皆さん、こんにちは。 ONE COMPATH 人事の大橋です。
皆さんが、人に教えたいこととか、人に教えることができることって何かありますか?
今日は、専門性を社内で共有し合う粋な取り組み【なべけん大学】の学長でもあり、かつ、ONE COMPATHの経営企画部のGM(ジェネラルマネージャー)のナベケンさんのインタビューです。
・ ONE COMPATHの経営企画部のGMってどんな人? ・ なべけん大学ってどんな取り組みなの? などONE COMPATHのいろいろな一面がわかる記事になっていると思いますので、 最後までご覧いただけますと幸いです。
ナベケンさん。よろしくお願いいたします。 はじめに、ナベケンさんの自己紹介をよろしくお願いいたします。 Q.) まずはパーソナルな部分を知りたいです。趣味などを教えてください。 “ ゾンビ映画には、すべてがある ” どうも、初めまして。ナベケンです。 趣味と呼べるかはわからないですが、自分の中で特に好きなものを今回は3つだけピックアップします。
1つ目は、音楽です。 学生時代を費やしたといっても過言ではない、音楽です。 DJをやっていたのもありますが、学生時代はとにかくレコードが欲しかったです。 1枚でも多くまだ知らない世界の音楽を知りたい、これがモチベーションでした。 女の子とデートするよりレコードが買うほうが優先順位が高かったです(笑) 高校生の時は、近所のレコード家でアルバイトしていました。 常に新しい情報は入ってくるし、自分の好きな音楽を掛けることができるし、音楽好きのお客さんとたくさん話すことができるし、最高に楽しかったです。稼いだバイト代もすべてレコードを買うのに費やしていたので、親からは呆れられていました。
今でも変わらず音楽は好きで、細々とですがDJもやっています。 音楽好きの方いたら、一緒にお話しましょう!
2つ目が、ゾンビ映画を観ることです。 ゾンビ映画と聞いて、皆さんはどんな印象を受けますか? きっと、ネガティブな感情を抱いたかと思いますが、その印象をガラリと変えたい。 実はゾンビ映画は、ホラー映画ではないんです。
ゾンビ映画には、すべてがあります。 どういうことかというと、ゾンビ映画には、アクション、サスペンス、コメディ、家族愛のすべてが詰まっていて、それでいてギュッと90分程度に凝縮されているんです。
いろいろなゾンビ映画はありますが、主なテーマは 「 あなたの一番大切な人がゾンビになったら、あなたはどうしますか? 」です。監督ごとにこのテーマについての解釈が違うので、各作品ごとに特徴が異なり飽きないです。短い時間で、様々な感情を満たしてくれるゾンビ映画は、忙しいサラリーマンには最適な映画ジャンルだと思っています。まさに映画界の幕の内弁当です。
ゾンビ映画好きの方いたら、一緒にお話しましょう!
そして3つ目が、本を読むことです。 もともと本を読むのは好きだったのですが、2018年頃からやりたいことをやろう!と思い立ち、もともと興味のあったデザインの勉強を始めました。その中でインフォグラフィックスの講座に参加して、もう少し手軽に、しかも手書きでも出来るスケッチノートという手法を知りました。読んだ本や参加したイベントやオンラインセミナーをパッと見ただけでどんな内容だったのか分かるように、工夫してアウトプットするようにしています。Twitterで発信しているので、ご興味がある方はぜひチェックしてみてください。
( ユーザー名:@wtbilly )
ありがとうございます!多趣味ですね。 ナベケンさんがどんなことに興味があるのか。よくわかりました。 ゾンビ映画にはすべてがある、の話とても面白かったです。 またビジネス書をまとめているスケッチノート、大変わかりやすいですね。 Twitterでもよく著者本人からリツイートされていますよね。 続いては、キャリアについて教えてください。 Q.) これまでのキャリアと、現在のミッションについて教えてください。 “ ナベケンさ。ないものばっかり数えているけれど、これまで積み上げてきた君しか持っていない経験があるんだから、自信持ちなよ ” ● エンジニアとしての、キャリアを歩み始める。 高校生の時に電車通学していたのですが、当時、日本のダンス&ボーカルユニット ZOO (ズー)がメインビジュアルだった駅貼りの大きいポスターが本当にかっこよくて、そういうモノを作ることができる人になりたいと思っていました。なので広告代理店への入社を希望していたのですが、凸版印刷の“代理店は提案はできるが製造ができない。凸版印刷は製造ができる代理店なんです”というプレゼンに惹かれ、ご縁があって凸版印刷に新卒として入社しました。もともと大学では工学部管理工学科で情報システムや品質管理を専攻していたのでエンジニアとして配属されました。
エンジニアとして得意先に行って要件を聞き、自分で要件定義書を作成し、自分でプログラムを書いてプロダクトを作り、自分でテストして、自分で納品して、自分でサポート対応する。当然、途中途中で先輩の厳しいチェックも入りながらも全部自分でやっていました。お客さんのところに行くのは楽しかったのですが、プログラムを書くこと自体が嫌いだったんです。このままエンジニアとしてのキャリアを歩んでいていいのだろうか、と悩んでいました。
その後、2007年にBPO(Business Process Outsourcing)の企画設計部門に異動となりました。 大型キャンペーン、定額給付金、エコポイント、新規試験の立ち上げなど、国規模の仕事の事務局の企画設計をやっていました。どうやったら無駄なく事故なく施策を成功させることができるか、を企画設計する仕事だったので、エンジニアをやっていた時に身に着けた構造的思考力が大いに役立ちました。このままBPOというキャリアを歩んでいくんだろうなと思っていました。
● 思いもしない「事業戦略」というポジションに。 そうこうしていたら、2012年にShufoo!の事業戦略部に突然異動となりました。 おそらくですがITの基本知識がありフロント対応経験のある人を、という狙いで私に声がかかったのだと思います。突然のことだったので驚きはしましたが、コンフォートゾーンを抜けるという意味で刺激が多そうだと思い異動することをポジティブに考えました。
ただ、そこからは苦労の連続でした。PLやBSが何なのかもわからないほどファイナンスやアカウンティングの知識がなかったのです。グロービスに通わせてもらい、同じような境遇をもつ参加者同士で知識を交換し合って学んでいきましたが、仕事で自分のバリューが全然発揮できていないと思い、悩んでいました。
そんな時に、ある先輩から言われた言葉は今でも覚えています。
“ナベケンさ。ないものばっかり数えているけれど、これまで積み上げてきた君しか持っていない経験があるんだから、自信持ちなよ” 本当に勇気づけられました。前を向くことができた言葉でしたね。今でも感謝しています。 その後2年くらいかけて社内外の方と、少しずつですが共通言語で事業に関して話せるようになりました。
●「事業戦略」から「経営戦略」へ。 2019年4月から、ONE COMPATHへジョインして経営企画部のGMとして働いています。
現状はONE COMPATHの経営を管理する業務を主に担当していますが、今後は管理だけでなく、 事業部側にもっと寄り添って、事業としての方針をどうやったら具体的に実現できるかを事業部側と一緒に考えていくことをしていきたいです。
ありがとうございます。 エンジニアとしてキャリアをスタートしたのち、 BPOを経て、事業戦略へとピボットしていったのですね。 どんどん川上に登っていったという印象です。 先輩の一言は、本当に勇気づけられる言葉ですね。 Q.) 事業戦略から経営戦略、とより川上に登ったということですが、どんな違いがありますか? “ コミットメントの質と量がちがう ” 一番は、やっぱり 圧倒的にコミットメントの量と質が変わりました 。 何万人といる大企業の中におけるひとつの事業の事業戦略と、100人規模の会社の経営戦略を比べると、どうしても緊張感が圧倒的に違います。他のGM陣や社員の覚悟もすぐ傍で感じるので、自然と私も身が引き締まりますね。
あとは、部分最適と全体最適の話です。 凸版印刷の事業戦略だった頃も本部を一つの会社として考えてはいましたが、例えば評価制度や社内規則は凸版印刷が規定しているルールに準ずるしかない。
一方で、ONE COMPATHでの経営戦略では、会社の全体最適を図るためにやれること、やりたいことが格段に増えました。その分、未経験の領域にもチャレンジすることになるので難易度も上がっていますが。
ありがとうございます。 コミットメントの高さは、私から見てもそう感じています。 ONE COMPATHを良くしたいと覚悟を決めて働いている社員が多いですよね。 Q.) これまでのキャリアを通して一貫している部分はありますか? “ DJ的仕事スタイル ” 2つあります。
● DJ的仕事スタイル まず、1つ目は【 働くスタイル 】です。 私は“ DJ的仕事スタイル ”と呼んでいますが(笑)
どういうことかというと、DJにおける、ステップは以下の4つに分けられます。 1.大量INPUT(新旧共に/ジャンル外も適度に交える) 2.事前準備(どんなイベント/どんな人がいる/どんな時間帯) 3.現場でのプレイ(リラックス/楽しむ/時間厳守) 4.振り返り(記録/発信) 実はこれって、仕事でも十分応用可能だという事に気付き、それ以来DJ的仕事スタイルを意識しています。
例えば、意思決定をする会議を取ってみても
1.大量INPUT=複数の視点を考慮した上で意思決定できるように、様々な知識の取得 2.事前準備=GOALに向けて事前に必要な情報の整理 3.現場でのプレイ=会議でのファシリテーションや意見を述べる 4.振り返り=会議で決定された結論の記録と発信、実行に移す
などです。
もっと詳しく知りたい方は、以下に記載していますのでぜひご覧ください。
あとDJ的仕事スタイルで言うと、もう一つあります。 それは、「 ベターでなくディファレントになる 」ということです。 どういうことかというと、何事も上には上がいると思っているので、特定の領域で抜き出た存在になることは難しい。ただし自分だけの強みを発揮して、稀有な存在になることはできると考えています。
例えば、私はDJに関しては決して上手ではないのですが、興味が割と広いジャンルに渡っているのでレパートリーの曲が多いんです。そのおかげで、稀有な存在として割といろいろなイベントに呼んでもらいました。
仕事でもこれまでの自分の経験を活かして、稀有な存在としてどうバリューを発揮できるかということは意識しています。
● 遠くならないこと 次に、働くうえで気を付けていることですが【 遠くならないこと 】です。
特に、事業戦略や経営戦略になってからは事業部の方と心理的に離れないこと、遠くならないことを意識しています。
具体的には、常に自分事化して言葉を選ぶように気を付けています。 各事業部と経営戦略は一心同体なので、辛いことは分かち合い、嬉しいことは一緒に喜ぶ、というスタンスを貫くようにしています。
ありがとうございます。 DJ的仕事スタイルは、とても面白いなと思いました。 また「遠くならないこと」にも通ずる部分かと思いますが 【なべけん大学】に関して伺っていきたいと思います。 Q.) そもそも【なべけん大学】とは何でしょうか? “コミュニティの底上げやエンゲージメント強化を図るための寺子屋” なべけん大学、とある日の講義の様子
なべけん大学とは、参加者が命名してくれた名前ですが要は 「得意なことをコミュニティ内で教えあう」 という寺子屋のような取り組みです。
元々はONE COMPATHに対して自分が貢献できることは何だろうかと考えたことがきっかけですが、 自分が得意なことをコミュニティに教示することでコミュニティの底上げを図る、あるいはエンゲージメント強化に貢献することを目的 とした取り組みをしたいと考えました。
まずは、私が苦労しながら取得したファイナンス・アカウンティングに関する講義を開くことにしました。ファイナンス・アカウンティング知識は、本来社員全員が持っていても良いものです。この知識があると、社会や会社の仕組みを少し解像度高く観察することができます。しかし、難しそうで敬遠しがちな分野ですよね。少しでもわかりやすく従業員に伝えたいと思って、家計に置き換えて伝えるなど工夫をしました。
なべけん大学では、メンバーの底上げやエンゲージメント強化のために 得意なことを教えあう寺子屋のようなことをやっているんですね。 まさにONE COMPATHの3つの行動指針の一つ、<with Onemile>の精神だと思いました。 ここで一度、ファイナンス・アカウンティング講座の参加者の受講後アンケートを見てみましょう。
満足度が高いですね。 それだけでなく、日々の業務にも活きているというのが素晴らしいです。 自分の仕事のコスト対効果を考えるようになった、などは本当に 全員が持つべき感覚だなと思いました。 Q.) 最後に、ナベケンさんは今後どんなことにチャレンジしていく予定でしょうか? たくさんあります。
●ONE COMPATHの経営戦略部のGMとして これからの時代、経営資源のヒト・モノ・カネの中で、ヒトの重要度がますます増していくと考えています。なのでONE COMPATHというコミュニティに所属するメンバーの能力開発や、エンゲージメント強化をしたいですね。要は、ONE COMPATHの従業員は市場価値が高くていつでも転職できるけれど、ONE COMPATHが好きだからONE COMPATHで働いているんだ。という状態を作りたいです。そのための第一歩が「なべけん大学」です。
●なべけん大学の学長として 様々な企業の決算報告書をお酒を飲みながらみんなで見て、ああだこうだと議論を交わしたいですね。
また先ほど自己紹介で話した通り本を読むのも好きなので、ファイナンス・アカウンティングの次は、 今月読んだおすすめ本を紹介したり、参加者が読んだ本の魅力を短時間で伝えるビブリオバトルもしたいです。
あとはファイナンス・アカウンティング講座を経理ではない自分がやったというのも実はポイントだったんです。講義中に質問されて回答できないことも多くあり後日回答していました。完璧じゃなくても少し得意であれば気後れせずにやってみようと思ってくれる人が増えるといいなと思っています。近々、南米音楽研究というテーマでも開講する予定ですが、それくらい軽いテーマでもいいんです。 こういうテーマをみんなに共有したい!という人がどんどん出てきてほしい。いろんな講義が日々開催されているという状態にしたいですね。
●ナベケン個人として まずは、ONE COMPATHの経営戦略部のGMとして、そしてなべけん大学の学長として成し遂げたいことを50歳までに実現したいです。
それが実現できたあとは、人生100年時代なので50歳で折り返して、 元々デザインに興味がるので、全く新しい領域にチャレンジしたいですね。
ナベケンさん、ありがとうございました。 インタビューをしていて、私が感じたナベケンさんを表すキーワードは、 DJ ( ディスクジョッキー) と コミュニティ の2つでした。
DJで養った" 関連付ける力 "で自分の所属している コミュニティ に対してバリューを発揮している、まさに“ コミュニティジョッキー ”だと思いました!
以上となります。
ONE COMPATHでは、おすすめのアプリを教えあったり、レゲエ音楽についておすすめを共有したりするなど、専門知識を共有する場が自主的に開かれています。
こういう文化は好きだな!とか自分の専門性を誰かに伝えたい!という欲望を持っている方、 ぜひ、お気軽に「話を聴きに行きたい」ボタンをポチっとよろしくお願いいたします。
それでは!!