一生懸命仕事をしていても、なかなか評価されない、自分でも伸び悩みを感じているという人は多いと思います。決してサボっているわけではないし、忙しい毎日を過ごしているのになぜだろう……。今回はこういった疑問にお答えするべく、社会人になって若手のうちに成長している人の共通点を整理してみました。これから新卒で就職される学生さんも、転職活動を考えている社会人の方も、ぜひ参考にしていただければと思います。
【1、図々しい】
社会人になったら先輩や上司に従順にならないといけないというイメージがあるかと思いますが、実際には年配の人ほど「もっと下からガンガン言ってきてほしい」「生意気なくらいでちょうどいい」と思っているものです。特に、ある程度年齢を重ねていくと、若手にはそういった大きなエネルギーを期待します。もちろん場合によってはそういう若手に対して説教してくる人や圧力をかけてくる人もいますが、それでも小さくまとまらずに自分を積極的に出していく人の方が成長しているのが事実です。
それに、仕事をしていると上手くいかないことはありますし、トラブルに巻き込まれることもあります。新しいことを始めようとすると、他のメンバーが不安にかられてしまうことや社内外から「できない理由」を並べられ反対されることも多いです。そんな時でも明るく前向きに振る舞い、多少雑だったとしても物事を前に進めていける人の方がチームにいてほしいものです。逆に、一緒にいるだけでこっちまで暗くなっていくような人は敬遠されます。
失礼や自分勝手はダメですが、良い仕事をするための「図々しさ」は必要ということ。しっかりと考え抜いた自分の意見に自信を持ち、相手が誰であろうと主張すべきことは主張する。そして邪魔する人や口うるさい人がいたらスルーする。それくらいでいいのです。
【2、多くの人と関わろうとする】
結論から言うと、年収は「関わる人の数」に比例します。
かなり特殊な専門職を除き、普通は仕事というのは人と関わるものです。関係者を納得させ、動かし、何かを生み出したり課題を解決していきます。この関係者が多いということは、それだけ大きな仕事をしているということですし、難しい課題に取り組んでいるということでもあります。
何かに取り組もうとした時、「これはあの人に相談しよう」「この領域はあの人が強いからメンバーに入ってもらおう」と何人もの顔が浮かび、実際にお願いすれば協力してくれる。そういったポジションを確立していくため、今からできるだけ積極的に人に会いましょう。
社内でも仕事の案件管理や報連相だけしているのではなく、他部署の人に話しかけにいく。食事に誘ってみる。社外でも自分の仕事にちょっとでも関係しそうだったらアポを取って話をしに行く。相談をしてみる。こういった小さな行動の積み重ねがいざというときに活きてきます。
そして、早くマネージャーやプロデューサー的な立ち位置で仕事をすること。そうすれば自然と関わる人は増えていきます。
繰り返しますが、仕事は人との関わりです。どんなに高品質な商品を作っても、それだけでは仕事にはなりません。いろんな方面に人がいて、その人たちを納得させ、動かしてこそ仕事として成立します。
【3、何かしら貢献しようとする】
自分個人の作業レベルで効率性や質が上がったとしても、その結果として他の人に貢献できていなければ意味がありません。例えばスポーツで言うと「先月より足が速くなりました」だけでは意味がなくて、その走力を活かしてチームに何ができるのか、です。資料作成が上手くなったとしても給与は上がりませんし、自分のスケジュール管理が上手くなってもそれが誰かのためになっていなければ給与は上がりません。こんなに頑張っているのに……と嘆いている人は、ここを勘違いしていることが多いです。
「私は◯◯が上手です」ではなく「私は◯◯が上手で、それによってあなたが困っているこれを解決できます」まで行動すると、そこに評価や報酬が発生します。その相手は顧客でなくても大丈夫です。チームメンバーのためになること、あるいは会社全体のためになることをしましょう。
なお、こういった他の人への貢献は、新人だろうが未経験だろうが、誰でもできます。例えば社内の棚がぐちゃぐちゃになっていたら整理するとか、そういうことでもいいんです。「自分のデスクをきれいにした」ではなく「みんなが使う棚をきれいにした」です。これは全く違います。他者への貢献なんです。
もちろん自分の仕事領域でのスキルを身につけていくことも大事ですが、それを必ず顧客に、パートナーに、会社に、チームメンバーに還元しましょう。そういう人は必ず評価されますし、重要なポジションを任せられますし、面白いプロジェクトに誘われます。この積み重ねがキャリアアップなのです。どんなにすごい人でも、貢献しない人を評価してお金を払う人はいません。スキルアップとは自分の能力が上がることですが、キャリアアップはそれが誰かのためになり評価されることです。スキルアップではなくキャリアアップを目指しましょう。
以上、実際に成長している人に共通することとして、
1、図々しい
2、多くの人と関わろうとする
3、何かしら貢献しようとする
をご紹介しました。
私たちの会社では、実践経験を多く積んでもらい、人から評価される『キャリアアップ』の場を用意しています。どこに行っても通用する人になりたい、相談される人になりたい、そんな人はぜひオンサイトへのエントリーをお待ちしています。
※関連記事
なぜ『マネジメント経験』に価値があるのか。私たちが早期に重要なポジションを任せている理由。
https://www.wantedly.com/companies/on-sight/post_articles/935796