スタメンでは、12月1日〜25日まで note relay 2025 を実施しています🎄
今回はその企画の中で投稿されている記事を転載します。
スタメンの人や組織、事業など、リアルが詰まっている内容になりますので、ぜひ御覧くださいませ。
こんにちは。株式会社スタメンで事業開発部に所属している松葉です。私は、2024年2月からスタメンで活動しています。
私のバックグラウンドは少し変わっていまして、現在のSaas業界とはまったく異なる物流の業界に長く身を置いてきました。
前職では、プライム上場企業の役員としてまた、子会社の代表を2社ほど兼任し日々、組織運営を行ってきました。今回は、私がなぜ全く異なる業界のスタメンに来たのか、スタメンという会社で何を実現させたいのかという事について、書かせて頂ければと思います。
▍私のバックグラウンド
前職で代表を担っていた一つの会社は、今から20年以上前に立ち上げた宅配会社で当時から社員の離職が非常に高い会社であり、そういった業界でもありました。
業界全体でも平均して2割以上の離職率で、私自身もこの会社で日々仕事をする中で『人』に関する悩みを常に抱えてきました。特に深く考えるきっかけとなったのは、私が代表に着任した2016年の年でした。
ー 過酷な現場の実態と離職の連鎖
当時は、社員(宅配ドライバー)が朝出勤してすぐに1時間程かけて配達する荷物を手作業でトラックに積み込み、積み込みが完了したら1日約70件の配達をこなし、配達をする中で営業活動を行い配達が終われば、センターに帰着後、注文の聞き取りをする追加の営業に加え、次の日の配達の準備と宅配ドライバーが一人でやらなければならない事が山積み状態で、朝積み込みを終えた時点でヘトヘト。当然、残業時間も長くとても環境の良い職場と言える状況ではありませんでした。
常に宅配ドライバーへの業務負担が大きい中で特に夏場の暑さによる過酷な状況下の中、ドライバーの離職が増え続け、毎年多くの採用コストをかけて足りない人数を採用するといったまさに空いたバケツに水を注ぎ続けるような運営を長年続けてきました。
ー 33歳で代表に就任。直面した強烈な危機感
当時33歳の私が約1,000名の社員が所属する会社の代表となり、まずもって危機感を感じた事が、このまま年が経過していく中で当然、日本の労働人口が減り続け、そう遠くない将来この会社はどうなってしまうのだろう?と大きな不安を感じた事を今でも鮮明に覚えています。
私自身のキャリアは、この会社でドライバーからスタートしている為、現場で働く社員の気持ちが理解できるという点が自身の強みの一つでもありました。
そのような中で代表に着任してまず決断した事は、思い切ってこれまで何より優先だった売上拡大から事業の基盤固め優先に移行させた事です。これは、当時、グループ経営かつ株主や多数のお客様が存在する中でステークホルダー全体に理解を頂かないといけないという勇気のいる決断の一つでした。
このような大きな決断ができた背景には、今の会社を改めて俯瞰して見る中で自分が現在のドライバーの立場だったら現状をどう捉えてどう感じるだろうか?という思いでした。
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ー なぜ人は辞めてしまうのか
なぜ、ここで頑張っていこうと決めた社員が次々と辞めてしまうのか、あるいは辞めなくてはならない状況に追い込まれてしまうのか。働く時間が長いから?給与が安いから?休みが少ないから?体力的にしんどいから?
自分自身の入社当時を思い出しても全てが当てはまってしまうのが非常に残念なところではあるのですが、実のところ、私も会社を辞めようと思った事は一度だけありましたが、今、あげた理由で辞めようと思った事は一度もありませんでした。
ー 離職につながる本質的な理由について
改めて思考を巡らせて考えていくとある程度の事は、入社前に理解しているし社員一人一人が当然会社から提示された条件で働けると思ったから入社を決めています。もちろん働いていく中で自身の生活環境が変わり当時の条件では働けなくなるケースはありますが、それが全てではありません。
では、逆に会社を辞める理由とは、何だろうか?自分自身の胸に手をあてて考えてみるとなんとなくわかるような気がしました。
私が一度だけ会社を辞めようと思った理由は、20代後半の頃、当時の上司を中心とした人が信用出来なくなってしまったからです。人が信用出来なくなるとその上司が何を話しても心に響かなくなってしまうものですよね。会社を成長させようとする気持ちは同じでも人に対する思想や考え方が大きく異なる事でこれほどまでに自分自身のモチベーションが低下し、仕事に対するパフォーマンスが落ちてしまうのかといった事に気付かされました。
ー 承認・称賛が欠けた組織の問題
人はどうしても自分のキャリアを積み上げていく事で自然と自身の立場を守ろうとしてしまったり、その反動で部下に責任を押し付けてしまったり、売上やコスト数値だけで部下を評価してしまったり自分では気づかない内に周りのメンバーに影響を与えてしまっている事があると感じます。
この頃もそんな日々の連続で、部下を認めてあげたり賞賛してあげられるような雰囲気や風土が組織の中に皆無だったように思います。
自分が会社の代表に着任をしてまず、手を加えたのが社員一人一人が目の前が苦しくても必ず将来良い環境が待っているという前向きな気持ちや希望を持ってもらえるような働きかけでした。
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▍事業の基盤固めを進める
先ほどあげた待遇面は、物理的にすぐには変えられずとも変えていこうとする意思や変えていくための道筋を作り、その道にメンバーが進んでいきたいと思ってもらえるような会社・社員のビジョンを描く事が何よりも重要だと思います。
私自身がこの会社に入った理由も単純で、会社の規模感や会社の成長率に加えて、目の前が苦しくとも若い社員が前のめりになってキラキラと働く姿を見る事が出来たからです。
人が働く動機やその根源のようなものは、決して目の前の待遇が良いからでも楽だからでもなく、自分自身の成長や自身の将来ビジョンがこの会社の中で描けるかどうかが非常に重要な要素の一つだということに気付かされました。そして、目の前が苦しくとも一日一日、前進し改善され成長していく事が将来への希望に繋がる事も重要だと思いました。
ー なぜ成果の出る拠点と出ない拠点が生まれたのか
そういった背景から会社の人事制度を大きく見直し、働き方改革として環境改善に取り組み、社内の収益改善にも取り組む事で少しでも社員に還元できるよう事業構造改革に着手しました。それもすべて社員が安心して働ける職場を目指して、3年間という中期計画を立て一心不乱に取り組みました。
が、取り組みをスタートさせ一年が経過し、ふと現場の実態を見てみると実際に効果が現れ離職率が改善されていく拠点と何も変わらない拠点と2極化してしまったのです。
会社全体で同じ事を進めてもなぜ、これほどまでに結果が異なってしまうのか?そこに大きな疑念を持ちました。
私は、その疑問を解消するため各拠点の責任者や現場で働く社員の皆さんと直接話をすることで更なる改善に繋げていこうと考えました。数ヶ月かけて全国の拠点を周り、現場の社員やアルバイトの方からも話を聞きました。
すると改めて当たり前の事に気がつかされたんです。
ー 伝わっていなかった“想い”
事業の基盤固めを行うための方向性や具体的なアクションや計画スケジュールも固まり、毎月、幹部の集まる会議で進捗確認を行い、そこでは会社の代表として自分なりに熱い想いを持って自身の考えや取り組む意義などを伝え続けてきました。
しかしながら、現場の社員に話を聞くと、非常に残念なことに自分が熱量を持って発信し続けてきた事が社員のもとにまったく届いていなかったんです。
どれだけ、良いビジョンや計画、取り組みを実行させようとも、なぜ、このような取り組みを会社として進めているのか。元々の背景や取り組む理由、意義などが人に伝わらなければまったく意味がなかったという事に遅ればせながら気付かされました。
むしろ、理由もわからず取り組みを進めるという事は、何を達成させたいのかどこに向かうのか、わからない中で強制的に荊の道を歩かされるようなもの。そのような境遇で果たして誰が良い仕事ができるのか?むしろ逆で反骨心すら生んでしまうという事に気付かされました。
組織の中で良いと思って取る行動も伝わらなければ逆効果を生んでしまうという事もコミュニケーションの怖さであり、まさに私が20代の頃に会社を辞めようと思った頃の経営と現場の深い溝のようなもので、当時の上司を信頼できなかった理由もここに原因があったかと思います。
▍TUNAG導入を決意した背景
こういった経験をもとに私自身が決意したことは、同じ会社で働く仲間同士、取り組みが進み離職率が低下し安心して働ける職場環境でイキイキと働く人、一方で何も取り組みが進まず離職率が改善されず、社員同士で愚痴を言い合い会社を辞めていってしまう人。
同じ会社で社員同士一つ屋根の下、同じ志を持った仲間がこれほどまでに、環境一つで幸せになる人、不幸になる人がはっきりとしてしまう状況を何とかするべく、私が会社の代表として考える社員への想いや事業ビジョンを社員一人一人に理解共感してもらえるようなコミュニケーション環境を作っていこうと考えたきっかけとなりました。
それからまもなくして、証券会社の紹介により株式会社スタメンという存在を知る事になりました。スタメンの当時の新卒だったメンバーの熱量を持った営業プレゼンを聞き、これだ!と思ったのを今でも良く覚えています。(この頃は、まさか自分がスタメンで仕事をする事になるなど夢にも思っていませんでした・・・。)
TUNAGを導入してからは、さまざまな取り組みを行ってきましたが、この話をすると終わらなくなってしまうので、また、別の機会にご紹介できればと思います。
結果からすると、当時、私が会社の代表に着任してから酷い時で年間3割を超える離職率だったのが、1割程度まで減少し、無駄に採用にかけていたコストが大幅に減少したことで職場環境改善や社員の皆さんへ還元できるようにもなりました。こういった状態にもってくるまで、約2年ほどを費やしました。
当時は、3か年計画の中で社員が安心して働ける職場を作ろうと決めた事が2年で成果につながり、自身が感じてきた事や考えてきた事が一定、社員の皆さんに共感してもらえたんだと大きな自信をつける事が出来ました。
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▍経験から学んだ “人は何のために働くのか”
ここで私が実践経験を通じて学ばせてもらった事は、人は何のために働くのか?という問いに倒して、人それぞれの考え方や想いがあると思います。
お金を稼いで今より良い生活を送るため、家族と幸せな時間を共有するため、仕事を通じて人として大きく成長するため、どんな理由でも共通して言えるのは、『将来、今よりもっと』という想いがあると思っています。
毎日を真剣にコツコツと過ごす事も大事な事ですが、仮に毎日毎日同じ事の繰り返しだけでは物事を長く続けていく事は難しいと思います。毎日少しでも様々な変化があり、今より次、今日より明日、毎日をより良くしようとする意思や近い将来、遠い未来こうありたい、こうなりたいと願うやビジョン、目標、希望があるからこそ目の前の事も頑張れるし、新しいことにも挑戦していけるのだと思います。
こういった気持ちや考えこそが、自分の考える『エンゲージメント』のあり方であり一つの側面だと思っています。
2年間という月日の中で取り組んできた事は、簡単な事ではなかったと思っています。しかし、一人でやってきたかと言われればそうではなくて、私が考える会社のビジョンに多くの仲間が賛同して取り組んでくれたからこその結果だと思っています。
当時、あれだけ曇っていた社員の顔が少しずつ笑顔になっていく事で社内の雰囲気も明るくなっていき、そういった明るい職場に惹かれて新しい仲間が増えていく最高の会社だったと思っています。
私自身は、こういった経験から少しでも多くの人が笑顔になっていくプロセスこそが私自身の仕事に対する向き合い方であり、やりがいそのものであったと思っています。
それから数年が経ち現在は、スタメンという組織を通じて私自身が身を置いてきた業界に対して少しでも恩返しになればとの想いで、同じ業界、悩みや課題で苦しむ経営者の皆様の少しでもお役に立てるよう日々、業務にあたっています。
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▍スタメンで成したい事
そんな経験を積む事ができた私がスタメンで何を成したいのか?それは、私が前職時代の約20年をかけて学んできた事、今回のような経験を踏まえて自分自身何がしたいのか?という自問自答に対し、シンプルな考えが浮かびました。
前職で働く社員の多くが笑顔になっていくプロセスを経験しましたが、もう少し世の中を俯瞰して見るとそれぞれの業界や日本という国自体も下を向いて日々過ごしている人たちが増えてきたに感じます。
会社の中で想いを持って働く人もいれば働く意味を見失って、ただただ毎日を罰ゲームのように時間が過ぎるのを耐えている人たちも多く見受けられるような気がしています。時代のせいなのか最悪のケースもよくニュースで取り上げられるようになってしまいました。
勿論、働く環境を整え無理のない範囲で働ける職場環境にしていく事は当たり前に企業側がやらなければならない使命だと思う一方で私は、自身の経験からも働き手側が自身のやりがいや働く意義をどう見つけるかの方がよっぽど重要で大事な事だと思っています。
上場企業の役員という立場から今回のように改めて自分自身に問うきっかけを経験することで、私自身が感じるやりがいや働く意義など40歳という節目を経て、深く考えるきっかけとなり人生の舵を大きく切る決断となりました。
私は、世の中におけるスタメンという会社の立ち位置は、まさにそれぞれの業界や日本全体を俯瞰して見える立場であると感じています。その立場である事で、より多くの人を笑顔にする事が出来ると思っています。
想像してみてほしいのですが、自分自身が日々の仕事をこなす事でより多くの人たちが笑顔になり、企業がかつての元気を取り戻し、日本全体が明るくなっていく事を。少し壮大なイメージではありますが、これは決して実現不可能なことではなく、現実的に変えていける力やそのポテンシャルを持っているという事だと思います。
働く理由は人それぞれですが、このnoteを読んでくれた方々にもより大きな夢、ビジョンを持って日々、成長してもらいたいと思いますし、少しでもそのきっかけになれば幸いです。
そして、10年後、20年後自分の人生を振り返った時に素晴らしい時間を過ごせたと振り返られるよう人生という名の自分自身のストーリーを噛み締めながら楽しく生きてもらいたいと思います。
そのためにもまずは、自らが一日一日を笑顔で過ごす事が大事な事なんだと思います。
最後に…
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