「辞めるわけない」から一転、即採用へ。決め手は飲み会後のメッセージだった【マイリファラルストーリー】 | MoneyForward's ROOM
※2019/06/04 登場人物について追記致しました。こんにちは。人事の大崎です。当社は、おかげさまで多くの方に仲間に加わっていただいています。多くの採用手法を駆使し、様々なチャネルから採用が...
https://www.wantedly.com/companies/moneyforward/post_articles/171664
こんにちは。人事の小川です。
先日、「マイリファラルストーリー」として、当社のリファラル採用の事例についての記事を配信しました。
記事の最後にも触れていた通り、もっとリファラル採用を活性化させたい、そのためにリファラル採用の一連の体験におけるペインを解消したいという想いから、『GOEN(ごえん)』というプロジェクトを発足しました。
この記事では、プロジェクトの最重要施策である『GOENカード』を中心にご紹介したいと思います。
※写真では伝わりにくいかもしれませんが、本物はもっと素敵に仕上がっています。
社内のデザイナーが、デザインを快く引き受けてくれて、実際の体験をイメージしながら一緒に企画をしてくれました。
Special Thanks!!!⇒ @nishimura.miki
リファラル採用は一言で言うと“ご縁”だからです。もっと多くのご縁に繋げたいという想いから、『GOENカード』と名付けました。
表面にデザインされた水引は「あわじ結び」といって、関係が長く続くことを願う意味があります。
急激なスピードで成長・変化するマネーフォワードにおいて、採用は引き続き最重要課題です。
中でも、リファラル採用の重要性は言うに及びません。
すでにマネーフォワードは、コンスタントに20-30%の割合がリファラル採用で入社いただいている状態であり、マネーフォワードのメンバー達の事業、そして採用に対する当事者意識の高さには感謝しかありません。
何より、リファラル採用が継続して発生するということは、新たに仲間に加わってくれたメンバーが「働く場所として紹介したくなる会社」と思ってくれているということ、つまり入社後も一定のエンゲージメントがあることの証明だと考えており、非常に喜ばしい状況です。
そして、リファラル採用で入社された方々が、当社にマッチして早期に活躍しているという声も聞こえてきます。
でも、もっとリファラル採用を活性化させて、より多くの方に仲間に加わっていただきたい。目標は高く、リファラル採用経由の入社を50%超まで引き上げたいと欲張りました。
そのために行ったのが『GOEN(ごえん)プロジェクト』であり、『GOENカード』です。
『マイリファラルストーリー』のような成功体験はもちろんのこと、なかなか紹介に繋げられないという方の要因についてヒアリングを実施したところ、【誘う側】には下記のようなインサイトがあることがわかりました。
① 相手の転職意向がわからないので誘い方がわからない
② どんな募集があるかわからない
③ 誘った人が不採用になることを考えると誘いにくい
④ 成功事例が知りたい
①②③については、一方の【誘われる側】にも下記のような心理が働くことと思います。
①’ 転職意向はあるが、伝える機会がない
②’ どんな募集があるか(どんな会社か)わからない
③’ 誘ってもらって応募しても採用になるか不安
言葉にすると当たり前で些細なことのように見えますが、実際に入社した方からも選考中にどんな気持ちだったかを聞いてみると、不安や心配が尽きない本音も見えてきて、とても大きな障壁であると認識しました。
当社はValueに「User Focus」を掲げていますが、サービス開発と同様に体験の当事者の立場になって考えると、多くのことが見えてきました。
逆の見方をすると、リファラル採用にまだまだ伸び代があることを示していて、シンプルにこれらの障壁をなくす施策を考えることにしました。
社員紹介において、
などの理由から紹介をためらい、紹介につなげられない状況
リファラル採用の一連の流れを“体験”と捉えて、タッチポイントと適切な情報・機能を考えました。
誘われた側の方の体験の流れはこうです。
個別に見ていきます。
「あなたと一緒に働きたい」と言われて嫌な気持ちになる人はいません。(おそらく)
自分のタイミングでアクセスすることができるため、カードを渡す方もその時点での転職意向を気にする必要がありません
必要な情報を入力いただきますが、「エントリーのきっかけになったマネーフォワードの社員の名前」「エントリーしたことをその社員に伝えたいかどうか」という設問があります。前者が入力されなければ、仮に入社に至ったとしても、社員紹介の対象にはならず、インセンティブも支給されません。また後者を本人に選んでいただくことで、「不採用になったときの関係性」を気にすることもなくなります。
転職に関する意向、どんな情報が欲しいかの希望を回答いただくことで、その方のステータスに合わせて面談をアレンジすることで、「そんなつもりはなかった」という齟齬を防ぐことができます。
ペインを解消できる確信はあったものの、実際に使ってもらえるかは不安もありました。
ですが、ローンチした直後に社内から好意的な意見を多くいただき、問い合わせベースで社員に配布をしましたが、数日で100枚以上の問い合わせをいただき、ローンチから一週間で早速『GOENカード』経由でのエントリーが生まれました。
今後が楽しみです。
『GOENプロジェクト』を発足し、プロジェクトの推進者としてアンバサダーを全社から選出、定期的なmtgや情報共有を行うことで、「誘う側」である当社社員の体験改善に継続的に取り組んでいます。
まだ仮説の段階ですが、リファラル採用を活性化させるための施策を成功させるための条件を整理してみました。(MECEではないです。)
・そもそもリファラル採用がある程度文化定着していること(施策やツールが増えるだけではダメ)
・経営ボードをはじめ、キーパーソン達が賛同してくれること
・誘う側のUXだけでなく、誘われる側のUX(心理・心境)に寄り添う仕組みを整えること
・ネーミング一つとってもその会社のカルチャーに合っていること
今回は、マネーフォワードのリファラル採用の取り組みについてご紹介しました。
この取り組みによって、より多くのご縁が生まれることを願っています。
この記事を見ていただいているあなたにもいつか、GOENカードが渡される日が来るかもしれません。