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在宅、ズレ勤務、WEBなのに残業少なめ…NPOのWEB担のフレキシブルな働き方って?

保育事業中心のNPOであるフローレンスですが、実はWEBにも力を入れています。WEB案件増加に伴い、新たにWEBディレクター(経験者)を募集します!



左:相磯哲也(あいそ てつや):みんなで社会変革事業部 WEBディレクター リーダー

学生時代よりWEB制作を始める。その後、大手航空会社ポータルサイトの制作、住宅販売メーカーのサイトディレクション、交通系ポータルサイトのディレクション、求人情報系サイトのディレクションを経験ののち、2014年フローレンスに転職。各サイトのPDCAサイクルの実行(グロース)、採用WEB施策を主に担当。


中央:石原弘子(いしはら ひろこ):みんなで社会変革事業部 マネージャー

1児の母。大手IT企業にて11年間WEBプロデューサー・ディレクターに従事。子ども向けポータルサイト等複数サービスのサービスマネージャーを経て、2014年フローレンスに転職。コーポレートサイトリニューアル、病児保育サービスサイトリニューアル、WEBディレクター等の育成担当を経て現在広報・メディア・WEB・寄付・秘書の責任者。


右:巖真樹子(いわお まきこ):みんなで社会変革事業部 WEBディレクター

2児の母。外資系IT企業の営業職を経て、外資系通信業、大手アパレル企業でデジタルマーケティングや国内外のWEBサイト制作ディレクションなどに従事し、2012年にフローレンスに転職。おうち保育園サイトや赤ちゃん縁組関連のサイトの立ち上げなどを担当。


フローレンスのWEBは「魂を込められる」

-3人でWEBの仕事を回すっていうのはけっこう大変ですか?

石原 台所事情は本当に大変でして。そもそもWEB担当者はたった1名しかいませんでしたが、この1年で3人に増員しました。(2017年4月現在では5名まで増加しています)3人が3人とも個人事業主のように、グワーッと走って日々オンライン上の問題解決をしてるのですが、フローレンスの事業規模がどんどん拡大しているため、比例して案件数も増加、高度化していき、WEB担当者が慢性的に足りない状態が続いています。

だからこそ、「仲間が欲しいな」というのは正直あります。

相磯 あとは、WEBの環境変化のスピードがまた、非常に速い。スマホファーストは当然で、動的なサイトやAWS(※)を使うのが当たり前とか、環境変化が激しいので、1年前と同じ仕事の仕方をしてると、立ち行かなくなっていく。そんな中でも変化にしなやかに対応できるチームでいたい、というのはありますよね。

※AWS:Amazon Web Serviceの略称。Amazonが提供するウェブサーバリソースサービス。


巖 今の人数のままでいくと、日々の案件に追われてしまい、新しいものがなかなか吸収できないというジレンマがあるかな。日々焦ってる。

石原 ユーザーから見たら「NPOだからこの程度で……」なんて言い訳が通用するわけもないので、世の中のWEBのスピードに追いついていきたいですよね。だからこそ、仲間がいてほしい。


-そんな中、フローレンスのWEBの仕事って、どんなところが特徴ですか?


石原 まずは、話が速い・スピードが速いという点がとてもやりやすいですね。


相磯 そうですね。多くの会社では、ランディングページひとつ作るだけでも稟議、稟議になるってことも多いのでは。


巖 偉い人のハンコをスタンプラリーみたいにもらうような仕事のスピード感だと、進化の速いWEBではちょっと厳しいですよね。


相磯 それで結局上のほうで却下されて。偉い人がダメ出ししてるんだけど、お前WEBなんて全然わかってないだろ、みたいな人だったり。一方でフローレンスはそういうことはなく、駒崎や経営陣と直接やりとりでき、ある程度裁量権もある。だからとにかく速いし進めやすいっていうのは本当にありがたいですね。


石原 駒崎はWEBに大変理解がありますね。重要な課題について直接相談できますし、大抵のことについては、私たちに任してくれているので、とてもやりやすいです。これ本当なので太字でお願いしますね(笑)。


相磯 それと、Google analytics等でのアクセス解析やユーザーテストを元に、データドリブンでサイト改善をガンガン回していけることかな。サイト開発の上流から下流まで一気通貫して見ることができ、リリース後もPDCAを回してより良く育てられるのも魅力ですね。


巖 あとは、自分がメインで持つプロジェクトを「ここにフォーカスするぞ!」と自分で決められる点かな。四半期に1つのプロジェクトに魂を込められるというのは大きいですね。産みっぱなしじゃなくて、きちんと育成過程の最後の最後まで目をかけられる。前職では複数案件が一度に走って、作ったら振り返る間もなく「はい次!」っていう感じだったので…。





石原 魂込められるって素晴らしいな。私も以前、5千人規模のIT企業で働いていて、100人以上で1枚のページを担当する部署にいたこともあるのですが、ある日そこに自分がいる意味を考えちゃったんですよね。大変重要なページではあったから、その仕事にやりがいを感じる人ももちろんたくさんいます。


一方で私自身は「自分が共感できるものを支援する仕事がしたい」っていう気持ちがすごく強くなっていったんですね。残りの人生は、事業に共感して、その事業を盛り上げる仕事をしていきたいと。


そんなときに駒崎の本や、フローレンスのビジネスモデルケースを読んで、雷に撃たれたような衝撃を受け、「ここで働きたい!」って思い、今日に至ります。


もちろんフローレンスで働いていても、辛いときはあるんですよ。だいたい開発スケジュールの最後の最後に怒涛の調整が入ったりするから、リリース直前に安眠できることはあまりない(苦笑)


だけどそれでも、リリースした後に「やってよかったな」と思えるのは、そのサイトが、自分が共感している事業を応援するものだからなんだろうなって。


巖 いいこと言うねえ。


相磯 自分も民間から転職したけど、似た感じですね。自分のやっていることが、社会のためになることなのかっていう視点。以前は、作っているサイトが何のために人を集めてるかというと、単純に会社の収入になるだけで、その先がなかった。そこに疑問を感じたというのはありますよね。


石原 「社会のため」っていうと、ともすると青臭くなっちゃいがちだけど、フローレンスが一味違うのは「事業型NPO」の先駆け的存在だということですね。私が「ビジネスモデルケース」を読んで感銘を受けたのはまさにその点でした。


相磯 自前で収益をあげて、事業を回して、利益が出たら、それを別の社会課題の解決のために投資するっていう考え方だね。一方で株式会社だと利益は株主に還元されるから…。


石原 そうね。あとは、駒崎がもともとITベンチャーの社長だったというのも、WEB担当者にとって親近感があるというか、ベースが近いと感じますね。それでずいぶん私たちも助けられている。普通の保育系の企業だったらこんなこと絶対GOって言わないであろう、実験的な取り組みにもポップに背中を押してくれます。「YOUやっちゃいなよ」的に


相磯 駒崎のエピソードで、ITベンチャー時代に、楽天でやれば5万円でできる酒屋のECサイトの構築を200万で受けたって話があったじゃないですか。


巖 『社会を変えるを仕事にする』のエピソードね。


相磯 「それでいいのか、僕は疑問を感じた」って書いてあったのですよ。利益は上げているけれど、なんでこんなことやってるんだろ……みたいな。そこは自分と重なりましたね。疑問を持ちながら働いていた自分と。





-そういう疑問を抱えたことがきっかけで、フローレンスにきたと。


相磯 そこはみんな共通してるかもしれない。


巖 私は、もともとフローレンスの病児保育の利用会員だったんです。フローレンスを実際に使って、「ああ、これはすごく必要とされているサービスだ」って思って。前職の同僚のワーキングマザーは、私を含めて、休めない人ばかりだったから。


だから、そこに身を投じるということ自体に魅力を感じましたね。私は保育はできないけれど、でも、それ以外の、これまでに培ってきた経験で、自分が助けてもらったように人を助けられるかも、と。


石原 恩返し的な。


巖 そう。すごく記憶に残っているのは、東日本大震災のときに、フローレンスが、「お預かりしている◯◯ちゃんは無事です」という安否情報を、Twitterで流し始めたんです。私はその時、育休で家にいてTwitterを立ち上げたら、フローレンスのツイートが流れているのが目に入って。


おそらく、フローレンス事務所も大変なことになってるんだろうけど、とにかくお子さんのことを一番心配しているであろう親御さんに、安否情報が少しでも早く届く手段を考えて……


普通の企業だったら、やれ個人情報漏えいだなんだっていって、なかなかできないんだろうけど、それを、地震の数十分後からやり始めた機動力を見て、「すごい、この組織はいいかも」と思った。


石原 うんうん。


巖 駒崎もすごいけど、それだけじゃなくて、スタッフみんなが同じ方向を向いてるんですね。

だからみんな、私たちが何かやりたいって言ったときも、ちゃんと利用者や社会のためになることだったら、納得して協力してくれる。




「小1の壁」を乗り越えられた、柔軟な働き方

-働き方とか、働きやすさという意味ではどうですか?


巖 例えばサーバ作業が必要な時は、サイトが比較的見られてない早朝に作業して、その分早く帰ったりとか、状況に応じて柔軟に仕事ができるという利点はありますね。サーバ作業がある時は徹夜しろとか、そういうのもない。


石原 全員がWEB制作のバリバリの現場から転職してきたから、過去にはかなりブラックな働き方の経験もしてますよ。巖は、お母さんになった後も、かなり大変な働き方だったんですよ。


巖 時短からフルタイムに戻った3日目に徹夜したり、珍しく週末に重なった子どもの誕生日がトラブル対応で終わったり……


石原 私も、乳飲み子がいるのに、深夜残業や徹夜せざるをえない時があったりしましたね。倉庫に段ボールひいて仮眠取ったりして。フローレンスに来てからは、まず単純に労働時間は減りましたね。その分効率化は図りましたが。

前の職場でも、お子さんを産む方が増えてきた時期で。ただ、WEB業界全体が長時間労働を是とする体質というのもあって、短時間勤務のお母さん達が、いわゆるマミーズトラックみたいな状況に追い込まれるケースが後を絶ちませんでしたね。

私も育休明け当初は時短勤務だったけど、数か月でフルタイムに戻って、結果、地獄を見るという(苦笑)もう、キャリアが二極化なんですよ。その中間がないというか





巖 わかる、わかる。


石原 中間の働き方を作れないんだろうかって奔走した時期もあったんだけど、結局、なかなかそうはならななくって。


相磯 フローレンスのいいところは、社員が会社の制度に無理に合わせる必要がなく、逆に会社が社員にあった制度をフレキシブルに変えていくところなんですよね。LGBTが働きやすい職場に、という件しかり、自分達から会社に、より良い働き方を提案しやすいし、それをちゃんと受け止めて考えて制度化していく、というのは、あまり他の会社にはない魅力かもしれないですね。


巖 あとは、お子さんが3人いて時短勤務でも管理職という方も普通にいますね。


相磯 そうそう。みんなもそれを普通だと思ってる。


-全社的に残業が少ないというのもありますしね。


相磯 残業という面ではWEB担当者に限らず、社員のみんなが残業しないという意識が高い。WEBチームだと、だいたい一日平均にすると30分くらいに収まっている。


WEB系職種というと残業が多いというイメージがあるけど、チームのメンバーそれぞれがわりと残業することなく帰っている。それぞれにプライベートな時間もあるので、仕事の仕方が「いかに時間内で最大限のパフォーマンスを出すか」という考え方になる。そうなると自然と時間内で仕事がきっちり終わるようになってきますね。


休みに対してもしっかり取ろうっていう考え方が浸透している。1案件に対してメイン担当とサブ担当をつけるような仕組みでフォローする体制にしているので、有給はもちろん、突発的な休みにも対応できているよね。困ったときはお互い様という、フォローし合える体制がWEBディレクターの働きやすさにつながっているかもしれないですね。


-あとは、週4日勤務の制度とかもありますよね。


巖 私がまさにそれ。いま、息子が小学3年生、娘が保育園の年長なんだけど、2年前、いわゆる「小1の壁」にぶつかったときに、夫は働き方を変えられない状況にあって……しかも、ちょうど娘の保育園転園も重なって、かなり参ったんですね。それをきっかけに、週4日勤務にさせてもらったんです。


小学校に上がると、お母さんが働いてない子もいるし、息子が「なんで自分だけ毎日学童(学童保育)に行かなきゃいけないの?」と聞いてくる。働く親にとってつらい質問ですよね。


石原 それは大変だ。


巖 でも週4勤務や在宅勤務で、週に何日かは家にいられると、息子に対して「この日だったら家でも学童でもいいよ」っていう、選択肢を与えられるようになったんですよね。それで逆に、彼自身が納得して学童に行くようになった。

自分で選ぶ権利が彼にできたことで納得して学童にもいくし、今日は友だちと遊びたいとか、疲れてるなって日は早く帰ってくる。心の余裕ができて、「母ちゃんってフローレンスでどんな仕事してるの?」って私の仕事にも興味をもつようになった。


石原 素晴らしいねえ。越えたねえ、山越えたねえ。


巖 押し付けられるのは誰でも嫌ですよね。子どもにとっても選択肢ができたっていうのはすごく大きい。それはこの職場じゃないと実現できないことだった。ここに来てなかったら、息子が1年生になった時点で仕事を諦めてたかもしれない。

子どもも、学校で「お母さんの1日」っていう作文を書いて発表したりするんです。読んでみたら「お母さんは、こういう仕事をしています、それは、こういう人たちを助けている仕事です」みたいなことが書いてあった。「ちゃんとわかってんじゃん!」と。


相磯 なるほどねえ。


石原 感動したわ~。


巖 週4勤務という選択肢があったおかげで、ライフステージの変化に対応できたし、我が子が私の仕事に誇りをもつようになったのは本当にうれしいですね。

攻守整い、有機的で……あとは「笑い」




-最後に、今回、WEBチームの新しい仲間を募集しているわけですが、どんな方を迎えて、どんなチームにしていきたいですか?


石原 チームとしてはやっぱり、攻め続けられるといいですね。変化し続けられるチーム。


巖 そうだねえ。


相磯 まあ、でもセキュリティやインフラ周りの守り要素も大事かと。今のチームはサッカーで言ったらフォワードばっかりなんですよ。ディフェンダーがいない。


巖 たしかに、今は相磯がそういう役割だよね。


石原 本当は相磯は攻めもできるけど、意識して守りを引き受けてくれている。今はチームにそういう役割の人がいないから、ミッドフィルダー的に拾ってくれてるんだよね。


相磯 そういう意味でいうと、ちゃんとした、攻守が整ったチームにしたいんですよね。だから本当は、攻めも守りもなんでもできる人が来てくれると、よりいいんだけどね。


石原 そうですね、もちろんある程度のWEBディレクション経験など必要要件はありますが、有機的に動ける人がいいですね。チームとしても、新しい人の参画によって化学反応を起こして前向きに柔軟に進化していきたいなあと。


あとは、なんか、おもろい人がいいなあ。


巖・相磯 (笑)


石原 この3人が、どれだけいつもアホな話をしてるかという。


相磯 記事に書けないような話が多い(苦笑)


石原 新コーポレートサイトは負荷が大きい作りで、リリース後表示が不安定になって大変だった時期があるんですよ。でもそんなときにも、システムチームなどインフラ関係者含めてみんな5分おきにチャットでギャグを入れてきたりしてたじゃないですか。


相磯 たしかに、あのときは大変だったけど、乗り越えたのは笑いがあったからだね。それがなかったらもっと暗くなってた。


巖 笑いがあったから、この状況をどう変えていくかっていう前向きな視点になったもんね。


石原 周りの人も「こいつら、本当にしょうがねえな(笑)」って仕方なく協力してくれたような気もする。


相磯 アントニオ猪木の言葉で、「道はどんなに厳しくても、笑いながら歩こうぜ」っていう言葉があるんですよ。その通りなんですよ、WEBチームは。だからそんな人に来てほしいですね。


巖 まさかの猪木で締め(笑)


石原 (笑) そんなわけで、こんなフローレンスのWEBチームにジョインしてくれる人、大募集中です。進化するフローレンスのWEBチームに、ぜひあなたの力を貸してくださいませ!

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