ーー今回は昨年新卒で入社してから目まぐるしい1年を乗り越えた直輝へのインタビューです。この1年は本当に色々あったね。入社直後から色々大変なこともあったかと思うけど、今振り返ってどうですか?
インタビュー楽しみにしてたので嬉しいです!よろしくお願いします!
2018年4月に新卒で入社しましたが、本当にこの1年とにかく色々ありましたね。総じて振り返ると、弱い自分との戦いの繰り返しだったなと思います。
まず入社した時は特に根拠も実績もないなか、なんとなく自分はできると強く思い込んでいて、自信満々でした。でも勿論自分の力がそんな簡単に通用するはずもなく、伸びきっていた鼻はすぐにへし折られることになります。
わかりやすい大きな出来事としては、入社して最初のクオーターでセールスチームの体制変更があり、これによっていきなり約70社を担当させて頂くことになったのですが、右も左もわからないままとにかく前に進むしかなくて、何度も失敗しながら先輩方に数えきれないくらい助けてもらいました。
ただ、このときに厄介だったのができない自分を認められないことでした。
できないこと=恥ずかしいことだと感じてしまって人に聞けなかったり、プライドが邪魔をして、素直にわからないと言えなかったり、何かを指摘してもらっても「いや、でも自分はこう思うんで」で自分を守ろうとしていました。
「自分はまだ何もできないんだ」と素直に認めることが、一番最初の自分との戦いだったと思いますし、これはなかなか乗り越えられなかったです。
ーーできない自分を認められないことが自身の成長を妨げていたんですね。ただ、そこから奮起して10月の総会ではスタートダッシュ賞を受賞できたのはすごく良い成功体験だったのではないでしょうか?
そうですね。あれは本当に嬉しい出来事の一つでした!VOYAGE GROUPでは、その年に新卒入社した社員が候補となる賞があります。
やっぱり賞を獲ること自体は目的でもゴールでもないと思いつつも、内定者時代に表彰されている先輩の姿を見て、絶対に自分も壇上でスピーチしたいなと憧れましたし、入社前から周りにもずっと生意気に「賞獲りたい!」と言い続けていました。
あと表彰式は、周りの人達に日頃の感謝を伝える絶好の機会だとも思っていました。
なので宇佐美さんに名前を呼ばれたときは、嬉しさと同時に、背中を押してくださった方々への感謝、そして、ほっとした感覚もありました。当日はもし受賞できたら何を喋ろうかと予め考えていたんですが笑
実際に名前を呼ばれたら頭の中が真っ白になってしまって、もっと言いたいことあったのになーってちょっと後悔しています。とはいえ、ずっと目指していた場所だったので本当に良い思い出です!
※2018年10月のVOYAGE GROUP総会にてスタートダッシュ賞を受賞する直輝とサポーターズメンバー
ーースタートダッシュ賞取れたのは本当に嬉しかったよね。ただそこからは誰もが想像してなかったことが起きました。今振り返ってあの時期は何があったんでしょうか?
1年全体を振り返っても10月の総会のあとの1ヵ月間くらいは一番どん底だったと思います。当時はなんでブレーキがかかってるのかすらもわかってなかったですね。
今になって振り返れば、オンとオフの切り替えができなくて気持ちが慢性的に疲れてしまっていたことと、成長できていない自分自身に嫌気がさしていたことが大きい理由だと思います。
正直この時は、総会で賞を頂けたことでさえ「なんでこんな自分が賞を獲ってしまったんだろう」とネガティブに捉えてしまうような状況でした。
ここから復活の第一のきっかけになったのは、何かができるようになったとかではなく、3日間思いっきり寝込んだことでした笑
偶然、ウイルス性の胃腸炎になったんですよね。寝込んでる間に、久しぶりに仕事以外のことも考えられたおかげで「そういえば最近ずっと仕事に追われてたなあ。趣味も運動も後回しにしてたなあ。」ってふと気がついて、それからはどんなに忙しくても一日〇〇分は仕事以外の時間を作る。と決めました。
読書やランニングの時間を作るうちにオンとオフの切り替えができて、気持ちの疲れはなくなっていきました。仕事がいつも楽しくて没頭している感覚でしたが、いくら楽しくても違う息抜きも必要なんだなあと初めて知りました。
また、成長できていない自分自身への嫌気については、沢山の人に相談に乗っていただくなかで
「いま自分がいる位置をもう一度自分で認めよう」
「地に足をつけて一つひとつできることを増やしていこう」
「できないことをできるようにするためのチャンスは自分で取りにいこう」
と覚悟を決めたことで少しずつ前向きになっていきました。
冒頭で弱い自分との戦いの繰り返しの一年目だった、とお話しましたがまさにこの時もですね笑
実はどん底期間のある日、「京都支社いかない?」と声をかけて頂きました。
これは、4年前に立ち上げたサポーターズ京都支社を拠点にして、関西圏を中心とした新規開拓&価値提供がミッションでした。明らかに超大チャンスで、行くと決めてからはとても楽しみにしていましたが、その話は白紙になりました。実力不足が要因の一つです。
これは自分にとっては勿論ショックだったのですが、先程の覚悟を決めた後だったので、あまり落ち込むことはなかったです。
それからは少しでも早く、着実に土台を固めるためにも休日のサポーターズイベントに足を運んで生の声を聞くようにしたり、チームの中に得意な人がいなかったセールスフォース周りの作業を積極的に覚えたり、1つのことが癖として染み込むくらいまで繰り返しの練習を継続したりと、前向きな時間の使い方ができるようになったように思います。
これからも京都の件に限らずチャンスはいくらでも作れると思うので、自分から積極的に挑戦していきたいです。
ーーあれもこれもではなく、1つのことをまずきちんとできるようにする意識になってから徐々に変わっていった感じはありましたね。OJTという立場になって後輩に仕事を教える立場になった今、後輩たちには何を伝えていきたいですか?
特に伝えたいことは大きく2つあります。
1つは、カッコイイオトナを目指し続けよう!ってことです。
サポーターズは、カッコイイオトナを増やすということを理念として掲げています。それを言ってる自分達がカッコイイオトナになろうとしていなかったら、超ダサいですよね。
上司の目を気にするよりも、社外に向けて全力尽くしてるほうがカッコイイし、背伸びをして威張るよりも、弱い自分を認めて地道な努力を続けてるほうがカッコイイと思います。
本人が思う「カッコイイ」を、いつも行動指針においていてほしいなと思います。
もう1つは、自分の夢を追い続けよう!ってことです。
これから間違いなく、自分の出来なさに肩を落とすこともあるし、目の前の作業に追われて先が見えなくなることもあると思います。
自分がそんなときにどうにか「もう少しだけやってみよう」と踏ん張れたのは、入社前からずっと持っている夢がまだまだ程遠いからでした。言い換えると、こんなとこで立ち止まってる場合じゃない!って感じです。
壮大な夢があるかないかとかは関係なくて、シンプルに入社時に抱いてた希望みたいなものはなくさないでほしいなと。なんか凄い偉そうなこと話してますが、今の自分自身に言ってる気分になってきました笑
今でもはっきりと覚えてるのですが、弱い自分から逃げようとして先輩にめちゃくちゃ怒られた夜、言葉にできないくらいに落ち込んで、でも最後に言われたのは、「散々言ったけど、自分のことは信じ続けな」でした。
自分の弱さを認めて、でも自分自身の夢は投げ出さずに、それを叶えるために周りを頼りまくってほしいなと思います。