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【取締役インタビュー】Plottをコンテンツのホットスポットに。創業期から組織をつくる立役者が描く未来

複数領域にて事業を展開するPlottにおいて、その組織体制の構築は重要なテーマです。

今回は、人事領域管轄として取締役を務める久野に、創業期から携わっていたからこそ分かるPlottの変わらないカルチャーや目指したい組織像についてインタビューしました。

ぜひご覧ください。

取締役 久野 圭太
大学在学中から人材領域を中心に複数企業にて長期インターンを経験後、個人でシェアハウス事業の立ち上げ・運営を行う。2019年、Plottに入社した後、「混血のカレコレ」「全力回避フラグちゃん!」のプロデューサーとしてIP立ち上げを担当。2020年、HRに異動、人事領域を統括。

現場経験が豊富だからこそできる組織づくり

ーー現在の役割を簡単に教えていただけますか?

役割としてはHR全体を統括する立場です。採用、育成、評価、報酬、配置、組織活性といった人事全般の業務と、広報領域を担当しています。いわゆる組織づくりを一通りカバーしていることになりますね。チームメンバーとしては現在4名おり、チームのマネジメントも担当しています。

ーー直近の大きなミッションはどのようなものでしょうか?

短期的には新規事業の拡大に伴い、採用に最も注力しています。また、社員数が増えている時だからこそ、組織内の整備も重要なミッションです。複数領域にて事業を展開しているため、組織も複雑化してきています。その全体の体制構築を担っています。

ーー久野さんの経歴を簡単に教えていただけますか?

大学2年生の時に休学をして、複数の企業にて長期インターンシップを経験してきました。その後、個人でシェアハウス事業の立ち上げ・運営を行い、2019年に学生アルバイトとしてPlottに入社をして、そのまま今に至ります。代表の奥野とは高校時代の友人で、大学時代は一緒に休学をする仲でもあったので、その縁で誘いを受けて入りました。

ーーご友人だったんですね。当時はまだ立ち上げ当初だったかと思いますが、入られた理由は何かあったんですか?

あの頃は、ちょうどテイコウペンギンがヒットし、それに続くヒット作品を立ち上げようというタイミングでした。生活に困っていたというのがぶっちゃけた本音ですが、事業の0→1が好きだったこと、奥野と一緒であればコミュニケーションが円滑で、仕事もしやすいと考えて入りました。

ーー入社当初はどのようなことをされていたんですか?

プロデューサーを約1年経験し、「混血のカレコレ」「全力回避フラグちゃん!」のIP立ち上げを担当しました。市場の勢いもあり、再生数や登録者数など数値が勢いよく伸びる中で、非常にやりがいを感じる業務でした。プレミア公開で投稿した動画をみんなで一緒に観ることが楽しかった思い出の一つです。

ーーその後は人事にジョブチェンジされましたが、どのような背景があったのでしょうか?

登録者や再生数が一定伸びたタイミングで、自分はプロデューサーを仕事として本気でやっていく人ではないことに気づき始めたんです。新しい企画を練る際にインプットとして漫画を読み漁る中で、作り手として読むことに苦しさを感じ、このまま仕事として続けると趣味が一つ失われる感覚がありました。そうした悩みを抱えていると、奥野が人事に向いているんじゃないかと薦めてくれたことがきっかけとなりました。

ーー人事に元々興味や関心はあったんでしょうか?

これまで考えたことはなかったです。ただ、振り返ると学生時代にシェアハウス運営を通じたコミュニティづくりに取り組んでいました。そうした取り組みはずっと好きで、それを会社単位で取り組むことは、家と会社で場所が変わっただけに過ぎないと考えるようになりました。タイミング的にも今後組織が20人、30人と拡張していくことが予想され、組織づくりに力を入れる必要があったことも後押しの一つとなりました。

ーー巡り巡って人事に辿り着いたのですね。未経験で大役を任された印象を受けますが、どのように人事としての強みを磨いてきたのでしょうか?

未経験ですが、事業側が分かってる人事であることは、非常に良いスタートだったと思っています。現場感覚があるからこそできることもありますし、人事の業務範囲を超えてさまざまな課題を解決する立ち回りもできました。スキル面では、まずは書籍や人のつながりから汎用的な型を吸収することを大切にして、それをどのようにPlottに当てはめるかを意識してきました。

今も昔も変わらない「おもろくていい人」が集うことがPlottのユニークさ

ーーその後、人事の経験のなかで大きな出来事は何かありますか?

ホラクラシー組織を目指したことは、一つの大きな失敗でもあり、学びだったと捉えています。ログラインやビジョンに紐づく理想の組織像を強く押し出しすぎたことで、会社として二の次になってしまったことが多くありました。スタートアップの急成長フェーズで、事業と組織の両方の高い理想を掲げて動くことは想像以上に難しく、タイミングや進め方を誤ってしまったことは反省点です。

ーーまさしく組織の壁ですね。

結果的には異なる組織体系になりましたが、一方でそのプロセスを経て、理想の組織像の言語化が進んだことは大きな価値だったと思います。Plottが目指す組織はどんな組織だろうか、その組織はどんな体制でどんな人がいるんだろうか、といった問いが生まれ、組織にとって不足していることやそれぞれの優先度が見えてきました。

ーーそんな大きな失敗も経て、今もコミットし続けている理由は何ですか?

ここにいるメンバーと一緒に会社をつくり、もっと良いものにしていきたいという気持ちがあるからです。

プロデューサーとして入社して、メンバーの才能に驚かされる日々でした。それぞれの得意が分かれているからこそ、互いに補完しあって良い作品をつくることに向き合う環境がPlottにはあります。自然とメンバー同士がリスペクトしながら協力し合える関係性は、何よりの財産だと思っています。

人事として立場は変わっても、同じ空間のなかでみんなでつくりあげていく感覚が楽しく、心地良さを感じていることに変わりはありません。

ーー周りのメンバーや環境が支えになっているんですね。創業期から携わっている久野さんが考える、Plottの不変なものは何でしょうか?

「おもろくていい人」が多い点は変わりません。そして、言わずもがなですが、エンタメ好きが多いことは不変であり強みです。それも特定のジャンルに偏っておらず、アニメ、漫画、ゲーム、演劇、お笑いなど、さまざまなジャンル好きが重なっている印象です。

ーー皆さん口を揃えて「いい人」が多いと仰っていますね。久野さんが考える「いい人」の定義とは何ですか?

決して「良い」悪いという判断ではなく、相性が「いい」、心地「いい」が定義のイメージに近いです。Plottのメンバーが「いい人」だと思ったかが全ての軸になります。一緒に働きたい、話していて心地いいと感じていればそれはPlottに合う方だと思っています。

個人的には、相手の目を見て話たり、会話のラリーがあったり、相手にとって心地いいコミュニケーションをしようとしているかは選考時に重要視しています。

ーーなるほど。そういった人が集まる組織のカルチャーはどういうところで感じられますか?

締め会がそれに値すると思います。月に一度、みんなで仕事の達成を喜んだり、美味しいご飯を食べたりする、その空間はカルチャーが凝縮された場です。また、その場の心地よさを保てているかどうかは組織状態が健全である一つの指標と考えています。そのため会社のスタンスとしても、締め会を業務の一つとして定めていて、一つの場に集って交流することは、どれだけ忙しくても大事にしようとしています。

▲締め会の様子

互いに切磋琢磨し、チームで大きな灯火を起こす

ーー今後、長期的に目指していきたい組織像はどのようなものですか?

Plottを「コンテンツのホットスポット」にしたいと考えています。ここでのホットスポットとは、作品をつくるために日々インプットとアウトプットを繰り返し、議論を重ねてお互いに刺激し合い、ともに高め合っていく存在が集まる場所をイメージしています。そして、その熱量が伝播し、より盛り上がる場所、まさに灯火になることを目指しています。

ーーその理想を目指す上で、強くしていく必要があるのはどのような点ですか?

人事制度を構築しきることが一つの大きなミッションだと捉えています。組織や制度に完成はなく、変化し続けるものではありますが、直近数年でその質は格段に上げていきたいです。広報面では、Plottの魅力をきれいな形で発信しきれていない実感があります。また、育成面では学習の機会を増やし、抜擢や配置を頻繁に行い、さまざまなチャレンジができる土台をつくりたいと考えています。未経験のメンバーがいち早く成長し、IPをつくり、ヒットを生み出せるような仕組みをつくりたいです。

ーー猫の手も借りたい状態ですね。そのようななか、どのような方にPlottの仲間になってほしいですか?

個人的には、ガツガツした「生き急いでいる人」にお会いしたいです。スタートアップで働くメリットの一つは、若くしてさまざまな経験を積み、大きなことを成し遂げられることだと思います。だからこそ、ヒットコンテンツを生み出す熱意を持ち、いち早くその成果を追い求め、良い意味でPlottをうまく使ってくれるような方を、もっと社内に増やしたいです。

ーーガツガツした方は自ら何かに取り組む可能性もあると思いますが、Plottで働く意義はどのように考えていますか?

私は、何かをつくるのであれば、シンプルにチームでつくる方が楽しいと考えています。チームで取り組むからこそ、大きなことが生まれ、チャレンジの規模や数も多くなります。何かを達成したあとに、メンバーと一緒に飲むお酒は美味しいです。「そっちの方が好き」って人にとっては、Plottは良い環境だと思っています。

また、長期的な観点でもチームとして取り組むことにメリットを感じています。会社として作品を生み出す仕組みをつくることで、仮に自分が亡くなってもエンタメの流れが続く循環が生まれます。それが「時代に灯火を」 残すことだと、私は解釈しています。

ーーありがとうございます。では、最後に記事をお読みの方に向けてメッセージをお願いします。

本気でエンタメに取り組みたい方は、一度気軽にPlottに遊びに来てください。そういう方が集まることでPlottという会社は大きくなっていきます。来ていただければ、魅力に感じていただけるだけの材料はあるつもりです。このインタビューから素敵な出会いが生まれることを楽しみにしています!


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