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CAMPFIREではメンバーが興味のあることを通じて自身の仕事にどう活かしているかを皆に共有する社内勉強会があります。先日登壇したプロジェクトガジェット部の佐藤みのりさんは、学生時代から勉強している「コピーライティング」を活かした仕事の仕方についてお話されました。今回はそんなみのりさんを深掘りした社員インタビューです。
社会課題解決に取り組む人を応援したい
ーCAMPFIREでは珍しい新卒入社をされていますが、CAMPFIREとの出会いについて教えてください。
CAMPFIREと出会ったのは憧れていた広告業界への就職が決まらず、苦しんでいた時です。当時、コピーライターやプランナーになることを夢見て、クリエイティブ職の採用試験を受けていました。
しかし企画の課題を提出した際に、「良い企画かもしれないけど、売り上げに繋がらなさそう」、「共感する人はいるだろうけど多数派ではないよね」などフィードバックと共に不採用の通知を受け取っていました。
「誰かのためになる良い企画だとわかっているのに、儲からないから、少数派だから、とボツにされた企画はどこに辿り着くのだろう」
そんな疑問を持った時に、社会課題解決を目的に資金を集める仕組みを活用し、挑戦する人を応援するクラウドファンディング事業の「CAMPFIRE」に興味を持ちました。
ー憧れの業界とは異なるCAMPFIREに就職された今、どのように仕事と向き合っていますか?
商品やサービスを通して課題解決に努める企業の想いが、どのようにして世の中に届くかを考えることが広告業界の魅力でした。広告業界でなくても、自分なりの課題解決に励む人を応援できるCAMPFIREのサービスに関われていることを嬉しく思います。
人のことを笑わせたり、喜ばせたりすることが好きで、仕事でも人の心を動かすようなホスピタリティのあることをしたいと考えていました。中でも「言葉」で表現することが世の中にとって大切だと思っていたことから、コピーライティングに興味を持ちました。
目の前で問題が起きていても、言葉にしなければ解決するための議論が発生せず、無かったことになってしまいます。新しい動きや価値観を言葉にしていくことが、社会を変えていくための立派な手段だと思います。そうした考え方や学んだことが、CAMPFIREで活かせていることが自信にもなり、現在は自分なりに仕事の仕方を見つけられたように思います。
「私」の価値を生み出すために
ーどのような時にやりがいを感じますか?
私の役割は、クラウドファンディングの起案を迷っているプロジェクトオーナー(以下、PO)に対し、そのPOの事業にとって価値のある活用法を伝え、「CAMPFIRE」でプロジェクトを実施するところまでを一貫してサポートすることです。営業担当と協力してフロントに近い場所でサポートすることもあれば、裏方に徹してPOがCAMPFIRE内で利用できる広告メニューを作ることもします。
最もやりがいを感じるのは、POのプロジェクトが持つ価値を言語化し、POが前向きになり、実行に向けた行動を起こしてくれたときです。POは自分のプロジェクトと長く向き合うが故に客観的視点を持てなくなることがあります。
そこで私が他サービスとの比較や市場を調べ、商品の魅力を考え抜いた上でPOに提案することで、POの自信がつき前を向いてチャレンジしてみようと踏み出せることがあります。POから言われる「ありがとう」という言葉以上に、自分が見出したプロジェクトや商品の価値が受け入れられ、その結果としてPOの行動が変わることが喜びとなっています。
ーコピーライティングのノウハウをどのように仕事で活かしていますか?
コピーライティングは、学生時代から講座や書籍を通してを学んできました。その中でも、昨年CAMPFIREでの業務に活かそうと決意して受講した、ある講座で学んだことが最も役に立っています。
そこで学んだのは、コピーを書く前にクライアントの話をしっかり聞くこと、自分が書いたコピーがなぜ必要なのか企画書やプレゼンを通して論理的に提案することなど「コピーを書く」の前後の要素も多くありました。これはCAMPFIREのキュレーターとしてPOに関わるものと同じだったのです。
例えば、海外の商品を日本でも広めたいという要望に対し、日本でのニーズは何か、海外と異なる魅力的なポイントはどこなのかを解釈し、根拠を持って提案します。実践を重ねるごとに、学んできたコピーライティングのフローが、そのまま今の仕事に活かせていることを証明できたように思います。
先日、社内勉強会でもコピーライティングを自分なりにどう活用しているかについてお話させていただきました。尊敬するキュレーターの先輩からスピーカーとして推薦していただき、自分のやってきたことが少し認められたように感じ、社内で自分が何を考えて仕事をしているのか伝える機会を持てたことがとても嬉しかったです。参加者の方からも、新しい視点だったと言っていただき、CAMPFIREにとって新しい価値を見出せたのかなと思います。
登壇した社内勉強会で使用した資料の一部
人生と仕事において大切にしていること
ーみのりさんが人生、そして仕事において大切にしていることを教えてください。
人生で大切にしているのは、過去の選択を否定しないことです。
アメリカの劇作家の言葉に、「過去には脱帽して敬意を表し、未来にはコートを脱いで立ち向かいなさい」とあります。今まで挫折や失敗をたくさん経験してきましたが、過去を後悔することも、美化することもなく、過去を踏まえてこれからどうするかを大切にしています。
また仕事においては、再現性のあるやり方を重視しています。もちろん自分にしかできないことは自信になるし、「これはみのりさんしかできない」と皆に言われるととても嬉しいです。
しかし、そこで舞い上がって思考停止してはいけないと思っています。なるべく使いまわせる資料の作り方やフローの整理など、誰でも同じように使える仕組みを作った上で、自分にしかない「視点」を掛け合わせて仕事をするようにしています。
全てにおいて「本質が見えない人にはなりたくない」と思っています。誰かに質問された時に、一問一答で返すことは簡単です。しかし、わからないことが生じる原因を根本的に解決する必要があると考えています。
POと話す際にも、感覚的な意見ではなく、発言に対する根拠を持って伝えるように心がけています。互いに納得し、共にいい方向へ向かおうと肩を並べて歩むためには、理由を持って発言することが欠かせません。思考の持久力には自信があるので、この特性を活かして、根本的なことに目を向けて解決していけるように取り組んでいます。
誰しもが自分の光を持ち、輝くことができる
ーこれからCAMPFIREでどのように成長していきたいですか?
これまで中途採用がほとんどの中で新卒入社をしたため、自分は何ができる人間なのか示せずに焦りを感じていました。そんな中で見つけたのがコピーライティングの視点を活かしたプロジェクトのサポートです。
CAMPFIREは、個人のやりたいことを尊重してくれることが最大の魅力であり、実績がなくてもアイディアを企画に落とし込み、提案することも経験させていただいています。クリエイティブな職種への憧れがずっとあったのでモヤモヤした時期もありましたが、今ではCAMPFIREでの仕事は十分クリエイティブであると思っています。
今後は、夢を持って取り組む人の想いを、より広く社会へ届けられるようにコピーライティングの強みを活かしてサポートをしていきたいです。そしてCAMPFIREにおもしろいキュレーターがいるなと思われる存在になりたいです。
みのりさん、素敵なお話をありがとうございました。
言葉の扱いや、人との関わり方を大切にされており、自分を置いた場所で咲くための努力を感じました。みのりさんの歩んだ軌跡がCAMPFIREの未来へと続いています。