新卒入社から3年目にしてマネジメントに挑戦する宍戸さん。等身大で自然体な仕事観をお聴きしました。
【プロフィール】
宍戸海音
2021年4月入社
就労移行支援 manaby 行徳駅前事業所 事業所マネージャー
※2023年6月現在
人々の「働く」を応援したい
―manabyとの出会いは?
就活イベントに参加したときに、初めてmanabyを知りました。そこで「一人ひとりが自分らしく働ける社会をつくる」とお話されているのを聞きとても共感したのと、社長自らが学生の声に耳を傾けていて「すごいなあ」と感じたのを覚えています。
私の就活はコロナ禍のはじまりの頃、様々なイベントが中止になりオンラインに切り替わるタイミングでした。企業も学生も慣れないのでバタバタでしたね。
会社見学を楽しみにしていたのですが、当時受け入れていない企業も多く、私が見学できたのはmanabyだけでした。先輩社員ともリアルにお会いしてお話することができたのはとてもよかったです。実際に働く姿をイメージできました。
―福祉業界を目指していたのですか?
もともとは人材サービス業に興味がありました。大学で受けたある授業をきっかけに、「働く」を応援したいと思うようになったんです。
それは社会課題について学ぶ授業で、仕事に就くことができずに大変な思いをしている「シングルマザーの貧困」をテーマにしたものでした。もしかしたら自分もそうなるかもしれないし他人事ではないと感じたんです。それから人が「働く」というときに力になりたい、支援したいと思うようになりました。
―いまmanabyで実現していますね。どんなことにやりがいを感じますか?
クルーさん(利用者)が訓練を経て就職を実現できたときはもちろんうれしいのですが、そこまでの過程でもたくさんやりがいを感じる場面があります。
例えば、夜なかなか眠れないという方がいたのですが、生活支援員としていろいろな提案をして一緒に対策を練り試行錯誤した末に、うまく眠れるようになったことがありました。他にも生活リズムが安定して通所できることが増えたとか、休みがちな方が事業所に来れたときなどはやりがいを感じます。
自分から話すことが苦手で一人で悩みを抱えてしまっていた方が、勇気を出して相談してくれたときもうれしかったですね。
「ペアトーク」で拓けた世界
―仕事をするうえで大変なことは?
クルーさんの体調が安定せず、なかなか良くならないときにはどうしたらいいんだろうと悩むことがありますね。クルーさんの課題について一緒に考えて対策を提案してみますが、なかなか受けて入れていただけないこともあります。でも人はみんな違うので、考え方も違って当たり前ですね。
わからないことや困ることがあったら、サビ管(サービス管理責任者)や他の支援員に相談しながらここまでやってきました。支援員同士、お互いにたくさん話をして指摘し合える、いい関係が築けていると思います。クルーさんも支援員も、人はみんな違う。その違いを楽しんでいます。
―なんで楽しめるのですか?
manabyでダイアローグを大事にしている、否定をせずに受け止めようという文化があるというのもありますが、個人的には学生時代の経験が大きいですね。
私は、当時国際交流のサークルに所属していました。出身地や国籍も様々なメンバーが集まって、コミュニケーションを楽しもうという団体で、日常的な活動のほか年に1度開催される全国のOBOGも交えた「ぺアトーク」にも参加していました。
ぺアトークでは、文化も年齢も経験も違う人々と1対1で話をしながら相手の話を否定せずに聴くんです。いま思えば、ダイアローグですね。「結婚するってこんな感じなのか」みたいな感じで自分とは違うところを見つめてお互いに聴き合いました。
あとはフィリピンで1か月台湾出身の方とルームシェアをしたこともいい経験でしたね。言葉も文化も違う人と暮らすのはたくさんの気づきがあり面白かったですよ。それが今につながっているように感じます。
未来の自分をつくるために
―宍戸さんの働きぶり、楽しそうです
そうですね、楽しく自分らしく働けていると思います。成功して失敗して、困ったら周りの仲間に話していろいろな意見をもらって。自分の表現したいようにできているし、居心地よく過ごしています。
もちろん今日は働きたくないな、というときもあります(笑)。でも仕事は未来の自分をつくっていくものだと思うので、うまく息抜きをしながら頑張っています。
私はもともと自立したい気持ちがあり、何かを成し遂げたい気持ちも強いです。まずは自分がしっかりと生きていけるように、バリバリ仕事をしてきちんと稼いでやりたいことをやっていたいですね。
―しっかり働き、しっかり休む!ですね。お休みにやりたいことは?
海外旅行に行って、いろいろな文化に触れたいです。知らない人に会って話すのが好きだし、何かをつくること、体験することも好きです。次はもう一度韓国に行って、好きなドラマのロケ地巡りもしたいです。
―いいですね。お仕事でやりたいことは?
まずはマネジメント。先輩マネージャーのように、チームメンバーのやりたいことをサポートできるようになりたいです。先輩はいるだけで安心感があるリーダーでした。私もメンバーの声に耳を傾けながら、全部自分で抱えずにうまく頼りながら事業所運営がうまく回るように頑張ります。
あとは採用も面白そうだなと思っていたので、これから積極的に関わっていきたいです。
―どんなひとと働きたいですか?
人に興味がある方、違いを楽しむことができる方ですね。就労移行支援事業所では、自分と考えが違う人にたくさん出会うと思います。毎回その違いにびっくりするのは大変なので、楽しむことができるといいですよね。
楽しむコツは「あ、そういう人もいるんだな」と自分の外に置いておくこと。違いを客観的に眺めることです。
私も楽しめるようになったのは大学生になってからです。高校までは校則も厳しく、自分自身も周りを意識しすぎてしまい窮屈さを感じていました。
でも大学生になっていろいろな人と出会ってみると、みんな自由で、それぞれ違っていました。そして「それでいいんだ」「自分も自由に表現したいな」と思うようになりました。だから就活のときに、manabyの「自分らしく働く」というメッセージにビビッときたのかもしれません。
manabyにもいろいろな人がいて楽しいですよ。