こんな体験を目指しました:
- 「なにかを始めたい」「変わりたい」と思った人の最初の一歩を後押しする
- 通い続ける中での、心と身体の変化を“見える化”する
- 自分の成長や変化を振り返ることで、続けるモチベーションを生む
すでに提供している「こころログ」やAppleヘルスケアとの連携などの機能も、記録だけにとどまらず、“実感”へつなげることを目指して最適化しています。
なにをやっているのか – デザインシステム × Flutterで、ゼロから再構築
公式アプリを、単なる予約ツールから、ユーザーが自分の“こころと身体”に継続的に向き合える存在へと進化させるために、以下のような刷新を行いました。
- UI/UXのフルリニューアル
- 社内開発によるFigmaベースのデザインシステム構築
- Flutterによるクロスプラットフォーム開発(iOS / Android 同時開発)
- オフラインファーストな設計思想:通信環境に依存しない操作性
- 会員属性に応じたパーソナライズドな情報提供
ユーザーが「自分って、ちょっと変わったかも」と実感できる体験を、技術で支えるアップデートです。
誰がやっているのか – エンジニア主導のUX設計
今回のプロジェクトをリードしたのは、社内の2名のエンジニアです。
専属デザイナーがいない中で、彼らがUX設計からUIデザイン、実装までを一貫して担当しました。
- Figmaでのデザイン設計とプロセス構築
- デザインシステムの学習と実装を自走で進行
- 実装工数やUXのバランスを考えたUI設計
- コードとUIを切り離さず、一体で考える開発スタイル
「ユーザー体験はコードの外にもある」。
その思いから、エンジニア自身が使いやすさや流れを設計し、少人数でも高品質なプロダクトづくりができることを証明しました。
どうやっているのか – 会員と共創し、継続的に育てるプロダクトへ
このリニューアルは、「課題を解決するため」ではなく、ZEN PLACEだからこそ届けられる体験を“創る”ために始まりました。
代表自身の長年の現場経験、そして日々届く会員のリアルな声。
さらにピラティス・ヨガに関する科学的な論文や、神経科学の知見などを組み合わせ、
「人が変わるプロセス」をプロダクトとして体現しようとした挑戦です。
具体的なプロジェクトの進行は以下の通りです:
- PMがユーザー体験のゴールを設定し、要件・要求を整理(ワイヤーフレーム作成)
- そのWFを叩き台に、エンジニアと一緒にUXの流れを検討
- Flutterエンジニアがモック→プロトタイプを短期間で作成し、触って確かめながら議論を深める
- 実装仕様を決定し、そのままFlutterで実装にコミット
- チーム内での内部テストを複数回実施し、動作・レスポンス・導線を検証
- 2025年3月、約300名の会員+現場インストラクターによる先行体験テスト(オープンテスト)を実施
- フィードバックを反映し、2025年4月に正式リリース予定
PMとエンジニアが立場を越えて対話を重ね、「どうすれば“自分の変化”に気づけるプロダクトになるのか」を徹底的に考え抜き、デザインも実装も“自分ごと”として取り組みました。
「体験を届けたい」という想いと、「技術でかたちにする力」が組み合わさったプロジェクトです。
技術スタンスとこれから
ZEN PLACEのプロダクト開発は、実験的かつ柔軟です。
- AIエディターを活用したUI改善の高速化
- UIトークン設計とFigmaコンポーネントの最適化
- コントラスト比・タップ領域などのアクセシビリティ継続対応
完璧を目指すよりも、“使いやすさ”と“継続性”のバランスを重視した設計思想。
「もっと良くなる」を常に問い直しながら、アップデートを重ねています。
一緒にやりませんか?
zen placeでは、プロダクトを通じて「身体とこころのウェルビーイング」を本気で追求しています。 今回のリニューアルは、私たちの挑戦のスタートラインです。
以下のような方と、ぜひお話したいです。
- FlutterやデザインシステムでのUI/UX開発に挑戦したい
- 自社プロダクトを育てる手触りある開発がしたい
- 少人数チームで裁量あるポジションに挑みたい
- ヘルスケア・ウェルビーイング領域に関心がある
- ユーザーのリアルな声をもとに改善を進めたい
プロダクトの一画面が、誰かの“気づき”につながる未来を信じています。
その設計と実装を、あなたの手で一緒に育てていきませんか?
まずはカジュアルに、お話ししましょう!