「あまりにも受からな過ぎて、私やっぱりフリーターの方が向いてるのかなと、諦めかけてた。」
埋まらない履歴書。
決まらない就職先。
「困ったときのわかさん」という圧倒的な信頼感で、会社にとって欠かせない存在であるいまの姿からは、想像だにしない暗黒期。
若林 友佳(わかばやし ゆか)さん、30歳。
株式会社wevnal(ウェブナル)の管理部にて、日々メンバーの業務を支えています。
ベールに包まれたわかさんの入社経緯、初の正社員生活、そしてジョインから1年半経ったいまの心境について、話を伺いました。
インタビュアーは、同じ管理部にてわかさんを近い距離で見続けている、人事の新原 佑理(にいはら ゆうり)さんです。
人事の新原さん
「逆に私が採用する側の面接官だったら、自分を採らないもん」
新原さん(以下;━━):wevnalに入社する前のわかさんのことって、意外と知らないかもしれないです。
若林さん(以下;若林):大学を卒業するタイミングで「自分のやりたいことをやろう」と決めて、就職はしなかったの。代わりにアルバイトをして、そのお金で語学留学したり旅行したり、とにかく海外ばかり行ってた。全部で30か国以上は回ったと思う。ただ、大学卒業から5~6年くらい経った28歳のときに、ふと「私、仕事を真剣にやったことないな」ってことに気づいて。一応、自分のやりたいことは一通りやれて、なりたい自分になることもできた。
ただ、周りの同学年を見渡したら、みんな会社のなかでそれなりのポジションに就いていたり、お金もそれなりにもらっていたりして。それまでも薄々「ちゃんと仕事をしていない自分」に対して、コンプレックスを感じてはいたんだけど、その度に「とは言え、私は私のやりたいこと、みんなのできてないことをやってるし」と蓋をしてたの。ただ、やっぱり30歳を目前にして、1回真剣に仕事をやってみたいなって思った。
━━そういった心境の紆余曲折も経たうえで、正社員として働こうと決めたんですね。
若林:正直、アルバイト時代の感覚からして、少なくとも自分は仕事ができないタイプの人間ではないなあと思ってたの(笑)。バイト先でも、正社員にずっと誘ってもらっていたし。だからたぶん、心のどこかで「自分はなろうと思えばいつでも正社員になれる」って、たかをくくってんだと思う。
それでまあ、自分が正社員になるとしたらどんな職種かなと考えて、バックオフィスの募集を探してた。アルバイト時代に経験があったし、誰かのサポートをするのは、昔から好きだったから。それで、いろんな会社のバックオフィスの求人に応募したの。
━━ただ、それでいざ就職活動を始めてみたら、なかなか会社が決まらなかったんですね。
若林:そう。もう本当に、全然決まらなくて。wevnal含めて、10社くらいの選考を受けたんだけど...。でもたしかに、冷静に自分の履歴書を見たら、落ちるだろうなって思った。28歳でフリーターで、これまで1回も正社員経験がなくて、かと言ってなにか資格を持っているわけでもないし...。
あとそれに結婚も決まっていて、子供も欲しいと思っていたから。逆に私が採用する側の面接官だったら、自分を採らないもん。でも、いろんな会社の選考に落ちてしまったからこそ、就職活動をしている最中から「自分を採用してくれた会社では、一生懸命に頑張ろう」って決めてた。
━━いろんな会社のバックオフィスの求人に応募したなかで、wevnalに対してはどういう点で興味を持ったんですか?
若林:ひとつは、「私服で働けること」だった。前にアルバイトとして働いていた会社は、服装がオフィスカジュアルって決まってたの。でも、それがすごく嫌で。自分が好きじゃない洋服を買うのが、すごくストレスだった。
それに、その好きじゃない洋服を着てる自分を、友達に見られるのも嫌だった。だから、仕事終わりに友達とご飯に行く日は、私服一式を持って出社して、仕事が終わったあとに着替えてた。
━━徹底してますね(笑)
若林:それくらい、私服で働けるってことは、私にとって大事な条件のひとつだったの。あとwevnalは、結婚や子供の話をしても「育休とか産休制度とかは、どんどん使ってください!!」って感じで。経歴も含めて、ここまで自分のことを受け入れてくれたのは、wevnalだけだった。それで結果的に選考も通って、2019年の5月から働き始めたの。
念願だった正社員の生活。そして痛感した正社員の重圧
━━実際に正社員として働き始めて、なにかアルバイト時代との感覚の違いはありましたか?
若林:めっちゃあった!大きいのはやっぱり、責任感かな。アルバイトって時給制だから、私の時間に対してお金が払われていて。極端な話、3時間出社して席に座っていれば、3時間分のお金がもらえる。けどそれが正社員になると、成果に対してお金が払われるから、どれくらいの時間働いたかは、正直関係なくて。
何を会社から求められているのかという点は、やっぱり正社員とアルバイトは違うんだなって痛感した。頭では理解していたつもりだったけど、実際に自分が正社員として働いてみて、やっぱりそれを強く感じたかな。
━━会社から求められるのが「時間」なのか「成果」なのかって違いは、たしかに大きいかもしれないですね。それとはまた別で、入社してすぐの時期でなにか大変だったことってありますか?
若林:自分が何も、みんなの力になれなかったこと。入社してみたら、みんなすごく忙しそうで、残業もしてて。でもみんながどんなことをやってるかがわからないし、逆に私自身がこの会社でどんなことができるかもわからなくて。余力だけはあるのに、「これやりたいです!」とか「これができます!」とかってことが言えないことが、すごくもどかしかった。
だから最初のころは、とにかく与えてもらった仕事に全力で返すことを意識してた。そのなかで、段々と会社のなかでの自分の立ち位置だったり、価値を出せる場所だったりが見えてきて。それでいまは、入社したての頃とは、また別の壁に当たってるかも。
━━どんな壁ですか?
若林:最近は、自分はどれくらい周りの人たちの期待に応えられているのかなとか、どうやったらもっと応えられるのかなとかってことを、ずっと考えてる。与えてもらった仕事に対して全力で応え続けるなかで、少しずつさせてもらえる仕事や期待が大きくなってきてることを、最近は感じていて。
━━あ〜そういうことか。でもそれは入社してから少しずつ、わかさんの視座や周囲からわかさんへの見え方が、良い意味で変わってきているからこその、新しい壁なのかもれないですね。
「私の変わった言動で、人が離れていくことも珍しくなかった」
━━では大変だったこととは逆で、wevnalに入社して良かったこととか、wevnalに感じる良さとかみたいなものってありますか?
若林:働きやすさは、すごく感じる。印象に残ってるのは、私が入社してすぐのタイミングで、同い年の中澤さんと齊藤さんがランチに誘ってくれたことで。「同い年だよね?ランチに行こ!」って声をかけてくれたの。
私、同世代の女の子に、ちょっとだけ苦手意識があって。同世代よりは、年上とか年下とかの人の方が話しやすい。でもそこで中澤さんとか齊藤さんとかは、すごく自然体な感じで話かけてくれたの。
齊藤さん(左)と中澤さん(右)。みんなから頼りにされるお姉さん
若林:あとは逆に、この会社だと私より年下の人が多いんだけど、私に対して変に気を使わずに、みんなフランクな感じで接してくれて。入社してすぐの時期から、すごく居心地の良い環境で働せてもらえてるなあと思ってる。
━━「人が良い」っていう話、wevnalに新しく入社してきた人たちは、みんな言ってくれますね。
若林:前にアルバイトとして働いていた会社は、1年間くらい勤めてたんだけど、会社の人とお昼休みに一緒にランチ行ったのは、たぶん2~3回くらい(笑)。オフィスで発した言葉が「おはようございます」と「お疲れ様でした」だけの日も、珍しくなかった。
私の根は人見知りだし、別に1人でも苦ではないから、そういう関係性でも全然問題はないんだけど。ただ、wevnalで働き始めてみんなが声をかけてくれたり、フランクに接してくれたりしたのは、すごくうれしかった。
━━ではあと、会社全体とはまたちょっと別で、わかさんから見た管理部の雰囲気はどうですか?
若林:さっき言ったみたいに、会社全体はもちろんなんだけど、管理部っていうくくりで見ても働きやすい。一番それを感じるのは、私の自由な発言を、管理部のみんなが笑って受け入れてくれるところ(笑)。私、人から「変人」って言われることが多くて。別にそれ自体は全然気にしてないんだけど、私のちょっと変わった言動に引いちゃって、距離を置かれることも珍しくないの。
いまの環境でも、私は他の人よりビジネスの経験が浅いから、会議で変な発言をしちゃってることも多いと思うんだけど、そこで管理部のみんなは「ああ、そういう考え方もあるのか!」と受け入れてくれる。
管理部のメンバーが毎朝行なっている朝会の様子。
日常のちょっとした考えごとから仕事の相談まで、毎回豊富な話題が飛び交う
若林:むしろ「こういうとき、わかさんならどう思う?」って、私にしかない視点をみんなが引き出そうとしてくれて。そこでまた、私のこの場での存在意義を見出だせる。
「成長」って言葉は、正直あんまり響いてない
━━では最後に、初の正社員生活をwevnalで1年半過ごしたいま、なにか心境や考え方の変化はありますか?
若林:お金に執着しなくなったことかな。もちろん、あるに越したことはないんだけど(笑)。前までは、仕事をして得られるものってお金だけだと思ってたし、逆にお金さえもらえていれば、それでいいって思ってたの。でもいまのモチベーションは、この仕事を通していままで知らなかったことを知ったり、できなかったことができるようになったりすることで。そこは、すごく大きな変化かな。
━━その変化はたしかに、すごい大きいですね。
若林:でも、たしかに新しいことを知ったり、できることが増えたりすることはうれしいんだけど、別に「成長したい!」と思ってるわけではなくて。そこは、管理部の部長の西田さんと少し考え方が違うところというか、西田さんが毎日呪文のように唱えてる「成長しよう!」って言葉は、正直あんまり響いてない。
━━あ、そうだったんですね(笑)
若林:それよりも、順番としてはまず、私がwevnalにいる人たちみんなのことが好きだから、「みんなの手助けをしたい」とか「これをやることで、みんなが少しでも楽になるのなら」とかって想いが先で。そのために一生懸命にやってたら、結果的に成長してたって順番のほうが、個人的にはしっくりくる。
だからこれからも、少しでもたくさんみんなのサポートができるように、自分自身も楽しみながら新しい知識やスキルを身に着けていきたい。そしてそれが結果的に、会社や自分の成長につながっていったらいいなと思ってる。
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