「美しい地球を子どもたちに残す」 2024年12月、入社1年目~3年目の若手社員たちが東京地球農園様の援農ボランティアに取り組みました。普段のデスクワークを離れ、自然の中で仲間との絆を深めながら、地域社会に貢献することの大切さを学びました。採用チームも同行し、農作業のお手伝いをさせていただきました。
研修の目的
弊社では「AIR Academy Z」という入社1年目~3年目の若手社員向け研修を実施しています。
今回の研修は
- 業務とは違った形で社会貢献がしたい
- 体を動かしながら新しいことを学びたい
という社員のリクエストをもとに企画しました。活動の計画を検討する中、東京地球農園様の「美しい地球を子どもたちに残す」という理念に共感し、援農ボランティアをさせていただくこととなりました。
援農ボランティアとは?
高齢化や担い手不足の農園や農場を支援するために、農作業をお手伝いするボランティア活動です。社会貢献・SDGsとしての取り組み、自然の大切さを感じてもらう活動として注目されています。
(収穫体験ではありません。)
活動の概要
東京地球農園様は周辺の耕作放棄地や、高齢で農作業が困難になった方の農地を引き受けてこられたそうです。
2000坪以上の広大な土地を、3名のスタッフさんが管理されていると伺いました。(驚きました!)
弊社から12名のボランティアメンバーが参加しましたが、全員が日頃からデスクワーク(半数以上はエンジニア)かつ農業初心者・・・本音をいえば、お役に立てるか不安でしたが、スタッフの皆さんの丁寧なご説明のおかげで、作業に取り組むことができました。
*当日の作業スケジュール*
10:00~12:00 栗苗木の植穴掘り、EMぼかし(有機肥料)作成、さつまいも畑の蔓回収
12:00~13:00 昼食
13:00~16:00 畑の芝刈り・耕耘作業、EMぼかし(有機肥料)作成
栗苗木の植穴掘り
古い栗木の傍に新しい苗を植えるための穴を掘りました。殆ど枯れている木であっても、地中には力強く根が張っており、シャベルで掘ることができない場所もありました。(自然の力強さを感じました!)苗木の植樹は致しませんでしたが、将来大きな栗木が成るのが楽しみです。
EMぼかし(有機肥料)作成
EMとはEffective Microorganismsの略で、人間にとって良い働きをする微生物(乳酸菌、酵母、光合成細菌、放線菌、糸状菌)を集合させたものと伺いました。EMぼかしは、EMを米ぬかや糖蜜等の中で培養し発酵資材としたものを指すそうです。
私たちはEMぼかしの素から不要なカビや虫を取り除き、粉末状にして乾燥させる作業を行いました。この発酵資材を生ごみに使用すると、短期間で肥料に変えることができます。ごみの減量に繋がることから、自治体様でも各ご家庭への利用を推奨されていると伺いました。
さつまいも畑の蔓回収
収穫後のさつまいも畑には大量の蔓が残っていました。太い蔓は畑を耕すためのロータリー(トラクター)に引っかかってしまうため、回収する必要があります。この蔓、トゲのように尖っている部分があるのか、軍手をはめていても触ると痛いのです・・・熊手をお借りし、足腰を使って回収しました。
畑の芝刈りと耕耘作業
畑の健康を保つために、余分な草を取り除き土壌を掘り起こす作業を行いました。初めて農業機械を持ってみると、身体にエンジンの振動が伝わり、真っすぐに進むことが難しかったです。普段触ることのない耕運機や業務用の芝刈り機を使って、貴重な体験ができたことに感動していた社員もいました。
獲れたて野菜でランチ
昼食は農園野菜を収穫させていただき、ピザと焼き芋を作りました。一人ひとりがオリジナルのトッピングを楽しみ、MYピザを作っていました。朝にセットしておいたさつまいもは、ホクホクに焼けて絶品でした!
活動を通して学んだこと
農園での活動を通し、スタッフの皆さんにお話を伺う中で、様々なことを学びました。
「私たちは美しい地球を子どもたちに残すことを目標に取り組んでいます。どのような企業さんであっても、地球の未来のために活動されていると思います。」
東京地球農園様は、本当にブレが無く、強い想いで農業に取り組まれていることを肌で感じました。援農ボランティアや放置農地の復活以外にも、障がい者の農業訓練・DVシェルター児童の収穫体験・子供食堂への野菜提供・収穫体験と様々な取り組みを行われていますが、その全てが一つの目標に繋がっています。私たちも、同じように胸を張って言えるだろうか?地球の未来のために何が出来るのか、改めて考える機会となりました。
「少にして学べば、即ち壮にして為すことあり。壮にして学べば、即ち老いて衰えず。老いて学べば、即ち死して朽ちず」(言志四録より)
子供のころにしっかりと勉強しておけば、成長してから大きなことができる。大人になってからも学び続け、老年になってなお学ぶことをやめなければ、死んだ後も自分の仕事が次代の人々によって引き継がれていく、という考え方を教えていただきました。何事にも興味を持ってコツコツと学び続ける姿勢が大切だと改めて感じました。
参加者の声
研修後の社内アンケートでは、農業の大切さ・大変さを体感したことや、日々の業務に活かせる学び等、多くの声が寄せられました。
「作物を栽培・収穫するだけでなく、畑を維持するために多くの手間がかかっていることを実感しました。今まで以上に、作物に感謝して食べたいと思います。」
「農業の収穫だけでなく、畑の手入れ作業を体験出来て良かったと感じています。また普段の業務では関わらないメンバーと話す機会もあったのがよかったです。」
「東京地球農園さんは、都会から離れた地域でもメディアやマーケティングを駆使し、ボランティア活動等も受け入れながら社会に貢献している。見る人に欲しい形で情報を届ける重要性を学びました。」
「農園の方が仰っていた”見よう見まね”という言葉が印象に残りました。研修中に誰が何をしているかを意識し、見て盗む・覚えることを心がけた結果、自分の視野が広がったように感じました。普段の業務でも"見よう見まね"を意識し、上司や同僚のスキルを吸収しながら、より成長していきたいと思います。」
「祖父の家も農業を営んでおり、農地の今後について悩んでいました。今回、東京地球農園さんは、そのような方の周辺の農地も引き継いで活動されておられると聞いて、参考にさせていただこうと思いました。また、何歳になっても、年老いても勉強をし続けるというお話は、本当に大事なことだと感じたので、いくつになってもその心構えを忘れないようにしていきたいです。」
今回の研修は、1日のみのボランティア活動でしたが、ほんの少しでも地域社会への貢献に繋がったなら幸いです。今後もこのような研修を通じて、社会貢献活動への取り組みや、社員同士の絆を深める活動を推進していきたいと考えています。