Amebaといえば多くの方が「ブログ」を想像されるのではないでしょうか?しかし、実際はブログ以外にも挑戦している事業が多く存在します。Amebaの外と中から見える事業のギャップをお伝えするために、若手メンバーが事業責任者である下山さんにインタビューしてきました!
登場人物
- 下山 航平:2011年サイバーエージェント中途入社。デザイナーとして新規コミュニティサービスの立ち上げに携わり、その後プロデューサー職に転身。2014年8月にアメーバピグの事業部長に就任。2018年1月から「アメブロ」や「Ameba」周辺サービスを統括する、Ameba事業本部の事業本部長を務める。
- 田中 颯志:2021年7月から内定者バイトを始め、2022年7月にAmeba事業部へ本配属。iOSエンジニアとしてAmebaアプリの開発に携わる。
- 山﨑 大真:2021年CAMに新卒入社。占い事業や新規事業開発を担当した後、2022年5月からAmeba事業本部に異動。アフィリエイト事業やシステム導入に従事。
- 宇佐美 織絵:2022年度 新卒入社 デザイナー。Amebaコマースクリエイション局に配属。2022年10月からクリエイティブ責任者として従事。
新規事業も「ブログ」が起点
田中:
今日はAmebaの新規事業について伺いたいのですが…
世の中ではまだまだ「Ameba=ブログのイメージしかない」という声もあるかなと思っているんです。正直、僕も入社前はそうだったので。
下山:
まあそうだよね。
もちろん今でもたくさんのユーザーさんがAmebaブログを使ってくださっているんだけど、せっかくブログという大きな事業があるからこそ、次のチャレンジもしていきたいと思ってるよ。
田中:
現在AmebaはF2層(35~49歳の女性)のユーザーさんが多くいるイメージです。となるとやはり、主婦向けの事業がメインになってくるのでしょうか?
下山:
戦略的に足がかりとしてはその層向けたものが多くなるね。今いるユーザーさんに向けた事業で早く立ち上げて、そこから広げていく流れかな。
10年前に始まった漫画事業(Amebaマンガ)も、初めはプラットフォーム内で女性向けにコンテンツを配信していたけど、そこから徐々に層を広げてAmeba以外のユーザーも獲得できていって、今は少年青年向けの人気タイトルも売れるようになってきたんだよね。
田中:
漫画事業もブログで培った土台を元に成長していったんですね!最初から女性向けではない、少年青年系の人気タイトルばかりを狙っていたら、厳しかったのでしょうか?
下山:
最初からこの形は難しかったかもしれないね。
当時の電子書籍市場の状況とビジネスモデルの問題なんだけど、すでに長く続いている競合が多くあったし、売っている漫画はどこも同じものなので、特に当時は競合優位性が作りにくかったんだよね。
そのうえ、コンテンツは版元さんから仕入れるモデルなので、決して利益率が高いモデルじゃない。アプリだとさらに収益性が低くなる。
となると競合と戦うときに特徴があったり、自分たちの強みを活かさないと太刀打ちできないんだよね。
だからこそ、Amebaのユーザーに使っていただきやすいサービスにして、初期で収益的にもサービスを成立させたうえで、広げることが大事になってくる。
田中:
正直、漫画事業は時流で勢いもあるのでやれば当たるものだと思っていました...(笑)
事業の足がかりとして、今あるリソースの中で収益を作れて、そこから広げられることがAmebaの強みなんですね。
Amebaだからこそ成功した「アメーバピグ」
田中:
漫画事業がアメブロで培った土台を武器に成長していったのはわかったのですが、他にもそういった事業はありますか?
下山:
アメーバピグってあるじゃん。あれはPC版のブログで使えるプロフィールアイコンに自分のアバターを表示させようとなり、それだけではつまらないから動かしてみようってなって今のピグに繋がってるんだよね。
当時のプラットフォームは必ずといっていいほど、同じようなアバターサービスをやっていたんだけど、Amebaはその規模と、「ブログからそのままピグの空間に行けて、その場でリアルタイムにおしゃべりできる」っていう独自性で一気にHITしたんだよね。
そこからアプリのピグパーティに発展していって、今はメタバースとして注目されている市場にさらに出ていこうとしている。
田中:
なるほど、その話はとても興味深いです!
すでに多くのAmebaユーザーさんがいてそのコミュニティができていたからこそ、すぐにサービスが受け入れられ、大きくグロースすることができたんですね。
Amebaの今後のチャレンジ
田中:
Amebaがブログを軸として様々な事業に挑戦してきたことがわかりましたが、今後新たにチャレンジしていきたいことはあるのでしょうか?
下山:
今取り組んでいるのはコマース事業だね。
昨今のインフルエンサーの方々は様々なSNSやプラットフォームを駆使して発信を行っているけど、自分のブランドや商品をつくることも一つの王道になっていて、Amebaとしてはブログだけでなくてその支援もしたいと思ってる。
ブロガーさんはたくさんのファンがいるだけでなく、専門性が高い方々が多い。その人達と商品を共同で開発すればいいものができるし、ブロガーさんはそのストーリーを伝える表現のプロなので、読者やお客さんに届きやすいんだよね。当然、ブロガーさんのファンやそのコンテンツが好きな人はその商品に期待をしてくれるしね。
ぽっちゃりさんの悩みに寄り添ったブランド『Polun』はAmebaトップブロガーのHinaさんとの共同ブランドです。商品第一弾として下着をプロデュースし、開始20分で一部商品が完売、再販時には全商品完売するほど人気を集めました。
田中:
確かに、信頼できるブロガーさんがプロデュースする商品の方が手に取りやすいですよね!
下山:
あとは企業の発信・マーケティング支援事業かな。
今、「DX」が話題になってるけど、様々な企業やビジネスのデジタル化が加速していたり、WebマーケティングもAppleのITPによる規制が進んで、マーケティングのやり方が大きく変わっているタイミング。
その市場の流れを踏まえて、Amebaのアセットを活かした事業展開も色々できると思うんだよね。
※ITPとは:Web広告の多くはユーザーの行動をトラッキングしたデータを元にターゲティングされた広告表示を行います。ITPはAppleがSafariに搭載している、ユーザーのプライバシーを守ることを目的としたトラッキング防止機能で、従来のWeb広告のマーケティングに影響を与えています。
田中:
ITPによる規制を知った時は、事業にとってマイナスであろうというイメージしかありませんでした。Amebaのアセットがあるからこそ、それさえも新たな挑戦に繋がる可能性を秘めているということですね。ビジネスの奥深さを感じます…。
おわりに
歴史が長いからこそ、それまで培ってきたノウハウやユーザーさんが強みとなり、ブログに限らず様々な事業に挑戦し、新規事業でも結果を出せていることがわかりました。
この記事を通して、Amebaの事業展開に少しでも多くの方に関心を持っていただけたら嬉しいです!
出演:下山 航平 執筆:田中 颯志 取材:田中 颯志・山﨑 大真 撮影:宇佐美 織絵 協力:高見 駿介
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