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こんにちは!広報Kidoです。これまで、社員に焦点を当てて、インタビュー記事(「10年以上フリーランスとして活躍してきたエンジニアが、JDSCに社員として飛び込んだ理由とは?」,「Google、PKSHAでのソフトウェア開発経験を経て、JDSCでは開発者をエンパワーする側へ。そのキャリア選択の背景に迫る! 」,「『PM経験は立派な武器になる』元総合商社の情シスが、JDSCを経て目指す夢とは」 )や、採用ページの「Voice」で皆をご紹介させていただきましたが、それに追えて、JDSCの組織の形作っているCXOを紹介することで、よりJDSCを知っていただこうかな、と思っています。その名も「CXOインタビュー数珠繋ぎ」。
初回は、外資系投資銀行2社からベンチャー、そしてJDSCへ入社したCFOの作井さんからです!
「将来、起業する上で最速で経験が得られる環境」を志望してキャリアをスタート
Kido: 外資系投資銀行からキャリアをスタートさせていますが、何か理由はあったのですか?
親が中小企業の創業をしていたこともあり、「将来、起業にトライする上で最速で経験が得られる環境」という理由で投資銀行を志望していました。ただ、就活への意識があまり高くなく、スタートも遅かったので、外資系ではなく日系を見ていました。それが偶然、欧州系のUBSに拾ってもらい、M&Aのアドバイザリー業務や、株式・債券の引受業務、大企業の役員への提案、などに携わりました。
グローバルで大規模リストラもあり人員が不足していたので、他社だとアソシエイトとかVPがやるロールを1年目のアナリストとして担当することができ、成長機会には恵まれました。はじめは全然仕事もできず、ベタな話ですが毎日早朝まで働いて土日も出社する生活をしていました。
その後、より組織力のあるファームに移って、経験の幅を広げたいという理由から米系のメリルリンチ日本証券(現 BoA証券)に転職しました。UBSと同じ部門(IBD)の所属で、主な担当業界は「電力」「物流」「エアライン」「海運」「鉄道」等のインフラセクターで、国内大企業同士の2兆円を超える事業統合のM&A案件や、PEファンドが投資する企業の再上場のグローバルIPO案件など、沢山の面白いディールに携わることができました。比較的自由に任せてくれる上司だったので、顧客への営業や提案から、獲得した案件のデリバリーまで、自走する経験を沢山積めたと思います。
Kido: その後、ベンチャーに転職したのも、「起業へ最速で経験が得られる環境」ということからですか?
確かに、業界経験6年のVPに昇進するタイミングでIBDに残るかどうかを判断すると元々決めていました。転職するのであれば、事業に近い場所に移る意味で、PEファンドかベンチャーかの2択で迷った結果、より現場感を経験できるベンチャーに入社しようと決めました。担当していたインフラ産業をテクノロジーで進化させていくような会社という軸で何社か話を聞いて、最後は信頼できる方から紹介してもらったモビリティベンチャーのAzitに入社しました。
Azitでは、海外で先行していたUberやDidiなどのライドシェアを日本で実現させようというチャレンジをしていました。20代の若いメンバーが多いベンチャーでしたが、国交省や交通事業者や地方自治体等とも連携しながら、日本全国の交通過疎地域や交通が不便となる時間帯で実証実験を重ねていました。累計20億円くらいの資金調達も実施し、最盛期は事業のトラフィックも、毎月ものすごい速度でグロースしていました。投資銀行時代は1年間で数十%成長することが難しい大企業を顧客にしていたので、「ソフトウェアによってサービスが非線形にグロースしていく」様を直に感じました。
自分の役割は資金調達やIPO準備などの財務機能に加えてコーポレート部門全体の統括だったのですが、とあるタイミングで事業環境が大きく変わってしまったため、組織と事業を大きく縮小させ会社として方針転換をすることになりました。私はその後まもなく次の挑戦をすることを選択しましたが、今Azitは新たな形のバイク便に取り組んでいますし、退職したメンバーも新しく事業を立ち上げている等、みんな色々な場所で活躍をしていて、今もお互いにキャッチアップしては刺激をもらっています。
PEファンドの投資先で、AIを活用して短期間でEBITDAを改善していることに衝撃!そして個人のキャリアと会社の成功の両方を真剣に考えてくれるCEOが決め手に
Kido: 転職活動中に色々見ていたと思いますが、次の働く場として、JDSCを選んだ理由は何ですか?
CEOとCOOに会って話を聞いた時に、物流の不在配送削減、介護のフレイル検知、小売の需要予測等、AIやデータサイエンスを使って再現性高く色々なインフラ産業に深く入り込んでいる点が面白いなと感じました。Azitにジョインしたのも「モビリティというインフラをテクノロジーで変革する」というビジョンだったからで、優劣ではなく個人の好みとして、インフラの上に乗っかるだけのサービスやプロダクトよりも、インフラや土台そのものを変革することに興味を覚えるタイプでした。JDSCは特定の産業に限定せず、あらゆる業界の根本部分やインフラに入り込み、AIを駆使して価値創出をしている面白い会社だな、というのが第一印象でした。
また、自分が証券会社でM&Aアドバイザリーをやっている時に、常に顧客の買い手企業が「買収後にDXでコスト削減する」「AIを導入して効率化する」等のシナジーを目論んでいる場面を良く見ていたんですよね。マッキンゼーとかATカーニー等のコンサルにビジネスDDをしてもらって、DXとかAIとかのシナジーを沢山入れ込んだ財務モデルをお客さんと一緒に作ったりしていました。ただ、残念ながらPMIでそれらが成功する事例は殆ど見ませんでした。DXやAIという以前にITシステムの統廃合ですら失敗するケースもありました。なので、JDSCがプライベートエクイティ(PE)ファンドの投資先に入り込んで、短期間でAI活用によりEBITDAを改善させているという話を聞いて、「そんなことができるAIスタートアップがあるのか」と衝撃を受けました。投資銀行やコンサルで働いたことがある方であれば、PEファンドの案件に入って結果を出すということのシビアさはご理解いただけると思います。
そして、CEOの加藤と話す中で「いずれ自分で事業をやりたい」という話をした時に、驚くほど真剣に考えてくれて、「CFOのポジション」と「事業側のポジション」の両方をオファーしてくれたことも、自社の事業や戦略の都合だけではなく、本当の意味で「会社と個人のWill/Can/Mustの最適化」を考えられるCEOだと感じ、入社の後押しになりました。
Kido: JDSCでは、どんなことをしていますか?
CFO兼コーポレート部門長として、資金調達や資本政策、IRのストーリー構築などの「攻め」の部分と、バックオフィス全般、IPO準備、予実管理などの「守り」の部分を担っています。
入社した時はまだ創業1年半くらいでしたが事業が幾つもすごいスピードで伸びており、その一方で、財務面での予実管理や資本政策などはまだ未成熟でした。入社してすぐに将来のシナリオを幾つか想定し、シリーズBの調達にすぐ取り掛かり、VC、事業会社、銀行等から約30億円の資金調達ラウンドを実行しました。
JDSCの経営陣は、起業や共同創業の経験があるメンバーが半分くらいを占めていて、各領域で経験を積んでいる強いメンバーが多いので、私はCFOとして、長期の経営ビジョン、短期の業績、投資家(株主)、法令遵守、等の複雑な制約条件がある中で会社が最適な動きができるよう日々意識しています。ベンチャーなのでコーポレート部門の業務は自分で手を動かすことも多いですが、バックオフィス業務の経験は乏しいため、そこはチームメンバーにいつも助けられて何とかやれているといった感じです。
Kido: 例えばどんなところで助けられていますか?
JDSCって、めずらしい制度も結構沢山あるんですが、何か新しいアイデアが出てきた時に「過去にとらわれずにやってみよう」という考えで、そもそも「やれるベースで検討する」というカルチャーがあります。例えばEntrepreneur in Residence(EIR)というJDSCで働きながら起業準備ができるという制度を作った時も、採用文脈で「起業家マインドある人がJDSCに来てくれたら良いよね」というところからスタートしました。コーポレートの皆は、話が出てすぐに、EIRについて過去事例を調べ、規定にどう落とし込むか、制度をどうするのかなど論点まとめてくれて、すぐに話が進みました。そしたらCEOの加藤がnoteでも発信して、ウェブサイトにも反映して、案が挙がってから、1か月足らずですかね?かなりのスピードで、実現しました。その後、実際に1名すごく優秀な方が入社してくれて、創業準備をしながら今JDSCにも貢献してくれています。コーポレートの各機能について、それぞれが自領域で豊富な経験があって、「やってみよう」というマインドで皆が動いていることにいつも助けられています。
Kido: JDSCでの仕事のやりがいとは?
色々な意味でAI業界というのは、外部の採用候補者や投資家などから極端な見られ方をしている部分が多いです。また、AI業界という1カテゴリで括るのが、もはや無理があるくらい沢山の会社が存在します。そこの情報ギャップを埋めていくのは自分の役割として大きくて、そこはやりがいを感じています。例えば、投資家は、上場しているAI企業も研究しながら、「AIはPOCだけやって終わっているんじゃないか」という懐疑的な見方があったり、逆に、とにかくAIというだけで市場で注目が高まるということもあります。なので、私としては、JDSCが実現していることや今後目指していく方向が、適切に評価していただけるように、実際の事例や成果も含めて対外的に説明するようにしています。
良い意味で驚いたし、学べた。相反すると思っていた要素が両立されている、SOPHOPという文化。
Kido: JDSCに入って、想像と違ったこと、びっくりしたことはありますか?
JDSCで多用される「Speak up」や「SOPHOP*」という単語に代表されるようなオープンでフラットなカルチャーがありつつ、ビジネス構築や業績達成にもしっかりコミットをする規律のあるカルチャーが両立できている点は良い意味で驚きました。
*SOPHOP(Soft on People, Hard on Point)とは:JDSCの文化の一つで、直訳の「人には優しく、事象には厳しくあたる」のとおり、コミュニケーションの方法は最上の気遣いをしながらも、改善が必要なところは、目をつぶるのではなく、しっかり指摘をすることを指す。
JDSCに入るまでは相反する要素だと思っていました。組織としては仲良しで結束していて強いのにコトに厳しく向き合えないので結果を出せないか、逆に結果は出るけど人に対してリスペクトが不足してしまい組織が崩壊するなど、トレードオフがあるという考えでした。私は、どちらかというと感情に配慮するタイプの人間なので、入社当時は「少しコミュニケーション強い人多めだな」と思っていたぐらいです。でも、Hard on Pointの部分は、チームとして成果を出すために必要なことで「成熟したベンチャー」だと今は感じています。
Kido: 例えば、作井さんにとって気づきとなった指摘はありますか?
具体例を話し始めると、あまり細かくなりすぎるので割愛しますが、コーポレートのメンバーが「色々な論点はあるけど、それでもまずはJDSCを自分たちが正しいと思う方向に持っていきたい」と言ってくれたときですね。ベンチャーのバックオフィスの業務をやっていると「この運用はちょっと微妙だな」と見直したくなることは結構多いんですよね。ただ、それを苦労して構築してきた人のことや、そうなった経緯を慮ってしまい、「色々バランスを見て決めよう」と変に忖度してしまっていたことがありました。ただ、とあるメンバーが「自分はJDSCを正しい組織にしたい。作井さんも協力してくれないと困る。具体的には…」と力強く言ってくれて、目が覚めたことがありました。心強いチームメンバーがいて頼もしい限りです。
経営会議もLiveで誰でも参加できて、議事録もオープン。オープンなカルチャーを重んじながら、自ら現状を否定し、進化する組織。
Kido: 最後に、作井さんが感じるJDSCの魅力と、採用メッセージをお願いします!
JDSCは、色々なバックグラウンドを持つメンバーが集まってUpgrade Japanをやろうとしています。社内でもしょっちゅう戦略の議論が白熱したり、既存のやり方に疑問が呈されたり、現状を否定して進化していったり、失敗から学ぶ力が非常に強い組織だと思います。それを支えるのはSpeak upといったオープンなカルチャー。経営会議もLiveで誰でも参加できるようになっていて議事録もオープンになっています。時には情報が早く組織に伝わりすぎて、練られる前段階で議論を呼ぶこともありますが、それでもプラスの側面が多いと思います。事業の方はとにかく他人事ではなく意見を言える人が沢山いて、エキサイティングな環境だと思います。
下記のような人は、JDSCに向いていると思うので、ぜひ話を聞きに来てほしいです。
① オーナーシップと行動力があって自分事でアジャイルに動ける人
② 知的好奇心が強い人。自分が完全と思わず常にアンラーンできる人。現状を否定して進化していける人
③ AIやデータサイエンスや機械学習を学びたい人