こんにちは！採用広報のアヤです！

　本年10月8日(木)に第2回となるSUPER STUDIO主催のD2Cアクセラレータープログラム「MASTERPLAN」を開催します。そこで本イベントの概要や背景を知っていただくために、2019年11月21日(木)に初めての開催となった第1回「MASTERPLAN」について立ち上げの背景から当日の様子までご紹介します。

「D2C」とは？

　皆さんは「D2C」というビジネスモデルを知っていますか？ここ数年で、様々なメディアで聞くことが増えたキーワードです。D2Cとは「Direct to Consumer」の略で、一般的に「自社で企画及び製造した商品を、独自チャネルで販売から管理まで行う販売モデル」と言われています。今までは販売代理店や小売店舗経由で商品を販売するのが一般的でしたが、SNSやWebメディアの広告で消費者へダイレクトにリーチできるようになり、発展しました。

　SUPER STUDIOではD2Cを「デジタル化によって変化した消費行動に最適なマーケティングフレームワーク」と定義しています。

①デジタルである
②ユニークな体験を与えるプロダクト
③垂直統合したサプライチェーン
④顧客とのダイレクトな対話
⑤データドリブン
⑥VCから資金調達を行って短期間で急成長

　D2Cにはこのような特徴がありますが、全てに準拠する必要はないと考えています。商品や事業のフェーズに最適なマーケティング戦略を実現することが重要で、なぜ今D2Cというマーケティングフレームワークが有効なのかという本質を知り、良い部分を活用して世の中に価値を提供していくことが大切です。

MASTERPLANとは？

　D2C先進国であるアメリカと比較すると、日本国内ではD2Cへの正しい理解がまだ浸透していないと感じる部分があります。一方で、経験や知識を基にしたアイデアの種を持っているものの、ノウハウや資金がなく、事業化できないという方も少なくありません。MASTERPLANというアクセラレータープログラムを通して、そのアイデアの種を事業化するお手伝いをし、さらにD2Cというキーワードが正しく認知され業界全体を盛り上げていきたいという想いが、立ち上げのきっかけとなりました。　

　本イベントではアイデアを持った事業者を「プランナー」、アセットやノウハウを持った審査員を「パートナー」と定義。SUPER STUDIOは本選までプランナーのアイデアのブラッシュアップや計画策定のアドバイスなど各種サポートを行い、本選ではプランナーからパートナーに向けてプレゼンテーションしていただきました。

　ほとんどのビジネスコンテストは主催側から特別、出場者へサポートなど無く、自分たちの実力で優勝を競い合います。このようにメンタリングまで行うビジネスコンテストはD2C領域であまり見られず、SUPER STUDIOは国内で唯一D2C事業のトータルサポートを展開しているからこそ実現できました。

　2019年7月8日よりエントリー受付を開始し、第1回の応募数は15件！集まった事業アイデアは、D2Cらしい個性と斬新さがあり、応募者の熱意が伝わる内容でした。

　また、第1回MASTERPLANにはD2C業界屈指の事業家/投資家の方々をお迎えしました。

▲パートナーの一覧とモデレーターを務めた弊社CEO林

本選出場までの道のり

　11月21日(木)の本選に向けて、1次選考・2次選考を実施。化粧品/アパレル/食品/アクセサリー/日用品など幅広いカテゴリの企画が残り、どの企画が残ってもおかしくないほどハイレベルでした。

　具体的な選考ステップは1次書類選考→2次面接→ワークショップ→本選の流れ。1次選考では、経営者として業界知見を持ち、事業化を推し進める圧倒的な熱量があるか、ノウハウの吸収性がある人物か、そして事業をグロースさせ「やりきる力」があるか、などといった人物面や企画面を審査軸とした書類審査を行いました。その結果、10組が2次選考への切符を手にしました。

　2次選考は数ヶ月にわたって面接を行い、面接に通過したプランナーはワークショップを進めていきました。SUPER STUDIOのフリースペースを使って、2次面接を突破した6組が自分たちのアイデアを企画書に落としていきます。ライバル同士である他のプランナーと意見交換やアドバイスをし合うなど、和やかな雰囲気もありました。後半は緊迫した空気のなか、ひたすら真剣に企画書を作成。その後、D2C事業部のコンサルタントが企画書へフィードバックを行い、さらにプランナーたちのアイデアに磨きをかけていきました。

　ワークショップで作成した事業計画の成果を2次選考の最終アウトプットとし、3組の本選出場が決まりました！

いよいよ本選当日

　本選当日、堂々たるメンバーをパートナーとしてお迎えし、3組のプランナーによるプレゼンテーションが行われました。各プランナーに発表をしていただいた後、会議室で全パートナーとディスカッションをし、アイデアに対する質疑応答や、アセット・資金の交渉など、さらに深堀りしたコミュニケーションをとっていただきました。

　本選に出場した3組のプランナーには、食品・アパレル・飲料のプロダクトについてプレゼンテーションを行っていただきました。(プロダクトは後日発表させていただきます！)簡単なプロダクトの概要と、パートナーの反応を以下にまとめます。

　【食品】

• 素材にこだわり栄養価も高く、さらに無添加・無着色・防腐剤を一切使わない、安心安全で健康的に摂取できるプロダクト。
• ターゲットユーザーにとって楽しめて共有したいと思えそうなもので、見栄えも良くSNSに載せたくなるような仕掛けも。
• 試食の時間が設けられ、肝心の味についてもパートナー全員が美味しいと大絶賛していました。

　【アパレル】

• より良いものを無意識に探している人にターゲットを絞って、今までにないブランドを展開。
• ブランドよりも、「なぜ自分たちがこのブランドを立ち上げたのか」にこだわって想いを打ち出していました。
• パートナーとの会話も終始盛り上がり、商品開発(機能性やデザイン)に力を入れるため、実際にインフルエンサーに着てもらいフィードバックをもらうと良いなど、多くのアドバイスをもらっていました。

　【飲料】

• 飲料とガジェットをセットにしたサブスクリプションを展開。
• こだわりが強いターゲットユーザーでも、こだわり感を演出できるため写真映えも期待でき自宅で楽しめる仕組みも。
• 原価は低価格かつマーケットの規模も十分なので、メディアキャラバンなどPRの重視やストーリーをしっかり尖らせていくと良いとパートナーからアドバイスをもらっていました。

第1回MASTERPLANを終えて

　3組のプランナーがプレゼンテーションと、パートナーとのディスカッションを終えました。プランナーは本選後パートナーとランチミーティングや、パートナー主催のイベントへ招待されるなど、双方のリレーションが築けたイベントになりました。実際に事業化へ前進したプロダクトや、パートナーからの出資が決まったプロダクトも。今回のMASTERPLANを通してプランナーと相談し合いながらアイデアをブラッシュアップでき、プランナーからも企画が固まってさらに自信がついたとの声もありました。そして本選出場者だけでなく、応募者全ての方と「D2C」を通して出会えたので、違う形でSUPER STUDIOが関わっていくことも考えています。

　第2回MASTERPLANは本年7月22日よりエントリー開始しました！今回も豪華パートナーをお迎えします。詳細は以下の応募ページよりご確認ください。MASTERPLANを通して、プランナーのストーリーが背景にある様々なアイデアを事業化し、D2C業界全体を盛り上げていきます！

▼第2回MASTERPLAN応募ページはこちら
https://masterplan02.super-studio.jp