アパレルからデジタル広告の世界へ~未経験から3年でマネージャー、6年で課長になった広告運用者が大切にしてきたものとは~
皆さんが働く上で大切にしているものは何でしょうか?
ビジョンや信念、あるいは、給与という人もいるでしょう。
今回ご紹介する佐久間大貴さんは、他業種から未経験で入社し、6年で課長職にまで昇りつめました。
そんな佐久間さんが何を大切にし、成長することができたのか、お話を伺ってみました。
転職しても人と対面する仕事がしたかった
今のお仕事の内容やお立場について教えてください。
普段はデジタルマーケティング部(以降DM部)でデジタル広告の運用業務に従事しています。肩書が課長ですので、メンバーのタスクの進行管理や業務改善なども行っています。
ブランディングテクノロジーに入社する前についてお伺いします。前職ではどのようなお仕事をされていましたか?
アパレル業界で主に店舗の接客とプレスなどの広報業務を担当していました。
では、当時、転職しようと思った理由は何かありますか?
転職のきっかけは、「アパレルは消費者側でいいな」と思ったことです。服やファッションが好きで入った業界ではあったのですが、やはり上には上がいるもので…。
当時は服好きの頂点というような人達に囲まれて生活していました。自分が大した服好きじゃないと気付かされる場面があり、少し息苦しさのようなものを感じることもありました。
そこで「自分は消費者側で満足できちゃうんだな」ということに気づき転職を決意しました。
転職を決意してからはどのような仕事・職種を希望されていましたか?
人と対面する仕事が自分には向いていると思っていたので、クライアントワークのある営業寄りの仕事を希望していました。どちらかというと裏方で黙々と仕事をするタイプではないかなと。
人と対面する営業寄りの仕事で言いますと、メーカーやITなど沢山業種のある中で、デジタル広告業界を志望した理由は何かありますか?
クライアントワークをやりたいという気持ちはあったのですが、実は当時、「何年後にこれがやりたい」といった大きな目標やビジョンはなかったんですよね。
でも、デジタル広告の知識や技術は今後市場価値が高くなるとは考えていました。オフライン広告よりも市場として伸びそうですし、広告は大体どの業界・企業でも出しているので、需要は高くなると予想していました。
そして何よりも、人と話すのが好きな僕にとって、特定の業界の人とだけ関わる事業会社よりも、色んな業界の人と話ができる代理店という立場にも魅力を感じていました。
未経験の自分でも活躍できる環境だと思えた
デジタル広告の業界といっても会社は沢山あると思いますが、ブランディングテクノロジーを選んだ理由はありますか?
この会社を受けようと思ったきっかけは、求人ページに載っていた先輩方のインタビューです。
元美容師の方など、他業種から転職された方でも、当時から活躍されている方がいらっしゃって、そういった方々の華やかなコメントを見て「自分でも頑張れば活躍できる環境があるのではないか」と思いブランディングテクノロジーへの転職を希望しました。
弊社のクライアントワークのある職種で言うと、営業やディレクターなどもあったわけですが、その中でも広告運用を選んだ理由は何かありますか?
当時のイメージですが、広告運用の仕事ではマーケティングとクリエイティブという2つのスキルが身につけられそうだなと感じていました。
クライアントの事業を理解してターゲティングやキーワードを設定したり、広告の文章やレイアウトを考えたりといった面から、今後必要とされそうなスキルが身につきそうだし楽しそうだなと思い、広告運用の仕事を希望しました。
ちょうどいい距離感の人間関係
入社して6年ほど経ちますが、ここが良いなあとか、ここが自分にフィットするなあと感じるところはありますか?
上司の方が仰っていたことで、僕もそうだなあと感じたことなんですが、「ちょうどいい距離感の人間関係が自分にフィットしているのかなと思っています。
休日みんなで遊びに行ったり、夜毎日飲みに行ったりとかプライベートまでずっと一緒に居るような仲でも無い一方で、お互いに冷たかったり、ドライだったりするわけでもない。
ちょうどいい距離感で温かくて仲がいい、色んなコトが強制されない居心地の良さがあると感じています。そこが自分にフィットしているからこそ、未経験でも長く続けられているんだと思います。
目の前のことを丁寧にコツコツと
新しい環境・仕事で挫折や苦しいことはありましたか?
未経験で挑戦する限り、多少の失敗はあるだろうと覚悟はしていましたので、精神的にコテンパンにされるような挫折はありませんでした。強いて言うなら2年目が一番辛かったと思います。
その時期はお客様から求められる期待値と自分の能力が一番乖離する時期だったからです。1年働くと、それまでよりも少し高いレベルの仕事を任されます。
となると、お客様や社内から求められる期待値もこれまでよりも少し高くなります。2年目とは言え、未経験に少し毛の生えた程度だったのでそこのギャップには少し苦労しました。
私も新卒2年目の時に同じような経験をしたことがあります。佐久間さんはどのように乗り越えられましたか?
目の前の仕事を一つ一つ丁寧にこなしていくことに集中しました。
お客様へのレポーティングや定例会の資料作成なども、「先方が求めてる期待値ってどれくらいなんだっけ?」とか、「前回何言われたんだっけ?どんな要望受けたんだっけ?」とか議事録を何回も見直したりしながら取り組みました。
あとは少しでもお客様への提案のクオリティを上げたくて先輩方の作った資料を貰うなど、お客様の期待やニーズにコミットしていくための努力もしました。
自分の実力より少し上の目標を立てて達成していく
未経験から課長職まで6年で昇進しています。それまでにコンスタントに結果を出し続ける必要があったかと思いますが、今のポジションまでたどり着けた一番の要因は何でしょうか?
自分の力量に対して少し上の目標を、上司の方々が設定してくださっていたこと、自分でも設定してきたことが大きいのではないかなと思っています。いきなり自分で無理な目標を立てることもしませんでしたし、先輩方も無理難題を押し付けてくることはしませんでした。
DM部では目標を半期に1回で立てますが、その目標が「頑張れば達成できる」ぐらいのもので設定されていました。それをコツコツこなしていく内に、段階的に課長職までステップアップすることができました。
では、設定されていた目標が自分の実力よりもより少し上でちょうど良かったと?
はい、ただそれだけでも無いかなと自分でも思っていて。
僕にとって社内で一緒に働くメンバーとの人間関係が、働く上での重要度合いが高いんですよね。僕が苦しいときに面倒を見ていただいた上司の方々が、自分の仕事を後回しにして僕に対する優先度を上げてくれたり、教育に時間を割いてくれてたんですね。
そうやって「自分をサポートしてくれた人達の期待や想いに応えたい」という自分に課していた目標も僕の成長を後押ししてくれたと思っています。
そういった感情面での目標と、実力より少し上の成果という目標、この2つを達成しようと努めてきたからこそ、今のポジションがあると考えています。
やりたいことはなくてもいい。けど、やりたいことがある時に手を挙げられる人に
今のポジションに就くまでに活きている前職の経験などはありますか?
当時培った対人能力というかコミュニケーション能力は転職した後でも活きていると思います。売るものはアパレルの頃とは変わりましたが、お客様と関わる仕事という点は共通ですので、そういった意味でもコミュニケーション能力は今でも役立っています。
キャリアビジョンや、今後「こうしていきたい」「こういう仕事がしてみたい」などはありますか?
スキル面ではデジタルマーケティングにおける広告以外の他領域もしくは、マーケティングの上流領域など、能力の限界値を広げていきたいです。
そうしていかないと、今以上の成果を出すのは難しいのかなとも思っています。ですが、最終的にやりたいこととか、将来の目標や夢みたいなものはぶっちゃけ無いですね。(笑)
でも、正直それでもいいと思っています。やりたいことを思いついた時に選べる環境や状況にしておく必要があるだけで、「これをやりたい!」というものを無理に決める必要は無いのかなと。
やりたいことがある時に手を挙げられる人になっておくことが大事だと思っています。
最後にこれから広告運用者を目指される方、ブランディングテクノロジーへの入社を希望される方へメッセージをお願いいたします。
ちょっと偉そうな言い方かもしれないですが、本人にやる気があれば、未経験でも活躍できる職種・会社だと考えています。
特にこのDM事業で現在募集している職種はどれも人と対面する仕事です。相手の目線に立つ、お客様への期待に応えるなど、人の感情の機微に敏感な方であれば、一定のパフォーマンスは出せると思います。
自分一人が仕事をしているわけではないので、お客様や社内のメンバーを楽しませたり喜ばせたりとか、大切にするとか、モチベーションを他者に向けられる、他人事を自分ゴトとして考えられるような人だったら、弊社ではとても輝けるんじゃないかと思います。
そんな方がいらっしゃれば、是非ご応募いただけるとうれしいなと思っています!
編集後記
いつも明るく同僚やお客様から慕われてきた佐久間大貴さん。一つ一つ丁寧に仕事をこなす姿勢や目標に対する高い意識だけではなく、人を大切にしてきたことで、6年で課長職にまで昇りつめることができたんだなと、改めて学ばされることがたくさんありました。
そのようにして結果を出し続けてきた佐久間さんだからこそできる部下の育成やチームビルディングに期待していきたいです。