今回は、リディッシュ代表 松隈 剛(まつくま たけし)のインタビューをお届けします。
松隈は福岡県で生まれ育ち、慶応義塾大学の理工学部に進学。大学時代に公認会計士に興味を持ち、専門学校に入学して公認会計士の資格を取得しました。ファーストキャリアでは監査法人トーマツ(現:有限責任監査法人トーマツ) に入社し、その後クーパースアンドライブランド(現:プライスウォーターハウスクーパース) 、スパークス投資顧問(現:スパークスグループ) に転職。スパークスグループを退職し、独立した後も投資家としての経験を積み、2015年、リディッシュを設立しました。
後編では、リディッシュのビジョンやサービス、今後の目標、候補者の方へのメッセージについてお届けします。ぜひご覧ください!
飲食業界にイノベーションを起こすべく、マーケティングとバックオフィスからアプローチ
――リディッシュのビジョン「飲食店経営を豊かに」について詳しく教えてください
まず、「食」というのは人間が生きる上で欠かせないもので、私たちが向き合っている外食産業は、食事の場を通して、人と人との繋がりを生んだり、お互いの関係性を育んだり、笑顔で過ごす時間を過ごしたりと、多彩なドラマのある豊かな世界が広がっています。
また、ご存知の方も多いと思いますが、日本の外食産業は世界でも通用するサービスクオリティを誇ります。しかし、それだけのクオリティを持ちながら、「飲食店が儲かりにくい」「多くの飲食店が数年以内には廃業する」という大きな課題があり、それは従業員の低賃金や長時間労働にも影響していて、産業自体の魅力度が下がり、優秀な人材も集まりにくく、更に儲からなくなる、という悪循環に陥っています。
リディッシュはこの悪循環を断ち切るために、「飲食店経営を豊かに」というビジョンを掲げ、飲食店が儲かる仕組みを作りたいと本気で思っています。飲食店で働く方たちの料理やサービスに対する努力が報われ、きちんと豊かさに繋がるようにしたいんです。そのためにわれわれの強みを活かした、いままでにないサービスを通して、飲食業界のイノベーションを起こそうとしています。
――現在、どのようなサービスを展開していますか?
飲食店経営は、「売上の最大化(マーケティング)」と「コストの最小化(バックオフィス)」の両面から取り組むことが重要です。リディッシュは業界No1のクラウドファンディング支援サービス『Make Story』でマーケティングの側面から、会計・税務サービス『Cross Point』でバックオフィス、主にコスト管理の側面からアプローチしています。
Make Storyでは、クラウドファンディングで集客と資金調達を担っています。クラウドファンディングを活用することで、まとまった資金の獲得やブランディング・認知の拡大、リピーターの獲得などに繋がります。
中でもMake Storyは、飲食店のクラウドファンディング専門のコンサルタントがすべての業務を担当することで、平均で800万円の支援金を集めることに成功しており、成功率100%を実現しています。
さらに、クラウドファンディングサポートの領域にとどまらず、マーケティングの上流である、いわゆるSTPや4P、競合調査や顧客分析などの本質的なマーケティング手法を用いると同時に、インフルエンサーを活用した拡散などもサポート内容に含むなど、マーケティングにおいて飲食店のパートナーの役割を果たしています。
Cross Pointは、飲食業界に特化した会計・税務サービスです。飲食店の経営ノウハウがある会計・税務チームが対応して、適切な経営管理ができるようにサポートしています。また、飲食店のあらゆるお悩みに対応できるように、年間4,000件のコスト削減の実績を持つ飲食専門の会社や、オペレーションのプロ、飲食店専門の社会保険労務士などの各パートナーとも連携しています。また、飲食特化型だからこそ、融資に関する知識も豊富で、事業計画書の作成など一からサポートすることが可能です。
最終目標は、飲食店経営を豊かにするプラットフォームを作ること。
――今後リディッシュが成し遂げたいことを教えてください
リディッシュの最終目標は、飲食店を豊かにするサービスをプラットフォーム化することです。「飲食店を経営するならリディッシュのプラットフォームを利用する」というのを当たり前にしたいですね。
プラットフォームを作るために欠かせないのは、「飲食店経営を科学していくこと」です。現在の日本の飲食店経営は、勘と経験と度胸といったアナログなやり方がほとんどですが、それだけでは既に、他産業では通用しなくなっています。飲食経営において、勘と経験などのアナログな部分は引き続き重要ではあるものの、近い将来、飲食業界においても、データを活用した経営にシフトすることが強いられるでしょう。
そこでリディッシュは、今の段階から飲食店経営に関するあらゆるデータを集めていき、経営を科学して、「飲食店経営=リディッシュ」というポジションを確立できればと思います。
――具体的にはどのようなプロセスを計画していますか?
1年後には、飲食業界の「会計」の領域でトップになることを目指しています。全国には約3万~4万の税理士・会計事務所が存在しますが、飲食専門の事務所は100くらいしかありません。
リディッシュの経験や知見を考えると、1年という比較的短い期間でトップに立つチャンスは十分にありますし、会計の領域にリディッシュの強みであるマーケティングとテクノロジーを掛け合わせると、圧倒的な競争力を持つ可能性が高いと考えています。
また、上場も視野に入れており、1年以内にはある大手企業から出資を受ける予定で、会社としても急速に成長していくフェーズにあります。
――2年目以降はいかがでしょうか
2年後には、会計という枠組みを超えて、「飲食店経営=リディッシュ」という領域に踏み込めればと考えています。
1年目で会計のパートナーのような位置づけになると、月に1回の決算報告などで、飲食店経営者とタッチポイント(定期的な顧客接点)が作られているはずです。そのときに会計だけでなく、経営に関する相談にも乗ることができるため、自然な流れで経営面のサポートまでサービスが広がると考えています。
その後、会計ビジネスをSaaS型のビジネスモデルにしてカスタマーサクセスチームを設け、多くの飲食店をサポートできる体制にできればと思います。これによって、よくある飲食店の個別コンサルティングなどとは異なり、飲食特化の大規模なデータ活用を行うことで、業界全体に影響を与えるスケーラブルな体制を構築することができ、リディッシュの見据えている飲食業界のイノベーションにも繋がると考えています。
もちろん、リディッシュだけで業界に革命を起こすことができるとは思っていません。多方面のパートナー企業と連携しているので、飲食店それぞれの課題に合わせて、適切なプレイヤーをアレンジしていきます。例えば、飲食店を開業するなら飲食店に強い不動産・内装会社や、コンセプト策定からできるデザイン会社、売上を伸ばすならインフルエンサーや集客サービスの代理店など、最適な組み合わせで最も効果が出るソリューションを提案していければと思います。
「素直さと熱量がある仲間と共にビジョンを実現したい」
――今後どのような方にジョインしてほしいですか?
すべての職種に共通するのは、素直さと熱量がある方です。経験やスキル以上にマインドやカルチャーフィットを重視しています。「業界にイノベーションを起こしたい」「積極的にアイデアを出してサービスや組織をより良くしていきたい」といった方とご一緒できると嬉しいです。
――最後に候補者の方へメッセージをお願いします
リディッシュは第二創業期を迎え、これから急速に成長していく会社です。チャンスは数え切れないほど転がっているので、自分の意思さえあれば色々なことにチャレンジできる環境があります。
また、10名規模の少数精鋭の体制なので、社長直下でマーケティングやテクノロジー、ファイナンスなど経営全般のノウハウを身につけることが可能です。会社としても、やる気のあるメンバーを全面的にバックアップしたいと考えています。自分自身を成長させるために、さまざまなことに挑戦していきたい方からのご応募をお待ちしています!
最後までお読みいただきありがとうございます。リディッシュでは現在、エンジニアやマーケター、事業開発、ライター、営業などさまざまなポジションを募集しています。ぜひ他の社員インタビューもご覧いただき、少しでもご興味をお持ちでしたらお気軽にご連絡ください。ご応募お待ちしております!