1
/
5

誰もが「自分らしい」人生を選べる幸せを──新卒ベンチャーの彼女を動かす「雑草魂」

みなさん初めまして、ワンキャリアの山口莉歩と申します。

2020年4月に新卒でワンキャリアへ入社し、1年目の今はワンキャリアをtoBサイドへ広めるべく新規セールスチームとして日々法人営業に励んでいます。

この記事は、主に就活中の方〜第二新卒の方に向けた内容になるかと思います。スタートアップへの就職を考えている方の解像度を上げられるように、自分のこと、ワンキャリアのこと、ありのままに書きます。

「こんな人もベンチャーにいるんだ」と知ってもらえれば嬉しいです。

この記事では以下の流れで書いていこうと思います。

・生い立ち

・ワンキャリアを選んだ理由

・今の仕事について

・おまけ(新卒ベンチャーのお金/ライフスタイル)

・最後に

<第1章>生い立ち:ピアニストの夢を挫折、どん底からの大学受験

人の性格は6歳までにおおよそ決まると言われています。

今までの自分の人生を振り返ってみても、これはあながち間違いではないと思っています。

なので、まずは今の私にも通ずる生い立ちから書いていこうと思います。

生まれてから物心ついた頃には、私は「我が家は普通の家族とは少し違う」ということに気づいていました。

私の兄は「知的障害」を持つ障がい者です。

「他の人と違う」というだけで好奇や嫌悪の目で見られることが多く、兄と同じ小学校に通っていた私はいじめを受けていました。

兄、私だけでなく両親も、私の見えないところで心ない言葉をかけられ日々苦しみ、傷ついていたと思います。それでも、両親は私たち兄妹を分け隔てなく人一倍愛して育ててくれました。



しかし、この頃の経験によって私は「異常なほど周りの目を気にする/周りから見た自分が気になる」という性格が出来上がり、小学生の時点で「自分の存在価値」というものを意識するようになりました。

勉強も運動もできない、友達もいない自分に存在価値を感じられず「何か秀でる特技がほしい」という思いから、当時通っていた集団の音楽教室を辞め、コンクールに出るような個人のピアノ教室に通い始めピアノ中心の生活に変わりました。

両親に頼み込んで中古ピアノを買ってもらい、学校でも休み時間に音楽室のピアノを借り、教室の先生にはレッスンの合間の10分でもピアノを弾かせてもらってました。

新品の良いピアノを買ってもらった子達に負けることだけは嫌だったので、毎日毎日頑張って練習を重ねた結果、コンクールで教室初の金賞を獲ることができました。

この経験から「環境のせいにせず実直に努力し続ければ何でもできる」と学びます。同時に、すごく負けず嫌いで、承認欲求が強い性格になりました。


中学生の時にコンクールで優勝してから「自分はピアニストになるんだ」と疑わず、都内の偏差値が低い滑り止めの高校では勉強もせず引き続きピアノを続けました。

しかし、高校進学の途端、全然成績が出せなくなってしまいました。

毎日頑張って練習しても、今まで以上の全力を出しても、中学の時のように上位入賞することはありませんでした。

ここで私は、努力では得られない「センス、才能」という壁に始めてぶつかりました。10年間死ぬ気で打ち込んだ努力が虚しく感じてしまい、一瞬にして心がぽっきりと折れてしまいました。人生初めての挫折です。お世話になった先生に十分なお礼も言えないまま、高2の冬にピアノを辞めました。

音大に行くつもりだった私の当時の模試の成績は偏差値40しかなく、いわゆる有名な大学への進学は絶望的でした。

ピアノで沢山お金をかけてしまったにもかかわらずこんな結果になってしまい、両親には申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

私は「両親が誇りに思える/自分を好きでいられる自分」になるべく、大学受験を決意しました。

高3の時点でstudyの過去形が書けないほど壊滅的だった私は、全てのプライドを捨てて中学校1年の英語ドリルから始め、毎日最低12時間は勉強しました。

結果、第一志望の大学に合格することができました。

文章にすると短いですが、十数年のピアノ人生よりもこの10ヵ月の方が圧倒的にしんどかったです。

でも、頑張れたのは間違いなくピアノで培った根性のおかげでした。

<第2章>本当の「幸せ」とは? 

大学受験は本当にしんどかったですが、勉強以外でたくさん得るものがあった何にもかえがたい素敵な経験でした。

この経験を1人でも多くの受験生にしてほしい、辛い受験生活を支えたいという思いから、入学後2年間、私は大学受験専門塾で高校2,3年生に受験向けの英語と日本史を教えていました。

個人、集団合わせて年間100人近く担当していたため、2年間週6で働き続けました。

毎日どこかの大学の過去問を解き、1人1人に合わせた指導内容を考え、三者面談、生徒の精神面のケア…日々生きるのに必死で、大学生なのに講義は疎か、この時期は遊んだ記憶がほぼありません(笑)


大変で逃げ出したくなる時もありましたが、「大学受験」という生徒の人生の岐路に関われることはとても幸せでした。

これまでの経験から考えると、おそらく私は「好きなことへのコミットメント」が高く、その好きなことが「人の人生における重要な分岐点に関わること」だったんだと思います。

恐れ多いですが、この時は塾講師が天職とまで思っており就職せずこのまま講師を続けるくらいの気持ちでした。

しかし、ある出来事が今の自分につながることになります。

それは当時教えていた高2の子との話です。その子は学校のテストも塾での成績も良く優等生でした。

ある日、受験の方向性を決める個人面談をしました。そこで突然、彼女は言葉に詰まらせながら「バイヤーになるために服飾の専門学校に行きたい」と言いました。良い成績を残していたのは、専門に行くから勉強を疎かにしていると思われたくなくて頑張っていたそうです。

その言葉から彼女なりの覚悟が伝わり、私は「彼女の夢を応援したい」と心から思いました。

ところが、その後の三者面談でそのことを伝えると、私は彼女の親御さんから以下の言葉を受けました。

「良い会社に入るために良い大学に行かせる、そのために高いお金を払って塾に通わせたのに…」

「あなたはこの子の幸せを壊す気ですか?」

どんな形でも親が子供を思う気持ちは一緒、愛しているからこその言葉だと思います。

しかし、理解はしてもどうしても納得できませんでした。

「『幸せ』とは良い会社に入ることだけなのか?」

三者面談からこの疑問がずっと消えず考えた結果、私は「『親が思う』良い大学・会社に入ることが幸せだという概念を持ったまま大人になる」人が多いという結論に至りました。

これを変えるためには、教育業界に進むのが良いのか?と考えましたが、違います。

私がたどり着いた答えは、人生で最初にキャリアについて考え始める18〜24歳に「キャリアについての概念を変える/広げる」機会を作れる新卒採用人事でした。

この時から私は「子供の選択肢を広げられる大人を増やしたい」という思いのもと、新卒採用人事になる目標ができました。

<第3章>ワンキャリアを選んだ理由

なので、就活時代はHR業界や、自分が素敵だなと思う新卒採用人事の方がいる会社を中心に受けていました。世の中には300万を超える会社があります。

その中で私がワンキャリアを選んだ理由は主に下記の2つです。

・事業(学生のため)

・取締役の言葉


■事業に惚れました

HR業界にはたくさんの企業がありますが、その中で私がワンキャリアに惹かれた理由の一つは事業です。

これまでの就活サイトの多くは企業からの一方的な情報発信の場でした。

そこに学生の声はなく「学生<<企業の立場関係」「企業が学生を選ぶ」固定観念がどうしても消えませんでした。

しかし、ワンキャリアは「『就活に、透明性を。』というビジョンをもとに4,5年かけて学生のコンテンツを集め、7期目に入った今も学生のリアルな声を追求・開示し続けています。

実際に社員と話すとみんな個性豊かで様々なタイプの人がいますが、必ず共通していたのは「学生ファーストの姿勢」を持ってみんな同じ方向を向いている、ということです。

これは入社してからより感じた部分で、社内で新しい企画が出たり大きな決断をする際には「本当にこれは学生のためになるのか?」という視点は絶対忘れません。

大学受験は何回でもやり直せますが、新卒就活は人生で1度しかありません。

その大事な人生の岐路を学生と本気で真剣に向き合うこの会社、事業、社員に惚れました。


■背中を押してくれた取締役の言葉

実は、私はワンキャリアではない会社に就職する予定でした。

本格的に就活を開始したのが3年生の5月。内定をもらったのが10月。

志望度が高かった企業だったので、そこまで悩まずに3年生で就活を終えました。

しかし、4年生の10月の内定式から、その企業のマイナス面ばかり見えてきてしまい、

だんだん入社に迷いが出てきてしまいました。

そんなある日、ワンキャリアの取締役(北野唯我さん)が出ているイベントに参加し、そこでの彼の言葉によって私の気持ちは変わりました。

「どの船に乗るか、ではなく誰と乗りたいか。会社選びも同じことが言えるのではないか」

時は既に12月中旬。

普通に考えたら就活をし直す時期ではありませんでしたが、この言葉で私は今の内定先を辞退しワンキャリアを受けることを決めました。

決めてから迷いはありませんでした。

クリスマスイヴに副社長、クリスマス当日には事業部長と面接をし無事内定をいただきました。

こんな自分を入社4ヶ月前に受け入れてくれたワンキャリアには感謝が尽きません。

<第4章>今の仕事について

そんな私が今やっている仕事は冒頭でも触れた通り、新規クライアントへの法人営業です。

ここまで読んできて「あれ?新卒採用人事になりたいのでは?」と疑問に思った人もいるのではないでしょうか。

そうです、新卒採用人事になりたい気持ちは今もずっと変わりません。

しかし私は自ら望んで「法人営業がやりたい」と言いました。

その理由は「営業/人事の知見を得てから採用人事にチャレンジしたい」と思ったからです。

新卒で採用人事になった場合、2,3年は「学生目線」という点でバリューを出せますが、現場目線を持てないままキャリアを歩むことがどうしても不安でした。

ワンキャリアのセールスはクライアントが採用担当者か経営者のみなので、色んな企業の採用/人事について知ることができると同時に、セールススキルも身につきます。

「営業/人事の知見を得てから採用人事にチャレンジしたい」という理想にマッチしていたので、迷わずセールス職を選びました。

しかし、正直なところ入社してから半年は全然成果が出ずメンタルずたぼろでした。

ネガティブな性格の私は「できること」よりも「できない理由」ばかり探して、次第には目標が未達になることも何とも思わなくなっていました。

「このままではやばい」という危機感から私は入社半年を境に以下の2点を集中して取り組みました。

・目標達成:アクションの量とスピード

・事業部貢献:ナレッジ共有を惜しまない


■目標達成:アクションの量とスピード

「新人はとにかくスピード重視」とよく言うように、新卒が入社後すぐに出せる価値や質はある程度限界があります。

現在ワンキャリアは新卒より中途社員の方が割合が高く、多くは営業経験者です。

(今セールスメンバーで新卒は私入れて2名しかいません。)

先輩の「真似」をして追いつこうと躍起になるのではなく、今新卒の自分に必要なのは「アクションの量とスピード」でした。

とにかくチームメンバーの誰よりも商談の事前リサーチを徹底し、その企業に合った提案ストーリーを考えて考えて考え抜きました。

NewsPicksやWantedlyの記事、IR資料を見た量は誰にも負けない自信があります。

そして、その事実ベースで立てた仮説、資料や商談の提案ストーリーを毎回上司にすぐ壁打ちをしました。

そこから少しずつ商談スキルが上がる感覚を覚え、今では自分以外中途社員しかいない新規セールスチームの中で1位の成果を残しています。

上記を通して同時に学んだことは、

客観的に自分を見つめることで「自分ができること/できないこと」が明確になり、できないことをメンバーの力を借りることで補えるということでした。

ここで初めて「これが『チーム』ということなんだ」と入社半年にして初めて気づきました。


■事業部貢献:ナレッジ共有を惜しまない

私が「チーム」という言葉になかなかピンとこなかった理由は、ピアノ・大学受験・塾講バイト全て「個人で戦うもの」だからでした。

成功事例やメソッドを共有することは「自分の弱みを握られること」だと思っていました。

しかし、会社になると違います。会社は競う場でもなく学校でもありません。

良いナレッジはどんどん共有して、全メンバーが同じ武器を持った状態で戦える状態にする、そして組織を良い方向に引っ張くのが会社です。

1人で成功事例や武器を持っていても、再現性が無ければ一生会社は伸びません。

一つ前の段落で「新規セールスチームの中で1番成果を残した」と書きましたが、

成果を残すことと同じくらい「成果を出せた理由、武器を他のメンバーに共有して全員が同じように成果を出せるようにすること」が大事なのです。

なので私は、日々のセールス業務を通して見つけたナレッジや武器は惜しみなく日報や口頭で全社内メンバーへ開示しています。

ナレッジ共有をしたこと自体を褒められるのはもちろん嬉しいですが、

私が共有した武器を他のメンバーが使ってくれたり、これから入ってくる新卒の子たちの工数が少しでも減らせたら幸せだなと思います。

おまけ:新卒ベンチャーのお金/ライフスタイル

以前公開された唯一の新卒セールスの先輩・岩田さんと同様に、私も内定者や学生に「新卒ベンチャーのお金/ライフスタイル」についてよく聞かれるので以下に共有します。

少しでも参考になれば嬉しいです!

給料:手取り30万円前後

家賃:9万2千円@渋谷から2駅

光熱費など公共料金:約1万円

携帯料金:約1万円

ネイル:約1万円

食費など:約5万円

交際費/服など:約3万円

最後に

ワンキャリアで素敵だなと思うところは「若手でも手を挙げればチャンスが回ってくる」ということです。

私も、入社4ヶ月目で国内時価総額トップ100に入る企業と商談したり、上場企業のCFOやCOOに向けて資料を作成し提案もさせてもらいました。

セールス業務だけではなく、興味のある新卒採用業務においてもジョブやワークショップ、面談に携わらせてもらいました。

新卒1年内でここまでの経験をさせてもらえるのはベンチャーならではの醍醐味だと思います。

ただ、どこの会社においても「みんな平等/公平にチャンスが与えられること」は基本ないと思っています。何度も言いますが、会社は学校ではありません。

正直なところ、ワンキャリアでは受動的/仕事をもらうことを待っている人はなかなか成長できないし幸せになれないと思います。

求められるスキルが高いだけでなく、早い段階から脳も身体もたくさん使います。

入社してから楽しい・嬉しいことより、しんどい・きついことの方が多かったです。

それでも戦い続ける理由は「とてつもなくワンキャリアが大好き」「新卒採用人事になりたい」という強い気持ちがあるからです。

ワンキャリアは個の強みを生かし、一人一人の夢を全力で応援してくれます。

現在、ワンキャリアでは新卒・中途どちらも募集しています。

新卒、第二新卒の方がまだまだ少ないので、この記事を読んでスタートアップで働く新卒の解像度が少しでも上がったら嬉しいです。

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。

いつか皆さんとお会いできることを心より楽しみにしています!

Invitation from 株式会社ワンキャリア
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
株式会社ワンキャリア's job postings
69 Likes
69 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Yuiga Kitano's Story
Let Yuiga Kitano's company know you're interested in their content