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京都大学では物理専攻。未経験でプログラミングに挑戦、スタートアップ企業への転職。

大学院博士課程で弦理論と標準模型という理論の関係について研究をしていた樋口さん。博士課程在籍中にスタートアップへ就職した経緯と、Lightblueで取り組まれている業務・今後の展望についてお話を伺いました。

大学院では弦理論と標準模型の関係について研究

どのような研究をしていたのですか?

大学院は物理系の研究室で、弦理論と標準模型という理論の関係について研究していました。これまで加速器の実験などから標準模型という理論が確立されてきましたが、標準模型には重力を記述できないという欠点があります。そこで重力も含めたより究極理論として弦理論が有力とされていますが、標準模型との繋がりはまだまだ未解明です。その繋がりを明らかにするために、特にプランクスケールと言われる重力の量子効果が現れるエネルギースケールの理論と現象について研究していました。

なぜ、博士課程中での民間就職を考えたのですか?

大学院時代にプログラミングの勉強を始めて、そちらのほうが徐々に楽しくなったからです。学部生時代は物理の授業やゼミで少ない仮定からロジックを組み立てていき非自明な結果を導き出す過程が楽しく、また弦理論について勉強したいという思いもあり大学院に進学しましたが、理論研究で成果を出すことは想像以上に難しかったです。何か別のことをやろうと思い、最初はウェブ系のプログラミングの勉強から始めました。簡単なwebサービスを作ったりしたのですが、作ったものが目に見えて動くのが楽しくて徐々にプログラミングを仕事にしていきたいと思うようになりました。

スタートアップだからこその強み

スタートアップに行こうと考えたのはなぜですか?

スタートアップに絞っていたわけではなく、どちらかというと大きな会社の方が安心感があると思っていました。社会経験が少なかったですし、スタートアップは会社によって当たり外れが大きいと想像していました。ただスタートアップの会社のほうが大きな会社と比べて、自分がやれることの具体的なイメージがつく点はよかったです。

アカデミアからスタートアップという動きは周りでもありましたか?

全くなかったです。同期4人中3人が博士に進むなど、かなりアカデミック志向が強かったです。博士卒業後の進路では、ポスドクや民間企業の研究職につく人が多いですが、中にはトマト農家になった人もいて多種多様だったと思います。

その中でもLightblueを選んだ理由について教えてください。

進展が著しい機械学習・深層学習の分野で働けることに惹かれました。元々はWebサービスを作れるプログラマーになりたいと思っていましたが、近年「未経験からプログラマーに!」という人が増えていて、webサービスのスキルで将来的に食っていけるのか不安がありました。そんな中Lightblueのwantedlyの応募を目にして、軽い気持ちで応募すると運よく選考に進むことができました。AI分野はまだまだ成長しそうなのでスキル面で優位になると思いましたし、腐っても理系なのでその知識が多少なりとも生きるかと思いました。

アットホームで日々成長できる会社

入社前の印象と、入社後の変化について感じたことはありますか?

入社前は東大の超天才集団と想像していて不安が大きかったですが、入社後は、優しい人が多いと感じています。平原さんは境遇も似ていて、親身に話していただき安心できました。まだまだ知らないことが多くてキャッチアップすることは必要ですが、日々勉強になることがあって楽しいです。

どのような業務に携わっていますか?

動画から作業員の生産効率を自動的に取得するシステムやTextaの開発を行っています。よくある例としては、データ収集方法の策定から始まって、集めたデータを元にモデル作成し、お客様の課題に応じてその出力結果を組み合わせたりしています。またシステム開発する際は、フロントエンドからバックエンド、インフラまで必要に応じて幅広く触っています。

樋口さんだからこそわかる、Lightblueの良さについて教えてください。

人が増えると雰囲気がガラッと変わるところは、まさにスタートアップという感じがして、その空気感の変化を体験できていることは貴重だと思います。またメンバーはみんないい人で仕事に対して本当に熱心に取り組まれていて、いつも一緒にいると身が引き締まります。私自身入社してから1年半くらいですが、これまでいろいろな仕事を任せてもらえましたし、本当に困ったときはいつも他のみなさんに助けてもらって、成長させてもらいました。

アカデミアの経験が活かせている部分はありますか?

直接的に役立っていると実感することはあまりないのですが、自分の立場や方針を明確にしてロジックを組み立てる経験は生きていると思います。研究室でも論文や発表を行う際によく注意されていたのですが、日頃のコミュニケーションでも相手に自分の意見が伝わったほうが的確にアドバイスをもらえますし、お客様に納得感・満足感を持って一緒にプロジェクトを進めていくためにも、まだまだ精進していきたいと思っています。

今後樋口さんがチャレンジしたいことを教えてください。

より多くのモデルでトライアンドエラーを繰り返し、よりよいプロダクトを提供していきたいです。例えば自然言語処理で面白そうな手法が発表されても、言語の違いによって気軽に試すことができなかったりするので、もっとスキル的にレベルアップして、良いものを取り入れるようになりたいです。

最後にLightblueに興味を持った方々へメッセージをお願いします!

私はプログラミング未経験から働き始めて何とかやっていくことができていますし、研究室にいるときよりも学びが増えたり向上心が高くなって本当に良かったと思っています。ぜひ一度お話しましょう。



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