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こんにちは、タビアン代表の難波です。
前回の記事から約半年が経ったので、2022年上半期の中間報告という形で、振り返りと今後について書いていきたいと思います。
組織づくりと仲間づくりに注力した半年
1月に掲げていた目標は大きく2つ。「フルコミットの仲間を増やすこと」「技術的な発信をすること」でした。
1つ目の「フルコミットの仲間を増やすこと」は、半年の間に素晴らしい仲間が3名ジョインしてくれ、成果を出せた部分だと思っています。開発をリードできるメンバーが増えましたし、今後はジュニアクラスのメンバーの育成も含めてマネジメントもできる仲間を増やしていきたいなと。ですが、ミドル・シニアクラスのメンバーの採用は引き続き課題だと感じています。そして、この半年の間に顕在化した課題が、「組織体制の脆さ」です。この課題を解消するために、採用を強化し、会社の内側を整えていく組織づくりに注力した半年だったと思います。結果として会社のコアバリューを見直すことになり、タビアンという組織を再定義しています。仲間を増やすこと以外にもつながりますが、タビアンが提供できる価値を改めて言語化することができました。
2つ目の「技術的な発信をすること」については、この半年間では手がつけられませんでした…。年始に地殻変動レベルのプロジェクトとリソースの変化が起こって、自身の活動が現場に向いていました。組織としての体制強化の観点ともつながりますが、発信は僕やタビアンの認知拡大をしていくという点で、組織強化のスタート地点でもあると考えています。タビアンという会社を認知してもらって、注目を引き込まなければいけない。この、引き込む部分が発信だと思っています。地道な発信から、人が集まってくるきっかけになったり、お仕事をいただけるようになることもあるはずです。この半年間で手がつけられなかったことは反省点ですが、発信を継続できるよう、取り組みを進めていきます。
発信という観点では反省が多かった半年間ですが、仲間が増えたことで新しい挑戦を始めることができています。今まで僕が行っていた仕事を、どんどんメンバーに委譲しています。個人の集合体ではなく、会社としての活動が力を発揮する場になりつつあります。
組織のターニングポイント、これからの時代に活躍するエンジニアの楽園にしたい
2022年下半期は、引き続きフルコミットの仲間を増やしていくことに注力していきます。また、上半期で鍛えた組織に現場をどんどん委譲して、自身は経営・営業・発信にコミットしていきます。
僕は、IT技術の進化を肌身で感じながら年を取った世代です。僕が最初に遊んでいたパソコンはPC-9801でした。インターネットもスマートフォンも登場する前の時代です。技術に習熟するために、CPUやメモリを買ってきてパソコンを自作したり、データセンターに行ってネットワークケーブルを繋ぎ替えたり、何十台もあるサーバーのOSやミドルウェアをインストールしたり、壊れたHDDを取り替えてバックアップからデータベースを復活させる作業をしたり、そういったことをしてきました。
「では、これからIT技術を学び、エンジニアになっていく世代の人たちは、どんなエンジニアになるのだろうか?どんなエンジニアが活躍するのだろうか?」というのが、最近の僕の関心事です。これから、PaaSやサーバレス、NoCodeといった新しい技術が普及し、多くのエンジニアがこれらの技術を使うようになります。
これからエンジニアになっていく人たちも、僕が学んできた技術と同じ技術を学ぶべきなのでしょうか?それとも、新しい技術を身につけるだけで良いのでしょうか?僕の現時点での着想は、後者だと思っています。新しい技術だけ勉強すれば、すぐにモノづくりを始められますし、技術を学ぶために必要な時間を、大幅に節約できます。
一方で、節約できた時間を使って何を身につければ良いのでしょうか?僕は、「技術を効率的に価値に変える能力」を身につけるべきだと考えています。PaaSやサーバレス、NoCodeを組み合わせると、より少ない時間とリソースで、サービスやプロダクトを世の中に送り届けることができるようになります。そんな時代になると、モノづくりを担うエンジニアは、サービスやプロダクトを利用者に届ける価値作りに関わるようになると思うのです。
新しい技術と伴走しながら、時代の変化に合わせて次々と打ち手を変えられるエンジニアが、これからの時代のモノづくりを主導する存在になると思っています。
このような僕自身の着想を、実際にタビアンという組織の中で実現できるかどうか、メンバーと一緒にチャレンジしています。エンジニアのメンバーには、技術面でもより新しい技術を扱ってもらうようにしています。こういった考えに共感して、ついてきてくれるメンバーには感謝しかありません。
「何でも屋エンジニア」として、モノづくりのプロセスを楽しめる集団であること
僕はよく「何でも屋エンジニア」という言い方をするのですが、エンジニアとしてのモノづくりはコードを書くことだけではないと思っています。議論したり、作ったり、考えたり、決めたり、維持したり、モノづくりには多くのプロセスが必要です。そして、どれかひとつだけに特化するのではなく、全てがモノづくりの中のプロセスであることを理解して、分け隔てなく取り組んでくれるエンジニアでいてほしいと思っています。
タビアンではコードを書くだけではない周辺のプロセスまで含め、全部含めてモノづくりととらえているので、総合的に「作る」能力を伸ばすことができる環境です。技術領域では成熟できたと思っているエンジニアも、タビアンでのモノづくりで、成長できる余地のある新しい領域を見つけることができるでしょう。インフラエンジニアだった人が、ビジネスモデルを考えたり、エンジニアとしての技術を磨きながら営業も強化したり。今まで自分が対象だと思っていなかったことにもチャレンジできるので、そういった面白さはすごくあると思います。
自社開発でも良いプロダクトを生み出せる存在へ
少し、今後の話もさせてください。タビアンでは、自社プロダクトである「POSHA」の開発を進めています。また、EC領域にも進出していきたいと考えています。「POSHA」は、現在デザイナーと一緒にコツコツとデザインを進めているところです。早く開発に着手して、プロダクトとしてローンチするのが楽しみです!
EC領域への進出については、現在研究開発のような形でプロダクトを検討しています。まだまだ前途多難なので、トライアンドエラーを繰り返しながら、プロダクトとしてどうしていくか、どう開発案件につなげていけるかを考えていきたいですね。
本当に、時間とお金と人が揃っていればやりたいことは無限にあります(笑)今年は引き続き、そういったことに充てられるリソースを獲得していくために奔走する年になりそうです。
今後も、このような記事を通して、定期的に、会社のこと、僕自身の思いを言葉にしていければと考えております。この記事を読んで、少しでもタビアンに興味を持つきっかけになってくだされば嬉しいです。