こちらは2023年03月20日(月)16:00〜17:00@オンラインにて実施されたイベントの書き起こしです。
<登壇者>
- ラクスル株式会社 人事部・新卒採用担当 小林光太郎さん
- 株式会社リンケージ コーポレートチーフ 井形ひなさん
- 株式会社Reelu 代表取締役CEO 今野珠優
長期インターン積極採用中の企業の人事担当者の方をゲストにお呼びし、「どんな学生さんと一緒に働きたいか?」「リモートでも活躍できる方の特徴は?」など、リアルな声をお話ししました。
1.自己紹介
ラクスル株式会社 人事部・新卒採用担当 小林光太郎さん
小林:初めまして。ラクスル株式会社で人事をしております、小林光太郎と申します。経歴で行くとラクスルは2社目で、前職は株式会社Legaseedでコンサルティングを行っておりました。イベント系の事業もやっていたので兼任の形になっています。
学生時代は東日本大震災関連で、ボランティアで東北にもお邪魔させて頂きました。後は栗を売る、なんてことをしている学生生活でした。本日は短い時間ですが、皆さんよろしくお願いします。
今野:絶対みんな突っ込みたいのが「栗を売ってた」ってなんぞや?というところですよね笑 学生時代に売られてたんですよね?
小林:そうですね、学生時代のはじめの頃はボランティア活動に取り組んでいたのですが、収益構造が不十分な活動には持続性が無いと感じ、お金が回る仕組みを学ぶ必要があると考えるようになりました。
そんな時にたまたま知人の経営者の方にお誘い頂き始めたのが栗の販売でした。高知県四万十の栗を新潟の雪でできた倉で寝かせると糖度が跳ね上がるんですよ。それを実店舗やネットで販売させて頂いていました。
今野:エントリーシートに「栗売ってました」って書かれていたら、すごい刺さりますね笑 資料見た時から個人的にも気になっていたので、聞けてよかったです。
株式会社リンケージ コーポレートチーフ 井形ひなさん
井形:はじめまして。株式会社リンケージで人事をしています、井形ひなと申します。
経歴は、新卒で三越伊勢丹にて個人向け営業と店舗マーケティングを経験し、その後、組織や経営についての関心から税理士法人に入社しています。
安易ですが、税理士法人なら、税務・経理・労務といったコーポレート業務を最短で習得できると考えたんです。現職のリンケージに入社したのが2020年で、税理士事務所での経験が基盤となって、今は人事や採用をメインに担当しております。
ガクチカはイギリスでの留学経験です。イギリスには「ゆりかごから墓場まで」という有名な福祉政策があり、フィールドワークでその実態について学んでみようと思い、イギリスの老人ホームでボランティアをしました。
レクリエーションの時間に書道で「キャロライン」という名前を「貴・家・露・線」など”当て字”で書いたり、日本文化を伝える活動を通じ、少しずつですが、年齢差や文化の垣根を超えてコミュニティの輪が広がっていくことが楽しかったです。
今野:ちなみに学生時代の専攻はどちらだったんですか?
井形:社会学部でジェンダー研究を専攻してました。学生時代から様々なジェンダー課題を感じていて、いつか女性の活躍推進に寄与したいという想いがありました。それが今のリンケージの事業への関心に繋がっています。本日はよろしくお願いいたします。
株式会社Reelu 代表取締役CEO 今野珠優
今野:株式会社Reelu代表取締役の今野珠優です。下の名前は”しゅう”って呼びます。すごく珍しがられます。
私は新卒で旅行会社のH.I.S.に入社しました。ただ、私の父が会社経営者だったので、ずっと自分で会社をやりたいなという思いが小さい頃からあったので、なんと6ヶ月で退職して独立しました。色々自分でビジネスのタネを探してたっていう感じなんですけど、2015年にまた旅行なんですけれども、Fun Groupという会社に参画しまして。
海外に7つ子会社があって、セブとかハワイとかリゾートばかりなんですけれども。そこで事業統括をしていたので、毎月飛行機に乗って、海外に行って、という生活をする7年間でした。
ちょうど1年前の3月にFun Groupの取締役は退任しまして、現在の株式会社Reeluを設立した流れになります。なのでバックグラウンドをざっくり言うと、「旅行× スタートアップ」という感じの、叩き上げな経歴になっています笑。
ガクチカでいうと、1つ目は普通なんですけれども、塾講師のアルバイト。ただすごくて、週8ぐらいでやってました笑。夏期講習とか1回家に帰ってまた行く、社員よりもコマ持ってる!みたいな。ただ、やってることは普通。
後はサドルカバー売ってました。これは小林さんのスライドを見て、後から対抗して追加したんですけれども笑。ビジネスしてみたいなという思いがあって、1番簡単なビジネスって安く仕入れて高く売ることじゃないですか。なので中国から大量にサドルカバーを仕入れてヤフオクとかで売る。そんなに粗利率は高くないんだけれども、お店屋さんごっこと言いますが、利益を積み上げてる感覚が学生ながらすごく楽しくて。リスクをとってるとか。そういったところをやり始めてたっていうのが私のガクチカです!
「サドルカバー売ってました」ってESに書いたら何なの?って言われるのが面白くて、結構大きく描くようにしてました笑
2.パネルディスカッション
今野:登壇者三人の自己紹介はこんなところで、パネルディスカッションに早速移っていきたいと思います。
1.長期インターンってするべき?何のためにするもの?
今野:1つ目の質問、そもそも今回長期インターンに興味がある方が来てくださってるんですけど、「そもそもインターンするべき?何のためにするもの?」みたいなところを話したいです。
小林:僕は長期インターンの目的は色々あって良いと思うんですよね。募集側の企業も「目の前の業務を手伝って欲しいから」とか「新卒採用につなげたいから」など、仮に同じ企業でもポジションが違えば目的も違うという事は良くあります。
なので、学生の皆さんも目的は色々あって良いと思います。「バイトより稼げる」「実績が欲しい」「スキルを身に付けたい」など、こういう目的を持つべきというものはないと思います。
ただ、企業の目的と、自分の目的がマッチしているのか?という事はご確認いただくと良いかもしれません。任せて頂ける仕事の幅や期待値がずれてしまう可能性があるからです。
今野:企業と個人って、持ちつ持たれつじゃないですか。そこが釣り合っていないと、関係性としてうまくいかないですからね。井形さんはいかがですか?
井形:カルチャーフィットを確認する場というのが目的として重要かと思います。カルチャーフィットとは企業文化と求職者の価値観が適合した状態のことで、新卒として企業に入社するのは基本的に人生で一度きり。今後の社会人のベースとなる環境が、自分の価値観とフィットするか考えることは大事だと思います。
最近はリモート下で、会社の風土や現場の温度感を感じることがなかなか難しいかもしれませんが、就活の選考と違い、長期インターンは断然社員とのコミニケーションの機会も多く、弊社もZoom等のオンラインMTGや、社内チャット(Slack)でメンターや役員とリアルタイムでテキストコミュニケーションが取れる環境になっています。
今野:確かにですね。私は卒業年度が2013年で、長期インターンという概念がなかったんですね。なので、フィット感を確認するにも、する機会がないわけじゃないですか。なのに今って長期インターンがありふれてきてますし、リモートでもできるっていうのが革命だなと思ってまして笑
私が学生に戻るなら、機会があるならしたかった。ですので「するべき」寄りです。やっぱり就職活動の期間って短くて。例えば私の時は3年生の12月にスタートして、3月の8,9日ぐらいにH.I.Sから内定が出たのでそこで就活を辞めたんですよ。でも、大学生活ってそこから1年間あるわけじゃないですか。
当時関わりの深かった人が会社を経営していたので、手伝わせてもらってたんですね。私は父親が経営者だったっていうのもあって、自分で会社をやってみたいけれど、若いうちは出来ないんだっていう呪縛を自分でかけていて。
ただ社長の近くで仕事してみたら、「これ自分にもできるんじゃないか?」って思えてすごく興味が湧いて。というので、思考が早まったんですよね。その経験から、就職でよかったのかな?という思いが生まれたのもあって、半年で退職したんですね。
もしこの経験が就活後の4年生ではなくて、1・2年生でできていたとしたら、就活の思考も変わっていたなと。最近は1・2年生の方に対してもインターンの門戸が開かれてるから、機会があるならするべきで、何のために?でいうと職業観の醸成というところで、すごく意義があるなと思ってたりはします。
小林:今振り返ると、私も初めて参加した長期インターンの会社で、社会人として、大人として働くってこういうことなんだと知ることができましたね。
今野:アルバイトと違って、ちゃんと期待されるじゃないですか。ちょっとドシンと来るっていうか笑。それはすごくありがたい機会ですよね。
次の質問に行きますね。
2.成果を出すインターン生ってどんな人ですか?特徴は?
今野:「成果を出すインターン生ってどんな人ですか?特徴は?」っていうところ、それぞれの会社の成果を出す方の特徴を知りたいです。
井形:そうですね、弊社は2020年から新卒の採用活動を初めていて実際にインターンをしていただいた学生はまだ10名程度なんですが、大きな特徴は2つ挙げられると考えてます。1つは、自らどんどん吸収して育っていくポテンシャルがある方。次に周囲を巻き込んで物事を推進する力がある方。
加えて、特に事業開発を希望するインターン生で成長される方の特徴として、間違っていると指摘されることを恐れずに、仮説の検証に踏み出す勇気とか、素直さがある方だったり。
弊社は上場前でスタートアップ企業の中でも特にスピード感がある環境かと思います。なので、まず自分に与えられたタスクを期限内にやりきろう!というマインド。そして、与えられたミッションをやり抜く力。
そのための裁量は新卒・中途問わず与えられている環境なので、その環境を自分のために活かせる方というのが、最終的にはしっかり成果を出せているんじゃないかと考えています。
今野:今「自分のために」というのが出てきましたが、それがすごく良いですよね。やっぱり「会社のために」だけじゃダメで、その人の赤裸々な欲望とか、動機が強い人。しかもそれを言語化できる方は、すごく成果出してる方が多いなと思っていたりします。
質問が来たのでリンケージさんに質問しますね。「リンケージでは、どのような仕事を任せられる学生がいるのでしょうか?」
井形:業務が縦割りではないので、そもそも範囲が広いんですね。内定者インターンの期間中に上司と二人で新規事業に取り組み、企画から実行、運用設計までメインで担当されている新卒インターンの方がいれば、CS部門の立ち上げをやっている方もいたり。
プロダクトへの情熱やご興味が、インターン中や入社後の馬力に繋がったりもするので、そこはしっかりとインターンの面談でご志向性を確認の上、一人一人に応じたポジションにアサインするようにしています。
ただ、挙手制でやりたい範囲はお任せしますが、その分「裁量」と「責任」の”二足の草鞋”をバランス良く履くことができる、そんな学生に機会があると思っております。
今野:二足の草鞋、分かりやすいですね笑!縦割りじゃないのも良いですね、実はあまりないので。小林さんはどうですか?
小林:インターン生に関わらずですが、物事に対するオーナーシップが高い方ですね。誰よりもその領域に対して累積の思考量が多かったり、一次情報を取りに行ったり。そこから出てくる課題設計や打ち手は、的を射たものが多くて、成果も出やすいと考えています。
今野:すごくラクスルさんらしい回答だなと思います..!小林さんに質問が来ていますね。「小林さんご自身は、どのようにオーナーシップを持たれているのでしょうか?」
小林:僕は「自分の人生をどう使いたいか?」考えて、その方向性と合致しているからラクスルを選びました。
持とうとして持っているのではなく、オーナーシップを高く持てる環境に入ったというのが正しい表現かもしれないですね。
今野:ラクスルさん、ロジカルに優秀な方がすごく多いイメージではあるんですけれども、ビジョンへの共感度もバチバチに強いですよね。
小林:僕の仮説ですが、能力的には(他にも行けるから)ラクスルじゃなくても活躍できるし、いつ辞めてもいい、でもラクスルにいるという方が多い印象なんですね。社会に対して良いことをしたいとか、この仲間と働きたいとか。それがビジョンフィットに繋がる方も多い理由なんじゃないかなと思いますね。
今野:それは組織として健全ですね。
3.インターン採用面接で聞いていること
今野:次の質問です、「インターンの面接で何を聞いてますか?」絶対聞くこととかあれば、教えて下さい。
小林:ご自身が取り組まれたことについて、どれだけ深くやったか?という点ですね。どこまで思考したのか、どこまで事実を取りに行ったのか?そういった姿勢やお考えを、ヒアリングさせていただくのがメインになりますね。
今野:井形さんはどうですか?
井形:そうですね、先ほど今野さんから”インターンは社会人としてのスタンスを培う場所”というお話があったと思うんですけれども。
弊社としてもマインドを聞き出す質問をしています。ご自身が挑戦したことだったり、達成感や幸せを感じること、価値観の確認ですね。中途採用のように即戦力として成果を出すことを一番に期待しているというよりは、ご自身のポテンシャルやマインドを重視してます。
更にはインターン後に新卒入社いただく学生も多く、会社の組織や風土づくりにも積極的に関わっていただきたいと思っているので、パーソナリティなどのソフト面の確認は重要と考えています。
今野:リンケージさんは、社員数は何名ぐらいなんですか?
井形:アルバイト、業務委託を含め約70名ぐらいですね。
今野:確かに100人目までは、やっぱりどんな方が入るか?というのが、会社のカルチャーにダイレクトヒットしてきますよね。
お二方とも、ハード面、スキル面のことはそんなに聞いてないですか?英検とか。
小林:そうですね。知識は会社にジョイン頂いた後にいくらでもインストールできるので、それよりも、どう仕事に臨むかといった点が大事ですね。
4.一番印象に残っているインターン生の思い出
今野:次の質問です。「印象に残っているインターン生の思い出話ってありますか?」この学生さんすごかったな〜とか。
井形:そうですね。内定インターン中、フルリモートで新規事業開発のローンチをした方のエピソードを1つお話しできればと思います。
遠方の大学の学生さんで、初めは事業企画でリサーチ業務をお任せしていたんですけれども、仕事のスピード感を保ちつつ、しっかり思考した上でアウトプットをしてくれる姿勢が印象的でした。そうした業務へのスタンスが社内での人間関係構築に繋がり、本人の希望もあって徐々に大きい仕事に挑戦してもらったんです。
結果として、マネージャーの支援もありながらですが、構想から約7ヶ月で現在20社ぐらいが導入しているEAPサービスのローンチに至りました。
今野:すごいですね。
井形:はい、私たちもインターンの受け入れは日が浅いので、どこまで任せて良いか手探りの中、「信頼関係のもと、裁量を与えることで中途と遜色ない成果を上げてくれる」ということを学ばせてもらった機会にもなりました。
今野:何年生ですか?
井形:当時大学3年生の方でした。ビジネス経験も多い方では無かったんですけれども。
今野:しかも遠隔で。そんな方がいたら、言い訳できないですね笑
井形:ホントですね笑 社員にとってもその学生の存在はとても刺激になりました。
今野:ラクスルさんは、どうですか?
小林:リモートでの活躍という観点ですと、シンガポールの大学に通われながら応募いただいた方がいらっしゃいました。
現在もご活躍されている方なんですが、フルリモートでもちゃんと仕事をしていただけるんだなという私自身の学びにもなりました。
後は、新規事業で社員よりも高い営業成績を上げた方もいらっしゃいましたね。
やはり物事に対して純粋にまっすぐに本気に取り組む姿勢って、ずっと社会人やってると、ちょっとずつどこか失うことがあるかもしれないなと思うんですけれど、そういった姿勢を近くで見せてくれる存在ですね。
今野:努力してる時点で夢中に勝てないっていうじゃないですか。その方は本当に夢中だったんですね。
私も一個お話ししたいんですが、実は、高校生を一人採用したことがあったんですね。先ほどもあったように、スキルを見てないという観点では、高校生も大学生も誤差だと思っていて。その人は中卒で、当時は高校1年生の年齢だったんですね。海外の高校に行きたくて、その前に日本で働きたかったんです。
実は今有名人になっていて、20万人ぐらいフォロワーがいるyoutuberなんですけど。中高一貫のすごく有名な学校に行ってたんですが、あえて海外に行くと。更に、自分の手で稼ぎたいとか、赤裸々な欲望もあったんですよ。
私は、赤裸々な欲があるか?そして自分で認識してるか?っていうのを(採用で)よく見たりするんですけど。やっぱりその方は大学生よりも成果を出していて。しかも、今はyoutuberとして成果を上げられていて。
そのインターン生のことは、こういった議題になると絶対に言うようにしてます。この話をすると、大学生が震え上がるっていう笑。彼はすごいなって思ってます。
井形:まだ20歳位の方ですよね?
今野:今、20か21ぐらいの方ですね。その後本当に海外の大学に行ったんですけど、推薦文書いてって言われたので書いた記憶です笑。というぐらい、今も持ちつ持たれつな関係ですね。
井形:今野さんのお話に全部持っていかれました・・笑
今野:いえいえ、先ほどの新規事業開発した学生さんもすごいじゃないですか。その人もすごいですけど、会社の器がすごいですよね。任せられるリンケージさんがすごいってことなんだと思います。
井形:ありがとうございます。
5.もし今学生だったらどんな会社でインターンしたい?
今野:では次の質問です。「もしお二方が今学生だったら、どんな会社でインターンしたいですか?」
小林:これ、一番難しい質問ですよね笑。まだ経験したことがないという観点で、「官僚の弟子インターン」とかやってみたいですね笑。ビジネス界隈よりも利害関係やキーパーソンの量が複雑だと思うので、どう調整したり思考したりしているのかを学んでみたいなと。うちのCPOがデジタル庁のCPOも兼任してるので、そういう機会もあったらいいななんて笑。
井形:即座に思いつかないので、自分が今学生に戻ったら?の観点で、「IPO前のスタートアップ企業の管理部門」とかいいなーと考えてます..笑 すみません、今回の弊社のインターンのCFOポジションをアトラクトするために言ってるわけではないんですけど笑
今野:贔屓目なしで、フラットに考えた時にそこに立ち戻ったということですね笑。
井形:はい笑。 管理部門は各部署との連携が重要であるからこそ、会社全体の状況を知ることができます。特に今、上場に向けて”会社作り”をしている最中で、「将来経営をしてみたい」とか「事業を作ってみたい」方は、役員陣とも距離が近く、経営の視座がつきやすいのも魅力かと思っています。
今野:年間上場企業数って100〜150社ぐらいしかなくて。その中で上場準備中の企業って揺り戻し等もある中で、その状況を経験できるってかなり希少性が高いですよね。
井形:そうですね。上場前企業ということもありますが、ヘルステックでインターンをやっている企業が少なく、しかも内容が役員直下だったり。アーリーフェーズの弊社がインターンや新卒採用をやっている理由の一つでもあるんですが、直接役員陣と関わりを持つ環境で、そのナレッジやメソッドを吸収してもらい、上場後、会社を引っ張っていただけるようなそんな方に出会いたいという期待があります。
6.学生時代にやらなくて後悔したこと
今野:次の質問です。「学生時代やらなくて後悔したことってありますか?」これやっておけばよかったということ。
井形:学生時代、部活動や就職活動も大変でありつつも、熱中していたタイプなので、あまり後悔はないんですが、一個見落としていたなというところでいうと。就職活動中って就活状況や志望業界を家族に話さずに進めてきたなと思います。
今の歳になって、同じビジネスマンとして家族や親戚と話をする機会が増え、身近に経営者や文化人が居たり、そうした人の20~30代の頃の話など、社会人の先輩として学ぶものが多いと感じたんですね。身内って、厳しいことも色々言ってくれる存在だと思うので、学生時代に戻って就職活動をするなら、もっと身近な信頼できる人、親戚や家族の話を聞いてみてもよかったなと思います。
今野:親戚、家族だから恥ずかしいんだけれども、本当に思ってくれてるから率直な意見をくれますよね。情報って発信したら入ってくるので、そういう意味でも、話してみるのは大事ですね。後は、意外とすごい親戚がいるとかもアルアルですよね笑
7.インターン先はどうやって選ぶべき?
今野:では次の質問「インターン先はどう選ぶべき?」こちら、小林さんに聞いてみたいです。最終的にスキルを取るのか、やっぱりビジョンフィットなのか?とか。ラクスルのインターンの方って、最終的にどうやってラクスルに決め切っているんですか?
小林:本日の冒頭に申し上げた通り、1つはご自身の目的に沿っているかどうか。
もう1つは、視座なのか知見なのか何でもいいんですけれど、なるべくご自身が持ち得ないものを持っている方と働いてみるっていうのは、いいことなんじゃないですかね。
中学生までは、さまざまな得手不得手があるクラスメイトが集まり、いろんな人に接することができたという経験を持つ方も多いと思うんですが、高校生以降って基本的に同じレベル感で、上限も下限も良くも悪くもまとめられるので。壁を圧倒的に取っ払った、自分よりもはるかにハイレベルな人に日常的に接してみる、一緒にものを考えてみる・・って言う経験をされるのは間違いなく大きな成長に繋がるんじゃないかと思います。
今野:なるほどですね。ありがとうございます。
3.長期インターンの紹介
それでは次に、皆さんの会社のインターンの募集要項へ進ませて下さい。お二方とも、すごく自信を持っていらっしゃるので・・笑 学生さんも、どんなインターンなのか気になって仕方ないんじゃないかと。
株式会社リンケージ
井形:はい。リンケージでは3つのポジションをご用意をしています。
1.代表直下!新規事業開発ポジション
PEファンド出身の代表の生駒のもとで、新規事業のリサーチとかヒアリング、事業設計など幅広く携われるポジションです。
2.マーケティング
当ポジションはリクルート出身のマーケティングマネージャー直下になります。
女性のヘルスケアサービスの「フェムクル」やメンタルウェルネスサービスの「Rasika」など、法人向け健康支援サービスのWebマーケティングや展示会イベントなど、マーケに限らずPRも含めて実務対応頂く内容になっています。
3.CFO直下!IPO前の管理部門にて事業計画や経営戦略ポジション
私が今回前のめりに押してしまったポジションなんですけれども笑。大塚製薬をはじめ国内外の事業会社の経営に従事し、コーポレート、営業、物流、製品開発など幅広い経験をもつCFOの直下のポジションになります。上場準備や事業計画、経営戦略など、スタートアップの管理部門業務を多岐にわたって身につけていただけるポジションです。
長期でのインターンを歓迎していますが、学業だったり就活もあると思うので、1ヶ月以上からであればご相談可能としています。リモートOKですが、対面コミュニケーションも相互理解の場として良いと考えていますので、出社可能であれば是非会社にも来ていただきたいです。
適度なプレッシャーの中でしっかり結果を求められる環境ではあるんですが、その分成長できるかなと思いますので、そういう成長環境を楽しみに変えられるような学生さんとお逢いできたらなと思ってます。よろしくお願いいたします。
今野:面接で聞かれることも先ほど答えていただいたので笑 対策もできますね!では、ラクスルさんお願いします。
2.ラクスル株式会社
小林:はい、今回募集させていただくのは、Bizdevと言うポジションにいる方との1対1のインターンシップになっています。
Bizdevってなかなか聞き慣れない言葉かもしれないので、簡単にご紹介させていただくと、非連続的な事業価値をつくる人です。
特に課題設定は重要な仕事で、顧客や事業への解像度を高めて、課題を考え抜き、創る・伸ばす・磨くなど多岐にわたる打ち手で価値を高める。いわゆる事業開発と呼ばれるポジションになります。
我々は現在でこそ東証プライムに上場していますが、時価総額が一千億円以上になっていくまでに、その非連続を作り続けてきたメンバーたちがいるわけですね。その方々の直下で、一緒にBizdevに取り組んでいただける、そんなインターシップになっております。
こちらの募集は週3日、3か月以上からにはなるんですけれども、時給もしっかりとお支払いさせていただきます。各Bizdevに1名なので、応募されたタイミングによって募集しているBizdevは変わります。
エントリー先によって選考課題も異なりますし、重複しての応募も可能になっておりますので。ぜひ皆さん、ご自身がやりたいと思うことと一致しているなと感じたら、ご応募頂けたらと思います。基本的にはラクスル株式会社が中心になりますが、今後グループの中で募集していく可能性もあります。
今野:選考自体がすごく学びになりそうな印象を持ちましたね。ありがとうございます。
今野:残り時間わずかですが、チャットで頂いたご質問にお答えしていければと思います。「インターンは、何年生が対象とかありますか?」
小林:弊社は何年生でも大丈夫です。
井形:弊社についても同じですね。ただ、できれば既に24卒の枠が少し座席が少なくなってますので、比較的25・26卒の方に機会を設けたいなという風には社内で考えております。
今野:なるほどです。もうすぐ27卒もきますからね・・。27卒も大丈夫です?
小林:はい、大丈夫です。先ほど何年生でもと申し上げたのですが、4年生はあと数日で卒業なのでナシですね笑。大学院に進むとかであれば、問題ないです。
4.学生へのメッセージ
今野:では、最後に一言ずつコメントを頂けますか?
井形:改めまして、本日はご参加頂きありがとうございました。また会社のPRで恐縮なんですが・・笑 現在まさに上場に向けて準備をしておりまして、これからの5年間がリンケージにとって成長曲線が最も高いんじゃないかと感じております。
アーリーフェーズの企業だからこそ、組織の歯車となるのではなく、「コト」を最前線で推進していくことを意識して働いている社員が多く集まっています。
そうした環境だからこそ得られる、成長機会をこちら側もご用意したいですし、学生・企業双方がしっかり「成果」を追求し合える。そんなインターンシップにできたらと思ってます。
ぜひご興味ある方いらっしゃいましたらエントリーいただけたらと思います。本日はありがとうございました。
小林:本日はご参加ありがとうございました。途中「インターン、自分の目的に合っていれば何でもいいんじゃない?」と、曖昧に聞こえてしまいそうな回答をしちゃいましたが笑。ただ改めて思うことなんですが、すごい人と働けるところに行ってみるといいんじゃないかと思います。
やっぱり一社目って自分の仕事のアベレージを作るなぁと思ったので。そういった意味では本当にすごい方の間近で働いて、それがご自身の普通になるって言う環境を選んで、仕事の姿勢を作っていく。というのが多分、その後のキャリアにも響いてくる内容ですので。
ぜひぜひ、リンケージさんも弊社もすごい人と一緒にお待ちしておりますので、もしよろしければご応募いただけたら嬉しいなと思っております。どうぞよろしくお願いします。
今野:お二方ともすごく、健全な意味でそれぞれの会社に自信を持たれているなあと。多分それは、ご自身のご経験だったり、これまでのインターン生を見ての実体験だったりすると思うので、少しでもご興味があれば是非お話しされてみてください。
良くあるのが「人事の方、怖い!」っていう声もあるんですけれども笑。今日のイベントで、小林さんと井形さんのパーソナリティも分かって頂けたと思うので、是非お話しされてみて下さいね。それでは、本日はお時間いただきまして皆さんありがとうございました。
⏩質問に答えるとあなたに合うインターンが見つかる◎
Reelu長期インターンマッチングはこちら:https://lin.ee/asujuur