1
/
5

産地に足を運び、食がつくられる現場を知る。企業理念を体で感じる『畑の体感研修』とは?

食品宅配サービス『Oisix』『らでぃっしゅぼーや』『大地を守る会』では、全ての生産者と直接契約を結び、顔の見える関係性を築いています。高い生産技術を持つ生産者とのネットワークは、今では約4,000軒にまで広がりました。

オイシックス・ラ・大地では、職種・役職を問わず、入社した社員全員が必ず参加する『畑の体験研修』を実施しています。この研修では、産地に足を運び、実際の農作業の手伝いながら、食がつくられる現場を肌で体感していきます。

創業直後から続く『畑の体験研修』には、どういった想いが込められているのか。また、研修での体験が、オイシックス・ラ・大地で働くメンバーにどのような影響を与えているのか。研修の責任者をしているHR本部の嶋田昌紀さんに話を聞いてみました。

(▼)こちらのインタビューは動画でご覧いただくこともできます。

産地のこだわりや、生産者の思いを肌で感じる

── はじめに、『畑の体験研修』の概要について教えてください。

嶋田さん:
オイシックス・ラ・大地では企業理念を「これからの食卓、これからの畑」と定め、食に関する社会課題をビジネスの手法で解決することで、持続可能な社会の実現を目指しています。

この企業理念への理解を深める目的で実施しているのが『畑の体感研修』です。産地に足を運び、農作業を実際に体験しながら、生産者さんの思いや産地での取り組みについて学んでいく。頭ではなく、体で理念を体感する場となっています。

嶋田さん:
具体的な研修のプログラムですが、産地と一口に言っても、生産している野菜や果物はさまざまです。また、時期や地域の特徴で、農作業の内容も変わります。そのため、生産者の皆さんと相談させていただきながら、研修の内容を決めていきます。

たとえば、先日は千葉の木更津にある『KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)』で研修を行い、にんじんの掘り出しやかぼちゃの収穫を行いました。

ここではさまざまな品種のかぼちゃを生産していますが、かぼちゃの根は横に広がりやすい性質を持っているため、さまざまな品種が互いに絡み合いながら成長します。特定の品種を収穫しようとすると、畑に茂った葉をかき分けながら、目的の品種を探し出す必要があるんですね。

── 確かに、こういうことは産地に実際に足を運ばないとわからないですよね。

嶋田さん:
そうなんです。たとえば、スーパーで野菜や果物を見るとき、それがどのような過程を経て店頭に並ぶのか、その詳細はなかなか理解しづらいですよね。どんな人たちが、どのような思いやこだわりを持ちながら食を届けているのか。その裏側を、自分の身をもって体験しながら理解することが重要だと思います。

生産者さんたちのこだわりを知り、私たちのサービスをご利用いただくお客さまに伝えていく。産地と食卓を繋げることが私たちの大切な使命のひとつですので、それを果たすための学びの場が『畑の体験研修』だと捉えています。

なぜ『畑の体験研修』を受け入れてくださるのか?

今回、体感研修を受け入れている生産者の一人、株式会社野菜くらぶの小林啓子さんに、研修を受け入れてくださる理由を聞いてみました。

(▲)株式会社野菜くらぶ 取締役 営業部販売課 課長 小林啓子さん

── はじめに、 簡単な自己紹介をお願いします。

小林さん:
私たちが『畑の体験研修』を受け入れる理由。それはやはり、オイシックス・ラ・大地の皆さんと一つのチームになれたらという想いがあります。

オイシックス・ラ・大地で働かれている皆さんは、普段は都内のオフィスで働かれていますよね。そうした土のない環境から産地へと足を運んでいただき、私たちが理念に掲げる「感動農業」を体験していただく。それによって、「これからの食」を一緒につくる仲間として、私たちと安心して働いていただきたい。

また、産地の土や空気に触れていただくことで、皆さんの中に宿る力が湧き出すのではないかと思っていて、そのお手伝いができたらと考えています。そして、産地で感じたことを、オイシックス・ラ・大地のサービスを利用しているお客さまに伝えていただき、お客さまの心を動かしていってもらえたら嬉しいです。

(▲)『畑の体験研修』にて、オイシックス・ラ・大地のメンバーと歓談する小林さん

参加メンバーに聞く『畑の体験研修』の価値とは

研修での体験は、オイシックス・ラ・大地で働くメンバーにどのような影響を与えているのか。OisixEC事業本部で働く中村佳祐さんに話を聞いてみました。

(▲)2023年7月に入社し、現在はOisixEC事業本部 サブスクリプション進化室 カテゴリ進化セクションにて、マネージャーをつとめる中村佳祐さん

── 約1年前に、中村さんは『畑の体感研修』に参加しました。研修では、どのような気づきがありましたか?

中村さん:
収穫作業などを体験させていただくなかで、一番印象に残ったのは、生産者さんの熱量の高さです。特に記憶に残っているのは、コールドチェーン(食品の品質を保つために、生産から消費地まで、一定の温度で管理・流通させる仕組み)へのこだわりです。

気温の低い早朝4時ごろに野菜を収穫し、すぐに冷蔵倉庫に入れ、流通へと移す。このようにして、野菜が常温に触れる時間を極力短くし、お客様のもとへ最も鮮度の高い状態でお届けする。そのために、新しい冷蔵倉庫を導入されたことを誇らしげに話されていました。

いい野菜を作ることはもちろん、お客さまへの届け方まで徹底的にこだわっていく。こうした話を直に聞かせていただき、生産者さんの野菜づくりへの情熱を肌で感じることができました。

── 中村さんは『Oisix』の売り場づくりを担当されていますが、体感研修が自分の仕事に活きていると感じる瞬間はありますか?

中村さん:
やはり、生産者さんたちの熱量を感じながら、日々の仕事ができている点が一番大きいですかね。自分たちも、生産者さんたちと同じくらいの熱量をもって、自分たちの仕事に向き合わないといけないと感じさせてくれます。

また、野菜や果物を販売する際に、生産者さんたちの想いをお客さまにしっかりと伝えたいという気持ちも、畑の体感研修に参加することで強くなりました。そういう意味で、研修は日々の仕事へのモチベーションにも繋がっていると感じます。

おそらく、これは自分だけでなくて、オイシックス・ラ・大地で働く全員が感じていることではないでしょうか。全社員が体感研修に参加するからこそ、同じ目線で、同じ熱量で、ミッションに取り組むことができている。そこに価値をすごく感じますね。

『畑の体験研修』は原点を思い返す場

── 最後に、嶋田さんが感じる『畑の体感研修』の意義を教えてください。

嶋田さん:
畑の体感研修がもたらす価値として、原点を思い返す場となると思うんですよね。会社の原点もそうですし、社員一人ひとりにとっての原点もそうです。

「この会社は何のためにあるのか?」「自分はなぜ、この会社で働くことを選んだのか?」。日々の仕事で忙しくなってくると、こうした原点にある想いが流されてしまうことがありますが、産地に足を運ぶことでそれを思い返してもらえたらと思います。

また、日常から離れた場所に足を運ぶと、普段は使わない部分が活性化されることもあると思います。産地での発見を普段の仕事に活かしていってもらいたいですね。

── 『畑の体感研修』の企画担当者として、今後の抱負はありますか?

嶋田さん:
現在、体感研修は新しく入社してきたメンバーを中心に参加してもらっていますが、全社員が毎年参加できる制度にしていきたいですね。

さらには、社員の家族の皆さんも参加できるようにして、オイシックス・ラ・大地の取り組みについて、家族の皆さんにも知ってもらいたいと思っています。そうすることで、社員、社員の家族、生産者さんと、信頼の輪が広がっていくと思うんですよね。

そういう信頼関係の中で、企業理念である「これからの食卓、これからの畑」をつくっていきたい。そうした想いを胸に、畑の体感研修をより良いものへとしていきたいです。

Invitation from オイシックス・ラ・大地株式会社
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
オイシックス・ラ・大地株式会社's job postings

社内制度

Weekly ranking

Show other rankings
Like おいら大地 採用's Story
Let おいら大地 採用's company know you're interested in their content