2023年度新卒で入社した桶谷 萌々子は、日々の仕事を「楽しい」というポジティブな姿勢で取り組んでいます。その姿勢で仕事ができるようになるまでに乗り越えた葛藤や経験、自身が見つけた仕事をおもしろくするための工夫の仕方などについて語ります。
お客さまの課題解決に向けて没頭して考える時間が楽しい
──NEWONEに入社して約1年が経過しましたが、どのような1年でしたか。
社会人として良い資産を作れた1年だったと思います。もう少し具体的に言うと、仕事を楽しむやり方を自分なりにつかめたことが、今後の社会人生活を過ごしていく上でも資産になったなと感じていて。それがこの1年を振り返って、一番得たものだと思います。
──他の社員からも、桶谷さんはよく普段の会話や日報で「楽しい」と話していると聞きましたが、普段の仕事のどのような場面で楽しいと感じますか。
楽しいと思う瞬間は、お客さまの課題解決に向けて提案や企画などを考えることに没頭している時です。というのも、元々私は何かについて集中して考えることが好きで、とくに本質とは何かを考える時間がすごく楽しいと感じる性格なんです。
さらに、少し細かい話になりますが、研修の受講者さんにとって不快感などのノイズがないかなど、誰かのことを想像しながら思考にのめり込むのも楽しいと思っています。
──NEWONEはお客さまに合わせて研修の内容を変えているので、それを考えることが楽しいと思えるのは、この仕事とのマッチ度が高いと感じました。
そう思います。元々私がこの会社に入ったのは、誰かに気づきを与えることで、その人が変わるきっかけになったらいいなという思いがあったからなので。それにガッツリはまっているからなんでも楽しいんだろうとずっと思っています。何をしても、誰かの気づきにつながっていると感じられて楽しいですね。
1年間で乗り越えた壁、成長させてくれた経験
──1年目は学ばなければいけないことが多く、たいへんなことも多かったと思いますが、どのように壁や葛藤を乗り越えてきたのでしょうか。
さすがに楽ではなかったですね。同期や友達を見て、できない自分に落ち込むこともありました。ただ、そのまま落ち込んでいてもどうしようもないので、どうしたらできるようになるか、ということだけに最初から目を向けるようにしていました。
いい意味であまり自分に期待し過ぎないのかもしれません。できないことを早めに認めて、「よし次!」ってならないと切り替えが難しいと思うんです。
──その切り替えはスムーズにできたんですね。
そうですね。仕事は難しいし最初からできるわけがないのなら、一番にできるようになる方法はなんだろうと考えるようにしています。会社や組織に入って仕事や環境になじむことは難しいし、簡単にできるようになる仕事はない、という前提を持つことが、すごく大事だと思っています。
──1年目の仕事の中でとくに成長できた出来事はありますか。
2つあります。1つは、研修の提案や作成などのメインの仕事ではなく、研修を作り終えた後に行う、事務的な仕事の時に、自分の仕事の質に対する意識が高まったと思っています。研修資料の誤字脱字、研修実施人数の確認などは、私が好きな、思考して没頭するところとは違っていました。
そのため、その仕事が1週間ぐらい続いた時にふと、自分は何をしているんだろうと思ったんです。でも、続けるうちに、ここで手を抜いたら、せっかく良いものを作ってきた研修が台無しになってしまうと気づきました。
今までは質高く仕事をしたいと思いつつも、どうしたらいいのだろうと思っていたけれど、こういう細部にこだわり続けることで、NEWONEの研修の質が担保できるんだと肌で感じたんです。そこから仕事のスタンスが変わりましたね。
もう1つが、仕事というより自分と向き合って成長した経験です。2023年の12月までひたすら仕事に打ち込み、自分でもある程度満足していたものの、さらに自分の枠を広げていくために「爆発したい」を2024年の目標にしました。しかし、1月にいざ走り始めた時に何をしたらいいかわからなくなってしまったんです。
そこで、先輩たちに相談して、一緒に向き合ってもらいました。自分のモヤモヤを解消する行動が見つかって乗り越えられたので、今はますます仕事が楽しくなっています。自分の壁に向き合い、周囲を巻き込んで解決策を一緒に考えたことで、壁を越えた感覚がありますね。
自分で「楽しい」を見つける習慣
──今までのお話から、桶谷さんが自ら気づこう、変わろうとするマインドを持っていることがよくわかりました。そのような思考は、普段から習慣づけているのでしょうか。
自分が楽だからやっているのかもしれません。意味と価値を考える習慣をなくしてしまったら、細かい仕事もとりあえず終わらせればいいかと考えてしまい、仕事に対しての向き合い方が変わってしまいます。この習慣は学生時代から身につけていて、高校生の時の勉強や大学生の時の就活支援団体での経験も楽しかった記憶があります。
今の状況がつらくなったときに、どうしたら楽しいマインドに切り替えられるかという頭の流れができているんです。だから素が楽観的というよりも、つらくなったときに、それを乗り越える方法として身についたんだと思います。
──桶谷さんの姿勢は「働くことをポジティブに」というNEWONEの考えにとてもマッチしていますが、当社の育成にも、仕事を前向きに捉えられるような工夫があると感じますか。
感じています。2つありまして、1つめは振り返りを促してもらえることです。私は今、ある先輩と一緒に仕事を進めることが多いのですが、打ち合わせの最後に必ず、このやり取りの中で何を学んだかを聞いてくれます。これにより、一連の仕事の中で得た学びや、こういう価値があったということを言語化する機会を設けてもらっています。
もう1つは仕事を任される時に、私が得られる経験や、その仕事の意味についても伝えてくれることです。1年目は成長意欲が高い分、なんでもやりますと言ってしまいますが、先輩の「目的を考えて仕事に取り組んでほしい」という気持ちからの一言がありがたいですね。
できないことも、捉え直す力で乗り越える
──働くことに不安を感じている就職活動中の学生もいるかもしれません。最後に、そのような方々に向けてメッセージをお願いします。
「今できないのは当たり前だけど、いずれは絶対できる」というマインドを持てると、大体なんでも乗り越えられると思います。嫌なことやギャップは絶対ありますが、それ自体が悪いとか、会社のせいと考えるのではなく、どうしたら自分のものにできるかなと考えてほしいです。
いちいちへこんでいたら自分がしんどくなってしまうので、どう捉え直したら少しでも自分が楽しいマインドに移れるかを意識してもらえたら、楽しく仕事をスタートできるのではないかと思いますね。
※ 記載内容は2024年3月時点のものです