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人事評価は覆らない スタート時点の行動がカギ
一定のタイミングごとに上司に評価をされて、その結果昇給額や賞与額が決まる。その決定方法に理不尽な思いをした人も多いのではないでしょうか。たとえば5段階評価で、平均より下の評価が2回も続けば、何をする気にもなりません。周囲に愚痴を言っても「努力すればきっと変わるよ」「仕事の進め方を改善すればいいよ」と「助言」されるばかり。自分の気持ちとしては、評価をする上司がわかってくれていないとか、そもそも会社の評価の仕組みがおかしいだろうと考えているのにもかかわらず。では人事評価とどのようにつきあうことが正しいのでしょうか。それはそもそも、人事評価がなぜ存在しているのかを考えればシンプルに理解できます...
一番肝心な仕事 あなたは部下に任せられますか
会社の中で出世することの本質とはなにか。出世の仕組みを設計する立場でいつも考え続けているその問いに対して、なるほど、と思えるひとつの答えをいただきました。それは社歴30年ほどの飲食店創業オーナーとお話ししていたときのことです。それは部下や後輩を持つビジネスパーソンなら誰でもすぐに実践できる答えでした。ただ、それができる人とできない人の間には、おおきな溝があるようです。最初はみんな繁盛店を経営していた30年ほど前、そのオーナーは若くして居酒屋を開きました。店はそこそこ順調だったものの、何年たっても同じ仕事の繰り返し。これでいいのだろうか、と考えた彼は、仲が良かった居酒屋オーナー仲間たちと集...
仕事を抱え込む人はご用心 定年間際の人事異動の意味
プレーイングマネジャーが9割ともいわれる日本企業の管理職ですが、役員に出世する人は、早々に部下に仕事を任せています。一方で、思い入れがあり、誰よりもうまくできるという自信のある仕事ほど、任せづらいのも事実です。しかしいつまでも仕事を抱え込んでしまうと、出世どころか、活躍の場を失うことになりかねません。「仕事を抱え込む人」ほど実質定年が早くなる後輩に任せるより、自分でやった方が早い。そう考えるのは当然です。それに、仕事を依頼した上司やお客さんのニーズにこたえるためにも、スキルが高く経験もある自分がやった方がよいのはまさにそのとおりです。さらにいえば、仕事を後輩に任せてしまうと、自分の首をし...
わかりにくい給与額 みなし残業と標準賞与のカラクリ
会社を選ぶとき、給与の見方がわからない、という声を聞くことがあります。筆者の人事コンサルタントとしての30年近い経験をもとに、就職・転職を目指すあなたにとって有利な給与制度の見極め方をお教えしましょう。それは経営者向けには、給与制度をどう変えればよいかというヒントにもなるはずです。どの会社の条件がよいのかわかりづらい「求人票に示されている給与の意味がよくわからないんです」弊社で働くインターンからそんな声を聞くことがあります。弊社では、在籍しているインターンに対して他社での内定獲得を積極的に支援しています。そんな中で、求人票の見方、特に給与額のところがよくわからないという言葉を聞きました。...
理想の企業に入っても挫折を感じてしまったら?
どんどん出世したい、と思っていても、最初に入った会社で挫折を感じることは珍しくありません。たとえば、学生時代に就職活動を頑張って良い会社に入り順風満帆。そう思っていたら、深刻な挫折を感じてしまうことがあります。今回はその中でも、希望していた企業に就職できたものの、そこで立ち止まってしまったケースを紹介します。ケース:一番手企業に入ったら順風満帆だと思っていた「大学が二番手私立だったから、せめて就職先は一番手にいきたい、と思って超大手を目指したんですよ。ある意味、コンプレックスだったのかもしれません。高校は地域一番校だったけれど、大学はそうじゃなかったんで。だから対策は必死でがんばりました...
社長の経歴からわかる あなたの会社の昇給パターン
人事の仕組みは結局のところ好き嫌いだと言われます。では、誰の好き嫌いなのか、というと、それはもちろん社長です。今いる会社で何を目指すべきか、あるいは転職先の会社で何を頑張ればよいのかを知りたければ、まず、社長の経歴を確認してみましょう。「昇給」を理解できない経営者は変なのか「平康(ひらやす)さん、昇給ってなんですか?」ある会社で人事改革の相談を受けている際に、社長に突然そう質問されました。一瞬、質問の意図がわからなかったので、「毎年の人事評価を踏まえて、翌年の月給を増やす仕組みのことを指すことが多いのですが、なにか疑問でも?」そうお答えしたところ、さらに不思議そうに問い直されました。「よ...
就活・転職活動のときにトイレを借りるべき3つの理由
就職や転職のとき、志望している会社の中身をどうやって知ればよいのでしょう。会社案内やホームページ、それに面接官がどういう人か、などから推測するしかないのでしょうか。面接される側として、会社の内容についてあまり具体的に聞くことも難しいことも多いでしょうし、仮に聞いたとしても、本当のことを答えてもらえるとは限りません。一方で、就職活動や転職活動の時、就職を希望する立場の人たちは、会社からどんどん質問されます。そうして、どんな能力や性格や行動をとる人間なのかを徹底的にリサーチされます。会社側の人事の立場としての面接手法については、以前こんな記事を書きました。10分で人の本質を見抜く方法 - あ...