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「製造業の革命」を実現するため、Amazonからキャディへ。品質の不安なくモノづくりができる未来への入り口

品質管理部門は製造業を舞台に事業を展開するキャディにとって、重要な役割を果たします。納品まで責任を負うキャディにとって、品質管理部門は不良品を出さないための最後の砦です。

この重要な部門で物流・品質(QD)マネージャーを務めるのは、物流の最高峰とも言えるアマゾンジャパン出身の山本浩平さん。QD(Quality & Delivery)の役割や面白さ、実現したい未来をインタビューしました!

未知なる挑戦を求めてキャディへ

――山本さんは大学卒業後、あまり仕事をする気がなかったとか?

そうなんですよ(笑)。就職活動は1日で逃げ出し、ギター職人になりたいと思っていました。とはいえ、何かしら仕事をしないと生きていけないので、大学時代にやっていたソフトバンクでのアルバイトを派遣スタッフとしてそのまま続けていたんです。時間があるときにギターづくりの修行をしていました。

――ソフトバンクではどんなことをされていたんですか?

当時ソフトバンクではブロードバンドの販売をやっていたのですが、競合他社の光ファイバーが主流になりつつありADSLが全く売れていなかった時代。私は派遣スタッフでありながら店舗リーダーも担っていたので、どうしたら売れるのかとひたすら考えていました。

店舗で売上を最大化するためには、個人で戦っても効率が悪い。チームとして分担してオペレーションを組めがいいのではないか。ではどういうオペレーションが最適か、とひたすら考え試行錯誤をくり返し、約1年くらい売上目標が未達成だったところから毎月200%達成できるようになりました。

最初は働くということは生きるために必要なことという側面の方が大きかったと思うんですが、そうして試行錯誤して結果が数字で表れていく経験を通して、仕事をすることって面白いなと。

上司からも「社員にならないか」と誘われ、ギター職人になりたいという夢には踏ん切りをつけ、社員になりました。社内ベンチャー公募に応募して2次審査のピッチでボロクソに言われたり、経営者の孫正義さんを間近にする機会もあり、刺激的な日々でしたね。

――その後、アマゾンジャパンに転職されたんですよね?

はい、新しいビジネスのアイディアなど出す中で、経営者視点や事業を俯瞰してみる経験がしたいという気持ちが大きくなってきて。

アマゾンジャパンは大きな会社ですが、2014年入社当時、商品を注文から最短1時間でお届けする「プライムナウ」というサービスの日本版を立ち上げるというタイミングでした。

とは言え、入社するまで何をやらされるか全く知らされないまま(笑)当時のHiring Manger が面接の中で「察しろ」とメッセージを送ってきていたのですが、私は勘違いして入社日まで「アマゾンフレッシュ」だと思い込んでいました。

そこでは配送品質改善がミッションで、具体的には1時間以内で配送できるのはどこまでかを考え仕組み化したり、ひとりのドライバーが2時間で何個配送できるかを計算したりと、日本での配送地域を設定したり、配送モデルの構築を行っていたんです。海外で受け入れられつつあった「置き配」に挑戦し始めたのもこのころでした。

2年後、別の物流サービスの立ち上げに参画したあとは、配送品質を上げる取り組みをしていました。英米印などのグローバルで先行しているチームとネットワークを作り、海外事例を取り入れながら進めていましたね。

当然カルチャーの違いや日本独自の困難もありました。例えば英国だと近所の人に受け取ってもらうというオプションがあるんですが、ご近所づきあいの薄くなった現代の日本ではちょっと考えられないですよね。

――アマゾンジャパンからの転職きっかけはあったんですか?

いえ、特に何かあったわけじゃなくて、アマゾンジャパンで働いているときもずっと常に転職へのアンテナを張っていました。LinkedIn経由でお話をいただくと聞きに行ったりして。

ただアマゾンジャパンの仕事にはやりがいを感じていたので、転職するなら全く違う業務でやりたいことを見つけたいと思っていました。その中でようやく「ここは」と思えたのがキャディです。

全くの畑違いである製造業が舞台であること、社内にオペレーションを持っていることに魅力を感じました。これまで培ったオペレーションの知見をここで活かしたいと思ったんです。

――キャディ入社への決め手を教えてください。

面接で、青臭くピュアなカルチャーを感じたことです。自分たちが正しいと思えることに、ピュアな気持ちで向き合える仕事はなかなか得難い。アマゾンジャパンも面白いけれど、そんな稀有な環境に身を投じてみたいと思いました。

また「未知なことに挑戦できそう」と思ったことも大きいです。「物流マネジメントをしてください」というだけだったら、Amazonジャパンでやればいいじゃんと興味を持てなかったと思います。けれどキャディがやろうとしていることは製造業における革命。あまりに大規模すぎて捉えきれなくて。

入社したいまもまだ、本当に実現できたらすごいよねという気持ちがあります。だからこそ挑戦しがいがあるんですよね。

最後の砦を守るため、日々試行錯誤

――山本さんは2020年3月に入社以来、物流・品質マネージャー(QD)を務めていますよね。入社当時はどのような状況だったのでしょうか?

私のポジションはそれまで専任メンバーがいなかったため、細かいところまで手が届いていない状態でした。実際に手を動かしている現場のオペレーションメンバーもすごく大変そうで、「こうしたい」「もっとこうしてほしい」と思っていてもなかなか改善できていない。これから至るところの作り込みが必要な状態で。

そこでまず取り組んだのがメンバーの働きやすさを改善すること。測定器具など足りないものは一通り揃えたり、オペレーションの方法・フローの整理を行いました。

やはり一番避けたいのは「ミス=不適合品をお客さんに納めてしまう」ことです。それまで現場のメンバーがその時々のベストエフォートでやっていたところを、標準化・効率化してミスが起こりにくい仕組みを構築していきました。

――QD(Quality & Delivery)に求められる役割は何でしょうか?

将来のキャディを考える上でQDの最も重要な役割は、会社全体として良品を納めるために各部門の人が何をすべきか設計することです。つまり品質マネジメントですね。

私たちの部門は最後の砦。検査を突破したら納品することになるので、万が一不適合品があったらここで押さえないといけません。ここ半年くらい、どうすれば不適合が起こらないかを考えて悶々としています(笑)。

キャディは顧客とパートナーの間に入って効率化を進めていく以上、「翻訳」が上手である必要があります。既存の顧客やサプライヤー間では通じていた「阿吽の呼吸」を明文化して新しい作り手でも何を求められているか正確に理解していただくために「翻訳」する役割が必要です。

そこがきちんと言語化・明示されていないと不適合が起こってしまいます。図面には載っていない暗黙知を言語化し、品質仕様に落とし込んでいくことはとても重要です。

ーー間に入るからには、そうすることでの価値創出が必要ですよね。

正直、顧客からすれば「いままでのサプライヤーなら黙ってやってくれたのに」というのはあるでしょう。それを加味しても「キャディが入ることによってモノづくりに集中できるようになった」という状態をつくるのが私たちが目指すところ。

特に日本のモノづくりは、職人が暗黙知を汲み取る部分が大きいように感じます。そういう世界を否定するつもりはありませんが、キャディがやりたいのはそうではない。むしろ暗黙知に頼ることをなくすことで、モノづくりを発展させたいと思っています。

そのための提案をするにはどうしたらいいか、私たちはいま試行錯誤しているのです。

またQDのもう一つの役割に品質検査に携わる人のマネジメントがあります。こちらは幸い、人に恵まれていて苦労したことがありません。ただ家族がいて時間の制約がある人、外国籍の人などいろいろな人が働いているので、彼らが働きやすい多様性に溢れた職場環境をつくりたいとは常に思っていますね。

キャディの存在が、製造業を変えられるように

――キャディのQDの面白さは何ですか?

業界を横断した多種多様な機械装置の品質管理を司るところですね。製造業と一口で言っても本当に多岐に渡ります。半導体の製造装置を作っていたり、飼料を分解する装置だったり、ペットボトルのラベリング装置だったり。

それらを横串で標準化し、品質を安定させるということはとても重要な課題。私たちはデータをもとに品質を管理、改善しているのですが、何か不適合があったときに社内のオペレーションが原因なのか、言語化できていない部分が原因なのかを突き止めるのにはモノづくりの知識や、品質管理の高い専門性が求められます。

またこの1年足らずで取り扱う製品の幅がグッと広がり、課題の複雑性もその分増えました。それはQDの難しさでもあるけれど、品質と納品を管理する立場としての面白さでもあります。

ーー製品を納めるところまで責任を負っているからこその難しさと面白さということでしょうか。

キャディのホールプロダクトは、顧客と加工者をマッチングさせて終わりではなく、実際の製品を届けるまで」というのが私たちの観点。最後の砦としてミスができないのは、難しさでもあり、やりがいでもあります。出荷検査もそうですが、そもそも品質不適合が起こらないように上流にフィードバックしていくのも大事な役割です。

時には厳しいフィードバックをパートナーにしなければならないこともありますが、「キャディと付き合うことで結果的に全社の成長に繋がる」と言っていただけることも。おこがましいかもしれませんが、加工パートナーにとっては社外品質コンサルタント的な立ち位置を目指していけるのもキャディの可能性のひとつと捉えています。

キャディが入り品質のフィードバックを受けることで、新規の案件でも安定的な良品を生産できる体制がつくりやすくなる。それが製造業全体の底上げになったらいいですね。

――まだまだやれることがたくさんありそうですね。キャディのQDを通して、どのような未来を実現したいですか?

キャディを通してモノづくりをすれば、品質について不安なくモノづくりができる、そんな未来が実現できればと思います。

いまは未だ、その入口に立ったにすぎない。納品現場では顧客も品質検査を行っていますが、いずれ「キャディの製品だったら検査フリーでもいいよね」と言ってもらえるようになったら最高ですよね。

製造業の現場はモノづくりだけに専念し、品質はキャディが担保する。ものすごく難しいことですが、絶対に不可能ではないと思っています。私自身がもっと勉強し、実現に向け一歩一歩進んでいきたいですね。

そしてこの想いは、私だけが抱いているわけではありません。キャディで働くみんなの姿勢からも同じ想いを感じていますし、この人たちとならできると確信しています。

――では最後に、今後どのような人にキャディのQDへ挑戦してもらいたいですか?

モノづくりが好きで、スタートアップならではのカオス状態を楽しいと思える人と一緒に働きたいし、キャディに飛び込んできてもらいたいですね。

スキル的には、データを見て分析することが好きな人がいいかもしれません。マインド的には既存の概念に囚われずに、自分が正しいと思えることに取り組める人。世の中には、キャディがやっている品質管理の方法や自分たちで管理するという概念自体を無茶だと言う人もいますからね。そこに惑わされてほしくありません。

また個人的には人を巻き込むパワーに溢れていて、いい意味で遠慮がない人に来てもらいたいです。私にはない部分なのでぜひ学ばせてください!

Photo by Taiga Yamamoto

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