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一歩目を踏み出そう ― 大切にしていること


みなさん、こんにちは。ナベケンです。株式会社ONE COMPATH(ワン・コンパス)のCIO(最高投資責任者)です。簡単に云うと、資本業務提携を通じて出資先やONE COMPATHの成長を後押しする役割を担っています。

この度、弊社の経営陣の人となりを少しでも社内外の人に知ってもらうべく、新たに始まるCxOコラムの第1弾を光栄にも拝命しましたので、CIOとして考えている事などお話しさせていただければと思います。

参考文献としましては、瀧本哲史さんの伝説の東大講義を本にした「2020年6月30日にまたここで会おう」(星海社新書,2020年)から引用させていただきます。

この本は、2012年6月30日に行われた講義で、「8年後(2020年)に会いましょう」と言って終わる訳ですが、非常に残念なことに瀧本さんは、2019年8月に47歳で夭逝してしまいました。この本は、正にライブ盤のように講義の熱さが伝わってくるようなものになっています。

滝本さん(筆者)は自身の著書を読んだ人のうち、どれぐらいの人が実際に行動を起こしたかということを常にベンチマークとしたそうです。

僕自身、本が好きなので結構本は読んでいるのですが、正直「へぇ、なるほど!」「感動した」となっても次の日には忘れてしまう事も多々あります。

少しでも忘れない為にも、特に印象に残った内容をノートにメモったり、twitterで呟いたりするくらいで、もう一歩のアクションにいかない事が殆どですね。

でも、ほんの少しでも行動を起こしていけるように、今大切だと感じているいくつかのことを以下に書いていきます。

▼目次

  • 一歩目を踏み出そう
  • 一見いますぐ役に立ちそうにないことが重要
  • パラダイムシフトとは世代交代だ
  • 交渉とは、「相手の利害」を分析する
  • 人生は「3勝97敗」のゲームだ

一歩目を踏み出そう

瀧本さんは

「バイブルとカリスマの否定」

というのを仰っていて、今や絶対的な成功パターンとか、圧倒的なカリスマが世界を変えるとか起こりえないといっています。このVUCAと呼ばれる時代、僕もすごく共感していて、もうね、色々試してみるしかないんです。

当社の経営理念が書かれている「ブランドブック」を見ると、行動指針である「ワンマイル行動7ルール」の4つ目は「意見を発信しよう」、5つ目は「一歩目を踏み出そう」となっています。この2つが対になって、見開きになっているのは、我々マネジメント層の責任に依るところが多いルールの2つなのではないかと勝手に思っています。

まず「意見を発信しよう」は、ブランドブックにある通りに社員の皆さんに発信してもらいたいと思っているのですが、それと同じくらい大切なのは、我々マネジメント層含め、「意見」を発信し易い雰囲気や空気感、関係性を築けるかどうかです。

もし

「これ、言っても大丈夫かな?」
「言いたいけど、言いにくいな」

と思う事があれば是非、教えてもらえたら嬉しいです。その状況を真摯に受け止め、意見を言いやすい雰囲気を一緒に作っていきたいです。

一方で会社組織となると、それなりの意思決定プロセスを踏まなければならないのですが、逆に言えば、それを上手くハックして、以下のような形で始める事も考えてみましょう。

・目立たないくらい(もしくは、全く)予算をかけずに勝手にやる
・他の人が納得するロジックを組み立てて、先ずは小さく始める

先ずは「自分がどうしたいか」を発信し、完璧でなくてもよいので、小さく試していけるといいですよね!

一見いますぐ役に立ちそうにないことが重要

一見いますぐ役に立ちそうにないこと、目の前のテーマと無関係に見える事が、じつは物事を考えるときの「参照の枠組み」として非常に重要

「真の教え」や「絶対的な真理」みたいなのは、もうなくて、自分自身が拠り所にする考えを持つという事が大切。それを形成するのが、日々の体験や学習の積み重ねだったりするわけですね。

木を植える最も良い時期は、20年前である。次にいい時期は今である。
ー 中国のことわざ

僕、facebookってあんまり活用してなかったのですが、今CIOとして外部の方とやりとりをするのに、ライトなコミュニケーションは結構 facebook なんですね。今更ですが、もう少し使っておけばよかったです。。何があとあと役に立つか分からないからという訳では無いですが、過去に遡って何かすることはできないからこそ、日々の一つ一つを大切にしていくのが大事だなと改めて感じています。

パラダイムシフトとは世代交代だ

パラダイムシフトとは世代交代だ

天動説から地動説への転換って「なるほど!そうかそうだったんだ!」ではなくて、天動説を唱えている古い学者さん達がだんだん亡くなっていって、地動説の方が正しそうだぞと考えている新しい学者が少しづつ増えて、マジョリティになる事で変わっていったんですね。

我々ONE COMPATH もトッパングループの中でデジタルを推進していく会社として誕生しているのですが、もう一段階世代交代したタイミングが本領発揮かなと思っています。

そう考えると、僕ももう47歳。後進に道を譲るべきタイミングやそれまでに自分が出来る事って何なんだろう?と常に考えています。出来るだけスムーズに、そして良い状態でバトンを受け渡したいと思っているので、そのためにもう少し頑張ります。

交渉とは、「相手の利害」を分析する

交渉とは、「自分の都合」ではなく、「相手の利害」を分析する、

そのためには、「話す」のではなく「聴く」

本文中も、ダメな交渉は「僕がかわいそう」とありまして、自分基点で話すとまとまるものもまとまらなくなってしまうことがあります。それよりも、「相手にとっての利害に沿った提案をする」というのが超基本となります。我々スタッフ部門も新しい事を始める際には、必ず相手基点で話を進めて、その結果としての自分の利益を獲得するというのを心掛けています。

M&Aにおいても、双方の利害が一致しないと成立しないものです。出来るだけ安く買いたい「買い手」側と出来るだけ高く売りたい「売り手」側。双方の納得点を如何にさぐるか?そのためには、自分の論理を話すのではなく、聴くというのが重要になります。

交渉術について興味を持った方は、「ハーバード流交渉術」はクラッシックながらとても良い本なのでおススメです。

人生は「3勝97敗」のゲームだ

人生は「3勝97敗」のゲームだ

本にも書いてあるんですが、ベンチャーって100社あってうまくいくのは3社くらいだそうです。まあ、ベンチャーと一言に言ってもピンキリだとは思いますが、VC(ベンチャーキャピタル)からの出資を受けたとしてもそんな感じだと思います。それだけ、確実なものは無いから、色々試してみるしかないってことですね。

CIOとして、こんなことを書いたら怒られてしまうかもしれないですが、未来に何が起こるか?はやっぱり分からないです。2019年の当社の立ち上げの際、2年目にコロナ禍でこんなに苦戦するとは思いませんでした。でも、やるしかないんですよね。自分なりに信じている事とロジックが成立するのであれば、思い切って一歩を踏み出してみて、試行錯誤するしかないです。

そう考えると、いよいよ、実生活もゲーム化してくるなと思いました。

ゲームをやっていて、まっすぐにエンディングに行ける事ってまずないですよね。何度も何度も失敗を繰り返しながら、色々試行錯誤しながら、いろんなルートを試しながら、戦い方を試しながら、今までできなかった事が出来るようになって少しづつ前に進んで、またくじけてを繰り返して・・・

そして、遂にラスボスを倒してエンディングを迎えるんだけど、エンディングを見るのはもはや余韻を楽しむ感じですよ。エンディングが見たくてゲームをしてるというよりも、エンディングを見ながらここまでの過程を思い出し、もう一度楽しむ感じですね。

いつか来るエンディングで余韻を楽しめるように、一歩目を踏み出していきたいと思いますし、ONE COMPATHのメンバーや新しく仲間になるみんなにも、小さな一歩を踏み出して欲しいと思います!

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