最近、未経験エンジニアの採用に関するお問い合わせを多くいただいております。
非常にありがたいことだと感じており、未経験者の成長を支援することにも大きな意義があると考えています。
ただ、現時点では未経験エンジニアの採用は行っておりません。
今回はその背景と今後の展望についてお話しさせていただきます。
1. 即戦力を求める理由
現在aciassでは、WagMogをはじめとするいくつかのプロジェクトが急速に拡大しています。
新しいチャレンジや急成長に対応するというこのフェーズでは、個々の判断に委ねることや、これまでの経験から最適解を選択していただくような場面が多くあります。
例えば、新しい機能の開発やサービスの改善において、細かい手順が決まっていないケースも多く、自ら考え、最適な方法を選択することが求められます。
チーム内の意思決定もスピーディーに行う必要があり、変化に柔軟に対応しながら進めていく力が重要です。
そのため、必然的に即戦力として活躍いただける経験豊富なエンジニアを優先的に採用しています。
2. 未経験者を迎え入れる体制
とはいえ、未経験者の可能性を否定するつもりは全くありません。未経験者の方々が持つ新しい視点や学びの意欲は、会社にとって貴重な財産になると思っています。
しかし、現段階では、未経験者を迎え入れるのに十分なサポート体制が整っていないと思っています。
無理に未経験者を採用し、指導が行き届かない場合、モチベーションが低下したり、スキルの習得に時間がかかってしまうなどのリスクが高くなります。
また、指導に時間を割くことで、他の業務に対する負担が増え、チーム全体のパフォーマンスが低下することも考えられます。
そのため、未経験者を採用するからには、単に人数を増やすことを目的とするのではなく、しっかりとした育成環境を整え、その後のことを見据えた状態でaciassに加わっていただく必要があります。
成長をサポートできる体制が整い、適切な指導を行える環境が整った時点で、未経験者を迎え入れていきたいと考えています。
3. 単にエンジニアをアサインさせればよしのビジネスモデルに対する懸念
エンジニア志望の未経験者に対して十分な教育を行わないまま、客先常駐という形で現場に送り出す企業もあるようですが、aciassとしてはこのビジネスモデルには共感しません。
また最近では、未経験者を大勢採用し、本人の成長とは関係なくどんな案件にも無理にマッチさせるSESのモデルも多く見かけますが、このアプローチにもかなり課題があると感じています。
aciassでは、単に「アサインさせるだけ」では、エンジニア一人ひとりが本来持っている成長の可能性を十分に引き出せないと考えています。
求められるスキルと本人のスキルや経験に乖離がある状態で現場に送り込まれると、エンジニア本人に過度なプレッシャーがかかったり、長時間労働が続いてしまったりします。その結果、心身ともに疲弊してしまうというケースも少なくありません。
無理なマッチングは、結果的にクライアントにも期待していた価値を提供できず、関わるすべての人が不幸になる可能性が高いと考えています。
aciassは、メンバーが「ワクワク」できる環境を提供することを大切にしています。
スキルアップを楽しみながら成長できるプロジェクトに携わることで、エンジニア自身が充実感を得られるような環境作りを目指しています。
だからこそ、単に人数を重視するのではなく、一人ひとりの可能性を最大限に活かせるような関わり方を大事にしていきたいと考えています。
4. 将来的な未経験者採用に向けて
未経験者を迎えるにあたり、単に教育体制を整えるだけでなく、実際のプロジェクトで活躍できる場を提供することが大切だと思っています。
新しいプロジェクトに挑戦できる環境を整えることで、成長のチャンスが広がります。新しい技術やツールを積極的に取り入れ、それらを学びながら使う機会を提供することで、未経験者のモチベーションを引き出すことができると思います。
また、既存のサービスやプロジェクトにも、未経験者が新しい視点やアイデアを持ち込めるような環境作りが重要だと感じています。
最後に
aciassでは未経験者の採用に対して慎重な姿勢を取っていますが、それは決して未経験者を歓迎していないわけではありません。
むしろ、適切な教育体制とサポートが整った段階で、未経験者を迎え入れ、共に成長できる環境を作り上げることを目指しています。
私たちのゴールは、エンジニア一人ひとりが「ワクワク」できる環境で成長し、チーム全体として力を合わせて会社を発展させていくことです。
今後、未経験者をサポートできる体制が整い次第、積極的に採用を進めていきたいと考えています。