株式会社コンタクト 採用担当の末永です。私は採用と教育、業務推進の担当をしています。
当社の拘りとして、プロのエンジニアになるために、研修に力を入れています。特に入社後は、他社とは違い業務と並行して研修するスタイルではなく、「研修」のみ3か月間実施しています。
その中で入社後の3か月間の研修は、多くの新人にとってスケジュール管理が大きな課題となります。特に「技術スキル」や「社会人スキル」といった2軸のタスクを限られた時間で進める必要があるため、戸惑うことも多いと思います。本記事では、実際の研修内容を例に、新人が陥りがちなスケジュール管理の落とし穴とその克服方法を解説します。
■技術スキル編:アルゴリズム学習での苦戦※研修の一部例
研修内容の概要
- 入社3週間でアルゴリズムを学び、例題と課題を解きながら理解を深めることが求められます。最終的なゴールは、アルゴリズムを理解することです。
陥りがちな落とし穴
- 基礎概念の理解に時間がかかる
- 進捗の遅れを放置してしまう
解決策と具体例
・タスクを細分化し優先順位を明確にする
- 1日1つのタスクに集中し進捗を管理する
- 毎日の終わりに進捗を確認し、翌日のスケジュールを調整する。
- スケジュールに余白を作る
- 「1日3時間」ではなく、「2時間+復習1時間」として無理のないペースを設定する。
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■社会人スキル編:目標設定での苦戦※研修の一部例
研修内容の概要
- 新人は入社後1週間で、「4ヶ月目までの自分のなりたい姿」を目標設定し、それに基づく具体的な行動計画を立てることが求められます。目標設定は、自己成長の方向性を明確にするための重要なプロセスです。
陥りがちな落とし穴
- 一貫性のある目標が立てられない
- スケジュール調整ができない
解決策と具体例
・目標設定のフレームワークを活用する
- SMART目標を使い、具体的かつ現実的な目標を設定。※Specific(具体的な)・Measurable(測定可能な)・Achievable(達成可能な)・Relevant(関連 性のある)・Time-bound(期限が明確な)の5項目を満たした目標
- 目標設定のための時間を確保する
- 目標を考える時間をスケジュールに組み込み、集中して取り組む。
- 上司や先輩に相談する
- 設定した目標の一貫性や妥当性についてフィードバックをもらい、具体性を高める。
新人研修を成功させるスケジュール管理のポイント
- タスクを細分化して優先順位を明確にする
- 技術スキルと社会人スキルのタスクを分け、それぞれの重要度を評価する。
- 無理のないスケジュールを立てる
- 余裕時間を含めた計画を作成し、進捗に応じて柔軟に調整する。
- 振り返りと改善を習慣化する
- 毎日の終わりに進捗を確認し、小さな遅れを早めに修正する。
- ツールを活用して可視化する
- カレンダーやタスク管理アプリを使い、自分の進捗状況を一目で把握できるようにする。
まとめ
新人研修中のスケジュール管理は難しいものですが、適切な方法を取り入れることで確実に改善できます。技術スキルと社会人スキルの両立を目指しながら、計画、実行、振り返りのサイクルを回すことが成功の鍵です。焦らず、一歩ずつ自分に合った管理方法を見つけていくことが重要です。
提出物の「品質」と「納期」を考えて、上司や先輩に相談することで成果に大きく影響があります。教育する立場としても、出来るだけ相談しやすい環境作りを心掛けてデスクレイアウトを考え、新人が隣り合わせにし、先輩に相談しやすい席順にしています。
また上司に相談しやすいように、Discordのツールを使ってリアルタイムにチャットが出来るツールを使ったりしています。実際に、Discordを活用した日報の取り組みも先輩エンジニア社員が導入してくれており、前日の不明点を日報に記載し、Discordと連携してチャットで問題解決を図ったりしてくれています。
毎月新人の未経験エンジニアが入社してくれており、我々も色々な気づきを得ることができ、仕組みやツールを取り入れたりと試行錯誤しています。まだまだ教育環境の見直しが必要なので、新人エンジニアと共に成長していければ、より良い組織・チームが出来上がると感じてワクワクしています。