フローレンスは、「児童虐待防止推進月間」の初日である11月1日より、ふるさと納税を活用した1億円規模のクラウドファンディングをスタートしました。本キャンペーンでは、子どもや親子の孤立を防ぎ、子どもの虐待のない日本を目指します。
11月1日、記者会見にて渋谷区として初の取り組みとなる「渋谷区ふるさと納税を活用した認定NPO法人支援事業」概要を長谷部渋谷区長よりご紹介いただき、フローレンスが11月1日~12月31日に開催する本NPO支援事業を活用したふるさと納税キャンペーンについて発表しました。
トークゲストとして登壇したタレントのJOYさん、わたなべ麻衣さんご夫妻も、フローレンス会長の駒崎弘樹と共に、子育てに関する悩みや、子どもを社会で育てる大切さについて語りました。
本記事では、トークイベントのレポートもお届けします!
週に1人、子どもが虐待で亡くなる日本。防げるはずの悲しい事件から子どもたちを救いたい
日本の児童虐待相談対応件数は年々増え続け、2021年度には過去最多の20万7000件を超えました。これほど多くの家庭が、そして子どもたちが社会の助けを必要としています。誰にも頼ることができず追い詰められている親子が、この日本にいます。
フローレンスは2004年に設立した、子ども・子育て支援領域で国内最大規模の認定NPO法人です。子育てや子どもに関わる社会課題を、事業やソーシャルアクションで解決しています。
11月は「児童虐待防止推進月間」。
フローレンスはこのたび、渋谷区ふるさと納税を活用した認定NPO法人支援事業による寄付先団体として「#ふるさと納税でこどもを助けよう」を切り口に、子どもの虐待防止を訴える1億円規模のクラウドファンディングを開始します。
日本では今、週に1人、子どもが虐待で亡くなっています。
背景には、DVや性被害により予期せぬ妊娠を誰にも相談できずに出産の日を迎えてしまったり、親が相対的貧困の状態に置かれていたり社会的に孤立した状況にあるなどして、精神的に追い込まれてしまうことも挙げられます。
フローレンスには、困難な環境にある方々から切実なSOSが数多く寄せられています。
「現在生後4ヶ月の子どもがいます。夫も解雇寸前で、子どもを育てる経済的な余裕もなくなり、精神的に疲れてもう限界。泣き叫ぶ子どもの口を塞いでしまいハッとする事も。」
「学生で卒業後の就職も決まっているが、妊娠していることが分かると退学になってしまう。親にも学校にも言えない。」
「コロナの影響もあり仕事を失いました。借金もあってこどもと今日死ぬか、明日死ぬか。食べるものにも困っています、助けて下さい。」
11月は児童虐待防止推進月間でもあります。改めて、日本から子どもの虐待をなくすことを社会に広げていきたいと考えます。
ふるさと納税は、税控除の仕組みを利用し、個々人の意志を反映した納税ができる社会貢献システムです。自己負担2000円で数万円の寄付ができるため社会課題解決に誰もが気軽に参加できる機会となります。
今回、フローレンスでは皆さんに楽しく参加していただけるようNPOへの寄付では珍しい「返礼品」もご用意しました!
皆さんからご支援いただく寄付は、日本の親子を孤立させないための、赤ちゃん縁組事業、にんしん相談、ひとり親支援、こども宅食事業の推進・・・といった数々の支援活動範囲を拡大することに加え、新規支援事業の開発・運営や政策提言などに使わせていただきます。
新規事業のスタート時には赤字の事業も少なくありません。より深刻な課題に向き合う近年は、支援先からはお金をいただかず寄付を原資とする事業モデルも増えています。
こうした活動を、ぜひご寄付で支えて下さい。
フローレンスのふるさと納税クラウドファンディングキャンペーン概要
目的
子ども・親子の孤立を防ぎ日本から子どもの虐待をなくすための活動を実施
メッセージ
「週に1人、子どもが虐待で亡くなる日本。防げるはずの悲しい事件から子どもたちを救いたい」
#キャンペーンタグ
#ふるさと納税でこどもを助ける
寄付の使途
認定NPO法人フローレンスの活動全般
目標金額
100,000,000円
ふるさと納税募集ページ
https://www.furusato-tax.jp/gcf/2055
返礼品(一部抜粋)
「おいしい!たのしい!社会貢献につながる返礼品」
今回フローレンスでは、子どもたちや障害者に様々な機会を提供し、次世代を担う子どものための社会貢献活動に積極的に取り組む渋谷区ゆかりのお店から数々の返礼品を選定し、ご提供しています。
JOYさんわたなべ麻衣さんご夫妻もキャンペーンを応援!
フローレンス会長 駒崎弘樹、JOYさん、わたなべ麻衣さんがステージに登壇。11月1日から始まる「#ふるさと納税で子どもを助ける」をテーマに、トークセッションを展開しました。
冒頭、フローレンス駒崎弘樹が、「虐待って誰にでも起こりうることなんですね。厳しい環境や病気などが原因で、子どもへの虐待が起こってしまうという悲しい現実があります」と伝え、JOYさん、わたなべ麻衣さんはこうコメントしました。
JOYさん:子育てをしていると、ほんとうに、「パパもママもいろいろ感情が生まれるんだな」って思いますね。虐待で、毎週1人の子どもが虐待で亡くなっているって知って、驚いています。子どもたちが苦しんでいるのはもちろん、親が悩みを打ち明けられないというのも、悲しい現実ですね」
わたなべ麻衣さん:子育てをしていると、思うようにならないことだらけですよね。子どもと接していると、感じ方も違うし、伝わらないこともある。もちろん我が子は大好きだけど、ちょっと言葉をあらげてしまっている自分もいて、ショックを受けることもあります。
わたなべ麻衣さん:ちょっと誰かに悩みを打ち明けられれば、気持ちのゆとりも生まれて、悲劇は減ると思います。
JOYさん:ぼくは麻衣をすごくリスペクトしていますね。感謝を伝えるようにしていますね。根本に尊敬がないといけないと思っています。
わたなべ麻衣さん:でもありがとうって言葉で伝えてもらえるだけで、うれしい。口に出して言うことって大事って夫婦間で思いますね。
―――また、フローレンス会長 駒崎弘樹が「このコロナ禍で昨年度、史上最多の虐待数になってしまった」と伝えると、お2人はこう思いを語りました。
わたなべ麻衣さん:かつて子どもたちは、地域全体で育てられていましたよね。いまは子育ても家庭の中に閉じられちゃっている気がします。
JOYさん:フローレンスさんがスタートさせた「#ふるさと納税でこどもを助ける」という仕組みは画期的ですよね。ふるさと納税で救われる命もある。前向きに納税できますよね。世の中にいいことができていると実感できる新しい納税のスタイルがすばらしいですよね。
―――JOYさんと麻衣さんは、タブレットで実際にフローレンスがスタートしたクラウドファンディングキャンペーン「#ふるさと納税でこどもを助ける」サイトを閲覧。
JOYさんが「あ、なるほど。寄付の使い道も記されている」というと、「寄付の使い道や目的などが明確に示してくれているので参加しやすそうですね」と。JOYさんは「渋谷区と組んでやっているっていうところが信頼感や影響力あると思いますね。もっともっと広まればいいですね」とも語り、「#ふるさと納税でこどもを助ける」について想いを込めて締めくくりました。
JOYさん:いつもはフルーツやお肉など、ふるさと納税は返礼品が目的だった。誰かのために納税するという意識はありませんでした。ふるさと納税で誰かを助けられるというのはすばらしい。ぜひこれを活用して、誰かの手助けをしていきたいですね。
渋谷区ふるさと納税を活用した認定NPO法人支援事業について
近年、ふるさと納税を活用した寄付は、国内に浸透しつつあります。返礼品を目的とした利用が主であるとの指摘もありますが、本来地域社会の課題解決のために税額控除を利用して寄付ができるという画期的なシステムです。
自己負担額が2000円で、実質数万円単位の寄付ができる社会貢献活動として国内に浸透しました!
このたび、渋谷区でスタートしたふるさと納税を活用した認定NPO法人の支援事業は、従来のガバメントクラウドファンディングよりさらに柔軟性が高く、応援したい認定NPO法人を指定して寄付をすることができ、その寄付金(区の事務費などを除く)がその認定NPO法人に交付される仕組みを実現しました。「渋谷区に主たるまたは従たる事務所を有していれば良い」「寄付金を活用する地域や使途が限定されない」「ふるさとチョイスのサイトから寄付ができる」という点が画期的です。通常のふるさと納税と同様に、対象団体によっては返礼品もあります。この渋谷区認定NPO法人指定型ふるさと納税の受付期間は11/1~12/31です。
フローレンスが皆さんと実現したい”親子の笑顔があふれる社会”
食べるものにも困るほど苦しい環境にいたり、誰にも頼ることができず追い詰められている親子が、この日本にいます。
がんばっているにも関わらず、社会的に孤立し、虐待のリスクが高まってしまう家庭があります。
フローレンスが今後も活動を全国に広げ、寄付者の皆さんと共に日本の親子の笑顔を守ることができるよう、ふるさと納税での応援をよろしくお願いします。