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風景を詰め込むお菓子「fukiyose」ができるまで

今回は、UCHU wagashi の人気商品「fukiyose」をご紹介します。よく名前の意味を聞かれるのですが、「吹き寄せ」と書き、色づいた紅葉が風に吹かれて一か所に集まる様子を表す言葉です。ひとつの言葉から風景が思い浮かぶ、俳句のような美しい表現。そのイメージを、小さな箱の中に詰め込んだのがfukiyoseです。春夏秋冬、それぞれの季節ごとにデザインがあり、UCHU wagashiの世界観を感じていただける商品のひとつです。私たちが新しいものを考えるとき、大切にしている視点があります。それは、少し距離を持って、まるで外国人が日本文化を眺めるように見ること。そうすることで、物事を直感的...

つながりの中で働くということ

「それぞれが自分の良さをいかし、相手の笑顔のために、できる限りのことをする。」私は、そんな働き方を大切にしています。一人ひとりが持っている良さは、それぞれ違います。その良さは、個人だけで完結するものではなく、チームの中でつながり、いかし合うことで、より自然に発揮されていくものではないでしょうか。そして、そのつながりは自分が満たされていなければ、他の人を幸せにすることは難しい。だからこそ、まずは自分自身を大切にし、整えること。整った状態だからこそ、内側にあるものが自然とあふれ、無理なく外へと向かっていくのだと思います。お客様に認められ、長く選ばれている会社は、そうした状態で働く人たちによっ...

売り場から生まれる、商品とブランドづくり

株式会社 UCHU では、商品企画からパッケージデザイン、製造、販売までを、すべて自社で行っています。売り場に立ち、お客様の反応や声を直接受け取りながら、「どんな商品が喜ばれるか」「どんな見せ方がいいか」を考え、それをすぐに企画へとつなげていくことができます。商品のデザインだけでなく、パッケージや売り場、店舗空間、オンラインショップ、SNSまで、すべてを自分たちで手がけているため、ブランドとしての一貫性が生まれます。見た目だけでなく、伝え方や体験まで含めて、違和感のないかたちでお客様に届けられていること。それが、UCHU wagashiの強みのひとつです。また、自分たちで考え、つくり、届...

京都の景色と文化がそばにある

UCHU wagashi本社の前では、京都の季節や文化が自然に日常に溶け込んでいます。春には下御霊神社のお祭りの行列が通り、赤い法被や華やかな飾りを身につけた人々の姿が目に入ります。仕事の合間にその賑わいや掛け声、子どもたちのはしゃぐ声を聞くと、京都に暮らしている実感がわき、街の空気や歴史を肌で感じる瞬間になります。祇園祭の時期になると、街は自然とソワソワした空気に包まれます。UCHU wagashiのスタッフも、夜に行くか、休日の昼間に行くか、あるいは昼休憩に少しだけ覗きに行くか、それぞれ楽しみ方を選びます。寺町本店の近くでは、街を彩る鉾や山の行列を見ることができ、徒歩圏内に多くの鉾が...

四季折々の京都を感じながら働く日々

UCHU wagashiの本社は、京都御所の南東側にあります。2階のデスクからは、京都御苑の木々が季節の移ろいを見せてくれ、仕事をしながらも自然を感じられます。今の時期の京都御苑は梅林園がランチスポット!時間が合えば、スタッフを誘ってお弁当ランチタイムを楽しむこともあります。木陰でゆっくり食べたり、梅の香りを感じながら散歩したり、都会の真ん中とは思えないひとときです。私の自宅から本社までは自転車で20分ほど。鴨川沿いを南下して京都御苑前の本社まで通います。毎日の通勤でも、鴨川や比叡山、大文字の風景に四季折々の変化を感じられ、自然に触れながら一日をスタートできます。UCHUでは、自転車通勤...

UCHU wagashiの包装紙デザインについて

UCHU wagashiではいろんな包装紙を作っています。和菓子屋さんでシーズンごとにこんなに包装紙があるのも珍しいのではないでしょうか。でも季節こそ和菓子には大事。お菓子のデザインはもとより、包み紙はお出掛けの服やお化粧のようなもの、せっかくなのでオシャレして誰かのもとに届けたい気持ちが詰まっています。たとえば、春には暖かいのどかな春の日をイメージして包装紙をデザインしました。開いた時に一枚の絵になって、しかも商品を包んだ時の裏面も絵にしないといけない、これがすごく難しい。ですが、その試行錯誤こそが、季節を包み込むための大切な工程だと感じています。

UCHU wagashiのロゴに込めた思い

今回はUCHU wagashiのロゴマークについてお話ししようと思います。すごく思い悩んで考えた愛着のあるロゴマーク。お菓子や資材など様々なものに使われるマークです。このロゴマークが付いているということは、わたしたちが品質に責任を負っているというとても大事な証です。「ウチュウ」という名前を考えついた時は、「和菓子も宇宙のように無限の可能性を秘めていて欲しい」と真面目に考え、これだ!と思ったけど・・・そんな真面目だと面白くないので、どうやっていつものヘンテコB級にしていくか、デザインをしました。読めなくても良いけど、目で覚えてもらえるロゴ。バランスが良い様でアンバランス、でも落ち着かないか...

UCHU wagashi のお店づくり

UCHU wagashiでは、商品だけでなく、空間全体を通してブランドの世界観を体感してもらうことを大切にしています。最初に工場兼店舗として選んだのは、条件に合う古い京都の町屋でした。床はコンクリート、空間は土間、改修して週末だけ販売を始めました。やがて来店者が増え、西陣の町屋に常設店舗を構えることに。小さなスペースでも「魅力的な滞在時間」を提供することを意識し、来店から購入までの動線や余韻も含めて空間全体を演出しました。庭木の剪定や床の磨き上げなど、細部にまでこだわり、お客さんが「土足で入ってもいいの?」と思うほど整った空間を作り上げました。その後、より気軽に立ち寄れる場所として寺町本...

【UCHU wagashi のコンセプト】

木本が京都駅の和菓子売場を歩いていたとき、ふと「ここにもっと彩りがあったら」と閃きました。頭に浮かんだのは「マリメッコが箱をつくったら」という光景。ワクワクする気持ちが、木本が目指すもののヒントになりました。それがUCHU wagashiの原点です。UCHU wagashiのコンセプトは「人をワクワクさせて幸せにする和菓子」。目指しているのは、今の和菓子をつくっていくことで、それが100年後の新しい文化につながると考えています。お菓子を食べる喜びだけでなく、誰かに贈るときに考え、選ぶ幸せも大切に。季節に合わせた味やパッケージを通じて、UCHUの世界観を体感してもらえるようにしています。

【UCHU wagashiが生まれた背景】

UCHU wagashiは、デザイナーの木本勝也によって京都で生まれた和菓子ブランドです。木本は芸術系大学を卒業後、大手企業のグラフィック部門に就職しました。しかし、会社員として働くよりも自分で何かを生み出したいという思いが強くなり、短い期間で退職。フリーランスとして活動を始めます。当初はイラストレーターとして仕事をしていこうと考えていましたが、思うようにはいかず、仕事を得ることも簡単ではありませんでした。そこからアパレルや雑貨のブランドを立ち上げるなど、さまざまな挑戦を続けます。反響はありましたが、当時は今のようにECも普及しておらず、事業として長く続けることは簡単ではありませんでした...