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出前館をデータで変革。グロースアナリティクス部の描く未来

この記事は2024年11月13日にnoteに掲載した内容を転載しております。

データの力で出前館の成長を牽引するグロースアナリティクス部。
全社をデータドリブンに変革し、事業課題の解決と成長を実現すべく、日々の分析に取り組んでいます。

今回は、グロース戦略本部 本部長の二宮さんとグロースアナリティクス部 部長の白井さんにインタビューしました。
グロースアナリティクス部が手掛ける分析がどのようにビジネスの成長に繋がっているのか、そして「スピード感」と「執念」を持って挑む日々のやりがいとは。
インタビューを通して二宮さんからは本部全体の戦略的視点で、白井さんからは現場のアナリスト視点で詳しく伺いました。

目次

  • 分析の力で、成長と黒字化の二本柱を実現する
  • 事業成長に繋がる「意味のある分析」に取り組む面白さ
  • 執念とスピード感のバランスを大事にした分析プロセス
  • コミュニケーションを大事に、アベンジャーズのようなチームを作りたい

プロフィール

二宮 恵康

グロース戦略本部 本部長 

1997年にエンタメ系流通やデータマーケティングを主業とする企業に入社し、MD、アライアンス推進、マーケコンサルなど多様な職種を経験。2019年にLINE(当時)へ転職。スマホ決済事業におけるキャンペーン企画やCRMを担当し、GMV拡大に貢献。2021年から出前館に参画し、シェアリングデリバリー事業の拡大や収益改善、配達品質向上を実現。現在は出前館のグロース戦略を牽引。

白井 秀

グロース戦略本部 グロースアナリティクス部 部長 

新卒で飲食企業に入社、経営企画部門でデータアナリストを経験後、2021年に出前館に入社。配達代行の事業企画、サービス企画の部署にてデータアナリストとして従事。2024年9月にグロースアナリティクス部を発足し、部長に着任。

分析の力で、成長と黒字化の二本柱を実現する

── そもそも、グロース戦略本部とは何を目指す部門なのでしょうか?

二宮:成長と黒字化、この二つをミッションに掲げる部門です。一つ目の「成長」は、GMV(総商品取扱高)やユーザー数、売り上げといった数値を伸ばし、事業を拡大していくことを意味します。コロナ禍という外的要因により急成長を遂げたのは過去の話で、現在は、持続的な成長を達成するため、本質的な課題解決が求められるフェーズとなっています。

グロースハックと呼ばれる、プロダクトに成長のロジック・戦術を組み込む手法や、ユーザーの行動分析によりターゲティング精度を上げたクーポン施策、配達品質の改善によって顧客満足度を向上させる施策など、さまざまな領域から成長を実現していきます。

二つ目は、「黒字化」です。成長だけでなく、収益構造を健全に保つことにも重点を置き、バランスの取れた経営を目指していきます。全社コストの中でも大きな割合を占める配達報酬やマーケティングコストを最適化することで、黒字化の達成を図っています。

── その中で、グロースアナリティクス部はどのような役割を担っているのでしょうか?

二宮:全社をデータドリブンに変える旗振り役を担ってほしいと思っています。まだまだこれから体制を作っていく状況ではありますが、目指す方向は明確です。経営陣の意思決定から、マーケティングやデリバリー、プロダクトの各領域における、すべての意思決定をデータに基づいて的確に行える会社にしたいと考えています。

全社課題を解決しグロースを達成する強力なエンジン、PDCAサイクルを力強く回し続ける存在。そんなチームになってほしいです。

── 具体的に、これまでどのようにデータ分析を事業や決定に活かしてきましたか?

白井:一つの例として、出前館のアプリに搭載されているランキング機能をご紹介したいと思います。一般的なECサイトでは商品を人気順に並べることが多いですが、出前館ではそれに加えて、お客さまに温かい料理をできるだけ早く届けたいという強い思いを持っています。そこで、ユーザーにより良い体験を提供するために、配達品質を分析し、ランキングのアルゴリズムに配達の迅速性や正確性といったデータ要素を組み込みました。

これは一例にすぎませんが、事業成長や課題解決に直結するテーマを分析することが出前館のアナリスト業務の特徴だと思います。言い換えれば、「無駄な分析」がありません。

事業成長に繋がる「意味のある分析」に取り組む面白さ

── 無駄な分析がない。どういったことでしょうか?

白井:出前館の分析は、単なる集計業務ではなく、次のアクションに直結するような分析に重きを置いています。課題を解決するためにデータを活用し、その結果をもとに具体的なアクションをとるというサイクルを大切にしているんです。アクションに結びつかないような、いわゆる「無駄な分析」には取り組まないようにしています。

やはり、データを扱う仕事をしている以上、意味のある分析をしたいというのは誰しもが思うところだと思います。私は出前館で、データ分析とアクションが事業の成長に繋がっていることを実感していますね。

二宮:グロースアナリティクス部の目的はグロース、つまり事業の成長です。データ分析はあくまでその成長を実現するための手段に過ぎません。メンバーには、そのような意識を持っていただき、「本質的な課題は何か」「どのようなソリューションが考えられるか」「リターンは十分か」といったような分析のテーマ決定から解決策、その事業価値まで考えられる力も培ってほしいと思っています。

── 取り組むテーマ自体もメンバーに委ねられているのですね。

白井:そうですね、メンバーが自ら課題を見つけ、それに取り組むというスタイルを大切にしています。課題の難易度や扱うデータ領域に合わせて、チーム内で議論を重ねながら進めます。だからこそ、目的が不明瞭なまま分析を進めるということはなく、常にテーマに沿って行動することができています。

── グロースアナリティクス部の特徴が見えてきましたが、白井さんがアナリストとして感じている面白さは何ですか?

白井:デリバリーというビジネスモデルに携われること自体が面白さだと感じています。出前館のビジネスは、すべてが非常に短時間で進行するという点が特徴です。大体の配達が30分以内で完結する中、時には数分単位の配達時間のコントロールや、配達単位でのコスト管理を行う必要が出てきます。非常に精密でスピード感のあるデータ分析が求められる環境で仕事をしていると、とてもやりがいを感じますね。

執念とスピード感のバランスを大事にした分析プロセス

── 分析を進める際に大事にしていることを教えてください。

白井:分析に取り組むと、どうしても複雑な手法や、凝ったアプローチをしたくなることがありますが、グロースアナリティクス部には「最小の労力で目的を達成できるシンプルな分析をする」という価値観があります。つまり、必要以上に複雑な手段にこだわるのではなく、シンプルで的確な方法を選び、いかに早く課題を解決できるかを重視しているんです。

二宮:グロースというのは、いかに短期間で多くの成果を積み上げられるかが勝負なんですよね。特に競合を追うチャレンジャーの立場ならなおさらです。アナリストが出す分析結果やソリューションも、その結果自体がどれだけ正しくとも実行できなければ意味がないので、「どれだけ早く実現できるか」という点も重視しています。一方で、両立の難易度は高いですが、データ分析は「執念」が実を結ぶ世界だとも感じています。

── 「執念」とは、どういったことですか?

二宮:解決策を見つけるまで諦めない姿勢のことです。単に「言われた通りにやりました」で終わらせるのではなく、目の前にある課題をしっかりと捉え、それを解決するために必要な方法を見つけ出し、形にすること。この「執念」のような姿勢を、私たちはマインドセットとして強く持ち続けていきたいと考えています。

白井:そうですね、私も最後までやり抜くことを大事にしています。もちろん、スピードとのバランスも必要で、その調整は欠かせませんが、執念がないと物事が中途半端に終わってしまうことが多いと思います。

それに加えて、挑戦する意欲も同じくらい大切だと思っています。失敗を恐れずに試行錯誤を繰り返しながら進んでいくことが、最終的に良い成果に繋がると信じています。

── 執念とスピード感のバランス、そして広範囲な領域という点で、難易度の高い印象もあります。新しくジョインする方でも取り組みやすい部分はありますか?

二宮:たしかに、全社的にデータドリブンを進めると聞くと広範囲にわたる業務に感じられるかもしれませんが、まずは「マーケティング」と「デリバリー」という二つの領域のどちらかに取り組んでもらう予定です。

マーケティングでは、ユーザー行動分析やプロモーション効果改善、プライシングの最適化など、デリバリーでは、配達品質の改善や報酬最適化といった具体的なテーマを取り扱います。最初から全て丸投げするわけではなく、伴走しつつ徐々に経験を積んでいただけるので安心してください。

白井:特に最初は新しいメンバーが慣れていけるように、コミュニケーションを密に取りながらサポートしていきます。最初は限定された領域で具体的な分析を行い、経験を積みながら、さらに広い範囲にチャレンジしていくことができます。段階的にスキルを伸ばせる環境が整っていますので、難しく考えすぎずに取り組んでほしいですね。

コミュニケーションを大事に、アベンジャーズのようなチームを作りたい

── グロースアナリティクス部にはどのようなカルチャーがありますか?

二宮:まだ新しい組織のため、これから形を作っていく段階ですが、すでにコミュニケーションには特徴があると思います。例えば、私と白井さんは頻繁にコミュニケーションを取っていて、10分に1回くらいのペースで会話してるんじゃないかという感覚になる日もあるくらいです(笑)。

週に一度の定例会議だけで終わるのではなく、分析アウトプットの詳細や新しく発見したファクトについてカジュアルかつスピーディにやり取りし、その場で解決策を見つけて進めるスタイルが根付いています。議論も非常にオープンでフラット。今後も風通しの良いカルチャーを浸透させていきたいですね。

── 白井さんは、どのようなチームを作っていきたいと考えているのでしょうか?

白井:現時点では少数のチームですが、今後はアナリストを増員して、データドリブンなグロース戦略をリードできる組織にしたいですね。新しく入るメンバーともフラットに議論しながら、共に課題解決に取り組むチームを作り上げていきたいです。

── 最後に、これからの目標を教えてください。

白井:もっと多くの人に出前館を使っていただけるよう、サービスをさらに使いやすく改善していくことが目標です。そのためにデータを駆使して、どの部分をどのように改善すればもっと便利で魅力的なサービスになるのかを見極め、それを一つずつ形にしていくことが今の私の目標です。

デリバリーサービスは、コンビニでの買い物や、飲食店での食事と比べても圧倒的に便利だと思います。この強みをさらに引き出し、ユーザーに「これならまた使いたい」と思ってもらえるような体験を提供していきたいですね。

二宮:私からは、チーム作りの視点でお話しします。目指しているのは、アナリスト一人ひとりが自分の強みを存分に発揮し、それをさらに磨いていけるようなチームです。例えるなら、アベンジャーズのように、各メンバーがそれぞれの得意分野で大いに活躍するチーム。

「ユーザー行動分析ならこの人」「あの人は配達の最適化に関するスペシャリストだ」というように、個々の力が結集して大きな成果を生み出す、そんな組織を目指していきたいです。

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