デザイン品質とビジネス指標に挟まれるデザイナー
groovesでデザイナーをやっている中原です。突然ですが自社プロダクトにかかわるデザイナーの皆さん、こんな悩みはありませんか?
「デザイン品質(実現すべきUX)とビジネスゴールが対立しがち」
本来であれば
ユーザーさんが喜んで使ってくれるサービスにする
↓
売上が上がる
となり相反するものでは無いはずなのに
- ユーザビリティの改善ではなくビジネスゴールを達成するためのUIデザインをしなければいけない
- 短期的なビジネスゴールを達成するためにユーザーの体験設計がおざなりになってしまう
みたいなことで悩むことはないでしょうか?
あるよね? 私はあります。
「品質向上に繋ぐデザイン指標の作り方」イベント再演
そんなある日、長谷川恭久さんに「品質向上に繋ぐデザイン指標の作り方」というイベントでお話されていた内容をgrooves社内向け勉強会として再演していただけることに!
(内容についてはリンク先を参照)
社内に宣伝したところ、デザイナー以外のメンバーも多数参加してくれました🎉
そこで学んだのが、
- ビジネスゴールを実現するためのユーザーゴール(体験)を洗い出す
- ユーザーゴールに達しているかどうかを判断するための「デザイン指標」を設定し、それをもとにデザインを批評する
ということでした。
※良い指標の考え方などは前述のイベントレポートに詳しく載っています。
学び1 デザインをビジネスに近づける
冒頭に書いた「デザイン品質(実現すべきUX)とビジネスゴールが対立しがち」という問題、
対立に見えてしまうのは我々デザイナーが
「デザイン品質の向上がどのようにビジネスゴールにつながっているのか」
をうまく説明できていなかった?ということに気が付きました。
もちろんデザイナーだけの責任じゃないと思うけどね
「ユーザが使いやすいように」といった漠然とした説明ではなく
- ここでのユーザーのゴールは何か
- それがビジネスゴールのどこに影響を及ぼすのか
- どんな指標で評価されるのか
まで説明することで初めてビジネスサイドと同じ方向に進んでいけるのではないかと。
またデザイナー以外とのコミュニケーションのためだけでなく、プロダクトのビジョンに沿っているかどうかを常に意識するという意味でもこのような情報整理は重要だと感じています。
学び2 検証するための情報整理
そして自社プロダクトにおける適切なデザイン指標を考えていく中で思ったのが、
そもそもユーザーゴール、デザイン指標の設定があやふやだったために今まおこなってきた施策の検証も正しくおこなえてこなかったのでは
ということ。
どうしても「結果の検証」というとビジネス指標に引っ張られすぎて(PV数、登録者数など)、本来達成してほしかったユーザーゴールの検証になっていなかったのでは?
そもそもユーザーゴールが明確になっていた…のか…?
- プロダクトビジョン
- ユーザーゴールとデザイン指標
- ユーザーフィードバック
のようなプロダクトとして提供したい価値とその指標をもとにデザインは評価されるべきです。
そして現在
PMやデザイナーを含めた開発メンバーを中心に、
- プロダクトのビジョン
- (プロダクトロードマップに沿った)ユーザーゴール/デザイン指標の設定
- ユーザーフィードバックの見える化
- デザイン指標やビジョンを軸にしたデザイン評価の仕組み
といった、プロダクト設計の軸となるビジョンや指標を見える化する取り組みを進めています。
(そのへんの詳細についても書けたらいいな)
※その後の取り組みはこちら!
そしてここはWantedly
そうです、我々と一緒に↑のようなことを考えながらサービスを作ってくれる方を募集しています。
デザイナーはもちろん、様々な職種で募集中です!
開発力UPもデザインスキル向上も諦めたくないデザイナーをWanted!
https://www.wantedly.com/projects/264447
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groovesには、ビジネスメンバー、エンジニア問わずに社内勉強会を自発的に開催する文化があります。
最近では、エンジニア主催の「SQL勉強会」や「輪読会」を開催し、多くのビジネスメンバーも参加しました!大阪オフィスのメンバーやリモートでも参加できる用、zoomやハングアウトを繋いで実施するなど、場所に関係なく参加できる体制も整えています。
職種に関係なくお互いを尊重しながら、自然と勉強する雰囲気ができているって良いですよね!