WebデザイナーからUI/UXデザイナーへとキャリアアップし、
現在はUI/UXディレクターとして自社サービスのデザインやマーケティング含め、
幅広く活躍されている寳里さん。
仕事におけるポリシーや、シアトルだから出来ることについてお伺いしていきたいと思います。
ーいつからデザイナー職を目指していたんですか?
「デザイナーになりたい」と初めて思ったのは、小学生の時でした。
父親がWeb制作会社を経営していたので、小さい頃からMacとかAdobeに触れる環境があったんです。
特に両親から教えられたわけでもなくillustratorを使って好きな絵を描いているうちに、
自然と将来はデザイナーになりたい、ずっとデザインをし続けたいと思うようになりました。
両親はどちらかと言うと厳しいタイプだったので勉強で褒められることは滅多になかったんですが、
そんな両親が唯一褒めてくれるのが絵だった、というのもあると思います。
高校卒業後には専門学校でWebデザインについて学び、前職の制作会社に入社しました。
そこでは主にWebデザインとコーディングを担当していたんですが、
2年目、3年目と徐々に仕事に慣れてきたときに「UIデザイン」という言葉が市場で流行り始めて、
自分自身でも調べてみるようになりました。
UIはビジネスサイドだからこそ、Webデザインとは必要な知識や経験が変わってきますし
Webデザインから一歩踏み出してその分野で通用する人間にならないと、
市場の流れについていけないなと思ったのが転職活動を始めたきっかけです。
ーシアトルを選んだ理由は?
シアトルの選考を受けた時、ちょうどこれからUI/UX部門を立ち上げるタイミングだったんです。
私もUI/UXデザイナーとしては未経験だったので、
既に完成されたUI/UX部門で働くのではなく組織と一緒に成長していける、という部分が一番魅力でした。
入社してからはUI/UXデザイナーとしてブライダル系の製品のLPを作ったり、
業務向けサービスのECサイト・運営、金融メディアのバナー制作・・・などなど、
いろんな業界で仕事に携わりながら、徐々にUI/UXディレクターとしてディレクションに携わるようになりました。
ー今のお仕事について教えてください。
今はマーケティング戦略部に所属していて、現場でのUI/UXディレクターとしての仕事だけでなく、
シアトルのミャンマーオフショア事業の集客戦略やWebマーケティング分野も担当しています。
あとは自社サービスのデザイン、デザイン設計にも携わっていたり、
新卒採用向けのYoutubeコンテンツのサムネ制作、広報用写真撮影、その他諸々・・・。
たぶん社内のみんなが思っている以上に、いろんなところに顔出してます。
特にマーケティング戦略でやっていることは一番のやりがいになっていて、
「Webデザイナーとして活躍し、今後UI/UXデザイナーへとチャレンジしたい人」が
シアトルに入社してくれたときに活躍できる環境づくりに貢献しています。
現場ではUI/UXディレクターとして、他のシアトルメンバーと一緒にチームレンタル(※下記参照)で
建設業向け新規サービスMVP開発に携わっているんですが、
まだ固まっていないざっくりした相談をお客様から受けることも多くて、
サービスの根幹の部分からUXやUIを落とし込んでいけるので
「お客様と一体でサービスを作り上げている」感覚が非常に大きいです。
難しい部分もある反面、これからこのサービスが拡大されていくのがお客様と同じ目線で楽しみですね。
ー仕事をする上でのポリシーは?
何よりも「デザイン」を好きであり続けること。
一般的に「好きなことは仕事にしないほうがいい」という意見はありますし、
始めたときはただ好きだったことが、仕事としてやり続けるうちに義務感だったり、
100%自分の思い通りにできないことで嫌いになってしまう、そういう人もいると思います。
ただ私の場合は好きだからこそ、どの仕事においてもデザインを突き詰めてこれたと思っています。
デザインは好きじゃないけどお金を得るための手段としてデザイナーをやっている人、というのは
ある程度のレベルで出来上がったときに、それ以上を追い求めることが難しいと思うので、
最高のクオリティでなにかを作り上げたり、そこからのスキルアップが難しいと考えています。
もちろん仕事としてやる以上は自分の思い通りにはいかないことも、ハードな場面もあるので、
そんな中でも「好きであり続けよう」という意識を持つことが重要だと思います。
ただ与えられた環境の上に胡坐をかくのではなく、
どうやったら自分も周りも含めて楽しみながら仕事ができるか、成長し続けられるかを考え続けて、
そのための環境づくりをした上でデザインに携わってきたからこそ、子供の頃からの夢を今も叶え続けることができているのかなと。
ーシアトルでデザイナーとして働くメリット、デメリットを教えてください。
シアトルの場合これはかなり明確かなと思っていて、まずデメリットからお伝えすると
どうしてもデザイン業務だけに100%コミットしきれない部分があります。
デザインだけでなく分析や資料作成、その他社内別部署からの依頼に対応したり、
仕事内容が「デザイン」だけではないので、デザイナーとして黙々とやりたい職人気質の方には
もしかすると合わないかもしれません。
逆にメリットとしては、プロダクトの上流工程からデザインに携われたり、
ビジネス視点を身に付けられるところです。
プロジェクトを取りに行くところから携わって、 そのままディレクター、デザイナーとして働けるので、どんな企業に行っても通用するビジネススキルを持ったデザイナーになれるのは大きな強みかなと。
加えて、シアトルという会社が持つ強みとして私が思っているのは、
経営幹部・幹部以外のメンバーのどちらにも攻めの姿勢があるところです。
例えば経営幹部だけが「会社を良くしよう!」と言って完璧な計画を立てて行動をしても、
社員にチャレンジする姿勢がなければ結果として良い会社にはならないし、
逆に社員がいくら会社を良くするための提案をしても、経営幹部が守りに徹するタイプであれば
ただ現状維持が続いてしまうと思うんですね。
シアトルの場合はどちらも攻めの姿勢を持っているから、どちらからも提案が上がり、
それが会社全体での挑戦として変わっていく。
これは今後事業を拡大していく上でも大きな強みになると感じています。
ーこれからどんな人と一緒に働いていきたいですか?
やっぱり、デザインに愛がある人ですね。
UI/UXデザイナー、ディレクターとしてすごいスキルや経験を持っている方が来てくれたら
すごく心強いと思いますが、それよりも一緒に働く上で仕事に対する姿勢とか、
スキルアップしていくための向上心を重視しているので、
「デザインが好きだ」と胸を張って言える人たちと一緒に、シアトルのUI/UX部隊を作り上げていきたいです。
アイディアは多ければ多い程良いものが作れますし、今後UI/UXメンバーが増えていくことで
それぞれが見てきたものや経験が混ざり合って、掛け算方式で可能性を広げていけると思っているので、
それを武器に今後のシアトルのブランディングだったり、今以上に大きなプロジェクトを任せてもらえるような環境を一緒に作っていきたいですね。