こんにちは!キャディインターン生の関口です。今回はカスタマーサクセス本部の斉田圭吾さんにお話を伺いました。
斉田さんは東京大学法学部を卒業後、オンライン決済ベンチャーのOmise Japan株式会社に入社。マーケティングと広報に携わった後、2019年4月にキャディにジョイン。9月にはベトナムでのプロジェクトにも抜擢されました。
今回はキャディに参画したいと思った理由や現在の業務内容、キャディでのチャレンジングな環境についてお聞きしました。
「大きな社会課題を解決したい」バリューとカルチャーが浸透している会社へ
ーー本日はよろしくお願いします。斉田さんは新卒でOmise Japanというオンライン決済を行っているベンチャーに就職されたんですよね?
はい、就活では「テクノロジーを活用して日本にとどまらない大きな社会課題を解決できるか」を軸に会社を選びました。社会課題が大きければ大きいほど社会に与えられるインパクトも、会社が成長する余白も大きく、チャレンジの機会も多くあると考えたためです。
新卒で入社したOmiseはオンライン決済サービスとブロックチェーンを活用し、決済業界の革新をミッションとしていました。普段当たり前に使っているSUICAやクレジットカードなどの決済の裏側は、決済代行企業やクレジットカードブランドなどの多様な組織が多重構造を形成する複雑なネットワークとなっており、大きな取引コストが存在しています。Omiseは自社のオンライン決済サービスとブロックチェーンを活用して決済業界をよりシンプルな構造にして行くことを目指しており、壮大な社会インフラの構築に向かっている点や社員の9割が外国人というグローバルな環境などを魅力的に思い入社することに決めました。
入社後は主にマーケティング業務とPRに携わりました。その中でも特に印象に残っているのはマーケティング施策の評価体制を作ったことです。海外拠点を含め、当時会社にはマーケティング担当は5人ほどしかいなかった上に、日本の担当は私1人だけ。東南アジアを初めとした海外のマーケットに比べ日本には決済サービスの競合が多く厳しい競争環境でしたが、全社的には市場の後押しを受けて伸びていたため1つ1つの施策評価は後手に回っていました。そこで、日本での必要性の高さと将来的な必要性の観点から全社的に数字を用いた施策の評価体制を構築することにしました。
入社して間もない頃でしたが、国籍や年齢関係なく声を上げた人がリードできるカルチャーも後押しし、インド人の上司に課題感をぶつけ施策を提案し、海外オフィスのエンジニアなどと連携しながら評価に必要な準備を進めて行きました。文化も言語も異なる相手と協業する中で思うように物事を進められずに歯がゆく感じることもありましたが、数字を元に客観的なデータを示して共通認識を作るというビジネスの基本のきを身を以て学ぶことができました。
ーーどんなきっかけで転職を考えるようになったんですか?
きっかけは前職の同僚でキャディに転職していた柿澤さんに誘われたミートアップでした。
もともとエネルギッシュな柿澤さんが転職されてから一層ハツラツと働いている姿を見ており、創業から1年で10億円調達した会社を見てみたいと興味を持ち、「資金調達の裏側をすべて語る」というイベントに参加しました。
まず驚いたのは、調達時に使ったピッチ資料をほぼそのまま用いて説明を始めたことでした(笑)。事業リスクも含めて外の人には話しにくい情報もあったと思いますが来場者の質問にすべて丁寧かつ明快に答えていく代表の加藤さんを見て、「至誠を貫く」というバリューを素で実践しているなと感じました。
また、加藤さん以外の社員からも誠実さと自信が伝わってきて、バリューとカルチャーが強く浸透している会社なのだと確信しました。外資系企業だった前職では多様性の中でHQとのコミュニケーションに時間がかかり思うようなスピードで物事を前に進められないと感じることもあったので、キャディのように一体感の強い会社ならよりスピーディに働けそうだと思い、キャディに入ることを決めました。
3ヶ月でベトナムチームの立ち上げ。ヒリヒリした毎日を走り抜いた
ーー現在はどのようなお仕事をなさっているのでしょうか?
現在はカスタマーオペレーションシステム(COS)チームに所属しています。私たちのミッションは顧客満足度を高めるためにオペレーションを磨き上げることです。
COSチームはキャディのサービスの入り口として、金額、納期や製作可否を顧客にスピーディにお伝えしたり、図面に盛り込まれていない情報をパートナーの加工会社さんにお伝えするために、図面情報を正確に連携部署に伝達する必要があり、社内のオペレーションの司令塔となる重要な役割を担っています。
ーーお仕事でベトナムにも行かれたとか。3ヶ月ほどの滞在期間中に現地ではどのようなお仕事をされたのですか?
昨年の9月上旬、会社の急成長に伴い業務量も急増してきたため、社内業務の一部を海外にBPO(※)することになりました。
3ヶ月でベトナムのオフショア委託企業の方々とチームを立ち上げて業務の切り出しをするプロジェクトのリーダーに指名され、単身でダナンに長期出張することが決まりました。
キャディは年齢を問わず積極的に登用する文化がありますが、これほど早くに大きなチャレンジの機会が自分に回ってくるのは想像を上回る展開でした。
出張直前に加藤さんと1on1ミーティングをした際に、「このミッションは正直社会人2年目の今の実力では難しいと思う。だから、社内のリソースをすべて活用してでも達成してきてほしい。」と伝えられ、課題の大きさを再認識して気が引き締まるとともに、期待を込めて機会を与えてくれた会社に必ず成果で応えようと決意しました。
※)BPO:ビジネス・プロセス・アウトソーシング。企業が業務を外部委託すること。
ーーベトナムではどのような点が大変でしたか?
加藤さんの予告通り常に自分の力不足を痛感する日々でした(笑)
ベトナム渡航時に決まっていたのは「3ヶ月で15人のチームを立ち上げて(後に30人に増加)、業務を委託できる体制を構築する」ことのみで、具体的な施策やスケジュールは走りながら考える必要があり、休むまもなくあっという間の3ヶ月間でした。特に大変だったのは、渡航から3週間後にチームが4人から15人に増えたタイミングでした。人数が急増して自分が全てに目を配ることが難しくなった結果、ミスがあちこちで多発するように。メンバーのレベルアップに取り組む必要があるものの、手元の業務も対応しなければならないという板挟みの状態に陥り、その2週間後にはさらに20人の採用も控えていたためトレーニングのブラッシュアップにも追われ、BPOの立ち上がりが計画から遅れたために日本のチームメンバーに負担を強いていることも心苦しく、精神的にかなり追い込まれました。
時にはミッションの達成に考えを巡らせすぎて寝られない日もあり、思い返してもヒリヒリした毎日でしたが、自分がここでミッションを達成しないと会社の成長を阻害してしまうという使命感から、絶対にやり切らないといけないと覚悟を決めて全てを傾けた経験は自分の大きな財産になりました。
単純なことですが、日中は仕事へ行って、帰った後に振り返りをし、寝る前には必要な知識のインプットをして、次の日の仕事には前夜に学んだ知識を生かすという濃密なルーチンを来る日も来る日も繰り返したことで状況を1つ1つ改善することができました。結果的に、1ヶ月前の自分が恥ずかしく感じられるような成長ができたと思います。先日、社内でもその功績がたたえられて賞をいただきました。受賞者スピーチで全員の前に立ちチームメンバーの顔を見た時に3ヶ月間の取り組みが想起され涙がこみ上げてきました(笑)。
ーー最後にどのような人と一緒に働きたいか教えてください。
卓越することへの志向性が高い人と働きたいですね。キャディで働いていると本当に大きなビジネスを作る機会に面していると実感します。EbayやUberといった世界的なマーケットプレイススタートアップに投資してきたBill Gurleyさんがマーケットプレイスビジネスが成長する市場の10の条件をまとめたブログが好きなのですが、キャディが取り組む製造業の市場はこれでもかというほど当てはまる点が多く読むたびにいつもわくわくします。
All Markets Are Not Created Equal: 10 Factors To Consider When Evaluating Digital Marketplaces
しかし、彼も文末で述べているように、どんなによい市場に取り組んだとしても実行できなれければ絵に描いた餅で、キャディのポテンシャルがどこまで発揮されるかはそこで働く人次第です。上述のベトナムの件も一例ですが、事業が急成長しているキャディでは必然的にチャレンジの機会が多いですし、年齢や経験を問わずに挑戦を促すカルチャーがあります。
例えば、Bizサイドからエンジニア転籍して挑戦をしているインターン生がいます。以下は彼のnoteです。
壮大な目標に向けて上限を設けずに全力で走りたいような人にとってはこれ以上ない環境だと思うのでぜひ話を聞きに来てほしいです!
photo by Yu Ueki