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ユーザーにより良い視聴体験を!“ニコニコ”の基盤システム新規開発に携わるメンバーインタビュー

ドワンゴでは、ニコニコ、教育、モバイルなどの各サービスや事業によって事業本部が分かれ、その中にエンジニアや企画などの各メンバーが所属しています。

今回は、ドワンゴで最も社員を抱えている「ニコニコサービス本部」で誕生した新しいエンジニア組織、「DMS開発部」についてフォーカス。ニコニコの配信基盤を新しく構築する、彼らが目指すミッションとは?そして、一緒に働きたいエンジニアの人物像とは?DMS開発部の久保田マネージャーと大竹さんにお話を伺いました!

ニコニコサービス本部DMS開発部DMS開発第一セクション

マネージャー 久保田陽介

大竹達也


ドワンゴ開発部門の一大ミッション、DMS開発とは

――「DMS開発部」とはどんな組織ですか?

久保田:「DMS開発部」は、既存の配信基盤システム DWANGO Media Cluster(ドワンゴメディアクラスター)「DMC」とは別で立ち上げた、新しい部署です。「DMC」の後継である DWANGO Media Services 「DMS」の開発をミッションとしています。現在12人が所属していますが、今回新規メンバーを募集します。

DMS開発部で担当するのは「ニコニコ動画」「ニコニコ生放送」の配信基盤。これまでの手段や技術にとらわれず、より価値のある配信体験やユーザー体験を届けるために、新しい配信基盤を作っていこうという部署になります。

――新しい部署が見据えるミッションと、それに至った背景を教えてください。

久保田:要は、パブリッククラウドを使用するのに最適な設計でイチからやり直そうとしているんです。

既存のシステムであるDMCは、100%オンプレ基盤で動いているシステムで、2016年の夏ごろから運用を開始しました。最近こそパブリッククラウドのマネジメントサービスを取り入れて、オンプレに最適なシステムを作ろうというムーブがありますが、2016年当時はまだメディア配信系のソリューションがあまりなかった時代だったんですよね。

DMCの運用開始から6〜7年経ち、実にさまざまな問題が山積してきました。例えば、システム自体が巨大なモノリス設計になっており、構成が非常に難しい。時間が経つにつれより巨大化し、追加開発しづらい状況になってしまった。

さらに、本番環境へのデプロイにかなり気を使うシステムなので、改善のサイクルが回しづらい。ビジネス上必要な機能追加がタイムリーに行えないのが問題でした。つまり、ニコニコは大きくシステムチェンジしないといけない過渡期に差し掛かっている。それが今回のミッションの背景ですね。

――会社としても非常に大きなミッションですよね。

久保田:まさにそうです。「ニコニコ動画」「ニコニコ生放送」は国内でも有数の配信サービス。だからここに手を入れるというのはかなり大きな影響を及ぼす、非常にスケールの大きなミッションです。


「ニコニコ」配信基盤の新規開発は、なかなか経験できるものじゃない

――お二人の具体的な役割を教えてください。

久保田:アーキテクトとして、システム全体を統括するポジションを務めています。もちろん必要な場合は、機能レベルの設計や開発にも携わっていますね。

大竹:私はチーム内で2つの役割があって、ひとつはマイクロサービス開発の進行管理やメンバーを統括するリーダー、もうひとつは開発メンバーです。配信システムの中に複数のマイクロサービスが紐付いているので、それらを完成まで持っていくのが仕事です。

久保田:新しいシステムでは、マイクロサービスアーキテクチャを採用しています。サービスごとに仕様や開発進行を取りまとめるリーダーをアサインしつつ、タイミングによってはメンバーを兼任してもらう形で柔軟にやっています。

――新システム開発は、全体でどれくらい進んでいますか?

久保田:DMSの「ニコニコ動画」に向けた開発の方が先行していて、主要な機能はそろってきています。「ニコニコ生放送」に向けた開発は完全にこれから。だから新しくジョインする方は、ものすごくラッキーです。最初から携われるので、エンジニアのキャリアとしてこの上なく面白いと思いますね。

生放送はリアルタイム性など難しい要素があるし、特に「ニコニコ生放送」は競合サービスには無い特殊な要件を持っているので、様々なコンポーネントを自分たちで作る必要がある。非常にやりがいのある仕事だと思います。

――生放送の開発ではどんな課題がありそうですか?

久保田:放送主と視聴者がリアルタイムにコメントし合う「ニコニコ生放送」に必須となる条件は、いかに低遅延を実現できるかということ。例えば、番組中にクイズが出題されたとき、コメントに比べて映像の遅延が大きいと、映像で回答を見るよりも先にコメントで回答が流れてきてしまうので、番組としては台無しになってしまいます。この問題に向き合うことは技術的にとても難しいですが、それを自分たちが手がけられるというのは面白いですよね。

正直、「ニコニコの配信基盤システムを新規開発する」なんてタイミングは滅多にない好機。ニコニコ動画・生放送における非常に重要な配信基盤の新規開発にイチから関われるというのは業界を見渡しても大きな魅力であり、意義のある経験ではないでしょうか。

――新システム「DMS」の開発によって実現できる世界について教えてください。

久保田:現システムであるDMCの課題解決が前提ですが、最も大事なのはニコニコを利用してくださっているユーザーの視聴体験をより良いものにすることです。マイクロサービスを開発しやすい環境や CI / CD の整備といった、開発効率を向上させつつ、その成果をスピーディにデプロイできる仕組みを整えることによって、これまで以上にユーザーのより良い視聴体験に繋がる改善に継続的に取り組んでいけると考えています。

また、開発している新システムDMSも、たとえば5年後、10年後にはまた作り直さないといけないタイミングが訪れるでしょう。その際、未来の大プロジェクトをつつがなく進行できるような組織作りと体制整備は、DMS開発を通して進めておきたいと思っています。だからDMSは、喫緊の課題を解決するためのシステムであり、将来にバトンをつなぐための一歩でもあります。


「ニコニコを良くしたい」熱意

――ドワンゴのエンジニアならではの魅力はなんですか?

大竹:「ニコニコ」といえば、言わずとしれた国内最大級の動画配信サービスです。自分が書いたプログラムが想像もできないくらい多くのユーザーに使ってもらえるというのは非常に大きな魅力です。一方でミスがあった場合は多くの人に影響が出てしまいます。そんな巨大な規模感が、良くも悪くも魅力です。

久保田:私は中途入社ですが、ドワンゴはエンジニアの裁量が大きいと感じました。裁量労働制なので、約束した成果や業務に差し支えなければ時間調整も容易にできます。業務とプライベートの両立がしやすいのはありがたいです。ドワンゴならではというと、母体が大きいこともあって、多種多様な専門知識を持った社員がいろんな部署で活躍しているんですよね。知らなかった知識へ気軽にアクセスできるのは、毎日刺激的です。

――これからどんな人と仕事がしたいですか?

久保田:「自分の手でニコニコをより良くしてやろう」という熱意は核の部分として必要だと思います。技術だけで実現しようとすると、ユーザーが本当に求めていることとずれた場所に着地してしまう。ユーザーの視聴体験がより良くなることを思い描きながら、しっかりともの作りに取り組める人材に来ていただきたいです。そんなサービス愛から生まれるものもあるんじゃないかなと思います。

大竹:私は新卒入社なのでほかの会社はわかりませんが、ドワンゴのエンジニアって個性的な人が多いですよね。今まで自分の視点からでは見えていなかった、新しい個性や世界観を持っている方と一緒に仕事ができたら刺激的だろうな、と思います。

――DMS開発部には、ハイスキルの精鋭メンバーが集まっていると聞きました。

久保田:自分たちからは「はいそうです」とは言いづらいですが……。でも成長意欲が高い方にはもってこいの刺激的な環境ですよね。エンジニアとしてものすごく学びがある環境だと思います。それを踏まえて、大竹さんは新メンバーにどんなことを期待しますか?

大竹:今の開発速度をスピードアップに導いてくれるような積極性でしょうか。まずはニコニコの仕様を知るところからだと思うので、未知の知見をどんどん吸収していける方が良いかもしれません。

久保田:確かに。キャッチアップが早いというのは非常に大事な素質ですよね。我々も手探りでAWSを動かしている状況なので、その領域に知見のある方に来てもらえるとありがたい。要件をしっかりまとめ、実現に向けた必要な設計開発が的確に行える能力があり、かつチーム開発なのでメンバーと協調して進められることが大事になりますね。

これから本格的に始まる生放送の開発でも、きっといろいろな課題が出てくるでしょう。隠れた課題に気付くことができる感度も必要になってくる。だから新しくジョインされる方には、我々にはない視点で取り組んでほしいですね。

――ドワンゴへ応募希望される方へのメッセージ

久保田:ニコニコは2022年で16周年を迎えます。この歴史の中で様々な価値をユーザーに届けてきました。私たちは、新しい価値、より良い視聴体験を提供し続けるために、止まることなく改善を続けています。その中で、今回は配信基盤の新規開発を行っております。

ニコニコの中枢とも言える配信基盤の新規開発は、難易度が高く、非常に挑戦的なものです。だからこそ意義深く、そして楽しい仕事になると確信しています。是非このミッションに参加して頂き、一緒にニコニコの未来を築いていきましょう。

大竹:生放送の開発についてはまだまだこれからですので、こんなことをしてみたいなどの希望も通りやすいと思います。ニコニコやその配信システムに興味がある方はぜひ応募していただいて、新しいシステムを一緒に作っていきましょう。

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