役員人事に関するお知らせ
国内最大級のクラウドファンディング「CAMPFIRE」を運営する株式会社CAMPFIRE( 本社:東京都渋谷区 / 代表取締役:家入一真 /以下、CAMPFIRE)は、経営体制及びコーポレート・ガバナンス強化を目的に以下の役員人事を行いましたのでお知らせいたします。
https://campfire.co.jp/press/2023/10/02/corporate/
こんにちは、CAMPFIREでCEOをしている中島真です。 先日、10月1日付で経営体制の変更のお知らせを行いました。
本タイミングで、これまで2年間CFOを担ってきた大濵順さん(前執行役員CFO)から、大島寛之さん(前ファイナンス戦略担当執行役員)にCFOの役割が引き継がれました。大濵さんは、このタイミングで新設されたCGO(最高ガバナンス責任者)を担っていきます。
CFOというと、広範かつ専門的な業務を任されることが多いと思います。また、そのスキル以上に経営者としての組織に対するリーダーシップを前提ともされます。財務指標だけでなく非財務指標も大切ですし、過去事実も未来展望も、多角的な意思決定とその実行が求められます。
CAMPFIREではこの2年間、コロナ禍以降の事業成長を見据えた体制転換、自律的成長に向けた収益性の向上、財務基盤の強化、クラウドファンディング事業を営むにふさわしいガバナンス構築を重点的に取り組んできました。これまでとこれからの分界点となる2年間になりました。
この期間、CFOロールは経営を盤石化させるための部分が大きく、大濵さんには経営企画のヘッドとしてガバナンス構築も含め取り組んでもらっていました。これから、よりアクセルを踏んでいくターンに切り替わっていく中、ファイナンスとガバナンスにおいて一層の進化をさせるべく、今回のCFO交代(&CGO就任)は位置付けられています。
大島さんは長らく証券会社で新規株式公開のアドバイザリーをされていました。多様な事業の成長局面を支援されてきており、事業成長とファイナンスの両輪の回し方のスペシャリストです。
2人ともCFOロールの全域的なカバーはしつつも、強みとする部分は異なっており、二人三脚で取り組むことになるのはこれからも変わらないのですが、フェーズの変化に適応する形で、CFOというポジションを大島さんにバトンタッチし、CGOとして大濵さん就任となりました。
前置きが長くなってしまったのですが、今回のCFO交代について、その背景や狙いについて、舞台裏というほどじゃないですけど3人であらためて話しました。
中島:今回のCFO交代について率直に思うところはどうですか?
大濵:全然既定路線だし、1年前に入社してきた大島さんを横で見てきて、ここ半年くらいは自分でどんどん仕切っていく姿も見てきていました。執行役員になったタイミングから予算策定も予実管理も任せてきたところもあります。実態として十分CFOとして活躍する土壌になっていた。あんまり言い過ぎると自分がさぼってたみたいだけど(笑)
大島:1年前に入社した時から、全てのCFOロールに関与させてもらっていましたし、予算であるとかは早いタイミングからリードする役割も任せてもらってきたところもあります。いつでも任せられる状態に早くしないと、とは思っていました。
中島:なるならないは別としても、次のCFOとして活躍できるようにというのは大島さんが入社したとき互いに意識的に進めてきたところですもんね。大濵さんの中で、明確にもう引き継いで大丈夫って思ったタイミングありました?
大濵:ラウンドを終えて、グループ会社の整理とか大島さんリードでし始めたあたりですかね。大島さんって、すごい軽やかでどんどん進めちゃう人で、自分なんかより格段にスピードが速い。そのくせ、気になることがあると、ずっと考えて寝れなくなる人。7割くらいで進めつつ、とことん突き詰めるってことができる人。このメリハリを見ていて大丈夫じゃないかなって思った。あとは物おじしないこと。同じことでもわからないものは何回でも聞き続ける。高山さん(コーポレート管掌取締役)から「この前それ説明したんですけど」って言われても気にしない(笑)
大濵 順 執行役員 CGO(前CFO)
中島:2人は本当によいコンビだとも思っていて、正直、このままの体制でも進むことは出来たと思っているんですよね。2人の阿吽の呼吸という大前提はあるんですが、問題なくやれる。それでもこのタイミングで交代することをどのように受けとめていますか?
大濵:真さんにこれ言うと怒られちゃうんですけど、やっぱりCAMPFIREのような会社のCFOは、ある程度若くて元気がある人がやっていた方がいい。未来を描いて次こうなるんだという力強さが大切。ここ2年は辛抱する局面も多分にあった。こういう局面は自分なんかがいい。いま、しっかりと成長局面に向かい始めるタイミングに入り、交代するよいタイミングでもあると。
中島:この2年、よくやりましたね。全てが逆風だったとも言えなくない。ほんとお疲れさまでした。
大濵:とてもよい経験でした。自分としてはCFO職も初めてだった中で、どうにかやれる手応えもつかめた。大島さんが途中で入ってくれたことは大きかったです。本当に感謝しています。一番恩恵を受けていると思います。真さんに相談してもわからないことはあって、そう言う部分をもカバーしてくれていました。
中島:ファイナンス周りを強化していくにあたり、とにかく入社してもらいたくて、誘い続けた2人なのでこうやってチームアップできていることが嬉しいです。あの頃は、会うたびに「入社してください」としか言ってなかった気がします。「何かあるなら入社してから言ってください」って(笑)本当にありがとうございます。もう2年か、早い。
中島:大島さんは、あるご縁から入社をずっと誘ってました。はじめて2人でランチした時に伝えました。2020年とかですかね。その後2年間ずっと誘ってました。何かと機会あれば伝えてましたね。入社してみて、この1年どうでした?事前に色々と話してきたこともあったんで、わかっていた部分もあるとは思うんですけど。
大島:わかってるつもりになってたなあ、調子に乗ってたなあって思う1年でした。何言ってるかはわかるけど、自分で考えろって言われると出てこない。予算も出来たものを見るのは得意かもしれないけど、つくるとなると、どうやって集計すればいいんだっけといった感じでわからない。自分で1から考えてつくるというのはまったく別物だった。普通にできると思ってたけど、そんなに簡単じゃなかったですね。
中島:驚いたこととかあります?
大島:理由あってではありますが、数日間で予算のベースをつくったこと。スピード感を意識するとはいえ、さすがにびっくりしました。あと、藤崎さん(COO)めっちゃ細かい。COOこんなところまで見てるんだって。メンバーに坂本さんがいてくれて自分は呼吸ができています。こんな優秀なメンバーがいてくれてよかった。
中島:大濵さんの印象は?
大島:CAMPFIRE入社前、証券会社の人間として大濵さんが入社するのを聞いた時ですね。「すごいの来たな、外資のゴリゴリかあ。(笑)」です。勝手な印象で申し訳ないのですが怖かったです。実際は丁寧でめちゃくちゃいい人でした。
中島:二人三脚の1年間だったじゃないですか。そのあたりどうですか?
大島:正直なところ、交代を持ってそこまで、やることに大きな変化はないと思う。ただ、外部に対する安心感は大濵さんのようにはいかないと思う。信頼感のもと大濵さんの言うことはみんな聞くところがあったりする。自分にはそういったものはないと思っている。その下でくっついてやれてたところがある。この重さ、責任感を全うしないといけない。
大濵:全然大丈夫ですよ。
中島:大濵さんって誠実さとか公正さとか、そのあたりなんですよね。結局そうなるんですよね、リーダーって。そこは磨くしかないですよね。逆に言うとみんなできるはずのことでもある。
大島 寛之 執行役員 CFO(前ファイナンス戦略担当)
中島:大島さんが目指すCFO像って?
大島:真さんに言われてそうだなって思ったけど、ファイナンス観点から事業を引っ張る役割を担いたい。こっち行った方がいい、という絵を描くことができること。もちろん管理系の守りもしっかりやりつつ、オフェンシブなところも出来ること。自分のイメージやストーリーを持って。
中島:ここ最近は、収益性向上のための財務リストラもしてきた。あれもファイナンス観点で事業をリードしてきていたと思っている。逆も然り、成長に対しても同じ側面をファイナンスは持っている。本来、攻めでも守りでもなくて、その見地から発揮しないといけないリーダーシップが常にある。無茶をするとかそういう話でもない。あくまでも客観的にファイナンスって観点から見るということだと思う。今は、グロースをどう実現させるか。宜しくお願いします。
中島:大濵さんから大島さんへどうしても伝えておきたいことはありますか?
大濵:誰もがやるべきだと言っていても、自分がやるべきじゃないと思ったらNOと言うこと。これだけはやってほしい。先日、ある会社の方にスタートアップのCFOにとって大切なことは、と聞かれた時は、会社を潰さないことと答えました。CFOが最後の砦だから。そういう時が来る場合もあるので。
中島:CGO、なかなかベンチャーで設置してるところはないと思うけど、自分はとてもいいと思っている。上場してからやらないといけないとしていることが多すぎると思っていて。CAMPFIREは10年以上経過もし、成長も志向していて、むしろ、上場してないからという理由で先送りしてはいけないことが増えていると思っている。このタイミングで、しっかり打ち立てたい役割だと思っています。会社としてのガバナンスを機能させるという単純だけど壮大な問いです。ガバナンスって聞くとハードコアな響きがあるけど、もっとナチュラル、標準機能だと思っている。
大濵:確かに、率先してガバナンス構築をすべき会社だと思う。社歴も長いし、ステークホルダーも多い、社会性のある事業なので、会社としての透明性をより高めなくてはならない。頑張ります。
大濵:我々2人の交代以外でも、CAMPFIREのコーポレート部門、経験豊かでやる気のある人材が入社していますので、ご期待下さい。
大島:CAMPFIREは様々な挑戦者の思いを実現するインフラとなる、とても可能性に満ちた企業だと思っています。CFOとしてより多くの人にCAMPFIREの魅力が届くようにしていきたいと思っています。
中島:今日はとてもよい時間になりました。ありがとうございます。あらたなスタートとして、これからも一丸となって良いコーポレート、良い事業をつくっていきましょう。
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