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こんにちは。BASE株式会社で取締役CTOをやっている藤川です。
新入社員の方向けのメッセージということで、皆さん、ご入社おめでとうございます。
皆さんの中には、今の会社に第一志望で希望通りに入社された方もいらっしゃるでしょうし、必ずしもそうでない方もいらっしゃるでしょう。
希望に満ち溢れている方もいらっしゃるでしょうし、別の選択肢に未練を持ったまま入社された方もいらっしゃることと思います。
今の時代は、3年で辞めてしまう人も沢山いるという状況で、最初の就職も「社会人お試しの機会」になっている現実があると思います。現実的に転職されている人が多いのであれば、それを意識した仕事の仕方をするのも良いかと思います。
◆新入社員の転職戦略
仮に入社してから3年なら3年、5年なら5年で次の会社に転職するとしましょう。
つまり3年後か5年後に、また新たに就活をするということになります。その就活の時に必要になることは、あなたの学歴でも、今いる会社名でもありません。
一番重要なのは、「今いる仕事で、会社や上司の期待通りに働くことができたか?」だと思います。
つまり、これからの3年や5年で得られた成果が、次の職場への道に繋がるということです。
新卒採用というのは、不思議な制度で、何の実績もない学生に教育コストをかけて採用するという大きな投資をしています。
こんなことを言われてもピンと来ないと思いますが、我々のような新卒一括採用で定期採用しているわけではない規模の会社からすると、新卒を一人前に育ててくれて、業界に優秀な人材を排出してくれる大企業には感謝の言葉しかありません。
新卒の皆さんは、今「無条件で期待されている」という恵まれた状況にあります。まだまだあまり仕事ができない人に、期待をかけてくれるチャンスは、今しか得られないチャンスです。つまり、新卒カードにおいて一番の大切なことは「無条件に期待される機会」をどう活かすか?ということに尽きるかと思います。
どんな業種、どんな会社であっても基本的な仕事のパターンは一つです。
「上司からの仕事の依頼」⇒「仕事をこなす」⇒「結果を出す」⇒「評価を受ける」
というループです。
上司からの依頼は、あなたが期待されていることを示します。あなたに絶対できないと思われた仕事はあなたには降りて来ません。そして、期待通りに仕事をこなすことができると、その仕事の遂行に関して、上司からは信頼されます。この小さな信頼を一つ一つ積み上げていくのが、仕事における成長の意味になります。
このループが、当たり前のようにできるようになることで、徐々に任される仕事の範囲も大きくなって、会社の中で頼られる存在になっていきます。その先に、その会社でより大きな責任を与えられて昇進することもあれば、あなた自身の視野が広がって、より良い条件やより面白い仕事へ転職したりすることもあるでしょう。
これが一番、ポジティブな成長方法であり、転職方法です。
◆成長の機会を如何にポジティブに捉えるか
それに対して、「上司からの仕事の依頼」⇒「仕事を行う」⇒「成果を上げられない」⇒「評価されない」というループは、次なる期待の機会を失うことになります。そうなると、いい仕事が回ってこなくなり、成長が阻害されます。どんなに有名な会社にいても、本来、得られるべき成長の機会を得られないのでは、その先の転職先にも影響してくることがあります。
ちなみに、これは必ずしも仕事の失敗をしないようにうまくやる、という意味ではありません。上司は、部下が失敗することも見据えて仕事を振っています。期待通りに仕事をこなすというのは、上司の顔を伺って、いい子ちゃんであれというわけではありません。時には失敗するほど頑張ることも必要です。
これらのことを気がついている新卒の人は、ほとんどいないでしょう。おそらく、この文章を読んでいただいても、実感で理解できるとはあまり思っていません。しかし、あなたが、上司になって部下を持った時に、部下に期待を抱くことの重要性に気が付くと思います。だから、5年後10年後にピンと来てくれたら良いなと思って書いています。
そしてここまで書いたことに、会社名や仕事の大小は関係ないことがわかります。どんな職場にいこうと、上司とうまくやれなければ、うまくは成長できないものです。もし、就活の結果が望ましい職場ではないところに就職していたとしても、今の仕事を頑張ってみる価値はあるのではないでしょうか?
もし将来、望んでいた会社や業界にリベンジしようと思っているのなら、なおさら今の職場で認められるように働くことが近道だということが言えると思います。
◆免責
そうは言ってもブラック企業と言われる人材使い捨ての職場があるのは事実なようで、それが法律上ホワイト企業とあまり区別がつかないから社会問題にもなっているんだということは知ってもらうことは重要です。
今いる会社で頑張る価値があるかどうかは、ここで書いたこととは別の目線でも考えるのが良いかと思います。解決手段としての転職という手段も、ここwanteldlyを始め充実していますので、無理しすぎは禁物。
もちろん、ブラック企業と言われる環境でナンバーワンになることで自信をつけて、大成した起業家もいます。あえて理解してチャレンジするのも一つの選択肢と言えるでしょう。
しかし、過剰に頑張りすぎて、健康を害して仕事が続けられなくなっては元も子もありません。自分の体が一番大切だということを意識して、楽しく仕事をやっていきましょう!
僕らは現状、Web系企業で新卒から育ってきた方々を積極的に採用したいと思っています。是非、機会があったら一緒に働きましょう!