一橋大学 / 社会学部
市民政治参加促進PJT 「進一歩」
~市民が日常生活の中で何気なく参加する政治改革~ 2015年 大学在学期間中は、一時帰国し、市民政治運動のための教育プラットフォームの開発のために立ち回りました。「進一歩」という題名で始めたプロジェクトでしたが、人々の信頼の獲得に失敗し頓挫いたしました。韓国の政治情勢は、若者世代と親世代の間に熾烈な政治的亀裂が存在し、反目する党閥に属している状況です。私は、若者世代が親世代の投票行動を変えるために積極的なアプローチを仕掛けることが、次の政権交代のカギとなると考え、政治改革のために動いている市民社会で培われている力量やリソースを統合・整理し、政治意識の高くない一般市民(潜在層)でも、自分の日常生活の中でちょっとした政治参加ができるマニュアルを作成しようとしたわけです。企画は挫折したものの、これに酷似した企画が当時の第1野党(現与党)の支持基盤を作り出す主要戦略のひとつとして活用されました。この失敗から学んだ教訓は、大きな目標を掲げていたとして、大きなプロジェクトでこれを賄うべきではないということです。小さな窓を通して大きな世界を見る。すなわち、プロジェクトをモジュール化した上で、自分の力量が届く範囲で行える小さなイノベーションを重ねていくことで真の改革につなげていることがより現実的なアプローチであるということです。